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認定ビルダー「FXメガバンク式_豪ドル/NZドル_コアレンジャー」について

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こんにちは。FXメガバンク運営者の鈴木拓也です。

この度、トライオートFXのビルダー機能にて「FXメガバンク式_豪ドル/NZドル_コアレンジャー」のロジックを作成しましたので、ロジックの戦略や注意点などを説明していきたいと思います。

私は2019年からトライオートFXで運用しており、通貨ペアは『豪ドル/NZドル』のみを扱ってきました。

なぜならトライオートFXで長期的に資産を増やしていく上で、レンジを形成しやすい豪ドル/NZドルは最適な通貨ペアだと考えているからです。

今回のビルダー機能では、私が今まで運用をしてきた経験を踏まえて、様々な工夫を加えてロジックを作成しております。

これからトライオートFXで運用をされる方や、既にされている方へ少しでも参考になれば幸いです。

1.豪ドル/NZドルの特徴

豪ドル/NZドルはオーストラリアとニュージーランドの通貨ペアですが、この通貨ペアを選んだ一番の理由はレンジ相場を形成しやすくコアレンジャーに向いているからです。

出所:トライオートFXチャートより、筆者作成

実際にチャートを確認すると、2014年から2023年4月の現在まで、1.0000~1.1500のレンジ内で推移しているのが確認できます。

なぜ豪ドル/NZドルがレンジ相場を形成しやすいのかはファンダメンタルズから理由が説明でき、以下の要因が挙げられます。

・地理的・経済的な近さ

・コモディティ通貨

・金融政策の類似性

オーストラリアとニュージーランドは同じオセアニアに位置し地理的に近く、両国間の貿易や投資が盛んで経済的な結びつきも強いです。そのため、両国の経済状況が似通った状況になることが多く、通貨ペアがレンジを形成しやすい特性があります。

また、オーストラリアは鉄鉱石や石炭、ニュージーランドは乳製品が主要な産業で、どちらもコモディティ通貨として扱われます。そのため、コモディティ価格の変動時には、同じような値動きになりやすい傾向があります。

最後に、経済的な結びつきが強いことから金融政策の類似性も高く、どちらか一方の国だけが利上げをし、もう片方が利下げをするような局面はあまりありません。そのため、金利も水準こそ違いますが似たような推移となり通貨ペアはレンジを形成しやすくなります。

2.ビルダーロジックの特徴

今回作成した認定ビルダー「FXメガバンク式_豪ドル/NZドル_コアレンジャー」の詳細は以下の通りです。

価格が頻繁に推移する領域をコアレンジ帯として買いと売りの両方を行い、それ以外の領域をサブレンジ帯として買いまたは売りを行います。

サブレンジ帯(上):1.1000~1.1500、売、利確幅100pips、間隔100pips

コアレンジ帯:1.0400~1.1000、買と売、利確幅50pips、間隔20pips

サブレンジ帯(下):1.0000~1.0400、買、利確幅50pips、間隔50pips

※両建てとなるタイミングがあるため、スプレッドが二重にかかる、スワップポイントで支払いが生じるなどのデメリットもご留意の上ご利用ください。

出所:トライオートFXチャートより、筆者作成

認定ビルダー「FXメガバンク式_豪ドル/NZドル_コアレンジャー」の特徴は、サブレンジ帯(上)とサブレンジ帯(下)で利確幅と間隔に変化をつけていることです。

過去40年のチャートを確認すると、豪ドル/NZドルは1.1500より上の価格で推移していたことは多々ありますが、1.000より下の価格になったことはありません。

2015年4月や、最近のコロナショック時である2020年3月に1.000付近まで下落したことはありますが、レンジ下限を割れることなく上昇に転じています。

これは、オーストラリアとニュージーランドの国力(GDP、人口、国土面積)を比較した場合、オーストラリアの方が上回っているため、豪ドル/NZドルは上と下のどちらに行きやすいかと言えば、上の方に行きやすいためです。

参考情報(2022年時点)

【GDP】オーストラリア約1.7兆米ドル、ニュージーランド約0.24兆米ドル

【人口】オーストラリア約2,550万人、ニュージーランド約500万人

【国土面積】オーストラリア7,688千km²、ニュージーランド268千 km²

コアレンジャーでは、サブレンジ帯を上か下にブレイクすると、保有している建玉の含み損が拡大します。

今後もしばらくは1.0000~1.1500の想定レンジ内で推移すると予測しますが、長期的な視点で見た場合、1.1500のレンジ上端を上に抜けるリスクがあると考えています。

そのため、「FXメガバンク式_豪ドル/NZドル_コアレンジャー」では下のサブレンジ帯では間隔50pipsと狭く取りますが、上のサブレンジ帯では間隔を100pipsと広く取って本数を5本と少なくしてリスクを軽減させています。

3.ビルダーロジックのリスク

「FXメガバンク式_豪ドル/NZドル_コアレンジャー」では、豪ドル/NZドルが1.000~1.1500のレンジ内で推移している限り、一時的に建玉が含み損を抱える時はあれど、最終的には利益が積み重ねられてプラスの純利益を得ることができます。

一方で、サブレンジ帯を上か下のどちらかに抜けた場合、含み損が拡大するため、抜けた時点でトライオートFXを停止して建玉を全て決済(損切り)する必要があります。

ここで、トライオートFXの停止と損切りが必ずしも運用の失敗となるわけではありません。

今まで獲得した溜まった利益もあるため、累計確定利益と損切額のどちらが大きいかで成功か失敗かが決まります。

「累計獲得利益>損切額」の状態であればトライオートFXの運用は成功となりますし、逆に「累計獲得利益<損切額」の状態であればトライオートFXの運用は失敗となります。

なので、ポイントはトライオートFXを稼働した後、豪ドル/NZドルがどの程度の期間、1.0000~1.1500のレンジ内を推移したかに依存します。

以上のリスクを踏まえて、短期的な利益に拘ってレバレッジを高くするのではなく、ご自身の資金量や推奨証拠金を参考に、長期的な視点で取り組んでいくのがおすすめです。

4.まとめ

豪ドル/NZドルはファンダメンタルズ的な背景からレンジ相場を形成しやすく、コアレンジャーに適した通貨ペアです。

「FXメガバンク式_豪ドル/NZドル_コアレンジャー」では、過去のチャートやオーストラリアとニュージーランドの国力の違いから、1.1500を上に抜けるリスクを考慮してロジックを組み立てています。

今後も豪ドル/NZドルが1.000~1.1500のレンジ内を推移していけば、どんどん利益を積み上げていくことができ、仮にレンジを抜けた場合でも、即座にトライオートFXを停止・決済処理することでリスクを最小限に抑えることができます。

ブログやYouTubeなどでも最新の情報を更新していきますので、ご覧ください


▼プロフィール
鈴木 拓也

公益社団法人日本証券アナリスト協会認定アナリスト

1987年生まれ。静岡県出身。

明治大学理工学部卒業、東京工業大学大学院修士課程修了後、2012年に三井住友銀行に入行。東京本店にて為替のアルゴリズム取引、香港支店にて為替のカスタマーディーラー及び、インターバンクディーラー業務に従事。テクノロジーで投資をもっと身近な世界へ変えるべく2018年に株式会社フィンテラスを設立。 FXを中心とした投資教育のWebメディアを運営。

ブログ:FXメガバンク(https://fx-megabank.com/

ブログ:投資メガバンク(https://finteras.co.jp/media/

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