ハンガリーフォリント/円(HUF/JPY)の魅力とは?スワップ運用と値動きのポイントを解説
HUF/JPY(ハンガリーフォリント/円)は、金利水準の高いハンガリーフォリントと日本円を組み合わせた高金利通貨ペアです。ハンガリーと日本の大きな金利差を背景に、買い建玉の保有によるスワップポイントを収益機会のひとつとして期待できることからスワップの運用で注目されています。
2026年初めからは、ハンガリー中銀による高金利維持やインフレの落ち着きに加え、EU資金を巡る不透明感の後退などが意識されています。こうしたハンガリー独自の材料を背景に、相場上昇による為替差益も収益機会となる点が特徴です。
本記事では、HUF/JPYの魅力や直近の値動き、相場に影響しやすい主な要因などをお伝えします。
HUF/JPYの魅力
HUF/JPYの魅力は、ハンガリーと日本の大きな金利差を背景にスワップポイントを期待しやすいことに加え、ハンガリー情勢を背景とした相場上昇も取引機会となる点です。
以下では、HUF/JPYの魅力を「スワップポイント」と「ハンガリー独自の材料による値動き」に分けて解説します。
魅力1:高いスワップポイント
HUF/JPYの魅力の一つは、金利水準が高いハンガリーと、金利水準が低い日本の大きな金利差を背景に、買い建玉の保有による高いスワップポイントの受け取りが期待できる点です。
ハンガリーでは、過去の高インフレや通貨安への対応として、ハンガリー中銀が高めの政策金利を維持してきました。2026年以降はインフレに落ち着きが見られるものの、物価や為替の安定を意識した金融政策が続いており、日本との金利差は依然として大きい状況です。

※2026年6月17日時点(インヴァスト証券作成)
そのためHUF/JPYは、金利差を背景としたスワップポイントの高さが特徴であり、高金利通貨の一つとして注目されています。
なお、スワップポイントは日々変動するため、最新のスワップポイントはマーケット情報内の「最新スワップポイント一覧」からご確認ください。
魅力2:スワップ収益に加え、為替差益も狙える
HUF/JPYのもう一つの特徴は、スワップ収益だけでなく相場上昇による為替差益を狙える点です。
ハンガリー中銀による高金利の維持やインフレの落ち着き、EU資金を巡る不透明感の後退などを背景に、上昇基調を強めています。
相場推移

※2025年5月1日~2026年4月30日のHUF/JPYの価格推移を表したグラフ(インヴァスト証券作成)
2026年以降のHUF/JPYが上昇基調を強めた背景には、ハンガリー中銀による高い金利水準の維持があります。日本との大きな金利差がハンガリーフォリント買いを支える材料となったほか、インフレの落ち着きによって実質的な金利の高さが評価されやすくなったことも、相場の下支えにつながったと考えられます。
さらに、2026年4月の総選挙を受けた政権交代や、同年5月の新政権発足も注目材料となりました。新政権による政策運営やEUとの関係改善が進めば、凍結されていた一部EU資金の再開期待が高まり、ハンガリー経済や財政面への安心感につながる可能性があります。
このようにHUF/JPYは、日本との金利差によるスワップポイントに加え、ハンガリー独自の政治・経済材料による値動きにも注目したい通貨ペアです。
主な値動きの要因
HUF/JPYの値動きを見るうえでは、ハンガリー側の材料だけでなく、日本の金融政策や円相場の動きも確認することが大切です。主な確認ポイントは以下の通りです。
1.ハンガリー中銀の金融政策・インフレ動向
最も注目したいのが、ハンガリー中銀の金融政策です。高い金利水準が維持される局面では、金利差を背景にハンガリーフォリントの買いが入りやすくなる一方、利下げ観測が強まる場面では、上値を抑える要因となる可能性があります。
また、インフレ動向も重要です。インフレが落ち着くことで実質的な金利の高さが評価されやすくなる一方、利下げ観測につながる場合は、金利差縮小への見方からハンガリーフォリントの重しとなることがあります。
そのため、ハンガリー中銀の政策金利発表や、消費者物価指数(CPI)などのインフレ関連指標は、HUF/JPYを見るうえで確認しておきたい材料です。なお、ハンガリーはエネルギー輸入への依存度が高いため、原油価格や天然ガス価格の変動がインフレ懸念を通じてフォリント相場に影響する場合があります。
2.日本の金融政策・円相場
HUF/JPYは対円通貨ペアのため、日本の金融政策や円相場の影響も受けます。日銀の利上げ観測が強まる場面では、ハンガリーと日本の金利差縮小が意識され、HUF/JPYの上値を抑える要因となる可能性があります。
一方で、日本の低金利環境が続くとの見方が強まる場面では、ハンガリーとの金利差が意識されやすく、HUF/JPYを支える材料となることがあります。
3.欧州経済・ドイツ景気
ハンガリーは欧州経済との結びつきが強く、特にドイツ経済の影響を受けやすい特徴があります。ハンガリーには、ドイツ系自動車メーカーや部品メーカーの生産拠点があり、自動車産業を中心にドイツの製造業と深く関わっています。
そのため、ドイツ景気が底堅く、自動車需要や製造業への期待が高まる局面では、ハンガリーの輸出や企業活動への期待につながり、ハンガリーフォリントの支援材料となることがあります。
一方で、ドイツ製造業の不振やユーロ圏景気の減速が意識される場面では、ハンガリー経済への懸念が高まり、ハンガリーフォリントの重しとなる可能性があります。
経済イベントの最新情報はこちらからご確認ください。
まとめ
HUF/JPYは、ハンガリーと日本の大きな金利差を背景に、買い建玉でスワップポイントを収益機会のひとつとして期待できる高金利通貨ペアです。
また、ハンガリー中銀の金融政策やインフレ動向、EU資金を巡る進展、ドイツ景気を中心とした欧州経済の動向などは、HUF/JPYの相場を動かす材料となります。こうした材料を背景に相場が上昇した場合には、スワップポイントに加えて為替差益も取引機会となります。
スワップ運用に興味がある方は、HUF/JPYを新たな運用候補のひとつとして取引をご検討ください。
