トライオートETFに新プログラム「ハイブリッド」追加!

2020年8月1日(土)、トライオートETFの自動売買セレクト掲載プログラムに資産分散型プログラム「ハイブリッド」が追加されます!

今回追加される「ハイブリッド」では、複数の資産に分散投資することで、収益機会獲得の増加リスク分散が期待されます。

具体的には、株式ETFと、金ETFを掛け合わせた自動売買プログラムになります。
なぜ株式ETFと金ETFを掛け合わせるのか?
順を追って解説致します!

1.分散投資とは

分散投資とは、複数の資産を保有することで、ポートフォリオ内のリスクを低減させることを目指す投資手法です。

例をふまえて考えてみましょう。

ある投資家の投資資金が100万円だと想定します。

その投資家が、A社という株式を100万円分購入した直後、A社に悪材料が出て株価が10%下落してしまった場合、投資家はマイナス10万円の含み損を抱えることになります。

もう一人の投資家は、100万円の投資資金をA社とB社に50%ずつ配分して購入しました。
仮にA社の株価が10%下落しても、B社の株価が変わらなかったと仮定する場合、含み損はマイナス5万円となり、最初の投資家よりも含み損を抑えることができます。

一般論として、個別株式は為替と比べて値動きが大きい傾向があり、よほどのことが無い限り1つの個別株式だけでポートフォリオを構築することはリスクが高く、推奨されません。

それをふまえ、複数の銘柄・資産を組み合わせたポートフォリオを構成することで、個別リスクの低減を目指す運用手法が「分散投資」です。
そして、昨今投資家の間で知名度が高まっており、手軽に分散投資を可能にする金融商品が、ETFです。

1-1.ETFが分散投資として優れるわけ

ETFは、「日経平均株価」などの株価指標に連動した値動きを目指すものが多くあります。
そもそも日経平均株価は、東京証券取引所第一部に上場する日本を代表した企業225銘柄を構成銘柄とする株価指標です。
日経平均株価に連動するETFを購入するだけで225個の企業に分散投資することができると考えても良いでしょう。

また、ETFはナスダック100指数・S&P500指数など、世界の金融市場における代表的な指標に連動するETFが多く存在し、投資家の選択肢を広げることに寄与しています。

そこで、こんな声も聞こえてきそうです。

「分散投資できるなら、株式ETFを一つ買うだけで良いではないか」
「複数の株式ETFを組み合わせればリスク分散ができるだろう」

ある意味、それも正解です。
ただ、いくらETFが分散投資に優れているといえ、ポートフォリオを株式ETFだけで構成する場合、株式市場の影響は否応が無しに受けてしまいます。

そのため、異なる株式ETFに分散投資しても、リスク分散の効果は限られると考える事もできます。
本当にそうでしょうか?
次項で、株式ETFの組み合わせによるリスク低減の効果を検証してみましょう。

1-2.株式ETFの相関係数

複数の資産をポートフォリオに組み入れることでリスク分散効果が表れるというならば、有名な株価指標に連動する株式ETFを複数組み合わせてみたらどうなるのでしょうか。
一つの例として、「日経225ETF」と「S&P500 ETF」で構成されたポートフォリオを考えてみましょう。

出所:Bloombergのデータよりインヴァスト証券作成 期間:2010/01~2020/06

こちらは、「日経225ETF」と「S&P500 ETF」の月次リターンの関係を表した散布図と、その相関係数です。

相関係数という、なんだか堅苦しい言葉がでてきました。
ただ、相関係数の値は2つのデータにおける関係性を表すもの、と簡単に考えてみましょう。

相関係数の考え方

  • 値がプラス1に近い場合は「2つのデータは同じように動く傾向が強い=正の相関
  • マイナス1に近い場合は「2つのデータは逆の動きをする傾向が強い=負の相関
  • ゼロに近い場合は「2つのデータには相関がみられない=相関が無い

改めて上の図を確認すると、「日経225ETF」と「S&P500 ETF」の相関係数は約0.65と、正の相関があると考える事ができます。

加えて、「S&P500ETF」と「ナスダック100ETF」の相関係数を見てみましょう。

出所:Bloombergのデータよりインヴァスト証券作成 期間:2010/01~2020/06

こちらは、相関係数が「約0.92」と、非常に強い正の相関があると考えることができます。

S&P500とナスダック100は、ともに米国を代表する株価指標であり、同様の値動きをする傾向が強いため、強い正の相関がみられたと考えられます。
また、日経225についても米国の株価変動の影響を強く受ける傾向があるため、S&P500との間に正の相関があると考えることができます。

正の相関があるということは、「片方のリターンが悪い場合、同様にもう片方のリターンも悪い傾向がある」と考える事ができます。

ここからわかることとして、ポートフォリオ運用を心がける上で鍵となるのは、「値動きに正の相関のある資産同士を組み合わせない」ということです。
更に言えば、相関係数がプラス1より低く、負の相関に近づくほどリスク分散効果が望めると考えられます。

先に挙げた例のように、株式ETFを組み合わせると、どうしても相関が高くなる傾向があります。
では、異なる値動きをする資産を組み合わせるとどうなるのか?
ということで登場するのが「金ETF」です。

1-3.株式ETFと「相関が弱い」金ETF

出所:Bloombergのデータよりインヴァスト証券作成 期間:2010/01~2020/06


こちらの図を見るとわかる通り、S&P500ETFと金ETFの相関係数は「約0.065」と、「相関が弱い」と考える事ができます。

出所:Bloombergのデータよりインヴァスト証券作成 期間:2010/01~2020/06

同様に、ナスダック100ETFと金ETFにおける相関係数も「約0.106」と、相関が弱いと考えることができます。

つまり、株式ETFと金ETFは、似たような値動きをする可能性が低い。と考える事ができ、前述した株式ETF同士の組み合わせと比較してポートフォリオにおけるリスク分散効果を高めることができると期待されます。

2.長期金利と金の関係

更に、「なぜ金なのか」という点を補完する要素として、長期金利と金の関係を解説することも有意義でしょう。

出所:Bloombergのデータよりインヴァスト証券作成 期間:2010/01~2020/06

こちらは、金ETFと米国10年国債利回りの月次騰落率の散布図と相関係数を表した図です。
相関係数は「約-0.3」と、弱い負の相関がみられます。これはつまり、米国の長期金利が低下すると、金価格が上昇する。というような傾向が強くはないものも、ある、ということがわかります。

そして、こちらのチャートは、金ETFの直近10年ほどの月足チャート(2020年7月末時点)です。
2019年から2020年にかけて、金ETFの株価は大幅に 上昇しています。

なぜ現在、金価格が高騰しているのかということを考えると、「世界的な低金利環境」がその要因として考えられます。

コロナ禍による経済ダメージを軽減するため、各国中銀が協調して金融緩和を実施。それにより世界的に金利の低下圧力がかかりました。
また、米国の中央銀行に相当するFRBは今年6月のFOMCにて「2022年末までゼロ金利政策を維持する」というフォワードガイダンスを表明しました。
つまり、当面の間金利は低いままであると考えることができます。

金は希少な鉱物であり、その存在自体に価値があると考えられています。その反面、国債や株式とは異なり、金利や配当がつかないという点があげられます。
しかし、前述した通り世界的な低金利環境が継続するという観測から、昨今金を保有することの需要が高まってきています。
それに加えて、コロナ禍でダメージを追っている企業の個別株式へ投資するほどのリスクを取れない、という考えの投資家のマネーも併せて金へと流入していると考えられます。

もちろん、今後も金への資金流入が継続し、金価格が連騰し続けるという保証はありませんが、前述した「世界的な低金利環境」および「コロナ禍での株式への不安」などが金の価格を押し上げるのではないかと考えることもできます。

3.「ハイブリッド」の考え方

文頭で説明した通り、ハイブリッドは株式ETFと金ETFを組み合わせるポートフォリオ運用を目指す自動売買プログラムです。

リスクオン局面で好成績が望める株式ETFと、株式とは異なる値動きをする傾向のある金ETFを組み合わせることで、ポートフォリオ内のリスク分散が期待されます。
また、異なる値動きをする資産を組み入れる事で、収益機会の増加も期待することができると考えられます。
加えて、ハイブリッドに組み入れられている株式ETFは「ヘッジャー」プログラムであるため、株価急落時の売りヘッジ戦略も備えます。

相場が好調な時は、どうしても大きなリスクを取りがちになり、ポジションも隔たりがちになるでしょう。そんな時こそ冷静になり、「ハイブリッド」を活用したポートフォリオ運用を考えてみては如何でしょうか。

※「ヘッジャー」運用時の注意点
・売り注文と買い注文の両方を発注するため、両建てになる可能性があります。両建てはスプレッド・金利が二重にかかること等デメリットがある点をご理解の上ご利用ください。
・買い注文のエントリー価格は前日終値とフォロー・利確幅の組み合わせで計算されますが、売り注文の初期設定価格は価格固定になっているため、相場変動により、買い注文が約定する前に売り注文が先に約定する場合がございます。
・相場の変動などにより、自動売買セレクトに掲載している売り注文の価格が変更される
場合があります。