3月の各国の主要株価指数は軒並み大幅安となり上昇した市場はほぼ皆無でした。
特に先進国の下落幅が大きく経済的ダメージも計り知れない状況です。
まだコロナとの戦いは終わっていませんが、措置が解除され市場や経済が再開した時にどうすればいいのかを考えたいと思います。
1.経済活動の再開後、投資家はどうすればいいのか
これだけ世界的に経済がダメージを受けた中で、いざ活動再開となった場合
一気に全ての業種(セクター)が戻る展開ではなく強弱わかれる展開になるかもしれません。
世界がやられたのなら世界で活躍する企業に期待してみてはいかがでしょうか。
1-1.世界で活躍するS&P500指数構成企業
米国内ではもちろんですが、世界中で幅広くビジネスを展開している企業が多く含まれ、利益を上げているセクターをもつS&P500。
この指数に採用されている企業の本社の多くは米国にありますが、利益は世界中からあげています。
その中でもGAFAと呼ばれるITの巨大企業
グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルも採用されています。
またアメリカを代表するブランドであるマイクロソフト、マクドナルド、コカ・コーラ等も採用されています。
1-2.混乱の最中でこそ長期的視線を
経済活動の再開後、停滞していた需要が一気に戻り強烈なリバウンド相場になるのか、 企業の倒産や失業率の上昇でその逆になるのか。
直近で株価は上下に振られやすい展開が続くかもしれませんがここは目先ではなく長期を見据えS&P500を注目したいと思います。
2.マルチアセット成績(4月)
3月のコロナショックを経て、S&P500を含めた各資産が4月半ばまでどのように推移したか、月中の騰落率を見てみましょう。
- 3月の下落から、コロナ問題の山を越えたとの観測から米国株を中心に株式が反発する展開となりました。
- 原油は今月OPECプラスの減産合意が成立したものの、経済の停滞による需要減の勢いが勝り先月に続いて続落しています。
3.注目銘柄
3-1. 【S&P500ETF】 SPY(SPDR®S&P500®ETF)
S&P500®関連ETFの中でも歴史が長く、人気の高いSPDR S&P500。
米国株式に投資をするならこれ!ともいわれる定番のETF銘柄です。
世界的に有力な企業群で構成され、米国大型株ETFの中では取引高が多い銘柄であるため
流動性が高くスプレッドの幅が狭いのが魅力です。
3-2.トライオートETF 「S&P500ETF_ヘッジャー」
トライオートETFでは「S&P500ETF」をマニュアル取引、または自動売買で取引することができます。
「S&P500ETF_ヘッジャー」というS&P500ETFを投資対象とする自動売買プログラムのシミュレーションを見ると、今般のコロナショック相場にて大きな下ぶれはあったものの、米国がコロナウイルス蔓延期を経てから、経済活動再開の期待が高まる昨今、大幅な反発を見せています。
このシミュレーションは2018年1月を起点とする運用シミュレーションの為、直近のコロナショックによる株価大幅下落の影響を反映したものになります。そのため、コロナショック以降から投資した場合は、また違った結果となると考えられます。
2020年4月中旬時点で、株式相場は戻し局面の途中であり、未だ割安局面と考えることもできます。今後、コロナショックの下落幅を全て埋めて、更にS&P500株価指数が上昇する場合は、大きなリターンが期待できると考えます。
4.コロナショックの教訓
今回の危機で、経済や市場が大きな代償や犠牲を払いましたが崩壊したわけではありません。
復活への要因はいろいろありますが
まずは世界経済の源である消費が回復されることが大切です。
いずれワクチンも開発製造されるでしょう。
過去、良い時もあれば悪い時もありました。
まだまだ先が見えない状況ですが
常にリスクと安全は裏腹だといくことを肝に銘じて
しっかりと前を見て進んでいくことが大切だと思います。