2024年8月度【トライオートレポート】
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8月の振り返り
7月末に日銀が0.25%の利上げを発表したことで円高が進むなか、米ドル/円は150.43円で8月を迎えました。2日の米国雇用統計で失業率の上昇、雇用の減少など労働市場の悪化が確認され米ドル/円はさらに下落しました。
5日には8月安値となる141.69円まで下落しましたが、5日を最後に下げ止まり、落ち着きを取り戻した円相場はその後レンジを継続したまま8月の相場を終えました。
8月の1万通貨あたり収益ランキング
米ドル安相場でドルストレートの収益増加
こちらは自動売買取引によるお客様の収益額※を取引量で割り、1万通貨あたりの収益額をランキング形式に集計したものです。
米国の9月の利下げ観測の高まりと労働市場の悪化が相まった米ドル安が影響しドルストレート2ペアが上位にランクインしました。1位のNZドル/米ドルは7月比で1万通貨あたりの収益額が約2倍に増加。取引の内訳は5割強が決済取引となっており、米ドル安による上昇が決済機会となり、収益が増加しました。
※収益額は期間中の収益合計でロスカット執行および手動決済の損失を除く。
8月の移動距離(日足,pips)と高低差
初旬の急落後、対円通貨はレンジ相場を形成
トライオートでは、レンジ相場で上下に値動きを繰り返す通貨ペアを選ぶことで評価損を抑えながら、利益を積み上げていく運用が期待できます。「ポイント」は当月の「移動距離※」を「高低差(高値-安値)」で割ったもので、高いほどレンジ戦略が機能した通貨ペアといえます。
8月初旬の急落以降、対円通貨はレンジを形成しており、レンジ戦略が機能する値動きが続きました。大きく値が動いた直後ということもあり、レンジ相場でありながらもボラティリティは大きく、取引も増加した影響か、7月比でスイスフラン/円は1.5倍、米ドル/円は2倍、お客様の収益が増加しました。
※移動距離=(高値-始値)+(高値-安値)+(終値-安値)
セレクトパフォーマンス
セレクトの中から直近3カ月で、収益率が最も高いルールを紹介します。実際にどのルールが高い収益を獲得したのか確認しましょう。
ランキングは2024年8月30日時点で提供しているルールが対象となります。
集計期間:2024年6月3日~2024年8月30日
集計時刻は朝6時となります。稼働されていないセレクトは集計から除外しています。
収益率 =(終了日の損益 – 開始日の損益)÷ 開始日の推奨証拠金
「期間損益」は集計期間におけるセレクトを1セット稼働した場合の「実現損益」と「評価損益」の合計となります。
「推奨証拠金」は、自動売買セレクトを利用する際の目安の金額となります。
※収益率は過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。
山中康司監修_コアレンジャー_カナダドル/円
「山中康司監修_コアレンジャー_カナダドル/円」が2ヶ月連続で全体1位となりました。こちらのセレクトはストラテジスト山中康司氏の為替相場予想をもとにインヴァスト証券が作成したルールになります。
3か月間の高低差は、高値118.862、安値101.681で1,718pipsです。
7月の米国CPIをきっかけに大幅下落しましたが、7月末の日銀の利上げにより、円高はさらに加速し、8月には買サブレンジ帯の101円台まで価格を下げています。8月6日以降は値動きが落ち着きコアレンジ帯でレンジ推移したことで収益増加する結果となりました。
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おわりに
7月の急激な円高から落ち着きを取り戻した8月の円相場はレンジ相場を形成し、対円通貨では収益が増加する結果となりました。レンジとなりつつある円相場ですが、日銀は年内の追加利上げを示唆しており、再び急激な値動きが引き起こされる可能性を残しているため、対円通貨の運用には引き続き注意が必要となるでしょう。対円通貨の好調が目立った8月相場でしたが、1万通貨あたり収益額ランキング3位にはユーロ/英ポンド、移動距離と高低差ランキング3位には豪ドル/NZドルがランクインしており、引き続き三大陸通貨ペアは安定して推移したことも確認できた8月の相場となりました。