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2024年3月度【トライオートレポート】

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3月の振り返り

150円で3月を迎えた米ドル/円は、日銀のマイナス金利政策解除を織り込み、146円台半ばまで円高進行しましたが、日銀金融政策決定会合でマイナス金利解除が決定されると再度150円台へ円安進行しました。下旬には151.97円の高値を付けましたが、日銀関係者による口先介入の強化に警戒感が強まり、その後は151円台で小幅な値動きが続きました。

また主要国中銀が政策金利の据え置きを続けるなか、スイス中銀は予想に反し0.25%の政策金利引き下げを実施。スイスフラン/円は発表後一時200pipsほど急落しました。一部の中銀で金融政策の転換が見られ始め、関連通貨にボラティリティが生まれた3月の為替相場において、トライオートではどの通貨ペアが収益につながったのでしょうか。

3月の収益通貨ペアランキング

スイス中銀利下げで米ドル/スイスフラン収益増加

こちらは自動売買取引によるお客様の収益額※を通貨ペア別に合算し、ランキング形式に集計したものです。

3位に米ドル/スイスフランがランクイン。2月比で2倍以上の収益増加となりました。21日のスイス中銀による利下げ発表をきっかけにスイスフラン安が進み、価格は0.9台へ上昇しました。米ドル/スイスフランのコアレンジャーやハーフは0.96近辺をレンジ中央に置くルール設定となっており、今回の利下げによる上昇でレンジへ価格が戻り、収益が増加する結果となりました。

※収益額は期間中の収益合計でロスカット執行および手動ロスカットの損失を除く。収益占有率=通貨ペア別収益額÷総収益額

3月の自動売買約定件数ランキング

ボラティリティ回復でユーロ/英ポンドの取引増加

3月の自動売買取引の約定件数※を集計したものです。3月はどの通貨ペアが多くのお客様に選ばれ、取引されたのでしょうか?

2月から順位の変動は起きませんでしたが、2位のユーロ/英ポンドは2月比で取引量を2倍近く増加させました。2月のユーロ/英ポンドは高低差79pipsという非常に小さな値動きにより、取引が大幅に減少する結果となりましたが、3月は高低差も105pipsまで拡大し、取引量の増加が確認できました。

※約定件数は期間中の新規約定と決済約定の合計でロスカット執行および手動ロスカットの決済を除く。約定件数占有率=通貨ペア別約定件数÷総約定件数

3月の移動距離(日足,pips)と高低差

米ドル/カナダドルが初の1位にランクイン

トライオートでは、レンジ相場で上下に値動きを繰り返す通貨ペアを選ぶことで評価損を抑えながら、利益を積み上げていく運用が期待できます。「ポイント」は当月の「移動距離※」を「高低差(高値-安値)」で割ったもので、高いほどトライオートで理想の通貨ペアといえます。

トライオートがご提案している三大陸制覇の通貨ペア 米ドル/カナダドルが1位にランクインしました。米国、カナダの金融政策発表、米国雇用統計、金価格の上昇など、3月は米ドル/カナダドルに影響を与えるイベントの多いひと月だったこともあり、高ポイントとなったと考えられます。三大陸制覇各通貨ペアの3月の移動距離は、豪ドル/NZドル「1,633pips」、ユーロ/英ポンド「1,148pips」となっており、「2,540pips」を記録した米ドル/カナダドルは他の2通貨ペアと比べて大きな値動きが期待できる通貨ペアであることがわかります。

※移動距離=(高値-始値)+(高値-安値)+(終値-安値)

セレクトパフォーマンス

セレクトのルールの中から直近3カ月で、収益率が最も高いルール を紹介します。実際にどのルールが高い収益を獲得しているのか確認しましょう。

ランキングは2024年3月31日時点で提供しているルールが対象となります。

集計期間:2024年1月2日~2024年3月31日
集計時刻は朝6時となります。稼働されていないセレクトは集計から除外しています。

収益率 =(終了日の損益 – 開始日の損益)÷ 開始日の推奨証拠金
「期間損益」は集計期間におけるセレクトを1セット稼働した場合の「実現損益」と「評価損益」の合計となります。

「推奨証拠金」は、自動売買セレクトを利用する際の目安の金額となります。
※収益率は過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

奥村尚監修_コアレンジャー_ユーロ/英ポンド

「奥村尚監修_コアレンジャー_ユーロ/英ポンド」が2ヶ月連続で全体1位となりました。こちらのセレクトはストラテジスト奥村尚氏の為替相場予想をもとにインヴァスト証券が作成したルールになります。

1月から3月は、1月初めの数日間を除き、ほぼ全ての期間をコアレンジ帯の範囲で推移しており、3カ月間の高低差は、高値0.86952、安値0.85006で194.6pipsとなりました。

2月は79pips、3月は105pipsと、高低差の狭い値動きが続くユーロ/英ポンドでは、注文幅(利確幅)の狭いルールが高い収益をあげる傾向にあるようです。2023年には6月~9月中旬にかけ約200pips幅の非常に狭いレンジが形成されました。1月初旬から形成される今回のレンジがいつまで続くのか注目です。

ロジックの解説記事はこちら
ロジックの解説動画はこちら

おわりに

3月は一部の主要国で金融政策の転換が決定され、関連する通貨ペアの収益が増加したひと月となりました。

ボラティリティが低下している昨今の為替相場では、このようなイベント時の収益機会を逃したくないところです。3月上位にランクインした米ドル/スイスフランや米ドル/カナダドルはFRBが年内3回の利下げ予想を堅持していることから、FRBの動向次第で今後も大きなボラティリティが期待できるでしょう。

また3月のユーロ/英ポンドで確認できたように、値動きの小さいレンジ相場を活かして、注文間隔の狭いルールを設定し運用することも、昨今の低ボラティリティ相場で収益をあげる一つの手段となるでしょう。