2023年6月度トライオート【 FX月間レポート】
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6月の振り返り
6月の為替相場は、先月に引き続き日本と各国との政策金利格差が拡大した影響から円安が進行し、日銀による為替介入が警戒されるひと月となりました。
14日のFOMCでは、米国の政策金利は予想通りの据え置きとなったものの、パウエルFRB議長は依然としてインフレ率は高すぎるため、年内に最低でも2回の追加利上げを行うことが適切であると発言しました。28日の国際金融会議ECBフォーラムでは、日米欧英の中銀首脳による討論会が開かれ、パウエルFRB議長は2%のコアインフレ目標達成を2025年末に目指すと発言し、インフレと金融引き締めの長期化の可能性を市場に示唆しました。米欧英の首脳が金融引き締めの方針を示すなか、植田日銀総裁は金融緩和を継続する方針を示し、6月末時点でドル円は144円台まで上昇しました。
エルドアン大統領の再選が確定したトルコでは、22日に政策金利発表が行われ、8.50%から15.00%への大幅利上げが行なわれたものの、市場予想が21.00%であったことから、予想を下振れる結果にトルコリラが売られる展開となり、トルコリラ円は6月末時点で5.5円台まで価格を下げています。 オーストラリアと英国では、予想を上回る利上げが行なわれるなど、日本以外の各国で、さらなる利上げが相次いだ6月の為替相場でしたが、トライオートではどのような通貨ペアを稼働させることが収益につながったのか振り返りましょう。
6月の収益通貨ペアランキング
ドル円・クロス円以外の通貨ペアが収益上昇!
(インヴァスト証券作成)
こちらは自動売買取引によるお客様の収益額を通貨ペア別に合算し、ランキング形式に集計したものです。「収益があがっている」「多くのお客様に選ばれている」通貨ペアほど上位にランクインするため、お客様がどの通貨ペアで収益をあげているのかが一目瞭然です。
トライオートの人気通貨ペア、豪ドル/NZドルが1位、ユーロ/英ポンドが2位と安定して上位にランクインしました。クロス円は当月、円安により上昇が続く中、売建玉を保有する通貨が多かったことからランキングは軒並み下位となりました。
6月の自動売買約定件数ランキング
「ユーロ/英ポンド」が2位に復帰!
(インヴァスト証券作成)
こちらは6月の自動売買取引の件数を集計したものです。6月はどの通貨ペアが多くのお客様に選ばれ、取引されたのでしょうか?
1位には安定の豪ドル/NZドルがランクインし、先月3位だったユーロ/英ポンドが2位に上昇しました。3位に後退した英ポンド/円は、売注文の上限を180円に設定しているルールが多く、6月後半から価格が180円を上抜けた影響で、先月と比較して取引が減少する結果となりました。運用されているお客様の人数を見ると、先月と変わらず、クロス円の中で英ポンド/円は1番の人気通貨ペアとなっております。
※約定件数は期間中に約定した新規約定と決済約定の合計
6月の移動距離(日足,pips)と高低差
「豪ドル/NZドル」と「ユーロ/英ポンド」が上位!クロス円は下位に後退。
(インヴァスト証券作成)
トライオートでは、レンジ相場で上下に値動きを繰り返す通貨ペアを選ぶことが重要です。「ポイント」は当月の「移動距離」を「高低差(高値-安値)」で割り出したもので、高ポイントであるほどトライオートで理想の通貨ペアといえます。
6月はユーロ/英ポンドが高低差136pipsという狭いレンジ帯を大きく上下に価格推移したことで1位にランクイン。クロス円は円安方向への直線的な値動きにより、高低差が大きくなってしまい、下位に後退しました。ユーロ/英ポンドや豪ドル/NZドルといった、対円以外の通貨ペアは比較的トレンドが形成されていないレンジ相場となっており、安定した運用を行いやすい環境となっています。
※移動距離は次の3つの数字の合計になります
①日足の始値から高値 ②日足の高値から安値 ③日足の安値から終値
セレクトパフォーマンスTOP3
収益率TOP3のセレクトを紹介します。
【集計期間】2023年4月3日~2023年6月30日
(インヴァスト証券作成)
・集計時刻:午前6時
・ランキングは2023年6月30日時点で提供しているルールが対象となります。
・収益率 =(終了日の損益 – 開始日の損益)÷ 開始日の推奨証拠金
「期間損益」は集計期間におけるセレクトを1セット稼働した場合の「実現損益」と「評価損益」の合計となります。
・「推奨証拠金」は、自動売買セレクトを利用する際の目安の金額となります。
※直近3ヶ月のシミュレーション結果を基に結果を算出しています。
※注文の価格帯と現在価格が乖離しているセレクトはランキングから除いております。
※期間収益率は過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。
1位 私は眠る、24時間働く_豪ドル/NZドル
こちらは認定ビルダーのサトウカズオ氏が作成したルールになります。
5月のセレクトパフォーマンスで2位だった「私は眠る、24時間働く_豪ドル/NZドル」が1位にランクインしました。
長期間の「ほったらかし投資」を目指すサトウカズオ氏のルールは、70pipsという広い利確幅を設けることにより、初心者でも限られた資金で高い利益率の実現を目指して作成されたものです。
6月は売コアレンジ帯1.083NZドル近辺で取引を開始しました。豪中央銀行の政策金利発表も重なり、8日まで価格が上昇し続けたことで、売建玉による評価損を抱える展開が続きましたが、20日から価格が下落したことで売建玉の決済機会を得ることでき、高い収益結果となりました。2022年末頃からコアレンジ帯で推移しており、今後も安定した収益が期待できそうです。
ロジックの解説記事はこちら
サトウカズオ氏のTwitterはこちら
2位 奥村尚監修_コアレンジャー_ユーロ/英ポンド
こちらは認定ビルダーの「サトウカズオ」氏が作成したルールになります。
6月はコアレンジ帯0.86ポンドで取引を開始。高低差わずか136pipsの狭い価格推移に対して、コアレンジ帯のルール設定が見事に機能したひと月となりました。コアレンジ帯の発注数量が1エントリーあたり0.6万通貨と他セレクトと比較して大きいものの、全体のエントリー数が少ないことで、必要証拠金を抑えた運用が可能となっております。
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3位 暴落局面でも攻める豪ドル/NZドル_コア&ホールド戦略
こちらは認定ビルダーの鈴氏が作成したルールになります。
6種類の注文グループが設定されており、各注文設定の内訳は以下の通りとなります。
6種類の注文グループから収益率の最も高かった「暴落局面でも攻める豪ドル/NZドル_コア&ホールド戦略_売70」のチャートを表示しております。
6月は売コアレンジ帯1.083NZドル近辺で取引を開始し、月前半は上昇を続けた豪ドル/NZドルに対し、利確幅40pipsと70pipsの2種類の注文が設定されている売コアレンジ帯で売建玉を積み重ねると、月後半の下落でそれらの売建玉が決済され実現益を得ることができました。加えて月半ばには利確幅600pipsの売サブレンジ帯で売注文を建てることに成功し、評価益も大きくプラスとなっています。
解説記事はこちら
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おわりに
6月は円安の影響で、既存のルールが円安トレンドにマッチせず、多くのクロス円のセレクトで収益率が低下しました。日本と各国の政策金利格差はさらに拡大を続けることが予想されており、7月も円安トレンドが継続する可能性は高いです。豪ドル/NZドルやユーロ/英ポンドは長期間レンジ相場を形成しており、円安の影響を受けにくい安定した運用が期待できます。7月も円安の流れは続くのか、諸外国の政策金利動向および日銀の動きに注目です。
セレクトを稼働する際はそれぞれのルールの特性を理解するだけではなく、口座の資金状況にも気を付けて運用することが大切です。昨年リニューアルされたバランスメーターは、口座の資金状況をひと目で確認することができるツールとなっております。ぜひ有効にご活用ください。
>バランスメーターの活用方法(動画)
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