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認定ビルダー「サンドウィッチ」について:全6種類

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1. リピート系はレンジ相場にこそ、強みがある

リピート系自動売買は、同じ注文を繰り返す観点から“レンジ相場”になりやすい通貨ペアに優位性があります。
例えば、豪ドルNZドルは2014年ごろから1.14~1.00の範囲内で推移し、ユーロポンドは2017年ごろから0.95~0.83の範囲内で上下動を繰り返しており、リピート系自動売買にとって約定しやすい相場となっています。

そこで、“グルトレ”を開発した私、川崎ドルえもんがまったく新しいリピート系注文「サンドウィッチ(川崎レンジャー、両建てナンピン)」を作成させていただきました!

「サンドウィッチ」は“川崎レンジャー”と“両建てナンピン”という2つのリピート系自動売買を組み合わせることで成り立っており、既存のものとはまったく違う革新的なリピート系自動売買となっています。

<川崎レンジャーとは?>

「川崎レンジャー」は既存のハーフ&ハーフの概念に近い自動売買です。
ハーフ&ハーフとは、レンジ相場を中心から上と下に2つに分け、下では買い注文、上では売り注文のリピート系を仕掛けるというものです。
川崎レンジャーでは、そのハーフ&ハーフをヒントに川崎ドルえもん流にアレンジし、注文幅と利確幅をオリジナル設定しています。また、スワップポイントも考慮し、プラススワップになる方向の約定回数が多くなるように設定しています。
例えば、下で紹介する川崎レンジャー_ユーロ/英ポンドでは売りポジションでスワップが貰えるため、中心線を少し下げて売り注文が多く入るように設定しています。

<両建てナンピンとは?>

「両建てナンピン」は、その名の通りナンピンを売りと買い両方で行います。

レンジの下半分では買いナンピンをしていき、相場が上がってコアレンジの上限に達したら全決済をし、逆にレンジの上半分では売りナンピンをして、コアレンジの下限に達したら全決済するというもので、レンジ相場の大きな流れを攻略していきます。

・両建てナンピンのイメージ

筆者作成

両建てナンピンは1回の全決済で大きな利益を得られる反面、長期的なレンジ相場を狙っていくため、日頃はあまり決済が行われません。通貨ペアによっては数か月に1回しか全決済がされない場合もあります。

そこで考えついたのが、川崎レンジャーと両建てナンピンをセットにしたのが「サンドウィッチ」というシステムです。川崎レンジャーが日頃のレンジ相場でチャリンチャリンと細かい利益を積み上げ、両建てナンピンが大きな利益を上げることを意識して作成しました。

2. 今回追加される【認定ビルダー】プログラム

5通貨ペア別に設定した下記2~5の5種類と、 5種類と1つにまとめた1.のMixを合わせた6種類が追加されます。

1.サンドイッチ_Mix

2.サンドイッチ_ユーロ/英ポンド

3.サンドイッチ_ユーロ/豪ドル

4.サンドイッチ_豪ドル/NZドル

5.サンドイッチ_米ドル/スイスフラン

6.サンドイッチ_南アランド/円

1.複数の通貨ペアをまとめたサンドウィッチMix

このサンドウィッチは1通貨ペアでも運用できますが、おすすめは5通貨ペアのサンドウィッチをすべて一緒に運用することです。
下の画像は現時点(2023/06/06)に「サンドイッチ_Mix」を運用した際のシミュレーション結果です。
見ての通り、収益は右肩上がりで3年間の期間収益率は200%を超えています!
ドローダウンも他の自動売買に比べて凹みが少なく、リピート系自動売買では類を見ない成績となっています!

サンドウィッチ_Mixのシミュレーション

出所:トライオートFXより:筆者作成

※過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

この結果は、各通貨ペアのドローダウンを他の通貨ペアが補填しやすくなっているからと考えられます。
金融には「相関関係」というものがあります。相関関係とは特定の銘柄や通貨ペアが買われるときに同時に違う通貨ペアが買われやすい、もしくは売られやすい関係性のことを言います。特定の通貨を買うということは逆にそれに対する通貨を売っているため、もしくはその国の貿易や国交の関係から隣国にも影響を与えるからです。
この5通貨ペアを合わせたサンドウィッチ_Mixのドローダウンが少ないのはその相関関係がうまくマッチしているからと言えるでしょう。

<各プログラムの設定値一覧>

通貨ペアごとの設定値を紹介していきます。

2.サンドウィッチ_ユーロ/英ポンドの設定値

川崎レンジャー

筆者作成

黄色い線の範囲内(0.9100~0.8480間)をコアレンジとし、その外の黄色線から赤い線(0.9100~0.9260間と0.8480~0.8300間)をサブレンジとして、黒い線(0.8700)より上では売り注文、下では買い注文を設定しています。
注文間隔はコアレンジ、サブレンジともに20pips間隔で、利確幅はコアレンジでは70pips、サブレンジは120pipsと設定しています。

両建てナンピン

筆者作成

赤い線(0.9260)から中央の黒い線(0.8760)まで20pips間隔で売りナンピンをしていき、黒い線の下にある緑色の線(0.8700)で全決済を行い、買いナンピンは下の赤い線(0.8300)から黒い線(0.8760)まで20pips間隔で買いナンピンをしていき、上緑色線(0.8910)で全決済を行う設定となっています。

3.サンドウィッチ_ユーロ/豪ドルの設定値

川崎レンジャー

筆者作成

黄色い線の範囲内(1.6400~1.5250間)をコアレンジ、その外の黄色線から赤い線(1.6400~1.6750間と1.5250~1.4350間)をサブレンジとして、黒い線(1.5550)より上では売り注文、下では買い注文を設定しています。
注文間隔はコアレンジ、サブレンジともに30pips間隔で、利確幅はコアレンジでは60pips、サブレンジは100pipsと設定しています。

両建てナンピン

筆者作成

赤い線(1.6750)から黄色い線(1.6450)までは100pips間隔、黄色い線から黒い線(1.5550)までは50pips間隔で売りナンピンをしていき、黒い線の下にある緑色の線(1.5370)で全決済を繰り返していく。
買いナンピンは、下の赤い線(1.4350)から黄色い線までは100pips間隔で、黄色い線から黒い線(1.5550)の間は50pips間隔で買いナンピンをしていき、緑色上線(1.6150)で全決済を繰り返します。

4.サンドウィッチ_豪ドル/NZドルの設定値

川崎レンジャー

筆者作成

赤い線の範囲内(1.1160~1.0320間)をレンジ帯として、黒い線(1.0740)より上では売り注文、下では買い注文を設定しています。注文間隔はコアレンジ、サブレンジともに20pips間隔で、利確幅はコアレンジ、サブレンジともに90pipsと設定しています。

両建てナンピン

筆者作成

赤い線(1.1160)から黒い線(1.0720)まで20pips間隔で売りナンピンをしていき、中央の黒い線の下にある緑色の線(1.0570)で全決済を行い、買いナンピンは、下の赤い線(1.0320)から黒い線(1.0720)まで20pips間隔で買いナンピンをしていき、上緑色線(1.0820)で全決済を行う設定となっています。

5.サンドウィッチ_米ドル/スイスフランの設定値

川崎レンジャー

筆者作成

黄色い線の範囲内(1.0000~0.9100間)をコアレンジ、その外の黄色線から赤い線(1.0000~1.0240間と0.9100~0.8830間)をサブレンジとして、黒い線(0.9640)より上では売り注文、下では買い注文を設定しています。注文間隔はコアレンジ、サブレンジともに30pips間隔で、利確幅はコアレンジでは60pips、サブレンジは120pipsと設定しています。

両建てナンピン

筆者作成

赤い線(1.0240)から中央の黒い線(0.9640)まで30pips間隔で売りナンピンをしていき、下にある緑色の線(0.9200)で全決済を行い、買いナンピンは下の赤い線(0.8820)から黒い線(0.9640)まで20pips間隔で買いナンピンをしていき、上緑色線(0.9840)で全決済を行う設定となっています。

6.サンドウィッチ_南アランド/円の設定値

川崎レンジャー

筆者作成

赤い線の範囲内(8.80~6.36間)をレンジ帯として、黒い線(7.87)より上では売りリピート注文、下では買いリピート注文を設定しています。注文間隔はコアレンジ、サブレンジともに5pips間隔、利確幅は売り注文が15pips、買い注文が40pipsと設定しています。

両建てナンピン

筆者作成

赤い線(8.80)から中央の黒い線(7.80)まで5pips間隔で売りナンピンをしていき、下にある緑色の線(7.17)で全決済を行い、買いナンピンは下の赤い線(6.36)から黒い線(7.80)まで5pips間隔で買いナンピンをしていき、上緑色線(8.12)で全決済を行う設定となっています。

 3. さいごに

「サンドウィッチ」は、これまでになかった通貨ペアの相関関係とリピート系注文を組み合わせた革新的なリピート系自動売買となっています。
初心者の方もぜひ、このサンドウィッチに触れていただけると幸いです。