高金利通貨の特徴と魅力
高金利通貨とは?
高金利通貨とは、政策金利等によって高い金利が設定された国の通貨のことです。
代表的な通貨ペアは「トルコリラ/円」「メキシコペソ/円」「南アフリカランド/円」などが挙げられます。
スワップポイントは通貨ペアの金利差により発生するため、比較的金利が低い日本円と高い金利の通貨を組み合わせることで、高い利益を狙うことができます。
図1:スワップポイントの仕組み
※図 インヴァスト証券作成
※上記は政策金利を基にした例です。スワップポイントは政策金利のみだけなく市場動向等の影響も受けるため金利差がそのままスワップポイントとして表れるものではありません。
スワップポイントは通貨ペアの2国間の金利が重要になります。
以下は2023年11月時点の各国の政策金利です。
図2:各国の政策金利
※図 インヴァスト証券作成
日本は-0.10%と低い金利に設定されているのに対し、高金利通貨の国は比較的高く設定されています。
例えば「メキシコペソ/円」を購入した場合、メキシコ(11.25%)と日本(-0.10%)の金利差(11.35%)を元にスワップポイントが付与されます。
ただし低金利通貨を買って高金利通貨を売った場合、基本的にはスワップポイントを支払うこととなりますので注意が必要です。
また、高金利通貨は為替変動リスクが高い側面を持ち、相場の急変には注意が必要です。
スワップポイントの魅力
高金利通貨を保有し、翌営業日に持ち越すだけでスワップの利益を受け取ることができます。小さな利益をコツコツと積み上げる長期運用のため、デイトレード等に比べ相場に張り付く必要がない点も魅力です。
例えば「トルコリラ/円」の買い建玉を保有している場合、以下の図のようにスワップを受け取ることができます。
図2:スワップポイントを受け取りかた
※図 インヴァスト証券作成
さらにトライオートでは、スワップ振替機能が実装されたため、発生したスワップを好きなタイミングで実際に発生した損益として取引口座に反映させることができます。
代表的な高金利通貨の紹介
運用にあたり、各通貨の特徴や傾向を知ることが重要です。
代表的な3つの高金利通貨を簡単に紹介します。
「TRY (トルコリラ)」
最大の特徴は高い金利で、スワップポイントを運用する投資家に人気がある通貨です。トルコは欧州とアジアにまたがった部分に位置し、南には中東、北にはロシアがあります。内政リスクや中東情勢など政治・経済の動向に注意する必要があります。
「MXN (メキシコペソ)」
メキシコペソは高金利・資源国通貨として注目を集める通貨です。メキシコは銀や原油等の天然資源に恵まれた中南米を代表する新興国で、米国との経済的な結びつきが強い国です。
「ZAR (南アフリカランド)」
南アフリカランドは資源国通貨として人気を集めています。南アフリカは世界有数の資源国で、アフリカ大陸唯一のG20参加国です。最大の貿易相手国である中国の経済動向に注意しましょう。
高い金利に設定される通貨の共通点として、世界経済が安定してくると高金利を求めて資金が集まります。ただし世界景気の悪化や金融不安によりリスク回避のムードが高まると、資金が流出し下落幅が大きくなる傾向があります。
高金利通貨の魅力
現状高いスワップポイントを獲得できる通貨ペアは、「米ドル/円」や「ポンド/円」などクロス円を中心に複数あります。
この章では、高金利3通貨である「トルコリラ/円」・「メキシコペソ/円」・「南アフリカランド/円」の、他の通貨に比べ優れている点を解説します。
①長期的に高い金利が設定されている
通貨の価値の関係で、アメリカやイギリスなど先進国の金利は比較的早く下落します。対してメキシコやトルコ等の新興国は、低い信頼性の通貨をカバーする目的や、通貨に価値を付け外からの資金を集めやすくする目的で長期的に高い金利を設定しています。
図4: 2013年1月から2023年11月にかけての各国の政策金利
※図 インヴァスト証券作成
上のグラフの通り、新興国の金利は先進国に比べ長期間高い水準です。今後日本が金利を上げ、通貨ペアの二国間の金利差が縮まったとしても、高金利通貨は比較的高いスワップポイントを狙うことができます。
②少額で取引することができる
高金利通貨は通貨を保有するための必要証拠金と呼ばれる資金が安い点が魅力です。2023年12月12日の終値は、それぞれ「米ドル/円」が約145.00円、「トルコリラ/円」は約5.00円でした。
個人のお客様は証拠金の25倍までお取引することができるため、上記レートを基準に1万通貨保有するための資金は以下の通りになります。
図4:各通貨1万通貨保有するための資金(2023/12/12終値での例)
※図 インヴァスト証券作成
高金利通貨は価格が安く、効率的に資金を運用することができ、余剰資金を確保しやすい点が魅力です。
スワップNo.1を目指すトライオートのスワップ
2023年12月17日、トライオートFXに「メキシコペソ/円」が追加されました。これを機に、トライオートは高金利3通貨のスワップNo.1を目指すことになりました。
図5:スワップ他社比較
※図 インヴァスト証券作成
※2023年11月8日~2023年12月7日における買10万通貨あたりの平均値(小数点以下切り捨て)
※1 2023年12月18日 買スワップ10万通貨あたりの付与予定額
今後も高金利通貨のスワップを業界高水準で提供していきます。
もし1年前から各通貨を持っていたら?
もし仮に、「トルコリラ/円」を10万通貨保有していたとします。
1日のスワップポイントが10万通貨あたり308円だとすると、1日後、1か月後、1年後の収益は下記画像の通りになります。
図6:コツコツ利益を積み重ねるスワップポイント
※図 インヴァスト証券作成
画像の額を、保有し続けているだけで受け取ることができます。
まとめ
高金利通貨と低金利通貨を組み合わせ、保有し続けることで金利差分のスワップポイントを受け取ることができます。
また、高金利通貨は同じく長期間利益を積み重ねるトライオートの「セレクト」と相性が良い戦略です。高金利通貨をマニュアル取引で購入し、レンジ通貨の「セレクト」を稼働することで長期的な利益を狙うことができます。
これを機に、ぜひ高金利通貨を運用してみましょう!