相場が一方向に進んだ時、どうすればいい? レンジ戦略自動売買の運用判断

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レンジ戦略の自動売買では、相場が一方向に動くことで評価損が拡大したり、設定レンジの上限や下限に近づいたりする場合があります。

こうした相場変動が発生した際には、現在の口座状況や今後の相場の見通しを踏まえ、運用を継続するか、見直すかを判断することが重要です。

この記事では、相場が一方向に動いた際に考えられる対処法を、具体例を交えながらご紹介します。

お客様ご自身の口座状況や運用状況、相場の見通しと照らし合わせながら、運用の判断の一助としてご参考ください。
ご自身に当てはまる運用方法をすぐに確認したい方は、以下の表から遷移することができます。

まずは有効比率を確認
有効比率が300%以下の方は、相場の見通しに応じた対処法を確認する前に、口座の資金状況を確認しましょう。
相場の見通しに応じた対応方法
当てはまる状況・相場の見通し 対応方法
相場が反転し、再びレンジ内で推移すると考える場合 対応方法を見る
相場の方向性が分からず、損益の変動を抑えたい場合 対応方法を見る
相場が一方向に進み続けると考える場合 対応方法を見る

まずは有効比率を確認

一番初めに確認すべきことは、有効比率です。
有効比率とは、建玉に対しての証拠金の余力を示す指標のことです。

有効証拠金額÷必要証拠金額×100=有効比率(%)

有効比率が100%以下になるとロスカットになってしまうため、有効比率が100%を切らないように気を付けましょう。

トライオートで実際に運用を行うお客様の約8割は有効比率300%以上となっており、半数以上は500%以上となっています。まずは有効比率300%以上を目安に、口座状況を確認しましょう。
※トライオートFXをご利用中のすべてのお客様における有効比率(2025年7月2日時点)

有効比率が下がっている場合の対応策を2つご紹介します。

追加入金をする

追加入金をすれば、有効証拠金額が増えるため、資金全体に余裕が生まれ、有効比率を上げることができます。

たとえば、今後相場が元のレンジに戻ると予想し、現在の建玉を保有したまま相場の反転を待ちたい場合は、追加入金によって有効比率を上げ、ロスカットのリスクを遠ざける方法があります。

ただし、追加入金をした後に相場がさらに損失方向へ進んだ場合は、評価損がさらに膨らみ、追加した資金にも損失が拡大する可能性があります。

建玉を決済する

保有している建玉を決済し、必要証拠金を減らすことで、有効比率を上げる方法です。口座全体のロスカットリスクを遠ざけることにつながります。

例えば、自動売買の運用を継続したい場合は、その自動売買建玉をすべて決済する必要はありません。一部の建玉だけを決済し、残りの建玉を保有し続けることもできます。

なお、自動売買は稼働停止しただけでは、保有している建玉は決済されません。
建玉を決済したい場合は、「照会>建玉照会」、または「ホーム>取引状況>自動売買詳細画面」から建玉照会の画面を開き、建玉の決済をしてください。

相場の見通し別に考える自動売買の運用方法

ここからは、相場の見通しに応じて、自動売買の運用判断の一例をご紹介します。

例として、2026年10月頃のNZD/CADの相場と自動売買「NZドルカナダドル 積極レンジ型」を取りあげます。

相場は元のレンジに戻ると考える場合

※NZD/CAD・日足・BID・2026年4月~11月のチャート画面(トライオート取引画面のセレクト「NZドル/カナダドル 積極レンジ型」のプライスチャートよりインヴァスト証券作成)

相場がいずれ反転し、再びレンジ内で推移すると予想する場合は、現在の自動売買を継続し、相場の回復を待つ方法があります。
その際は、相場が反転する前にロスカットにならないよう、有効比率を確認し、必要に応じて追加入金を行って資金状況に余裕を持ちましょう。

また、相場が反転する前に設定レンジを外れる可能性を考え、レンジ外でも取引機会を確保したい場合は、ビルダー機能を使うと、実質的に運用できるレンジ幅を広げることができます。

レンジの追加方法はブログ下部の説明をご覧ください。下記リンクを押すと該当箇所まで遷移できます。
レンジの追加方法はこちら

一方で、相場はいずれ元のレンジに戻ってくると考えているものの、これ以上新しく建玉を増やしたくない場合は、必要に応じて自動売買を稼働停止しましょう。

損失の変動を抑えつつ様子を見たい場合

※NZD/CAD・日足・BID・2026年4月~11月のチャート画面(トライオート取引画面のセレクト「NZドル/カナダドル 積極レンジ型」のプライスチャートよりインヴァスト証券作成)

今後の相場の方向性がまだ予測できていないため、評価損の拡大を抑えながら様子を見たい場合は、両建てを行うことで損失の変動を抑える方法があります。

両建てとは、同じ銘柄で反対売買の建玉を立てることです。
現在保有している建玉と反対売買の建玉を、同じ数量分だけ新たに立てて、評価損益のプラスとマイナスを相殺することで、現在時点の建玉の損失額から大幅に損失が拡大することを防ぐ効果が期待できます。

ただし、両建てをすると、売買のスプレッド差の分の損失やマイナスのスワップポイントが発生することは注意が必要です。

この方法では、相場の方向性が見えてきた段階で、損失方向の建玉を損切りし、利益が見込める建玉を残して利確を狙います。そのため、両建て後は相場の動きを注視し、決済のタイミングを慎重に見極める必要があります。

また、このパターンの場合は、両建てをする前に自動売買を稼働停止する方がよいでしょう。
建玉の数量が売買方向で同じであることで成り立つ手法のため、片方の建玉が増えるとバランスが崩れてしまうからです。

相場が一方向に進み続けると考える場合

※NZD/CAD・日足・BID・2026年4月~11月のチャート画面(トライオート取引画面のセレクト「NZドル/カナダドル 積極レンジ型」のプライスチャートよりインヴァスト証券作成)

相場がこのまま損失方向に動き続け、現在の評価損からさらに拡大すると考える場合は、自動売買を稼働停止し、保有建玉を決済して、他の通貨ペアや戦略で新たな自動売買を稼働するという方法があります。

この場合、現在の建玉が抱える損失額は確定しますが、今後のさらなる損失拡大を防ぐことができ、新しい自動売買で収益機会を狙うことができます。

また、必ずしもその自動売買建玉をすべて決済する必要はありません。
たとえば、「相場はある程度までは戻るものの、元の価格帯までは戻らない」と予想する場合は、評価損益の回復や利益確定が期待できる建玉を残し、それ以外の建玉だけを決済するという選択肢もあります。

決済や自動売買の稼働停止によって生まれた証拠金の余力を活用し、新たな自動売買を稼働することで収益機会を再び狙うことができます。

新しい自動売買を検討する際は、レンジ内の値動きを利用して利益を狙うレンジ戦略だけでなく、スワップポイントで収益を狙うスワップ戦略なども、選択肢の一つとしてご検討ください。

スワップ戦略「CHF/TRY スワップ型」の運用実績はこちら
スイスフラン/トルコリラの自動売買の運用実績を公開! | トライオートガイド

ポートフォリオ運用で今後の相場変動に備える

1つの通貨ペアだけで自動売買を運用していると、その通貨ペアの相場が一時的に大きく一方向に動いた際に、口座全体の評価損が拡大することがあります。

こうした一時的な相場変動に備える方法として、複数の自動売買を組み合わせて運用する「ポートフォリオ運用」という考え方があります。
値動きの異なる通貨ペアを組み合わせることで、特定の通貨ペアの相場変動が口座全体に与える影響を抑えることが期待できます。

また、レンジ内の値動きを利用して利益を狙うレンジ戦略のほか、スワップポイントで収益を狙うスワップ戦略を組み合わせるなど、異なる戦略を運用に取り入れるのも選択肢の一つです。

今後の相場変動に備えて、別の通貨ペアや戦略の自動売買を組み合わせて運用することもご検討ください。

ポートフォリオ運用について詳しく知りたい方はこちら
ポートフォリオ運用~分散投資で安定した収益を目指す~ | トライオートガイド

補足:レンジの追加方法

上記で「相場は元のレンジに戻ると思う」で、さらに現在の価格帯での取引機会も逃したくないと考えている方向けに、レンジの追加方法を説明していきます。
レンジを追加する際は、ビルダー機能を使って新たに自動売買を作成します。

例として、2026年10月頃のNZDCADの相場と自動売買「NZドルカナダドル 積極レンジ型」を取りあげます。

今回は例に挙げている自動売買のレンジの下部(画像の赤枠内)に、買いレンジを作る想定でビルダーを作成します。

①元の自動売買の設定を確認

レンジを広げたいと思っている元々の自動売買のレンジの下限の価格、注文幅、数量、利確幅、損切り幅を確認します。

ホーム>取引状況から、該当の自動売買をタップして自動売買詳細画面を開き、「注文設定」のタブを選択して開きます。

今回の場合は買い注文のエントリー価格が一番低い価格を確認します。この自動売買では一番低い注文価格は0.77950です。

また、この自動売買の新規注文の価格幅は、隣接する注文の価格の差を出せば調べることができます。この自動売買では、0.7820-0.7795=0.0025となります。

数量、利確幅、損切幅についても注文設定の画面から確認できます。

②拡張するレンジ帯の範囲を決める

次に、相場がどこまで下がるかを予測して決めます。
今回は仮に0.75450まで下がると予測したとします。

③ビルダーを作成

①・②で確認した情報を元に、ビルダーを作成していきます。
まずビルダーの作成画面を開きます。

売買:買
買いレンジを拡張するため「買」を選択します。

レンジ:0.77700
上限は元の自動売買の下限0.77950から0.0025を引いた0.77700に設定します。

値幅:225
レンジ全体の幅のことを指しているので、今回新しく作成するレンジ帯の下限が0.75450になるように調整します。0.77700-0.75450=0.0225となり、pips表記に直すと225となります。

本数:10本
注文幅が0.0025つまり25pipsのため、値幅225pips÷注文幅25pips+1本=10本となります。

数量:0.4万
利確幅:15pips
損切幅:-500pips
数量、利確幅、損切幅は元の自動売買と同じ値を設定します。

カウンター値:-15pips
カウンター値は利確幅と同じ設定にすることで、同じ価格で注文が繰り返される仕様にできます。

これで、買いの注文で構成された自動売買ができました。

ホーム>取引情報の自動売買の表示としては別ものの自動売買が稼働することになりますが、実質的には下の画像のような自動売買を稼働しているのと同等の設定になります。

まとめ

自動売買の運用においても、相場変動時はご自身での運用判断を迫られる場面があります。

そういった場面に直面した際に、慌てず運用判断ができるように、当記事を参考にしながらご自身の口座状況などと照らし合わせて、事前に対処方法を想定しておきましょう。

また、相場予測のためにマーケット情報や市場予想を調べたり、現在の相場の状況をこまめにチェックしたりして、ご自身の運用状況を定期的に点検しましょう。