お待ちかね!ETF自動売買セレクトにコモディティ追加!

5月14日より、皆さまからのリクエストにお応えしてETF自動売買セレクトにコモディティ銘柄が追加されます。
1.コモディティ銘柄を追加した理由
そもそもコモディティ銘柄は株を原資産にするETFと比較した場合、値動きが大きく異なり値幅も高いためリスクが高いと言われています。そのため、これまではマニュアル取引でのみの取り扱いしかしていませんでした。ではなぜここにきてコモディティ銘柄をセレクトに追加したのでしょうか?理由は3つあります。
1-1.お客様からのご要望
投資対象として耳にすることも多い金や原油。せっかくトライオートETFで取り扱っているのだから、ETFセレクトで気軽に自動売買したい、というお客様の声が絶えないのも事実です。でも、それだけの理由でちょっと危ない銘柄はお出しできません。
1-2.うまく組み合わせて使えば、相場が悪いときでも利益を出せる
コモディティは、マーケット全体が連動しやすい株に比べて値動きがそれぞれ特徴を持っており、個々の独立した投資対象として見ることができます。株式市場と相反する動きをすることも多く、リーマンショックの時の金と株の値動きに代表されるように、上手く使えば不況下でもパフォーマンスを上げられるのです。
リーマンショック時の金と株式市場の値動き ※出所)ブルームバーグ
1-3.ゴールドマンサックスによると2018年はコモディティがアツい
2018年5月1日にゴールドマンサックスが発表したレポートによると2018年、株式市場はー1%成長に対し商品(コモディティ)市場は7%の成長を見込める、としています。これまで絶好調だった株式市場が見直され、コモディティ市場に資金が流れるというのです。コモディティ投資を始める上で、今は良いタイミングかも知れません。
では、原油関連ETFと金ETF、実際にどのように活用していくのがいいのでしょうか?
値動きの特徴もあわせてご紹介します。
2.原油関連ETF
原油価格は株式市場に影響を与えることはあっても株式市場から影響を受けることはあまりありません。そのため、純粋に今の需給や原油の産量、在庫の増減や原油をとりまく政治の動向に注目しておくと相場の見当をつけやすいという利点があります。
2-1.過去の値動き
原油価格は2014年から2015年にかけて大暴落しており、原油関連ETF(ティッカーUFO)も40ドル台から10ドル台に大暴落。このときの値動きには世界が肝を冷やしました。
2014年の原油の値動き ※出所)Yahoo finance U.S.
しかし、よく見るとここ1年くらいは回復基調にあり、価格も10ドル前後→13ドル越えと、実は30%以上も上昇しています。
昨年の原油の値動き ※出所)Yahoo finance U.S.
2-2.原油価格のチェックポイント
2017年に原油価格がここまで好調だった主な理由は、産油国が原油の価格はこのままじゃマズイ、と減産に合意し価格の改善を図ったことが大きな要因です。シンプルですがこういった需給や政治関連のニュースが値動きに直結するので、こまめにチェックしておくことをおススメします。
2-3.今の流れが続くなら原油は買い
原油は5月に入ってから大きな動きが2つありました。一つはサウジアラビアが原油価格を上げるため生産を調整すると表明したこと、もう一つはアメリカがイランとの核合意を離脱する、と発表したことです。どちらも原油価格を押し上げる要因と考えられています。これがなぜ原油に影響するのかについては下記のリンクで詳しく説明されています。
サウジ、原油政策転換 一段の相場上昇目指す
http://jp.wsj.com/articles/SB12032445690865114584804584205480444313564
米国がイラン核合意から離脱、不安定化する原油価核
https://news.yahoo.co.jp/byline/kosugetsutomu/20180509-00085019/
事実、直近の原油価格は上昇しています。
このような流れがある時に素早く相場に乗ること、流れが変わったらすぐに引くことが重要です。特に原油に関しては状況が変わりやすいのでニュースなどで情報をこまめにチェックすることをおススメします。
3. 金ETF
金は世界最古の金融資産とも呼ばれ、遥か大昔から富の象徴として資産価値を認められてきました。先ほどもご紹介しましたが、金の値動きには特徴がありリーマンショックのような世界的な不況期に『逃避資産』として価値があがるという特徴があります。具体的に見ていきましょう。
3-1.リーマンショック時の値動き
リーマンショック時、米国、日本はもちろん世界の株式市場が暴落しました。マーケットが軒並み下落していく中、おカネがどこに向かったかと言うとこちらの金です。グラフで見てもお分かりいただけるように、株価の回復とともに金の価格は下がっています。
リーマンショック時の金の値動き ※出所)ブルームバーグ
3-2.好景気時の値動きは?
ここ数年、各国が金融緩和政策を打ち出しリーマンショック経済が回復していく中での金の価格は停滞していました。なので、常に成長し続ける金融資産というわけではありません。リーマンショック時に金を保有していた人でも、そのまま放っておけば損をする結果になっていたということ。
過去5年の上がS&P500、下が金の値動き ※出所)Yahoo finance U.S.
3-3.景気低迷のタイミングにこそ金、長期保有なら現物
なので、金に関しては経済が過熱しているのでは?という相場観の時に持つことをおススメします。リーマンショック後、さすがにマーケットに過熱感が出てそろそろ停滞、またはリセッションもあり得るのでは?という相場観をお持ちの方は今こそ金に投資するタイミングかも知れません。また、10年、20年それ以上といった長期スパンでの値上がりを追う場合ETFセレクトでは不向きなので現物で保有して下さい。(マニュアルでの保有もトライオートETFは金利が発生するため不向きです。)
4.コモディティ自動売買をうまく利用して不調なマーケットの投資機会に
忘れてはいけないのは、コモディティは株と違って長期的に右肩上がりにはならない、ということ。急に価格が変わることも珍しくないため放置は禁物です。相場観を持った上で値動きのタイミングに限定して利用してくださいね。