裁量トレーダーのための「自動化」という選択肢
マニュアル取引(裁量取引)では、「エントリーを考えていた価格に到達していたのに、相場を見ていなかった」「利益を伸ばそうと思っていたら相場が反転し、利益が小さくなってしまった」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「押し目で買いたい」と考えていても、そのタイミングでチャートを見ていなければエントリーはできませんし、「利益を拡大させたい」と感情に左右されてしまっては、適切な決済タイミングを逃してしまう可能性があります。
このようにならないためには、常に相場を見て、感情を排した適切なタイミングでの取引を行うことがとても大切です。しかし、多くの方にとって、常に相場に張り付き、感情を排して取引をするのはとても難しいことです。
こうした場面では、自動売買機能を使うと、想定している価格帯や売買のルールを設定することで、相場に張り付かなくとも設定通り自動的に取引を行うができます。
自動売買機能とは
自動売買機能は、自分の取引ルールを自動化できる機能です。
売買方向や注文の間隔、注文を配置する価格帯などを設定することで、自分の相場予想や売買アイデアをルールとして組み立てることができます。
設定できる項目には次のようなものがあります。
- 売買方向(売り/買い)
- 注文を配置する価格帯
- 注文本数
- 利確幅
これらを組み合わせることで、「どこで買って、どこで決済するか」という取引の条件をあらかじめ設定しておくことができます。
マニュアル取引(裁量取引)で考えている戦略を、そのままルールとして形にできるのが自動売買機能の特徴です。
トレンド相場での活用イメージ
自動売買機能は、トレンドを想定した設定で活用できます。
例えば、上昇トレンドを想定している場合、価格が上がるにつれて段階的にエントリーするような注文配置を作ることができます。
例として、次のような設定を考えてみます。
- 売買方向:買い
- 注文レンジ:150〜155円
- 注文間隔:0.5円
この場合、150円から155円の間に0.5円間隔で注文が並び、価格が上昇していくにつれて順番にエントリーしていく形になります。
裁量トレードで行う「段階的に買い上がる」といった考え方を、あらかじめ注文として配置しておくイメージです。
相場を見ていない時間でも、設定した価格に到達すれば自動で売買が行われます。
自動売買の作り方
では、実際の取引画面を見ながら、自動売買の作り方を確認していきましょう。
「今回の戦略」
米ドル/円で150~155円の価格帯に対して、0.5円の間隔で注文を配置し、エントリー価格から0.3円上がった地点で決済を行うようにします。
また、決済価格から0.1円下がった地点で再エントリーする設定と、エントリー価格から10円下がったら損切をする設定も組み込み、将来的な相場上昇に向けた買い上がりと、急落時のリスクヘッジも同時に行います。


①トレード画面の自動売買タブを開く
画面下部の「トレード」から、任意の銘柄を選択後、自動売買タブを選択します。

②設定値の入力を行う
「今回の戦略」に合わせて設定値の入力を行います。
売買:買
レンジ:155円
値幅:500pips
本数:11本
数量:0.1万通貨
利確幅:30pips
―詳細設定―
損切幅:1,000pips
カウンター設定:ON
カウンター値:-10pips
※OCO,固定する,フォロー設定はOFF
③シミュレーションを確認する
今回は比較的短期向けの設定をイメージしているので、過去3か月の相場におけるシミュレーション結果を主なベンチマークとして確認します。
発注証拠金や収益率のイメージを確認し、自身の取引イメージがどのように再現されたのかを確認することができます。

※シミュレーション結果は過去の相場における参考であり、将来の利益を保証するものではありません。
④自動売買での運用を開始する
確認画面より「自動売買を開始」ボタンを押すことで自動売買での運用を開始できます。
運用開始後は、定期的に相場状況を確認しメンテナンスや稼働停止の判断を行います。

まずは自分の売買ルールを当てはめてみる
自動売買機能を使うと、普段行っているマニュアル取引(裁量取引)の考え方をそのままルールとして設定することができます。
例えば
- 押し目の価格帯に注文を置く
- 段階的にエントリーする
- 一定幅で利確する
といった取引ルールです。
運用開始後も、相場の状況を定期的に確認しながら、必要に応じてメンテナンスや運用の調整を行い、安定した運用を心がけます。
まずは狭めのレンジ幅や少ない注文本数から試し、運用しながら少しずつ設定を調整して、ご自身のトレードスタイルに合った使い方を見つけてください。
