歴史的な株高局面 | 株式相場の影響をチャンスに変えるFX戦略

歴史的な株高
2024年2月、日経平均株価は34年ぶりにバブル期の水準を突破しました。さらに、2025年に入ると、8月に最高値を更新したのも束の間、9月中旬に初めて一時45,000円を突破し歴史的な高値を記録し続けています。

ニュースの見出しには「史上最高値」「連日高値更新」といった華やかな言葉が並びますが、投資家にとっては「ここからさらに上がるのか」という悩ましい展開とも言えます。次に来るのはさらなる上昇か、それとも下落か。株式市場は期待と不安が交錯する、難しい局面を迎えています。
株価と為替の基本的なつながり
株とFX(外国為替)は異なる金融資産ですが、投資家の動向を通じて強くつながっています。
一般的に、株価が上昇しているときは投資家が「リスクを取っても大丈夫だ」と感じやすくなり、円を売ってドルやユーロなどの外貨に資金を移す動きが出て、円安になりやすい傾向があります。この状態を「リスクオン」と呼びます。
逆に株価が下落しているときは「リスクを避けたい」と考える投資家が増え、安全資産とされる円が買われ、円高に動きやすくなります。これを「リスクオフ」と呼びます。
「株価と為替の方向性はこのような投資家の心理・行動でつながっている」という点を把握しておきましょう。
株価が円相場に与える影響
では「株価が上がると必ず円安になるのか?」
この点について「必ずそうなるとは限らない」ということを理解する必要があります。

たとえば、米国株の代表的な指数であるS&P500やNASDAQが上昇すれば、「世界的にリスクオン」となりやすく、USD/JPY(米ドル/円)をはじめとする対円通貨ペアは円安が進みやすくなります。逆に下落すれば「リスクオフ」で円高に振れることがあります。
一方で、株価と円相場の関係は強いものの、必ず連動するわけではありません。上図にもあるように「株高なのに円高が進む」といった逆の動きも起きます。これは他の要因(日本の政策金利など)が影響しているためです。
株価と円相場は連動しやすい傾向がありますが、「株価が動いたから円も必ずこうなる」と決めつけず、あくまで「円相場に揺れが出やすいサイン」と参考にするのがよいでしょう。
株価の影響を活かすトライオート
株価が大きく動くと、特に対円通貨であるUSD/JPYやAUD/JPY(豪ドル/円)は大きな影響が出やすい傾向があります。裁量取引ではこの“大きな影響”を的確にとらえて取引を行う必要がありますが、それには高いトレードスキルが必要とされます。
一方、トライオートの「世界通貨セレクト」では、株価の影響や経済情勢など様々な要因で現れた“為替相場の揺れ”を活かして取引を行います。
世界通貨セレクトは中長期的にレンジ相場を形成しやすいAUD/NZD(豪ドル/NZドル)やEUR/GBP(ユーロ/ポンド)などで構成されています。これら通貨ペアが形成するレンジ相場に対して、注文を並べてリピート取引を行う戦略となりますが、ここで重要となってくるのが価格の変動です。
レンジ通貨は一定の値幅の中で価格が推移しやすい特徴があり、株価変動などの大きなニュースを受けても極端に大きな値動きになりづらく、比較的小さな価格変動に留まります。
つまり、株価を始めとする経済情勢などの為替市場にも大きな影響を与えるニュースを、取引が活性化する適度な価格変動と捉え、結果として収益機会をもたらすことに繋がるのです。
レンジ相場を大前提とした戦略ですが、レンジから価格が逸脱しない限りは価格がどのように動いても収益の機会を狙うことができるため、投資家にとって予想の難しい局面においても安定した収益を目指すことができます。
まとめ
株価の変動は為替相場にも影響を与えるため、FXの投資家にとって、株価のニュースは無視できない判断材料です。
USD/JPYなど対円通貨ペアにおいては上がれば円安、下がれば円高という動きが一般的な考え方であり、円相場に方向性と相場変動を生み出します。
一方、トライオートの世界通貨セレクトでは対円通貨ペア以外で「相場変動」のみを捉えることを狙います。円相場の影響を間接的に受け、為替が動けばそれを収益機会に変えられるのが強みだからです。
株価が投資に与える影響は大きく、投資家にとっては良い意味でも悪い意味でも悩みの種になります。しかし、トライオートはそんな悩みすらも収益の機会に変えることができる、他とは一味も二味も違う投資手法です。株価の変動に大きく左右されることなく、株価の影響を味方に付ける、それがトライオートの最大の魅力です。