自動売買で始める長期レンジ戦略ー世界通貨セレクトの特徴とポイントー

トライオートの「世界通貨セレクト」は、FXで長期的に安定した収益を目指すことを目的とした自動売買戦略のご提案です。
本記事では世界通貨セレクトの特徴と、運用のポイントを解説いたします。
世界通貨セレクトとは

FXには大きく分けて「裁量取引(マニュアル取引)」と「自動売買」という2つの取引方法があります。
裁量取引は、自分の判断で売買のタイミングを決める取引スタイルです。
少額から始められるというメリットはありますが、トレードの学習はもとより、相場やニュースを常にチェックし続ける必要があり、感情に左右されない冷静な判断も求められます。
継続して成果を出すには知識と経験が必要となってくる取引手法です。
一方、自動売買は、あらかじめ設定したルールに沿って自動的に取引を繰り返してくれる仕組みです。
感情に左右されることもなく、24時間相場に張り付く必要もないため、はじめてFXに挑戦する方にも扱いやすい方法といえます。
世界通貨セレクトは、自動売買の仕組みを活用し、“長期で安定した資産運用”を目指して設計された戦略です。このため、取引する通貨ペアは「長期的にレンジを形成しやすい」ものを選定し、それぞれに合った取引の設定をあらかじめご用意しています。
収益率やリスク・リターンを参考に、トレードルールを選ぶだけですぐに運用をスタートできます。
初めての資産運用にも、また株式など他の資産と組み合わせた分散投資の一つとしても、ぜひ世界通貨セレクトをご活用ください。
長期でレンジを形成する通貨ペア
世界通貨セレクトの通貨ペアは、米ドル/円などFXの代表的な通貨ペアと異なり、“レンジ相場を形成しやすい”という特徴があります。レンジ相場とは価格が一定の値幅の中で変動することです。
例として、世界通貨セレクトで選定した豪ドル/NZドルと米ドル/円の10年間の価格の変化を見てみましょう。
下表のとおり、米ドル/円は円高、円安と大きく変動しているのに対し、豪ドル/NZドルはほぼ横ばいで推移しており価格の変動が少ないことが分かります。

(インヴァスト証券作成)
※2015年6月22日を基準日とした2025年6月20日までの価格の変動率(日足・終値)
レンジ内で自動売買を繰り返す
豪ドル/NZドルのように長期的にレンジ相場を形成する通貨ペアは、レンジの上側で売り、下側で買うという取引と相性がよく、自動売買で繰り返しこの取引を行うことで安定的なパフォーマンスが期待できます。

(トライオート取引画面より)
※「豪ドル/NZドル」の設定値。想定レンジを中央で分け、上側に売り注文(青線)/下側に買い注文(ピンク線)を敷き詰めていることが分かる。
世界通貨セレクトでは、このように“レンジを形成しやすい通貨ペア”だけを厳選し、それぞれの通貨ペアに最適なトレードルールを設定。複雑な設定が不要で選ぶだけで始められるという点も魅力の一つです。
世界通貨セレクトの通貨ペア
世界通貨セレクトで選定した7通貨ペアは、「隣国」「資源国」「リスク回避通貨」といった共通点を持ち、いずれも長期的なレンジを形成しています。

【隣国通貨ペア】
・ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)
欧州大陸の隣国同士が組み合わさったペア。地理的・経済的に結びつきが深く、欧州の主要貿易相手である米中の影響も同様に受けるため、政策金利や経済指標の動向が似通い、値動きが落ち着きやすい特徴があります。
・豪ドル/NZドル(AUD/NZD)
オセアニア地域の資源国同士。オーストラリアは鉱物資源、ニュージーランドは農産物が主要輸出品で、中国との貿易が双方に大きな影響を与えます。資源価格の動向と協調した金融政策により、長期レンジが持続しやすい傾向にあります。
・ノルウェー/スウェーデン(NOK/SEK)
北欧に位置する非EU加盟のノルウェーとEU加盟のスウェーデンの組み合わせ。ノルウェーはエネルギー輸出、スウェーデンは工業製品輸出が主力で、欧州景気や資源価格の影響を受けやすいものの、共通要因に連動して緩やかなレンジを形成します。
・米ドル/カナダドル(USD/CAD)
米国とカナダの隣接国ペア。カナダドルは「資源国通貨」、米ドルは「基軸通貨・リスク回避通貨」としての性格を併せ持ち、エネルギー価格やFRB・カナダ中央銀行(BoC)の金融政策に連動しつつ、比較的安定したレンジを維持します。
【資源国通貨ペア】
・豪ドル/カナダドル(AUD/CAD)
鉄鉱石や石炭を輸出するオーストラリアと、原油を主体にエネルギー資源を輸出するカナダ。いずれも資源価格に敏感で、米中や世界の景気動向、各国の政策金利差が値動き要因となりますが、大きく乖離しにくく安定したレンジを形成しています。
・NZドル/カナダドル(NZD/CAD)
ニュージーランドの乳製品・農産物とカナダの原油・工業製品という異なる資源依存型経済の組み合わせ。両国とも中国・米国の貿易動向に左右されやすい点は共通しており、商品価格の方向性によって値動きが揃いやすい特徴があります。
【リスク回避ペア】
米ドル/スイスフラン(USD/CHF)
スイスフランは「安全通貨」としての性格が強く、地政学リスクや世界経済不安時に買われやすい一方、米ドルも同様にリスク回避資金の受け皿となります。両通貨の動きが同調しやすく、一方向への大きなトレンドになりにくい点が特徴です。
分散投資でリスクを抑える

投資の基本的な考え方として、『リスクを分散すること』があります。
世界通貨セレクトでも、複数の通貨ペアを組み合わせて運用することが重要です。
どんなにレンジ傾向の強い通貨ペアであっても、経済指標の発表や地政学リスクなどの影響により、一時的にレンジを外れる可能性があります。
こうした影響を受けたときでも、他の通貨ペアが利益を出していれば全体としての損益は安定しやすくなります。
実際に、トライオートでは月ごとに各通貨ペアのパフォーマンスをまとめた「セカツウ月報」を公表しており、レポートからも通貨ペアごとに好不調の波があることがご確認いただけます。
したがって、「今月はこの通貨ペアが1位だから、全部これにする」といった偏りのある運用よりも、2〜3種類以上の通貨ペアで運用することで、結果的に安定したパフォーマンスにつながりやすくなります。
また、複数通貨ペアの組み合わせはお客様のリスク許容度や運用資金に応じて自由に選ぶことができるため、自分だけの“ポートフォリオ”を作る楽しさもあります。
世界通貨セレクトのポイント
世界通貨セレクトは、FXで長期の安定運用を目指す新しい戦略です。長期レンジを形成する通貨ペアを厳選し、それぞれに最適な設定をご用意しています。簡単な操作で運用を開始することができるため、初心者の方でもすぐに始めやすいのが特徴です。
運用資金に合わせて複数通貨ペアを組み合わせることでリスクを分散し、長期的な目線でコツコツと利益を積み重ねることが期待できます。
これから自動売買を始める皆様にとって、世界通貨セレクトが安定した運用の第一歩となれば幸いです。
世界通貨セレクトについてさらに詳しく知りたい方は、こちらのページもぜひご覧ください。