2025年3月度【トライオートレポート】

今月のレポートよりFXのレンジ戦略向きの通貨ペア—豪ドル/NZドル、ユーロ/英ポンド、米ドル/カナダドル、ノルウェー/スウェーデン、豪ドル/カナダドル、NZドル/カナダドルおよび米ドル/スイスフランを加えた、計7つにフォーカスしたお客様の実際の取引成績と運用に役立つ相場状況などをお伝えします。
収益推移

7通貨ペアのお客様の実際の損益をランキング形式で表したものです。ランキングが高いほどお客様が高い収益をあげたと言えます。
米ドル/カナダドルはレンジ上値から少しずつ下落転換しており、決済取引の増加が収益増加につながりました。一方で5か月連続の1位から順位を落とした米ドル/スイスフランは、レンジ下値へ下落したことで、収益のあがりにくい3月の相場となりました。
※ロスカット取引を除く取引から集計。
レンジ推移状況

各通貨ペアのレートの、レンジにおける現在地を示したものです。米ドル/カナダドルは依然としてレンジ上値での推移が続いていますが、1月に過去10年間の高値を更新したあとに下落し、2か月連続でレンジ中央へ向かう値動きが確認できました。一方で米ドル/スイスフランは下落基調な相場が続いており、2024年11月以来の水準までレンジ推移は低下し、警戒感の高まる動きとなりました。
※セレクトハーフロジックの注文レンジを基準に集計。米ドル/スイスフラン[1.02-0.824]、米ドル/カナダドル[1.5-1.255]、ユーロ/英ポンド[0.9-0.784]、豪ドル/NZドル[1.15-1.042]、豪ドル/カナダドル[1.05-0.795]、NZドル/カナダドル[0.995-0.663]、ノルウェー/スウェーデン[1.2-0.8535]
3月の相場と4月の注目通貨ペア
3月はトランプ大統領による関税政策でリスクオフとなり、ドル安相場となりました。ドル安が好材料となったのはレンジ上値で推移する米ドル/カナダドルで、明確な下落転換が期待されます。ドル安が悪材料となった米ドル/スイスフランはレンジ下限へ向かう値動きを見せており、注意が必要でしょう。 4月の注目通貨ペアは下落の続くノルウェー/スウェーデン。今年1月初めから3月末までのノルウェー/スウェーデンと原油価格の相関係数は0.86となっており、とても強い相関関係にありますが昨今の原油安がノルウェー/スウェーデンの下落に大きく影響しています。トランプ大統領の関税政策に緩和の動きが見られればリスクオフムードが和らぎ、原油安に歯止めがかかるとともにノルウェー/スウェーデンの上昇転換が期待されます。
引き続きトライオートの月間レポートでは、レンジ戦略向きの7通貨ペアを中心に自動売買の運用に役立つ情報を発信してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。