トライオートFX 2022年8月度セレクト月間レポート

※本レポートの対象は2022年8月31日時点で提供しているストラテジーが対象となります。

8月の振り返り

ドル円は7月終盤からドル売りの地合いが続いていましたが、米国の重要指標が予想よりも弱かったことや、2日のペロシ米下院議員議長が台湾を訪問すると報じられたことで地政学的リスクが上昇し、これにより月初の133円台から130円台まで下落しました。

その後発表されたISM非製造業指数が強かったことでドル売りの地合いは一転し、上昇しました。月末にかけて、世界中の金融関係者が集まるジャクソンホール会議が開催され、パウエル議長は引き締め政策を継続することを強調しました。この発言を受けて当面金融引き締めが続くとみてリスク回避の姿勢を強めました。

 このような相場でどのようなセレクトが収益を生んだのか、確認しましょう。

ランキングは期間収益率の増加順に集計しており、計算式は以下のようになります。

※「損益」は集計期間におけるセレクトを1セット稼働した場合の「実現損益」と「評価損益」の合計となります。
※「推奨証拠金」は、自動売買セレクトを利用する際の目安の金額となります。

期間収益率 =(終了日の損益 – 開始日の損益)÷ 開始日の推奨証拠金

開始日:2022年8月1日
終了日:2022年8月31日
集計時間は朝7時になります。

※注文の価格帯と現在価格に乖離しているセレクトは除いています。

名前期間収益率総合損益(円)推奨証拠金(円)
1位攻めの低資金コアレンジャー_ユーロ/英ポンド38%44,114115,561
2位山中健司監修_コアレンジャー_米ドル/円30%103,879340,860
3位奥村尚監修_コアレンジャー_米ドル/円29%76,054263,732
4位ハーフ_ユーロ/円28%57,447203,462
5位山中健司監修_コアレンジャー_カナダドル/円26%37,972146,843
8月の収益率TOP5(インヴァスト証券作成)

※期間収益率は過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

また、こちらのセレクトを構成している通貨ペアの変動幅は以下のようになっています。

名前当月の変動幅(高値-安値)(pips)総移動距離(pips)
1位米ドル/円8677,772
2位ユーロ/円6337,015
3位カナダドル/円5375,340
4位ユーロ/英ポンド3112,858
8月の変動幅(インヴァスト証券作成)

※総移動距離は次の3つの数字の合計になります。

①日足の始値から高値
②日足の高値から安値
③日足の安値から終値

セレクトパフォーマンスTop5

1位 🏆攻めの低資金コアレンジャー_ユーロ/英ポンド 👍👍👍

ユーロポンドは2008年に最高値である0.98ポンドを更新してから12年に渡って更新されていません。また、2016年以降は安定したレンジ相場を形成しており、繰り返し注文利確を繰り返すコアレンジャー、ハーフ向きの相場となっています。

ユーロ/英ポンドの月足のチャート(トライオート取引画面より)

こちらのセレクト、“攻めの低資金コアレンジャー_ユーロ/英ポンド”は認定ビルダーのさみー氏が考案されたものになります。こちらのロジックはレンジ相場が今後も続くことを想定し、中心(0.88ポンド)を境に下側では「買い」、上側では「売り」のように設定しています。8月の相場もこの設定値の範囲内でのレンジ相場となりました。また、ロシア産ガスの供給停止などの要因により相場が大きく変動した月でもありました。そのため、レンジ相場かつボラティリティが大きかったため非常に大きな収益率になったと考えられます。

攻めの低資金コアレンジャー_ユーロ/英ポンド(トライオート取引画面より)

2位 🥈 山中康司監修_コアレンジャー_米ドル/円👍👍👍

 こちらのロジックはストラテジストの山中康司氏が2022年3月までの為替相場予想をもとにインヴァスト証券が作成したロジックになります。

 こちらのロジックは127円から148円のレンジに設定されています。ドル円は1998年に147円台で高値を付けており、その値を参考に上限値を設定しています。また、下限値について過去半年間の相場変動が約23円ほどであったため、これを参考にし、上限値から21円下を下限値として設定しました。この127円から147円をサブレンジ(買)、コアレンジ、サブレンジ(売)として設定しました。ロジックの詳細について解説した動画についてはトライオート、もしくはYouTubeから確認することが出来ます。

8月のドル円の相場を振り返ると月初めはペロシ米下院議員議長が台湾を訪問したことでリスク回避の円買いが見られたものの、その後はFRBの金融引き締めの継続の姿勢が見られたことでドル買い、円売りの展開となりました。そのため、サブレンジ帯から一方行に上昇したため、大きな利益を生むことが出来ました。

山中康司監修コアレンジャー米ドル/円(トライオート取引画面より)

3位 🥉奥村尚監修_コアレンジャー_米ドル/円 👍👍👍

こちらのロジックはストラテジストの奥村尚氏が2022年3月までの為替相場予想をもとにインヴァスト証券が作成したロジックになります。

アメリカではコロナによる景気減退を防ぐために大規模金融緩和として政策金利が0.25%に設定されていました。結果、この金融緩和が功をなし、2021年春以降、景気が急回復し需要が高まりました。しかしこの需要に供給が追い付かず、現在は過度なインフレ状態にあります。このインフレを抑制する目的で政策金利を引き上げ、金融引き締めが行われていますが、依然として高いインフレ率のままです市場は今後も金利を上昇させていくと考えており、今後もドル円は一方的に上昇していくとの見方が多数となっています。

奥村氏監修のこちらのロジックは、金利の上昇が続くとの考えをもとに、レンジを122円から151円に設定しています。実際に8月のドル円の相場は最初こそ円買いで始まったものの、基本的には一方行に上昇していました。今回はレンジ内をボラティリティが高い状態で推移したため収益が大きかったと考えられます。

奥村尚監修コアレンジャー米ドル/円(トライオート取引画面より)

4位 ハーフ_ユーロ/円👍👍👍

ハーフの売買ロジックは、想定レンジの中心より下側で「買い」、上側で「売り」の新規注文を行うようにデザインされています。

EUでは依然としてインフレ状態であり、8月に発表された消費者物価指数は過去最高の数字となりました。また、一時的にロシアからの天然ガスの供給停止が発表されたことや気候変動などの要因によりエネルギーや食料品の価格が上昇し、インフレの悪化が懸念されています。そのため、今後も利上げは続くとの見方が強まり、ユーロ円は上昇しました。

チャートを見ると、サブレンジの「買い」を推移していることが分かります。チャートから分かる通り、非常にボラティリティが大きい相場で、サブレンジ帯を推移したことから、「買い」ポジションの利確を積み重ねたことが収益につながったと考えられます。

ハーフ_ユーロ/円 (トライオート取引画面より)

5位 山中康司監修_コアレンジャー_カナダドル/円👍👍👍

こちらのロジックはストラテジストの山中康司氏が2022年3月までの為替相場予想をもとにインヴァスト証券が作成したロジックになります。

 カナダドル円は100円から115円の範囲でレンジ設定されています。カナダは他の主要国同様、政策金利を引き上げている国になります。そのため、今後も上昇していくと考えられています。上限値については過去のチャートを参考にし、節目である115円に設定しました。また下限値については、過去に大きく動いた際に15円近く変動しており、その数字を参考に設定されています。

山中康司監修コアレンジャーカナダドル/円(トライオート取引画面より)

※収益率の状況により下記のように分類しています。

収益率25%以上  👍👍👍
収益率15%以上 25%未満  👍👍
収益率15%未満 👍

8月まとめ

 FOMC後のドル円は地政学的なリスクの高まりも相まって一時130円台まで下落しました。しかし、その後のパウエル議長のジャクソンホールでの講演で、インフレが抑制されるまで引き締めを継続するという強固な姿勢が示されたことで、円売りドル高が進行しました。今後は米国の利上げがいつまで続き、金利がどこまで上昇するのかが注目点になりそうです。

 セレクトを稼働する際はそれぞれのロジックの特性を理解し、効果的な運用を心がけるようにする必要があります。また、それぞれのロジックの解説についてはトライオート内の解説記事またはINVAST NAVIから確認することが出来ます。