認定NPO法人Living in Peace

児童養護施設をより家庭的な環境にするための建て替え資金支援

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子ども

貧困

認定NPO法人Living in Peace

寄付金総額
支援人数

Data

設立
2007年10月
代表者
慎泰俊(しん てじゅん)
Facebook
https://www.facebook.com/chancemaker

まずは、Linving in Peaceのミッションや具体的な取り組みについて教えていただけますか?

LivinginPeaceイメージ写真

Living in Peaceこどもプロジェクトは、「すべての子どもに、チャンスを」を合言葉に、社会的養護の元で暮らす子どもたちの支援をしています。
虐待や貧困などによって実の親と暮らすことのできない子どもたちは、日本全国で約4万6000人にのぼります。Living in Peaceでは、そうした子どもたちが生活する児童養護施設をより家庭環境に近い形にするための建て替え資金の調達、施設を退所する子どもの進学を支援する奨学金、施設で暮らす子どもたちのキャリア形成のサポートという3つの事業を軸に活動しています。

Living in Peaceは専従職員を持たない「完全パートタイム NPO」で、メンバーは全員が本業を持つビジネスパーソンです。そのため、スタッフの人件費が発生せず、いただいた寄付金のほとんどを子どもたちのために効率よく使うことができます。また、組織の運営や子どもたちとの交流において、ビジネスパーソンとしての経験や人脈を生かせるという強みも持っています。

インヴァスト証券のお客から寄せられた寄付金の使途を具体的に教えていただいてもよろしいでしょうか

具体的には、次のような仕組みで資金を寄付しています。
児童養護施設が施設を建て替える際には、建築費の7割に対し国から補助を受けることができます。そのため残りの3割を自己調達することになりますが、これについては社会福祉法人である福祉医療機関から15年間無利息で借り入れることができるため、施設はその返済分として建設資金の2%を毎年調達できれば、建て替えに着手できます。
Living in Peaceは、皆様からお預かりする寄付金をこの返済分に充てる目的で施設に寄付します。
このような仕組みに加え、パートタイムNPOとしての事業効率性、認定NPO法人としての寄付控除をかけあわせると、実際にご寄付いただく金額の4.5倍の価値にあたる支援を提供することが可能です。
現在は茨城県にある筑波愛児園と鳥取県にある鳥取こども学園の資金返済を支援しており、さらに新規の支援先の選定を進めているところです。

寄付金の使途

団体設立のきっかけや背景をお聞かせください。

代表の慎がLiving in Peace設立の経緯や団体の理念を綴った著書

「機会の平等を通じた貧困削減」と「パートタイムでできる社会貢献活動のモデル作り」を実現することを目標に、2007年に途上国におけるマイクロファイナンスを手がける団体として設立し、その後2009年にメンバーが児童養護施設を訪問したことをきっかけに、国内の子どもの貧困の削減を目指す「こどもプロジェクト」をスタートしました。

初めて児童養護施設を訪問したとき、施設で一緒に楽しく遊んだ子どもたちから、別れ際に「もう来ないんでしょ」と言われた私たちは、打ちのめされるような思いを抱えながら、社会的養護における課題解決のために何かしようと決意しました。住み込みでの研修などを通じ、子どもたちや社会的養護の現場にいる人々の声に耳を傾け、仕事を持っている社会人だからこそできる貢献は何かを考えた結果、子どものための資金調達支援とキャリア支援という現在の活動が生まれました。

実際に働いていらっしゃる方々にはどのような方がいらっしゃるのでしょうか。

本業を持ちながら活動する多様なメンバー

Living in Peaceのメンバーは全員が本業を持つビジネスパーソンです。本業は商社や銀行、ベンチャー企業の社員、会計士、弁護士、医師など多岐にわたり、それぞれに多様なスキルと経験を持っています。
本業のスキルをビジネス以外の社会的課題解決に活かしたい、苦しい環境にある子どもたちを仕事を続けながら少しでもサポートしたい、仕事以外のライフワークとして子どもの貧困の問題に取り組んでいきたい、など動機やきっかけはさまざまですが、「働きながら、社会を変える」「すべての子どもに、チャンスを」というミッションを共有し、多忙な中で時間を捻出しながら活動を続けています。
平日は本業・家庭を優先しオンライン・ツールを使ってやりとりを行い、毎週土曜日に都内の貸スペースに集まってミーティングをします。施設の子どもたちのためのキャリアセッションも、週末に施設を訪問したり子どもたちを都内に招いたりして実施しています。また、支援施設の選定やモニタリングのため、スケジュールを調整して遠方まで出向くこともあります。

このサイトをご覧いただいている皆さまへのメッセージをいただいてもよろしいでしょうか。

日本の子どもの貧困率は16.3%、17歳以下の子どものうち
およそ6人に1人が世帯収入122万円以下の貧困状態にあり、先進国のなかでは最悪に近い水準です。
また、児童虐待は増加の一途をたどっており、2015年度には全国の児童相談所が対応する児童虐待の件数が10万を超えました。
皆さんの周りを見渡しても、そのような苦しい状況にある子どもたちはいないように思えるかもしれません。
しかし、今この瞬間にも、住む場所をいつ失うかもわからず、食事にもありつけず、親からの愛情を得ることもできない子どもたちは、日本国内に確実に存在しています。
Living in Peaceが目指すのは、すべての子どもに機会の平等がある社会をつくることです。
私たちは、世の中は1人の英雄によって変わるのではなく、大勢の人々が参加する一つ一つの小さな取り組みを一つの流れとすることによって変えることができると信じています。
メンバー全員が本業を持つパートタイムNPOとして活動しているのも、社会人が本業を他に持ちながら社会貢献をするモデルを定着させたいと考えているからです。
すべての社会人が自分の時間や収入の一部を費やして社会事業に関わるようになれば、世界は確実に変わっていくはずです。皆さんもぜひ、社会を変える一端を担う自分なりの貢献のしかたを探してみていただけたらと思います。