認定NPO法人カタリバ

東北被災地の放課後学校「コラボ・スクール」の運営費用

団体ページはこちらから

子ども

教育

被災地

認定NPO法人カタリバ

寄付金総額
支援人数

Data

設立
2001年1月
代表者
今村久美
所在地
東京都杉並区高円寺
Facebook
https://www.facebook.com/katariba/

このNPO法人を応援したい!(Myページログイン)

まずは、カタリバのミッションや具体的な取り組みについて教えていただけますか?

キャリア学習プログラム「カタリ場」の授業で、高校生と対話をするボランティア大学生。

カタリバは、生まれ育った環境や教育によって、未来を思い描く意欲や能力が左右されてしまうという社会課題の解決のため、子ども・若者の「生き抜く力」を育むことを目的として設立した教育NPOです。
私たちは、内発性溢れる学びの意欲を引き出すことができれば、予測できない未来の様々な困難を乗り越える力になると信じています。そのために、学校に対話を運び、社会に居場所と出番を作り出すことで、すべての子どもたちに内発的な意欲を育むことにチャレンジしています。
具体的には、高校生の進路意欲を高めるために行うキャリア学習プログラム「カタリ場」と、被災地域に、震災の悲しみを強さに変えるための居場所と学習機会の提供を行う放課後学校「コラボ・スクール」の2つの事業をメインに活動しています。
2014年以降は社会課題の変化に伴い、中高生の秘密基地「b-lab」、高校生が地域の課題に取り組む「マイプロジェクト」、教育から地域の魅力化に取り組む「おんせんキャンパス」、生活困窮世帯の子どもたちに学びと居場所を提供する「アダチベース」の4つの新しい事業を展開しています。
これらの事業を通じ、カタリバはどんな環境で生まれ育ったとして「未来は作り出せる」と信じられる社会を目指します。

今回の寄付金の利用先「コラボ・スクール」について教えていただいてもよろしいでしょうか

東日本大震災の被災地の子どもたちのために運営しているのが、放課後学校「コラボ・スクール」です。
2011年に、震災で甚大な被害を受けた宮城県女川町と岩手県大槌町で、そして2017年には福島県双葉郡広野町でスタートしました。
「コラボ・スクール」の目的は、仮設住宅などで落ち着いて過ごす場所がない子どもたちに、安心できる場所を用意し、心のケアと放課後の学習支援を行うことです。スタッフや学生ボランティアが子どもたちの勉強のサポートもしますが、まずは子どもたちの話に耳を傾け、寄り添います。また、子どもたちの可能性を広げるための、さまざまな体験やチャレンジの機会も提供しています。
復興が進みつつある東北でも、震災による爪あとは、子どもたちの学習環境にとってなお深刻です。狭い仮設住宅で暮らし、放課後に勉強する場所がない子どもたちが今なお残されています。コラボ・スクールでは、彼らに学習指導を行うとともに、友達と安心して交流できる居場所を提供。キャリア学習やプロジェクト学習も合わせて、子どもたちが未来の復興の担い手として成長するための支援を行っています。

2017年のインヴァスト証券のお客様から寄せられた寄付金は、福島県にある「福島コラボ・スクール」に利用されましたが、具体的にどのようなことに使わているのでしょうか

カタリバでは、福島県双葉郡の「福島県立ふたば未来学園高等学校」で子どもたちの生き抜く力を育むための教育活動を行う「福島コラボ・スクール」を開校しました。 2016年度、東北で1273名の幼児から高校生に心のケアと学習支援を行いました。
インヴァスト証券からの寄付金は、主に福島の原発事故等を経験した高校生が通う、福島県広野町のコラボ・スクール「双葉みらいラボ」の運営費用に利用されています。「双葉みらいラボ」では、原発事故により、目の前に残っているふるさとに立ち入ることすらできなくなってしまった子供たち等の心のケアに重点を置き彼らの学習支援や問題解決に一緒に取り組んでいます。
被災地の活動支援費は震災から年月を経過するごとに確保が難しくなっているのが現状です。このように継続して寄付金をいただけていることを非常に心強く思っております。 今年いただいくご寄付も、東北被災地の放課後学校「コラボ・スクール」の運営のために大切に使わせていただきます。コラボ・スクールでは、「ナナメの関係」と「本音の対話」を軸としながら、子ども達に学ぶ機会と心のケアを届けています。子ども達が生き生きと放課後の居場所として活用するための備品の購入、「ナナメの関係」を支える大学生スタッフ等の謝金や交通費として充当させていただきます。

団体設立のきっかけや背景をお聞かせください。

前列中央右が今村、左が三箇山。2010年当時、志を共にする仲間と。

“生まれ育った環境や教育により、描き出せる未来のイメージが変わってしまうこと”に疑問を持った代表理事今村久美が、三箇山優花とともに、2001年に設立しました。
当時大学生だった今村が充実した毎日を送る一方、地元の友人達は口々に「大学なんてつまらない」「刺激がない」と話していました。そのことにショックを受けた今村が、どうすれば、“機会”や“環境“の格差を解消できるのか?を考え、その答えの1つが、高校への出張授業“カタリ場”でした。
「カタリ場」とは、大学生や社会人等のボランティア・スタッフが高校へ出向き、高校生から「興味のある分野」や「進路についての悩み」を引き出し、本音で語り合うものです。人生の一歩前を歩む先輩たちと心の中にある想いを言葉にしていくうちに、高校生は自分自身も知らなかった興味や関心に気づいていきます。
ほとんどの高校生は、自分について深く考えたり、社会と接する機会がありません。このままじゃいけないと思っても、人の目を気にして、一歩を踏み出すことができない生徒も多くいます。中学生の約97%が高校に入学する日本。学生や社会人として歩みだす前に、きちんと自分を見つめる機会を設けておけば、卒業してからすぐに社会とつながり合うことができます。高校時代の過ごし方がのちの人生設計にもつながっていくからこそ、主体的に将来を考える機会を届けたい。このような思いから始まったのが、カタリバです。

実際に働いていらっしゃる方々にはどのような方がいらっしゃるのでしょうか。

被災地の放課後学校「コラボ・スクール」の大槌臨学舎に通う生徒に学習指導をするボランティアスタッフ。

最近は事業の拡大に伴い、カタリバの理念に共感する多様な人材が仲間として働いています。
過去に教育という分野に全く携わっていない者も多く、IT、金融、出版、人材..etcなど様々な業界から、カタリバに伴走することを決めた人達が門を叩いてくれます。
大学時代にカタリ場にボランティアとして関わっていたスタッフが、別の業界に就職した後に転職してくることも多く見られます。彼らは全国に拡がるカタリバの各拠点で、子ども達に学習機会や居場所を届けています。

このサイトをご覧いただいている皆さまへのメッセージをいただいてもよろしいでしょうか。

世界では様々な社会課題を抱えていますが、日本の子ども達の状況も深刻です。
「自分が参加しても、社会は変わらない」と考える高校生は全体の68.3%。「自分に人並みの能力はない」と答える高校生は46.7%。「私は将来に不安を感じている」と答える高校生は77.7%。明日を担うはずの日本の高校生の現状は、 “自己肯定感”の低さによって特徴づけられます。
今の子ども達が大人になって働き出すころには、現時点では想像もできないような世の中を生きることになります。早期に進路を絞り、夢や目標に向かって充実した日常を過ごせたら素晴らしいことです。しかし、早期の進路選択が本当に望ましいのでしょうか。むしろ目標が叶わなかったときに、挫折したときにまで想いを巡らせたキャリア学習が必要なのではないのかと私たちは考えています。
予想もしない課題が降ってきたときに、目の前の課題と一つひとつ向き合う力を身につけ、自ら主体的に将来を考えていけるように。子どもたちの内発性を灯すべく、私たちはこれからも全国の子ども・若者にきっかけを届け、主体性を育む活動をしていきます。ご支援・ご参画をいただけたら幸いです。今後ともあたたかくお見守りのほどよろしくお願いします。