転機なのか？8～10月とは違った相場　2023年11月度成績レポート

11月はこれまでのように円安・ドル高一辺倒の動きとはなりませんでした。米ドル/円は一時的に円高へ推移する局面も見られ、まだ完全にトレンドが変わったと断定できませんが、11月の相場は8～10月とは違う様相となりました。

そうした状況でエージェントの成績はどうなったのでしょうか。エージェント動向を項目別に紹介するので、本レポートを採用する通貨ペア選びの参考にしてください。

※エージェントの売買サインもとにした結果であり、将来の利益を保証するものではありません

11月の通貨ペア別平均総合損益

通貨ペアごとにエージェントの平均の総合損益（実現損益＋評価損益） などを算出したので、それぞれ見ていきましょう。

11月の平均総合損益　TOP5

通貨ペアごとのエージェント全体の平均総合損益を比較すると、11月のTOPはユーロ/円でした。平均総合損益は269.13pipsで勝率は88%、平均総合損益は今年7月以来の水準となりました。

2位は英ポンド/円、3位は英ポンド/米ドルと英ポンド系がランクイン。平均総合損益が264.14pipsと174.50pips、勝率は81%と77%でこちらもなかなか調子が良かったといえるでしょう。

4位は豪ドル/円、5位はスイスフラン/円です。

10月度はTOP5に平均総合損益マイナスの通貨ペアがランクインしていましたが、11月度はその状態からは復調しました。

11月の平均総合損益　全ランキング

TOP5も含めた11月の平均総合損益の全ランキングです。10月よりも全体的に調子が戻り、平均総合損益マイナス圏の通貨ペアも減りました。11月の相場は8～10月に比べ、活気があったことも影響しているでしょう。

マイナス圏に沈んだ通貨ペアに目を向けると、10月よりもマイナスの度合いが小さくなりました。ここで紹介する総合損益は、各通貨ペアの全エージェントをもとにした平均数値です。総合損益がマイナス圏の通貨ペアの中にも、うまく取引できていたエージェントがいたでしょう。マイナスの度合いが小さくなれば、そうしたケースも増えます。

最近は円安・ドル高とトレンドが分かりやすかったにもかかわらず、日々の値動きが小さかったことで、エージェントたちの成績はもどかしい状況が続きました。12月以降は相場の活気がさらに戻ってくれることを願います。

【半年で分析】2023年6～11月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益

続いては2023年6～11月の通貨ペア別TOP100エージェントの総合損益を紹介します。

TOP100エージェントとは毎月末に算出する年間総合損益上位100位以内のエージェントのことで、それぞれの通貨ペアで選出しています（月末の年間損益に応じて、エージェントは毎月入れ替えられます）。

普段見ているエージェントの成績ランキングには、TOP100エージェントも含まれているので、マイメイトユーザーの中でも、このTOP100エージェントから稼働させるエージェントを選んでいる人も少なくないでしょう。

2023年6～11月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益の累積で通貨ペアを分析

2023年6～11月の6か月でTOP100エージェントの総合損益（各月末時点）の累積を通貨ペア別に比べます。

半年間、どの通貨ペアのエージェントが調子が良かったのか、どれくらい損益の上下動があったのか、などを今後の運用の参考にしてみてください。

プラスで着地した通貨ペア

2023年6～11月のTOP100エージェント総合損益では、英ポンド/米ドルがトップでした。2位は米ドル/円です。この2通貨ペアは今年夏までに得たプラス分を9～10月で微減させるも、11月で調子を上げています。

その他10通貨ペアは、この半年間は横ばいの成績が続いた格好です。

11月の相場の活気が12月以降も継続、もしくはそれ以上になれば、成績が横ばいだった通貨ペアの中から成績が伸びるものも出てくるでしょう。

マイナスで終えた通貨ペア

一方、期間中をマイナスで終えた通貨ペアです。NZドル/米ドルやNZドル/円のNZドル系の通貨ペアがこの半年間は右肩下がりの成績でした。

ユーロ/豪ドルは9～10月のマイナスが大きな痛手でした。11月は少し持ち直したので、12月以降の動きに注目です。

2023年6～11月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益ランキング

2023年6～11月の分析まとめ

2023年6～11月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益の推移を振り返ると、復調の気配が感じられる通貨ペアもありました。

プラス圏で着地した通貨ペアの中には横ばいの成績で推移した通貨ペアも多かったですが、その主な原因は8～10月の相場だと考えられます。相場が動くようになれば、「調子の良さそうな通貨ペア」「調子が落ちている通貨ペア」が分かりやすくなるでしょう。

ちなみにですが、今年の中でも相場に比較的活気があったときの「プラス圏で終えた通貨ペア」のグラフが以下です。

相場の値動きが大きくなれば、上のグラフのように、通貨ペアの成績も変動しやすくなります。今号で紹介した「プラス圏で終えた通貨ペア」の“英ポンド/米ドルと米ドル/円の2強”という状況がずっと続くわけではありません。

どの通貨ペアがいつ調子を上げるかは誰にも予想できないので、ファンド機能も使い、「通貨ペアの分散」への意識は忘れないようにしましょう。

最後に

今年も最後の月になりました。今年は春先まで苦しい相場展開が続き、夏場に向け復調が見られ、秋口にまた少し勢いが落ちるような相場展開となりました。

月間レポートを毎月ご覧いただいているユーザーの中には、相場が元気なとき／相場が停滞するときのリズムのようなものを感じている方も少なくないはずです。そうしたことも考えられるようになると、良い距離感で為替相場と向き合えるようになり、投資によるメンタルへの負担も軽減できるでしょう。

今年登場したファンド機能も活用しながら、長く続けていけるFXをぜひマイメイトで実現してください。

今年の月間レポートはこれで最後で、次回は1月上旬に公開予定です。また来年もよろしくお願いします。

【本成績レポートにおける注意事項】

本成績レポートにおける成績の結果は、各エージェントのシミュレーション結果であり、実際の運用実績ではなく、お客様の取引における利益を保証するものではございません。 また、シミュレーションは指定された銘柄において、各エージェントそれぞれの配信シグナルの結果をもとに、成行で注文した際のものとなります。
※配信シグナルは買い/売り/建玉保有継続、あるいは注文をしないのいずれか