ジワジワ進んだドル高相場　2023年9月度成績レポート

9月も円安やドル高が意識される相場でした。政府・日銀の為替介入への警戒感もあったため、米ドル/円相場の動向に注目していた人も少なくなかったでしょう。

非常にゆっくりと進んだドル高相場で、エージェントの成績はどうなったのでしょうか。エージェント動向を項目別に紹介するので、本レポートを採用する通貨ペア選びの参考にしてください。

※エージェントの売買サインもとにした結果であり、将来の利益を保証するものではありません

9月の通貨ペア別平均総合損益

通貨ペアごとにエージェントの平均の総合損益（実現損益＋評価損益） などを算出したので、それぞれ見ていきましょう。

9月の平均総合損益　TOP5

通貨ペアごとのエージェント全体の平均総合損益を比較すると、9月のTOPは英ポンド/米ドルでした。平均総合損益は109.36pipsで、勝率は75%。

2～5位は平均総合損益が100pipsに届かず、上からユーロ/米ドル、米ドル/スイスフラン、米ドル/円、カナダドル/円の順番でした。

「夏枯れ相場」だった8月度の成績と見比べても、勢いが回復したとは言い切れない状況でした。

9月の平均総合損益　全ランキング

TOP5も含めた9月の平均総合損益の全ランキングです。平均総合損益がプラスだった通貨ペアはあるものの、全体的な平均総合損益と勝率は共に8月より少し悪くなりました。

最近は行き過ぎた円安を警戒する市場関係者もいる中、ジワジワとドル高が進む格好となっています。ドル高という一方向の動きは続いているものの、この“ジワジワ”という勢いの乏しい値動きがエージェントの調子に影響しているかもしれません。

平均総合損益ランキング上位の顔ぶれもコロコロと変わり、調子が上がりそうな通貨ペアを絞りこむことは難しくなっています。

また、政府・日銀による為替介入もどうなるか気になるところです。引き続き「分散」の意識が大切となるでしょう。

相場の世界では前触れもなく、不意に何かが起こるのはよくあることです。そうした突然の出来事に備えるためにも分散が大切です。ファンドも活用しながら、いまの先行き不透明な相場を乗り切りましょう。

※第1回目のファンドレポートの「ファンドを選ぶときに注目したい2つのポイント」も参考に。第2回目のファンドレポートでは最大DDの見方も紹介しています

【半年で分析】2023年4～9月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益

続いては2023年4～9月の通貨ペア別TOP100エージェントの総合損益を紹介します。

TOP100エージェントとは毎月末に算出する年間総合損益上位100位以内のエージェントのことで、それぞれの通貨ペアで選出しています（月末の年間損益に応じて、エージェントは毎月入れ替えられます）。

普段見ているエージェントの成績ランキングには、TOP100エージェントも含まれているので、マイメイトユーザーの中でも、このTOP100エージェントから稼働させるエージェントを選んでいる人も少なくないでしょう。

2023年4～9月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益の累積で通貨ペアを分析

2023年4～9月の6か月でTOP100エージェントの総合損益（各月末時点）の累積を通貨ペア別に比べます。

半年間、どの通貨ペアのエージェントが調子が良かったのか、どれくらい損益の上下動があったのか、などを今後の運用の参考にしてみてください。

プラスで着地した通貨ペア

2023年4～9月のTOP100エージェント総合損益では、米ドル/円がトップでした。この半年では多くの通貨ペアがプラスで着地しました。

米ドル/円のようにほとんど右肩上がりに総合損益が推移するものもあれば、英ポンド/米ドルのように最初の3か月は成績が芳しくないものの、後から調子が回復するものもありました。

半年間の成績がどう動いていたのかを見ることで、これからの調子を予測する際の参考にできるでしょう。

マイナスで終えた通貨ペア

一方、期間中をマイナスで終えた通貨ペアです。NZドル/米ドルはプラス圏で推移したこともありましたが、最終的には調子を落とす格好となりました。

ユーロ/豪ドルはここ半年は苦しい展開だったでしょう。これから復調していくのか注目です。

2023年4～9月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益ランキング

2023年4～9月の分析まとめ

2023年4～9月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益の推移を振り返ると、最もプラス圏で着地した通貨ペアが多かった期間といえます。

今年4月度の月間レポートで「活発な相場が戻ってくるか」と復調の兆しを報告しましたが、それ以降、順調に調子を取り戻してきました。

プラス圏で着地した通貨ペアは様々ありますが、通貨ペアを「分散」することで、損益の上振れ・下振れを小さくすることができます。

分散にはファンドが役立ちます。1つ1つのエージェントを選ぶよりも、低資金で稼働することができることも特徴です。まだファンドを使ったことがない人は、ぜひ活用してみてください。

最後に

今年の3月には1ドル＝130円近辺で推移することもありましたが、いまは1ドル＝150円近辺にまで円安が進み、昨年の政府・日銀による為替介入水準まで近づきました。これからの相場動向には注意が必要です。

本レポートでも紹介しているファンド機能なども活用し、分散を意識して、うまく乗り切りましょう。

当ブログの「月間レポート」カテゴリーにアップしているファンドレポートもぜひ参考にしてください。

【本成績レポートにおける注意事項】

本成績レポートにおける成績の結果は、各エージェントのシミュレーション結果であり、実際の運用実績ではなく、お客様の取引における利益を保証するものではございません。 また、シミュレーションは指定された銘柄において、各エージェントそれぞれの配信シグナルの結果をもとに、成行で注文した際のものとなります。
※配信シグナルは買い/売り/建玉保有継続、あるいは注文をしないのいずれか