夏枯れ相場か　先行き不透明な相場ではどうする？　2023年8月度成績レポート

8月もジワジワと円安が進行しました。1ドル＝150円が見えてきて、市場関係者からは政府・日銀の為替介入の可能性も指摘され始めています。

8月は例年「夏枯れ相場」も意識されますが、エージェントの成績はどうなったのでしょうか。エージェント動向を項目別に紹介するので、本レポートを採用する通貨ペア選びの参考にしてください。

※エージェントの売買サインもとにした結果であり、将来の利益を保証するものではありません

8月の通貨ペア別平均総合損益

通貨ペアごとにエージェントの平均の総合損益（実現損益＋評価損益） などを算出したので、それぞれ見ていきましょう。

8月の平均総合損益　TOP5

通貨ペアごとのエージェント全体の平均総合損益を比較すると、8月のTOPは米ドル/円でした。平均総合損益は前月の405.27pipsよりは少ないものの223.97pipsで、勝率は76％。

2位は英ポンド/米ドルです。こちらも前月同様2位で、平均総合損益は131.86pips、勝率は79％でした。

3位はカナダドル/円、4位は豪ドル/NZドル、5位はユーロ/英ポンドで、平均総合損益はギリギリプラスとなりました。

1年前の2022年8月度のTOP5よりは成績が良かったものの、先月申し上げたとおり8月は例年のような「夏枯れ」が意識された相場だったといえます。

8月の平均総合損益　全ランキング

TOP5も含めた8月の平均総合損益の全ランキングです。6つの通貨ペアの平均総合損益がプラス圏ですが、全体的に見るとなかなか苦しい結果でした。

今年の8月も「夏枯れ相場」が影響したとも考えられるでしょう。4～7月にかけてはマイメイトの運用環境は尻上がりに良くなっていたので、9月以降はその運用環境が戻ってくるかどうかに注目です。

ちなみに2022年の9月は、8月の夏枯れ相場よりはエージェントの状況は好転しました。ただし、今年も同じようになるとは限りませんので、その点は注意してください。また米ドル/円が1ドル＝150円に近づき、政府・日銀の為替介入が行われるかどうかも気になるところでしょう。

こうした先行き不透明・不安定の状況でどういった運用をするか。マイメイトでは「分散」を意識するのも良いでしょう。

今年の7月から追加された「ファンド」機能では、エージェントを1000通貨で稼働できます。今までより少ない資金でより多くのエージェントを稼働できるので、「分散」を意識した運用も実践しやすくなりました。

第1回目のファンドレポートの「ファンドを選ぶときに注目したい2つのポイント」でもお伝えしましたが、様々な通貨ペアのエージェントを稼働させたファンドでは成績のばらつきが少なかった、という検証データもありました。

もちろん不安定な相場環境では運用するかどうかを一旦見直すという方法もあります。一方で、エージェントにとって取引しやすい相場環境が来ることに備え、今のうちから稼働しておきたいという人もいるでしょう。

「ファンド」機能も選択肢に入れ、自分に合ったマイメイトの運用を探してみてください。

【半年で分析】2023年3～8月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益

続いては2023年3～8月の通貨ペア別TOP100エージェントの総合損益を紹介します。

TOP100エージェントとは毎月末に算出する年間総合損益上位100位以内のエージェントのことで、それぞれの通貨ペアで選出しています（月末の年間損益に応じて、エージェントは毎月入れ替えられます）。

普段見ているエージェントの成績ランキングには、TOP100エージェントも含まれているので、マイメイトユーザーの中でも、このTOP100エージェントから稼働させるエージェントを選んでいる人も少なくないでしょう。

2023年3～8月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益の累積で通貨ペアを分析

2023年3～8月の6か月でTOP100エージェントの総合損益（各月末時点）の累積を通貨ペア別に比べます。

半年間、どの通貨ペアのエージェントが調子が良かったのか、どれくらい損益の上下動があったのか、などを今後の運用の参考にしてみてください。

プラスで着地した通貨ペア

2023年3～8月のTOP100エージェント総合損益では、米ドル/円がトップでした。この半年を振り返ると、米ドル/円以外にも豪ドル/円やカナダドル/円、ユーロ/円は右肩上がりに成績が推移しました。

その他の英ポンド/米ドル、ユーロ/豪ドル、豪ドル/米ドル、スイスフラン/円、英ポンド/円、NZドル/円もプラス圏で着地。英ポンド/米ドルは7～8月に大きな利益を上げました。

ギリギリプラス圏になった通貨ペアは次月以降に注目です。

マイナスで終えた通貨ペア

一方、期間中をマイナスで終えた通貨ペアです。ユーロ/英ポンドは直近半年間の成績ではプラス圏に入ることはできませんでしたが、急激に成績を落とすこともありませんでした。

米ドル/スイスフラン、NZドル/米ドル、ユーロ/米ドルは、調子が良くなることもあれば悪くなることもあったので、今後どうなるかはなんともいえない状況でしょう。

豪ドル/NZドルは6月以降徐々に成績が良くなっているので、今後に注目です。

2023年3～8月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益ランキング

2023年3～8月の分析まとめ

2023年3～8月の通貨ペア別TOP100エージェント総合損益の推移を振り返ると、調子が上向く通貨ペアも増えてきました。

豪ドル/円やカナダドル/円、ユーロ/円の総合損益グラフはこの半年に限れば「緩やかに上向き」で推移しました。また、半年間の成績がマイナスで終えた通貨ペアでも、例えば直近2～3か月で利益を伸ばしていれば、これからさらに調子が良くなっていく期待を持てるかもしれません。

一方で、7～8月で急激に利益を伸ばした英ポンド/米ドルは、「今後もこの勢いが続く可能性」もありますが、「一時的に利益が増えただけの可能性」も考えられます。

単純に半年間の利益がプラスだった／マイナスだったという結果だけに目を向けるのではなく、この半年間の成績がどう推移してきたかに注目することも、通貨ペアの調子を見る上では大切です。

最後に

7月に搭載された「ファンド機能」の利用者も増えています。ファンドをうまく活用することで、マイメイトの実力もさらに引き出せるでしょう。

当ブログの「月間レポート」カテゴリーに、ファンドレポートも毎月アップしていくので、そちらもぜひ注目してください。

【本成績レポートにおける注意事項】

本成績レポートにおける成績の結果は、各エージェントのシミュレーション結果であり、実際の運用実績ではなく、お客様の取引における利益を保証するものではございません。 また、シミュレーションは指定された銘柄において、各エージェントそれぞれの配信シグナルの結果をもとに、成行で注文した際のものとなります。
※配信シグナルは買い/売り/建玉保有継続、あるいは注文をしないのいずれか。