じわりと進んだ円安、成績に変化は？　2023年5月度成績レポート

4月同様5月も、値動きの大きかった通貨ペアがいくつかありました。米ドル/円は5月に2022年11月以来の1ドル＝140円を突破しています。

「エージェント」の成績はどう変化したのでしょうか。「エージェント」の動向を項目別に紹介するので、本レポートを採用する通貨ペア選びの参考にしてください。

5月の通貨ペア別平均総合損益

通貨ペアごとに「エージェント」の平均の総合損益（実現損益＋評価損益） などを算出したので、それぞれ見ていきましょう。

5月の平均総合損益　TOP5

通貨ペアごとの「エージェント」全体の平均総合損益を比較すると、5月のTOPはNZドル/円でした。平均総合損益が約138pipsで、勝率は72％。前月は平均総合損益がマイナスだったので、5月は調子を上げました。

2位は英ポンド/円です。5月の平均総合損益は120.85pips、勝率61%と、4月の平均総合損益75.33pips／勝率58%を上回りました。3月が平均総合損益ー526.43pips／勝率11%だったことを考えると、成績は上向きつつあります。

3位はNZドル/米ドル。3月と4月は成績がマイナス圏でしたが、5月はプラス圏に浮上しました。

4位は米ドル/円で、5位は豪ドル/米ドルです。米ドル/円は4月も4位でプラスの成績でした。豪ドル/米ドルは5月の勝率が75％と4月の勝率46%から大きく向上しました。

5月の平均総合損益　全ランキング

TOP5も含めた5月の平均総合損益の全ランキングです。5月の平均総合損益は、プラス圏だった通貨ペアが9つと、4月の7つより多くなりました。為替相場が2～3月の状況よりも変わりつつあると考えられます。

米ドル/円が動いたことで、日本円関連の通貨ペア（クロス円）の成績も上下しています。前月は調子良かったが次月には調子を落とすという通貨ペアもありました。

こうしたことは過去にもあり、そこで大切なのは、「通貨ペアの分散」と「短期間の成績に振り回されない」ということです。

1つの通貨ペアだけでマイメイトを運用していると、「基本の運用方針」でも紹介してあるように、運用成績が荒れやすくなります。通貨ペアは5種類以上に分散するよう心掛けましょう。

また、「エージェント」は、短期的に成績が落ち込むことがあります。その成績の浮き沈みに振り回されて、運用方針を乱さないようにしましょう。その点についても、「基本の運用方針」で書いてあることが参考にできます。

2～3月と4～5月の通貨ペア平均総合損益を比較すると、成績が向上しただけではなく、為替相場に勢いが戻りつつあるとも考えられます。

マイメイトの「エージェント」が得意とする相場環境は、通貨ペアにトレンド／活発な値動きがあるときです。日足のチャートなどで通貨ペアを見比べ、トレンド／活発な値動きが出始めたものには注目してみると良いでしょう。

【半年で分析】2022年12月～2023年5月の通貨ペア別TOP100「エージェント」総合損益

続いては2022年12月～2023年5月の通貨ペア別TOP100「エージェント」の総合損益を紹介します。

TOP100「エージェント」とは毎月末に算出する年間総合損益上位100位以内の「エージェント」のことで、それぞれの通貨ペアで選出しています（月末の年間損益に応じて、「エージェント」は毎月入れ替えられます）。

普段見ている「エージェント」の成績ランキングには、TOP100「エージェント」も含まれているので、マイメイトユーザーの中でも、このTOP100「エージェント」から稼働させる「エージェント」を選んでいる人は多いでしょう。

2022年12月～2023年5月の通貨ペア別TOP100「エージェント」総合損益の累積で通貨ペアを分析

2022年12月～2023年5月の6か月でTOP100「エージェント」の総合損益（各月末時点）の累積を通貨ペア別に比べます。

半年間、どの通貨ペアの「エージェント」が調子が良かったのか、どれくらい損益の上下動があったのか、などを今後の運用の参考にしてみてください。

2022年12月～2023年5月で調子の良かった通貨ペア

2022年12月～2023年5月のTOP100「エージェント」総合損益では、英ポンド/円がトップでした。4月に続き、総合損益を伸ばしました。

豪ドル/円は少し失速。来月以降、どのように動くか注目です。ユーロ/英ポンドは、総合損益を微増させて、プラス圏を維持。

NZ/ドル円は、4月と5月で総合損益を伸ばして、プラス圏に戻ってきました。

2022年12月～2023年5月で調子の上がらなかった通貨ペア

一方、2022年12月～2023年5月の半年間で、TOP100「エージェント」総合損益の成績が振るわなかった通貨ペアです。

マイナス圏に沈んでいる通貨ペアも多いですが、米ドル/円やユーロ/円、スイスフラン/円は4月と5月で総合損益をプラスで終えました。

米ドル/円は値動きがあり、総合損益も向上しましたが、ユーロ/ドルや英ポンド/米ドルは、なかなか調子を上げられません。

この半年、ずっと調子を落としている通貨ペアに関しては、その通貨ペアの「エージェント」も全体的に成績を落としている可能性があります。それら通貨ペアの「エージェント」を選ぶ際は、注意が必要です。

2022年12月～2023年5月の通貨ペア別TOP100「エージェント」総合損益ランキング

2022年12月～2023年5月の分析まとめ

2022年12月～2023年5月の通貨ペア別TOP100「エージェント」総合損益の推移を振り返ると、2か月連続でプラス圏を維持する通貨ペアが出てくるなど、復調の兆しも感じられました。

4月と5月はクロス円が注目を集めましたが、それ以外の通貨ペアも急にトレンドが始まったり、値動きが大きくなる可能性もあります。

「この通貨ペアが、今後は調子を上げそう／トレンドが出そう」と思ったら、その通貨ペアの「エージェント」を「お気に入り」に何体か入れて、取引の様子を見ておくのもいいでしょう。その中から取引の調子が良さそうな「エージェント」がいれば稼働する、という方法も考えられます。

これからの相場動向には注目しておきましょう。

最後に

マイメイトは6月にも大きなリニューアルを予定しています。リニューアルで追加される機能に関しては、マイメイトの運用方法を強力にサポートしてくれるものです。

為替相場は徐々に元気が戻りつつあるので、リニューアルで追加される機能もぜひ期待してください。