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【山中康司監修_ストラテジスト_エネルギー株】レポート

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有名ストラテジストによる将来の相場予想をもとに、インヴァスト証券が作成したトライオートETF自動売買セレクト「ストラテジスト」がバージョンアップ!

本レポートでは有限会社アセンダント取締役、山中康司氏の監修した「山中康司監修_ストラテジスト_エネルギー株」について、2022年5月末までの予想想定レンジとその根拠について解説します。

1.自動売買セレクト「ストラテジスト」

今回の有名ストラテジストロジックは、「将来の相場予測」に基づいた想定レンジ設計という観点で作成されています。

自動売買セレクトにおける、過去の期間収益率やリスクリターン評価、推奨証拠金等は参考になりません。推奨証拠金ではなく、運用資金の目安を参考にした上で運用の検討をしてください。
自動売買プログラムを選択する上では、ストラテジストの解説レポートを確認し、

①運用銘柄がロジックの設定レンジ内で推移するか
②ストラテジストの相場予測の考え方が腑に落ちるか
③最終的に上昇方向に相場が推移するか


という点から自動売買プログラムを選出して頂けますと幸いです。

2.概要

2- 1. 設定値

銘柄:エネルギー・セレクト・セクター SPDR®ファンド(XLE)
想定期間:2022年12月~2022年5月末
運用資金目安:52,315円
利確幅:2.5ドル
※上記運用資金目安は1セットあたりの運用資金目安です。
 ご注文セット数に応じて、運用資金目安を調整してください
例)2セット稼働する場合
   1セットあたり運用資金目安円×2=2セット分の運用資金目安

ストラテジスト想定値
想定レンジ上限 :95ドル
想定レンジ下限 :70ドル

出所:トライオートETFのシミュレーション画面よりインヴァスト証券作成

2-2.注意点

ストラテジストによる相場想定は、2022年12月時点のものです。
今後の相場状況等の変化により、想定が変更される可能性がございます。
相場の状況と、解説レポートの内容、及び自動売買ロジックの注文設定をご確認いただき、お客様のご判断のもとで運用をご検討ください。

3.想定レンジ根拠

はじめに

今回のトライオート戦略では、これまでと異なり買いのETF銘柄と売りのETF銘柄として以下の2つを選択しました。どちらも2022年12月末から2023年5月末の期間での運用を想定しています。

 ・買い:パワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ(QQQ)

 ・売り:エネルギー・セレクト・セクター SPDR®ファンド(XLE)

市場を取り囲む環境が同じ中で買いと売りと方向性が異なる選択をするにあたって、現在の市場環境について最初に見ておきます。

ETF市場でも株式市場に最も影響を与えるのは米国の金利動向ですが、政策金利は現在の3.75%~4.0%から2023年の3月FOMCまでに5.0~5.25%まで利上げが行われ、そのピーク金利が9月まで続き、9月FOMCで緩和に転じるというのがコンセンサスとなっています。

その背景にあるのは依然として高い水準にあるインフレを抑えることですが、米国CPIは6月に9.1%でピークをつけ、10月には7.7%とほぼ年初の水準へと戻しています。しかし、FRBが考えるインフレ・ターゲットは2.0%であり、ターゲット到達への道筋が見えるまでは引き締めスタンスを維持することとなりますが、2022年3月の最初の利上げから2023年3月までわずか1年間の間の利上げ幅は5%にも達することとなり、この急激な引き締めが景気後退につながる可能性は相当に高いと言わざるを得ません。

エネルギー・セレクト・セクター SPDR®ファンド(XLE)

米国の政策金利が5.0%以上に上昇することによる景気減速懸念が株式市場の悪材料となるものの、市場は既にそのことを織り込んでいるであろうことから、ここからの米国株式市場はどちらかというと押し目買いの要素が強いという見方をしています。

しかし、業種によっては必ずしも押し目買いが正解とはならない場合もあり、ここでピックアップしたエネルギー・セレクト・セクター SPDR®ファンド(XLE)は、S&P500指数におけるエネルギー・セクターに連動し、構成銘柄としては石油、ガス、消耗燃料およびエネルギー設備・サービスといった業種に分類される企業に対する対象を絞った投資をしているため、エネルギー価格に連動しやすいETFと言えます。

エネルギー価格の中でも中心的なものに原油がありますが、過去のXLEの動きを見ると、NY原油との相関がかなり高いことがわかります。NY原油は最近の下げ、特にOPECプラス閣僚級会合で減産継続を決めたにもかかわらず下げ止まらない動きを考えると、しばらくは上値の重い展開が考えられますが、2022年の年初来安値を更新してきたことで前年比でもマイナスへと沈み込んでいます。

また、エネルギー価格は景気後退を織り込んだ動きをしているとはいえ、株価ほど悪材料を織り込んでいるようには思えず、現在でも高い天然ガス価格が下げてくると、一段と地合いは悪くなってくることが確実視され、回復にはある程度時間を要することとなるでしょう。今回のストラテジーは2023年5月末と半年以内の動きを想定していますので、回復に転じる時間には足りないと見ています。

テクニカルに週足チャートで考えてみます。

2022年6月高値が93.31ドル、11月高値は94.71ドルとどちらも95ドルの手前で反落していますが、今後も95ドルは強いレジスタンスとして作用し、2023年5月末までに上抜けることは出来ないという見方をしています。6月同様に今回もここから下げ方向での調整が長引くと見てよさそうです。

いっぽうで下値については今年3月以降の動きを見ていると7月に65ドル台をつけているものの、70ドルを割り込む水準では買いが出てくる流れで、下げた場合でも70ドルでは下げ止まりやすいと考えています。