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認定ビルダー「ラッセル12_小型株」について

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はじめまして、医師・研究者として共働き中・子育て中の兼業投資家・兼業ブロガー、2億り夫婦と申します。
2億り夫婦は2019年10月からインヴァスト証券トライオートETFのビルダー機能を使ってカスタム自動売買をしています。自動売買を運用することによって、500万円でスタートした証拠金は2021年6月に1,600万円に膨らみました
今回の【認定ビルダー】プログラムでは、2億り夫婦が証拠金を3倍以上にしたカスタム自動売買の経験をもとに、プログラムを組んでみました。

目標とする利益率は1年で10%超え、あわよくば20%を目指す資産形成法です。仮に年に10%の利益率で複利運用をすれば、約8年で2倍、16年で4倍、24年で8倍…と指数関数的に資産が増えていくことが期待されます。

投資の神様と言われるウォーレン・パフェットさんの利益率が22%だと言われていますが、2億り夫婦のような専門トレーダーではない素人がほったらかしにして10%を超える程度の成績を収められることができれば十分ではないかと思います。

※将来の利益を保証するものではありません

1.ラッセル2000指数とは?

今回、2億り夫婦がご提案するのは、小型株ETFを使った資産形成法です。小型株ETFは正式名称としては「iシェアーズ・ラッセル2000 ETF(iShares Russell 2000 ETF)」のことを指します。

トライオートETFにおける「小型株」ETFは、ラッセル2000インデックスファンドに連動する投資成果を目指すもので、米国の中型・小型株の株価に連動したインデックスになります。

ラッセル指数というのは、NYダウやS&P500などと比べるとあまり知られていませんが、ラッセルインベストメント社が公表している指数で、米国市場で時価総額上位の企業を集めた指数として知られています。

ラッセル指数には3種類あります。
①米国市場における時価総額上位3000銘柄で構成されるラッセル3000指数
②ラッセル3000指数を構成する銘柄のうち、上位1000銘柄だけに絞ったラッセル1000指数
③ラッセル3000指数の構成銘柄からラッセル1000指数の構成銘柄を引いたラッセル2000指数

つまり、ラッセル2000はナスダックやNY証券取引所などに上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄の浮動株調整後の時価総額加重平均型の株価指数を指すことになります。

この1001位から3000位を構成する企業群というのが、米国株式市場の中・小型株を構成する企業群に相当する、ということになります。

また、年1回、銘柄入れ替えが実施されます。企業の倒産などの確率が高く、景気に敏感な指数としても知られています。

リスクオンの相場では上昇基調、リスクオフで下落基調となるのは他の代表的な指数と同様ですが、ボラティリティが高いのが特徴で、長期的な視野から見ると成長性が期待できると考えます。
面白いのは、ラッセル2000(下図黒線)は2020年11月以降、S&P500(青線)やナスダック100(赤線)よりも上昇している点です。

出所:TradingViewチャートより筆者作成

これは、バイデン大統領が誕生したことに関係すると考えられます。バイデン大統領は、巨大IT企業への増税と中小企業への支援を訴えてきましたので、政府の支援で中小企業の業績が伸びることを期待して、上昇したものと思われます。

一方で、ボラティリティはトライオートETFを運用する上で重要なキーワードになります。

上下しながら長期的に上昇していくことが期待されますが、このような動きは、「下がったら買い、上がったら売る」という自動売買のシステムにうってつけです。特に、長期的に上昇していく中で複数回利確してくれるポジションが増えれば増えるほど、現物を長期保有するよりも利益率が上がる可能性があります。

出所:筆者作成

<例>
模式図では、10 USD(縦軸はUSD)ごとに利確するトラップを仕掛けています。この場合、100→150 USDに上昇する間に7回利確してくれますから、利益は10 x 7 = 70 USDとなります。一方で長期保有する場合(右)の利益は150 − 100 =50 USDです。

この点が、トライオートETFを運用する上でボラティリティの高さが重要な理由です。

2.なぜ小型株ETFか?

まだ大事なことを説明していません。そもそも、2億り夫婦はなぜ小型株ETFに注目しているのでしょうか?

それは、上にも書きましたが、ラッセル指数2000のボラティリティが高いからです。誤解を恐れずに言えば、構成銘柄の中小企業が倒産しうるからです。

上記のボラティリティの説明でお分かりかと思いますが、トライオートETFで自動売買をする意義というのは、高いボラティリティのある銘柄に投資することで、長期保有するよりも高い利益率を目指すことにあると考えます。

下落しにくいETFを選べば安全ですが、ボラティリティが下がります。そうなると、トライオートETFで自動売買をする意義が薄れてきます。積み立てインデックスなどの運用法と似通った成績になる(場合によっては所得税を納めないといけない分、トライオートETFの方が不利になる)可能性があります。

それよりも、ロスカットされないだけの資金を投入しておけば、あとはむしろ下落しやすいETFを選んで上下に激しく動いてくれたほうが、最終的には利益率が上がると考えます。

執筆時点の2021年6月末は、各米国株価指数が史上最高値を記録している最中ですので、いずれかのタイミングで下落が起き、含み損が膨らむ局面が来ると思いますが、その後の利益回収段階で、ボラティリティが高い小型株ETFは魅力ではないかと考えています。つまり、

下落上等!

以上が、2億り夫婦が小型株ETFに注目している理由になります。

3.2億り夫婦の単純な「ラッセル12」自動売買システム

以上のことを踏まえて、今回2億り夫婦は、

「ラッセル12_小型株」

をご提案します。

<仕組み>
TQQQ = 171-260 USDのレンジに1 USD間隔で買いトラップを設置します。
一つひとつのトラップは、12 USD上昇したときに決済されて利益を確定させます。
名前の由来は、「ラッセル2000 x 利確幅12 USD」です。

<利確幅について>
今回の12 USDという利確幅は、バックテストに基づいて決めたものですが、2019年1月以降の相場をもとにしたバックテストで利確幅12 USDが最高だったわけではありません。

むしろ、2020年3月前後のコロナショックではボラティリティが高くなっていたので、12 USDより大きな利確幅にした方がバックテスト上は成績が上がります。

ですが、コロナショック前後を含むバックテストには注意が必要です。

2019年1月以降の相場をもとにバックテストで最適な利確幅を決めても、それは「〇〇年に一度の規模と言われるコロナショック」のときのような荒れた相場が続かない限りは、むしろ最適にはなりえない可能性の方が高いと考えます。

そして、2億り夫婦は「〇〇年に一度」の荒れた相場が2021年7月以降も続くとは考えません。

相場のボラティリティが下がっているのに利確幅を大きくすると、利確回数が減り、むしろ利益率が下がる恐れが高まります。

以上の理由から、利確幅12 USDというのは、バックテストの最適利確幅よりも下げて設定しています。

4.詳細設定※ビルダーを用いる場合

マルチカスタム→小型株と選択した後、下記の表のように3つに分けて入力します。

売買
レンジ幅90
本数90
数量1
スタート価格260
利確幅12
カウンター値-12
カウンター固定あり(チェック)
(損切幅、フォロー値は空欄のまま)

「ラッセル12_小型株」は171-260 USDのレンジにトラップを設定していますが、将来このレンジを外れた場合にも、上の表の「スタート価格」を調整することによって、同様の条件でトラップを設定することが可能です。

ビルダー機能を使ってトラップを仕掛けてシミュレーションをすると、2021年7月1日の時点で期間収益率15.99%、推奨証拠金652,656円と出ます。

出所:トライオートのツール画面より

※シミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

前回の認定ビルダープログラムで「トリプル&トリプル_ナスダック100トリプル」をリリースした際の期間収益率が15%台でしたので、それを上回るシミュレーション結果になっています。ちょっと驚きの結果でした。

ただ、シミュレーション結果はあくまで過去に遡っての結果ですので、今後同等の収益を約束するものではありません。

5.運用上の注意点

「ラッセル12_小型株」を運用する上で注意点がいくつかあるのでご説明します。

① 資金量に合わせて数量調整を。

「ラッセル12_小型株」は、1セットあたりの推奨証拠金がおよそ68万円程度です。資金量にあわせて数量を調整して発注してください。

② ○○ショックのときにはすごい勢いで下落していくことが予想されます。

概して上がるのは遅く、下がるのははやいのが特徴です。十分な証拠金を入れておけば、ゆったりと構えていることができます。一方で、暴落するのを指をくわえて見ている必要は必ずしもありません。
下落時の含み損を抑えるための運用法は、すべて放置とはいきませんが、比較的簡単に実行することができます。
2億り夫婦のブログでは、そのあたりの運用法もご説明していますので、よろしければご覧ください。

6.最後に

2億り夫婦が今回ご提案する「ラッセル12_小型株」は、ラッセル指数2000が長期的に上昇していくであろうこと、ボラティリティが高くてトライオートETFで自動売買をする意義にかなうと考えて、
① 利確は12 USDの幅でしっかりと利益を積み上げること
② 下落を繰り返すこと(含み損をたびたび抱えること)を前提に長期運用すること

を想定してデザインしています。
含み損が膨らんでも、ゆったりと構えてしっかり利確していきましょう。
よろしければ運用してみてください。

ブログ:資産運用で2億円を目指す医師夫婦の挑戦

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