えらぶ

【江守哲監修_プロテクター_S&P500ETF】レポート

get_post_meta($thumb_id, '_wp_attachment_image_alt', true)

有名ストラテジストによる将来の相場予想をもとに、インヴァスト証券が作成した新しい自動売買ロジック「有名ストラテジスト監修プロテクター」がトライオートETFの自動売買セレクトに追加されました!

本レポートではエモリキャピタルマネジメント株式会社 代表取締役 江守哲氏の監修した「江守哲監修_プロテクター_S&P500ETF」について、2022年1月までの予想想定レンジとその根拠について解説します。

1.有名ストラテジスト監修プロテクター

1-1. ロジックの特徴

今回の有名ストラテジストロジックには、「プロテクター」という新しいロジックが採用されています。
プロテクターロジックとは、想定レンジ内で買い注文を発注し、相場が上昇している局面では利食いを行い、下降している局面では買い向かうという運用を想定されたロジックです。
最大の特徴は「プロテクトライン」と呼ばれるラインを設定していることです。このプロテクトラインまで相場が下落した場合でも耐えうることができる運用資金目安を提示していることが「プロテクター」ロジックの特徴です。
プロテクターロジックの詳細については本レポートの最後に記載がありますので、理解していただいた上で運用していただければと思います。

1-2.有名ストラテジスト監修プロテクターの選び方

有名ストラテジスト監修プロテクターは「将来の相場予測」に基づいた想定レンジ設計という観点で作成されています。自動売買セレクトにおける、過去の期間収益率やリスクリターン評価、推奨証拠金等は参考になりません。プロテクターは推奨証拠金ではなく、運用資金の目安を参考にした上で運用の検討をしてください。
自動売買プログラムを選択する上では、ストラテジストの解説レポートを確認し、

①運用銘柄がロジックの設定レンジ内で推移するか
②ストラテジストの相場予測の考え方が腑に落ちるか
③最終的に上昇方向に相場が推移するか
という点から自動売買プログラムを選出して頂けますと幸いです。

2.概要

2-1. 設定値

銘柄:S&P500ETF
想定期間:2021年8月~2022年1月末
プロテクトラインにおける必要証拠金:229,400円
プロテクトラインにおける想定損失想定額:-305,195円
運用資金目安:534,595円
※上記運用資金目安は1セットあたりの運用資金目安です。
 ご注文セット数に応じて、運用資金目安を調整してください
例)2セット稼働する場合
   1セットあたり運用資金目安円×2=2セット分の運用資金目安

ストラテジスト想定値
想定レンジ上限 :475.0ドル
想定レンジ下限 :370.0ドル
プロテクトライン:333.0ドル

出所:トライオートFXツール画面よりインヴァスト証券作成

2-2.注意点

ストラテジストによる相場想定は、2021年7月時点のものです。
今後の相場状況等の変化により、想定が変更される可能性がございます。
相場の状況と、解説レポートの内容、及び自動売買ロジックの注文設定をご確認いただき、お客様のご判断のもとで運用をご検討ください。

3.想定レンジ根拠

米国株はこれまでの堅調さを引き継ぐ形で、今後も上昇基調を継続するだろう。ただし、今後は時折大きな変動を伴った値動きになるものと考えている。その背景には、将来の米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策の変更がある。市場はこれまで、FRBによる金融緩和を背景に、低金利を思料した調達コストで株式への投資を行い、リターンを獲得してきた。しかし、新型コロナウイルスからの経済の立ち直りを織り込む形で金利は底打ちし、景気も回復基調に入ったことから、徐々にインフレ指標も高まり始めている。一方で、バイデン米政権は追加のインフラ投資計画を実行に移す構えであり、今後も財政出動が景気を支える可能性が高まっている。これらがインフレを加速させる可能性がある。しかし、現時点では、FRBはインフレ見通しに対して楽観的である。将来のインフレの可能性を無視しているかのように振舞っているといったほうが正しいだろう。その理由は、「株価が下落するような政策は取れない」ことが背景にある。FRBのパウエル議長は、「経済は改善しているものの、FRBが見据える目標の達成には程遠い」とし、「新型コロナウイルスによるリスクが根強く、先行きは、なおきわめて不確実」としている。さらに、「FRBが支援策の引き揚げを検討できるほど状況が改善するまでにはしばらく時間がかかる」とし、特に雇用情勢の改善が遅れていることを指摘している。また、インフレの高まりは一時的であり、今後は収束していくとの見方を変えていない。これらの発言は、株価を支えるための予防線ともいえるだろう。

しかし、実際にはインフレ率は上昇しており、「一時的」と呼ぶには高くなりすぎている。それでもなお、FRBの中核メンバーであるパウエル議長やブレイナード理事、NY連銀のウィリアムズ総裁は「現在のインフレ率の高騰は一時的」として、テーパリングや利上げを急ぐ必要はないとのスタンスを変えていない。株価が崩れてしまえば、米経済は混乱する可能性が高まる。利上げには慎重にならざるを得ないのが実態であろう。また、現在の金融政策を維持するうえで、労働市場の改善の遅れは好都合である。多少インフレ率が上昇しても、FRBの二大命題である「雇用の増大とインフレの抑制」のひとつが改善していないのであれば、インフレ率が上昇しても利上げを行わなくてもよいことになる。これはFRBの中核メンバーにとって非常に都合がよいわけである。無論、これは市場にとっても好都合である。つまり、緩和的な金融政策が継続し、これが株高を誘う可能性が高まるからである。

このように、今後もFRBが金融政策に関する会合を開催するたびに、市場は不安定化するだろう。株価は乱高下し、一時的に大きく下げる場面もあるだろう。しかし、それは将来の長期的な上昇基調における一時的な動きにとどまる可能性が高い。ただし、直近のS&P500採用企業の株価収益率(PER)は過去最高水準にあり、現在の株価は割高圏にあるといえる。今後企業業績が回復し、さらに拡大すれば、株価水準は正当化されるだろう。しかし、それにはかなりのハードルがあることもまた事実である。株価形成において最も重要な要素である企業業績が回復するには、とにかくコロナ感染拡大の沈静化と経済活動の正常化の進展が不可欠である。FRBが金融政策の変更が必要と感じるまで、株価は上下動しながらも、相対的に堅調に推移するだろう。

今後インフレ率は、2%を幾分上回る水準で推移すると考えられるが、それでもFRBは金融緩和を続ける方針のようである。パウエル議長は政策変更について「景気見通しではなく実績で判断する」としている。その実績が確認されれば、FRBは自らの判断でテーパリングおよび利上げへの舵を切らざるを得なくなる。しかし、それはまだ1年半以上も先のことになる。それまでは、大きなレンジを形成しながらも、徐々に株価は堅調さを増していくだろう。ちなみに、米国株は一度上げ始めると、17年から20年程度上昇するパターンが確認できる。今回の長期の株価上昇局面は2009年に始まっており、過去の経験則から見れば、少なくとも2030年ごろまで堅調に推移することになりそうである。その中で、当面は上昇しやすい地合いが続くものの、これまでの上昇ペースが速すぎたこともあり、しばらくはレンジでの推移が続く可能性が高いと考えておきたい。

4.プロテクターロジックとは?

プロテクターロジックとは、想定レンジ内で買い注文を発注し、相場が上昇している局面では利食いを行い、下降している局面では買い向かうという運用を想定されたロジックです。
また、停滞している相場や値動きの大きい相場にも対応することを目的として、利確幅を
3種類設定していることも特徴の一つです。

プロテクターロジック最大の特徴は「プロテクトライン」と呼ばれる、保守的な運用を考えた価格ラインを設定している点です。
プロテクトラインは、想定レンジにおいて最も低い価格、もしくはその価格より10%程度低い価格を想定したラインとなっています。

プロテクターロジックにおいては、このプロテクトラインまで相場が下落した場合でも耐えうることができる運用資金目安を提示しております。
また、運用資金目安は、「プロテクトラインにおけるすべての注文の必要証拠金合計額」と「すべての注文を保有した場合の、プロテクトラインにおける想定損失合計額」を合計した金額となっております。

中長期の運用を目的としたロジックとなるため、相場がどのように推移していくか、上記の相場予測等を踏まえて運用をご検討いただければと思います。

※運用資金目安は、提示された金額を運用資金としていればロスカットされないというものではありません。あくまでも運用上の目安資金としてお考え下さい。
※海外銘柄はUSD/JPY=110円で計算。

出所:インヴァスト証券作