先日公開された「俺のフルオート」から考える2つの投資戦略について

先週「俺のフルオート」が公開され、自分では思いつかないような設定を多く見つけることができ、多種多様な戦略方針があることを改めて感じました。

収益率200%を超えるハイパフォーマンスのフルオートも数多くあり、その設定や条件の傾向からは、2つの投資戦略が見えてきます。

ひとつは、

「通貨ペアやストラテジーの特性を絞り込む設定を持つフルオート」です。

通貨ペアの値動き、ストラテジーやプロバイダーの特徴を把握し、特化したストラテジーを選ぶ「スペシャリスト戦略」と言えます。事前に絞込みをしっかりとしているので、比較的選択するストラテジーは継続しやすくなります。

もうひとつは、

「あまり絞り込まず、パフォーマンスTOPを採用し続けるタイプのフルオート」です。「金の卵」や好調など成績に関する条件をメインとし、その時々の優秀ストラテジーを選ぶ「ゼネラリスト戦略」と言えます。こちらはストラテジーの入れ替えが比較的多くなります。

トランプショックから一転してトランポノミクスといわれる相場になりましたが、先週紹介した「Fourth_Element AUDJPY」など”勝率75%以上の高勝率ストラテジーのみ”を選択するフルオート設定は、「スペシャリスト戦略」と言えます。

万能なフルオートではありませんが、ドカン損切り約-300pipsを数ヶ月に1度程度することを前提に、「高勝率ストラテジー」で利益を積み上げていく戦略です。

こういった「スペシャリスト戦略」タイプのストラテジーは、最大損切り値やドカンの過去連続回数などリスク面での情報は個々に知っておく必要があります。

「俺のフルオート」の優秀設定では「anapon(プロバイダー:ゴゴジャンに絞込み)」や「金の卵損小利大トップ1GBPJPY(通貨ペア:GBPJPYに絞り込み)」などもこのタイプと言えそうです。

公開された「俺のフルオート」の中でも「best invast label_2016」の累計損益曲線とその設定のシンプルさには非常に驚きました。

こちらのフルオートは「あまり絞り込まず、パフォーマンスTOPを採用し続けるタイプのフルオート」で先ほどのスペシャリスト戦略とは異なりゼネラリスト戦略と言えます。

絞込みは非常にシンプルで、「金の卵」or「一発」、かつ「好調」という絞込みがメインとなっており、ストラテジーの特性よりも成績を重視しています。

(「一発」はストラテジーの特性と言えますが、or条件になっているためこちらの区分として紹介しています。)

選択されたストラテジーの履歴を見ても、その時々で優秀だったストラテジーを週単位で入れ替えていることが分かります。

どちらの投資戦略がよいということはないと思いますが、通貨ペア・ストラテジー特性により絞り込みを行う「スペシャリスト戦略」の方がハイリスクハイリターンになる傾向があるでしょう。

今回、「俺のフルオート」の優秀設定を見てきましたが、非常に参考になる考え方や気付きを得ることができました。テラスストラテジーのみのフルオートを強化する上での参考にしていきたいと思います。