トライオートETFでやってはいけないこと by金の卵おじさん「初心者保存版」

※2017/3/16 追記あり    トライオートETFは自由度が高い設計をしているサービスです。 そのため、ユーザーの方は色々な使い方ができます。   自由度が高いといっても実際のオススメの使い方は知りたいものです。 そして、ダメな使い方はどういうものなのかも。   いちトライオートETFのユーザーとしてお得に使う方法と損する使い方について記事にしてみました。

得する方法と損する方法を知る前に

今回の記事の中でもトライオートETFと普通の現物ETFとの違いに触れます。 実はETFに詳しい方でもこの違いについて誤った認識をされている方がたくさんいらっしゃいます。   これは差金決済に馴染みのない方にとっては仕方がないのかもしれません。 ETFのプロの方でも説明しなければメリットを理解頂くのに少し時間がかかるほどです。   円貨決済の海外ETFと比較したり、日本に上場している為替ヘッジされた商品と比較するのは残念ながら見当はずれだったりします。   トライオートETFは海外ETFの元本の為替リスクを完全にヘッジした仕組みです。 これと全く同等の取引を行うためには現物海外ETFと同等の通貨でヘッジする必要があります。   本記事でこの先を読み進めて頂くにおいて、「トライオートETFと現物ETF」の違いについて正しく理解をしておく必要があります。 過去の記事で参考になるもののリンクを貼っておきますのでまだ読まれてない方はこちらをお読みください。  

     

トライオートETFでやってはいけない3つのこと

・やってはいけない① 日本株レバ1倍の長期保有 ・やってはいけない② レバレッジド銘柄の長期保有 ・やってはいけない③ 売りの長期保有

トライオートETFは差金決済という仕組みを使って海外ETFを取引することで元本為替リスクを排除しながら他様々なメリットを得ることができるサービスです。 ですが、やってはいけないことが存在します。 ここでいう「やってはいけない」というのは経済合理性がないという意味です。

やってはいけない① 日本株レバ1倍の長期保有

トライオートETFの口座開設時は申請をしない限りレバレッジ1倍の取引です。 海外ETF以外にも東京証券取引所に上場している日本株を対象にしたETFが存在します。  

取引所

ティッカー

銘柄名(正式)

銘柄名(短縮)

東証

1306

TOPIX連動型上場投資信託

TOPIX連動ETF

東証

1321

日経225連動型上場投資信託

日経225ETF

東証

1570

(NEXT FUNDS)日経平均レバレッジ上場投信

日経レバ

東証

1357

(NEXT FUNDS) 日経ダブルインバース上場投信

日経Wインバ

  トライオートETFの口座一つで日本のETFも売買できますが、レバレッジ1倍で購入する場合においてははっきりいってメリットはありません。

日本株ETFをトライオートETFでレバ1倍購入が無駄な理由

日本のETFはもともと円ですし、原資産となる組み入れ銘柄も円です。 元本為替ヘッジのためといっているトライオートETFの金利コスト1.25+liborはレバレッジ1倍の口座でも対象が日本のETFでも必要なので全くの無駄なコストになります。 トライオートETFをレバレッジ1倍で日本のETFを買うのなら、SBI証券さんや楽天証券さん、松井証券さんなどの日本株を低コストで売買できるオンライン証券で金利コストをかけずに購入することをおススメします。  

『やってはいけない① 日本株レバ1倍の長期保有』のまとめ レバ1倍口座で日本のETFを長期保有するのはメリットがない

   

日本株ETFをトライオートETFでやる2つのメリット

ではなぜトライオートETFで日本株ETFを扱っているんだ? という話になりますが、条件によってはメリットがあります。

1.レバレッジを5倍だと信用取引よりも資金効率が高い

日本株ETFをレバレッジ1倍で長期保有するなら他のオンライン証券会社様をおススメしますが、レバレッジを5倍の口座にした時の話は別です。 レバレッジを5倍にするということは1万円のETFを2000円の証拠金で売買ができるということです。 これによって1万円の証拠金でも実質5万円分のETF(5口分)を売買できるわけです。 資金効率が5倍になります。

図 ライオートETF レバ5倍の場合

トライオートETFは口座開設時は安全のため全員レバレッジを1倍です。 Myページから申請頂くことでレバレッジを5倍に変更することができます。

    一方で現物の証券口座でいうところの信用取引の口座の場合には1万円を担保に最大で3万円分の取引ができます。(2万円分証券会社が貸してくれています) これによって1万円の担保で3万円分のETF(3口分)を購入できるわけです。 つまり資金効率は3倍です。

図 現物信用口座の場合

比べてみると信用取引は証拠金の3倍までですが、トライオートETFは5倍までOKですので資金効率は高いです。    

金利はトライオートETFが安い

重要な比較ポイントとして金利があります。 信用取引口座の場合には通常3%程度の金利が貸し付けたお金に対してかかります。 先ほどの例でいうと2万円に対してかかります。 一方でトライオートETFは5倍の資金効率ですがこれが保有建玉代金に対して1.25+Libor%しかかかりません。 Liborというのは国の政策金利のことで、この場合売買対象のETFは日本なので日本の政策金利、つまりマイナス金利が適応されます。 そのため、1.25%以下の金利で5倍の資金効率での売買ができるということです。 信用取引での売買も多い「レバ日経」なども5倍で取引ができてしまいます。

トライオートETF

現物ETF

金利

1.25%以下

2.1%~3%程度

信用レバレッジ

5倍

3倍

ですから、ETFを信用取引する人で金利コストを抑えたい人などにはメリットがあるでしょう。    

売買手数料の考え方

トライオートETFは自動売買ではない通常取引の売買手数料は無料です。2017/2/4以降、自動売買含む全ての取引が売買手数料無料でご利用いただけます 現物ETFの信用取引の場合には証券会社によって異なりますが手数料はかかります。   これだけだとトライオートETFの方がいいよね。となりますが知っておくポイントがあります。 トライオートETFは取引所で売買されるETFの価格をベースにFXのように買う時の価格と売る時の価格の2つしか提示しません。   そのため取引所の価格がベースですが、全く同じ価格ではないのです。 買う時の値段が取引所の価格よりも0.0X%不利な価格の場合があります。   トライオートETFの場合この部分、売りと買いの差「スプレッド」をコストとして認識しておく必要があります。

  次に日本株ETFをトライオートETFでやる2つ目のメリットはこちら    

2.自動売買を利用する時

ご承知のようにトライオートETFには自動売買機能が備わっています。 この自動売買機能を使うならトライオートETFしかありません。 どのようなメリットがあるのかについては公式サイトの様々なコンテンツでご紹介していますので、リンクをご紹介します。 >>ETFの自動売買をオススメする理由(スタートガイド)  

『日本株ETFをトライオートETFでやる2つのメリット』のまとめ

1.レバレッジを5倍だと信用取引よりも資金効率が高い 2.金利はトライオートETFが安い 3.売買手数料は無料だがスプレッドを考慮する必要がある 4.自動売買を利用する時

 

やってはいけない② レバレッジド銘柄の長期保有

次に「3つのやってはいけない」の2番目をご紹介します。 トライオートETFでは現在5銘柄がレバレッジド銘柄です。 レバレッジド銘柄とはベースとなるETFに対して1日の変動幅が倍や3倍になるようにベースとなるように設計されたETFです。 日本ではレバ日経がとても有名で東京証券取引所の出来高上位に常にいます。  

取引所

ティッカー

銘柄名(正式)

銘柄名(短縮)

東証

1570

(NEXT FUNDS)日経平均レバレッジ上場投信

日経レバ

東証

1357

(NEXT FUNDS) 日経ダブルインバース上場投信

日経Wインバ

NYSE

FAS

Direxion デイリー米国金融株ブル3倍 ETF

金融株トリプル

NYSE

SSO

プロシェアーズ ウルトラS&P500®

S&P500ダブル

NASDAQ

TQQQ

プロシェアーズ ウルトラプロQQQ

ナスダック100トリプル

  トライオートETFの公式のスタートガイドで広瀬氏も指摘しているように、このレバレッジド銘柄は長期保有のためにつくられたものではないので短期売買専用としてください。    

  sasa-liも同様の記事を執筆しています。

短期売買専用・レバレッジ型ETF 「複雑な設計でこういった値動きを実現しているため、レバレッジ銘柄はエクスペンスレシオが一般的に高めに設定されており、長い期間の投資には向いていません。 また、原資産に対して2倍や3倍といった動きをするのは1日の中だけでの話で、複利効果やエクスペンスレシオの関係から、2日以上保有した場合の価格の動きは純粋な倍率ではなくなってしまうことがあり、短期売買専用の銘柄とも言えます。」

  トライオートETFに限らずETFの取引において一般的に言えることです。 「変動幅が倍なら1年後の値上がりも倍になっているんだよね?」と勘違いされるかもしれませんが、そうではありません。 1日の変動幅がX倍になるように設計されているだけなのです。 ですから基本的には短期売買、デイトレ向きのETF銘柄となります。    

トライオートETFでレバレッジド銘柄をクールに取引する方法

では取引するにはチャートに張り付いて売買するしかないのでしょうか? しかも米国ETFであれば日本時間の夜中にチャートに張り付く必要があります。 レバレッジド銘柄の価格変動を利用しながら、チャートに張り付かずに売買する方法がトライオートETFの自動売買です。 私も実際のリアルトレードにおいて実施していますが、自動売買の仕掛けのロジックと非常に相性がよく、パフォーマンスも出ています。 >>リアル運用3ヶ月目の発見と月1万への道   これは私の中ではかなりおススメの自動売買活用の方法です。  

やってはいけない③ 売りの長期保有

トライオートETFは新規売りからスタートすることができます。(一部を除く) これはレバレッジ1倍の口座でも可能です。 この際に気をつけなければならないのは点が3つほどあります。  

1.新規売りの場合には金利は1.25+Liborではない。もっと大きい値。

銘柄によっては年間で5%以上になるような売りの金利があるようなものもあります。これは売りのための株を調達するので買いよりも多くのコストが必要なためです。 しかも銘柄によって異なります。銘柄リストには1日当たりの売り金利コストが表示されていますのでそちらをご覧ください。  

2.買いは分配金をもらえるが、売りの場合は支払う必要がある。

買いの場合には分配金をもらえます。 一方売りの場合は支払わなければなりません。 配当権利落ち日をまたいで売りのポジションを保有するとその分が差し引かれることになります。  

3.新規売りは損失が無限大だからレバ1倍でもロスカットの危険大

また、もう1点気をつけなければならないのが、売りの場合は損失が理論上無限であることです。

そのため、なんとなく売りは超危険です。 特にグロース型のETFを新規売りする際には必ず逆指値(損切り)の注文を入れましょう。 グロース型は原資産を株式とするような右肩上がりの成長を期待する銘柄です。 分配金も出る銘柄なので、売りの場合は分配金を支払う銘柄でもあります。  

取引所

ティッカー

銘柄名(正式)

銘柄名(短縮)

東証

1306

TOPIX連動型上場投資信託

TOPIX連動ETF

東証

1321

日経225連動型上場投資信託

日経225ETF

NASDAQ

ACWI

iシェアーズ MSCI ACWI ETF

MSCIワールド

NYSE

FXI

iシェアーズ 中国大型株 ETF

中国代表株50

NYSE

HEDJ

ウィズダムツリー・欧州・ヘッジド・エクイティ・ファンド

EU大型株ヘッジ

NYSE

IWD

iシェアーズ ラッセル1000バリューETF

大型バリュー株

NYSE

IWM

iシェアーズ ラッセル 2000 ETF

小型株

NYSE

SPY

SPDR® S&P 500® ETF

S&P500 ETF

NYSE

VWO

バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF

バンガード新興国株

NYSE

XLE

エネルギー・セレクト・セクター SPDR®ファンド

エネルギー株

NYSE

XLF

金融セレクト・セクター SPDR®ファンド

金融株

NYSE

XLI

資本財セレクト・セクター SPDR®ファンド

資本財株

NYSE

XLK

テクノロジー・セレクト・セクター SPDR®ファンド

テクノロジー株

NYSE

XLP

生活必需品セレクト・セクター SPDR®ファンド

生活必需品株

NYSE

XLU

公益事業セレクト・セクターSPDR®ファンド

公益事業株

NYSE

XLY

一般消費財セレクト・セクター SPDR®ファンド

一般消費財株

 

新規売りに適した銘柄は?

基本的に株式は右肩上がりになるように全参加者が経済活動を頑張っている訳なので、基本は買いです。 相場のプロは売りで取ると言いますが、一般の方にはあまりおススメできません。 チャレンジを否定はしませんが、くどいようですが、必ず損切りを入れましょう。   あえて新規売りでやるとするならば、金や原油などのコモディティ銘柄でしょうか。 理由は分配金も存在せず、値動きも右肩上がりというよりは長くみるとレンジであることです。FXのような位置づけかもしれません。  

取引所

ティッカー

銘柄名(正式)

銘柄名(短縮)

NYSE

USO

WTI原油連動ETF

原油ETF

NYSE

GLD

SPDR® ゴールド・シェア

SPDR ゴールド

以上、やってはいけない3つのことをご紹介しました。 すこしまとめます。  

やってはいけない① 日本株レバ1倍の長期保有でもレバ5倍ならメリットある。 でも自動売買ならメリットある。   やってはいけない② レバレッジド銘柄の長期保有 レバレッジドは短期売買。 レバレッジドは自動売買がGOOD。   やってはいけない③ 売りの長期保有 新規売りは損切り入れる。 やるなら原油ETFか金がおススメ。

  以上、トライオートETFの3つのやってはいけないことです。

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