「レンジフォーカス」2017年1月の通貨ペア分析をお届けいたします!

皆さま如何お過ごしでしょうか?
トライオートFXプロジェクトチームの栢本(かやもと)です。

2016年12月5日のレンジフォーカスリリースよりあっという間に1ヶ月が経ちました。おかげさまで多くのお客様にご利用を開始頂き、皆様の期待の大きさに感謝すると同時に、今後も弛まぬ努力を続ける決意を新たにしております。我々はレンジフォーカスを売りっぱなしにすることなく、常にお客様と体験を共有し、先頭に立って運用方針を示し続けるためリアル口座での運用を行っております。本記事は、それに追加する形でお客様に月次でのご提供をお約束している、『レンジフォーカス向き通貨ペアの月次分析結果報告』となります。細かい分析方針は初回の通貨ペア分析記事の中に書いておりますので今回は割愛し、結果を短くご紹介させて頂きます。

本分析を通して実現したい究極の目標は、

『ユーロ豪ドルが好調のうちに、もっとレンジフォーカスに適した
通貨ペアが現れた時に乗り換えて行く』

となります。

好調のうちにユーロ豪ドルのレンジフォーカスを稼働停止(※)すれば、保有する全てのポジションが利益確定するまでの期間が短いことが期待できます。そうすることで、損を一切出さぬままに他通貨ペアへ切り替えていける算段です。なかなか難易度が高いオペレーションとなりますが、我々が先頭に立ってチャレンジせずにどうする!という心意気です。

ということで、本分析はレンジフォーカスにとって非常に重要な分析となっております。通貨ペアの切り替え局面が来た際のシステム操作は、リアル口座運用を通じお客様に具体的にご提示する予定ですのでご安心下さい。

※稼働停止は新規の自動の売り買いを止めることであり、ポジションを決済することではありません。

 

1.分析結果サマリー

レンジフォーカスに最適な通貨ペア:ユーロ豪ドルを継続

レンジ設定:2016年12月の設定内容から変更無し

 

2.中心回帰性の評価

 レンジフォーカスにおける通貨ペア選択で最も重要な評価となります。過去3年間の価格分布の正規性の検定を行った結果は以下の通りで、ユーロ豪ドルが実質1位となりました。特に、先月実質1位だった豪ドル円を逆転しております。

通貨ペア 2017年1月
過去3年間の正規性順位
(ご参考)
前月結果
USDCHF 1位だがスイスショック以前は固定的であったため、実際は評価対象外 1位
EURAUD 2位 3位
AUDJPY 3位 2位
CADJPY 4位 4位
GBPUSD 5位 5位
EURJPY 6位 6位

 

<EURAUDの3年間の価格変動>            <AUDJPYの3年間の価格変動>

<CADJPYの3年間の価格変動>            <GBPUSDの3年間の価格変動>

<EURJPYの3年間の価格変動>              <参考:USDJPYの3年間の価格変動>

 

正規性順位トップ5+米ドル円の過去3年間価格変動から分かるのは、

● ユーロ豪ドルには「中心」のようなものが存在するかのように見え、特に3年という期間内で往復するような動きが出来ている。
● 米ドル円はレンジで動いているが、レンジの端での滞留時間が長く、「正規性が強い」わけではない。

ということになります。

現在のレンジフォーカスはレンジの下方で滞留しているイメージをお持ちのお客様が多いかと思いますが、過去データを見る限り、その程度の期間の滞留は過去も発生していたことがわかります。

 

3.収益性の評価

過去3年間の理論上の収益性TOP5は以下の通りです。なぜバックテスト結果をそのまま利用せず、理論上の数値を用いているのかは過去記事をご参照下さい。

順位 通貨ペア 理論収益率(vs.必要証拠金) 過去3年間のバックテスト収益率
1 EURAUD 609% 701%
2 USDCHF 536% 515%
3 AUDJPY 416% 411%
4 NZDJPY 410% 399%
5 EURJPY 373% 276%

なお、今回から理論上の収益率の計算式を以下のように変更しております。

今回:実現収益÷必要証拠金(自動売買注文の購入のみに必要とされる証拠金)
前回:実現収益÷推奨証拠金(必要証拠金+想定される評価損)

変更の理由は、評価損は別途評価しているため収益性の評価には不要であることと、通貨ペア間の「稼ぐ力」を公平に比較するためには必要証拠金ベースでの比較の方が適切であると判断したためです。よって前回順位の比較は意味を成さないため割愛しております。

上記結果が示すように、ユーロ豪ドルは収益性でも抜群の結果を示しており、「上下の往復移動が多いほど良く稼ぐ」というレンジフォーカスが求める特徴を十分に備えていることが確認できます。理論上の収益率とバックテスト収益率の違いは何か?ということをわかりやすく考えると、以下の図のようになります。左の青い通貨ペアは、運悪く利確回数が少なくなってしまっています。逆に右の緑の通貨ペアは、利確回数が多い運の良い通貨ペアです。本来移動距離が同じ通貨ペアの収益性は同じとして評価するべきであり、このような運の良し悪しは収益性の評価からなるべく排除されることが望ましいです。収益モデルを介して理論上の収益性を求めているのは、この運の良し悪しを中和していると考えて良いです。この観点から収益性の順位を再度眺めると、ユーロ豪ドルはバックテスト期間内とても運が良かった、一方ユーロ円は運が悪かった、と言えます。

(ユーロ豪ドルには本番でもこの運の良さを期待したい!ですね。)

 

4.最大評価損の評価

最大評価損に関しては過去3年間のバックテスト結果をそのまま評価しており、最大評価損が少ない優秀な通貨ペアTOP5は以下の通りです。

順位 通貨ペア 過去3年間の最大評価損率(vs.必要証拠金)
1 EURAUD -238%
2 USDJPY -267%
3 EURUSD -279%
4 AUDUSD -315%
5 EURGBP -323%

この最大評価損の評価も、収益性の評価と同様に必要証拠金ベースでの比較に変更しております。結果は上記の通りで、ユーロ豪ドルが最大評価損においても非常に優秀です。レンジフォーカスは網を張って価格変動を待ち受ける性質上、評価損とは切っても切れぬ関係であり、評価損の大きさに一喜一憂しない中長期的な運用を前提としておりますが、やはり評価損が少ない方が日々の心の安定には重要だと考えております。

 

5.決済回数の評価

利確回数の多さはワクワク感の強さと深く関係し、中心回帰性を間接的に評価できます。そのTOP5は以下の通りとなりました。

順位 通貨ペア 2017年1月
過去3年間の決済回数順位
(ご参考)
前月結果
1 GBPJPY 1位 1位
2 EURAUD 2位 2位
3 EURJPY 3位 4位
4 GBPUSD 4位 3位
5 USDJPY 5位 6位

多少の入れ替えはありましたが、レンジフォーカス推しのユーロ豪ドルは変わらず2位につけています。レンジフォーカスが本領を発揮するのは、売り買い両建てが仕掛けられているレンジ中心に入ってからとなります。12月中に一度入ったのですが現在外に出てしまったので、再度戻る日をじっくり待ちたいと思います。

 

6.総合評価

これまでの評価を前回と同じウェートで重み付けし、加重平均順位を算出いたしました。その結果の上位TOP5は以下の通りです。正規性に最も大きい0.35の重みをつけ、高い評価をつけようとしています。

評価重み 0.35 0.20 0.25 0.20 1.00
順位 通貨ペア 正規性順位 理論上収益率 実績最大評価損率 取引回数 合計
1 EURAUD 2 1 1 2 1.6
2 AUDJPY 3 3 10 6 5.4
3 EURJPY 6 5 7 3 5.5
4 CADJPY 4 8 8 11 7.2
5 EURUSD 8 11 3 8 7.4

今月も1位に輝いたユーロ豪ドルは他通貨ペアと比べて圧倒的に優秀で、今後もしばらくその牙城は崩れないと考えています。ユーロ豪ドルのレンジ設定に関しては、ここ最近レンジ下方に居るためやや下方にズレが生じていますが、注文一本分もない範囲での微小な動きであるため、2016年12月の設定から変更無しとします。

最後に、「もっと取引量の大きいレンジフォーカス設定が欲しい」と言うお客様のご要望に応え、取引量の多い設定を準備することとなったことをお知らせさせて頂きます。

以上長文となりましたが、我々は引き続きお客様に仕組みをしっかり説明し、レンジフォーカスの特徴をご理解頂きたいと考えています。今後もお客様に有益な情報を配信し続けて行きますのでご期待下さい!