金の卵おじさんに聞いてみたシリーズ「ナスダック100トリプルの自動売買」

皆さん、こんにちは。金の卵おじさんです。

日々お客様からの問い合わせを受けているサポートのミナミちゃん(インヴァストのツイッター担当)から
「セレクトで上位だったからなんとなくナスダック100トリプルを稼動して取引開始したものの、この銘柄って結構チャレンジングじゃん・・・ダイジョウブなの!?というような反応をされるお客様が度々いらっしゃいます!」
「そもそもレバレッジ銘柄の長期保有がどうしてダメなのか、わかりやすくお客様にお伝えしたいのでもっと噛み砕いた記事がほしい!」という強い依頼がありましたので、このブログ記事を執筆させていただくことになりました。

目 次

  1. 1. ナスダック100トリプルを運用中の皆さまへ
  2. 1-1. レバレッジ型ETFについて
  1. 2. レバレッジ型ETF運用のポイント
  2. 2-1. バイ・アンド・ホールドのような長期の値上がりを期待する取引ではなく、短期売買向き
  3. 2-2. レバレッジ型ETFは変動率が高く、自動売買の効果を得やすい値動きをする
  4. 2-3. あくまでリスク覚悟の短期決戦で使用する
  1. 3. レバレッジ型とオリジナルのシミュレーション
  2. 3-1. レバレッジ型「ナスダック100トリプル」シミュレーション
  3. 3-2. オリジナル「ナスダック100」シミュレーション
  1. 4. 金の卵おじさん流レバレッジ型ETF自動売買「ナスダック100トリプル」との付き合い方
  2. 4-1. 金の卵おじさんの運用方針
  3. 4-2. 資金的にセレクトの自動売買を同時に二つ回せない!そんな時。
  4. 4-3. 上げすぎじゃない?上値は追いたくない!そんな時。
  1. まとめ

 

1. ナスダック100トリプルを運用中の皆さまへ

トライオートETFでは、多くのお客様が「ETF自動売買セレクト」から「ナスダック100トリプル_スリーカード」を選択されていると思います。

そして、今ものすごく儲かっているのではないでしょうか?
その一方で、この銘柄ってリスクも結構すごいよね・・・とお感じになる局面もあるはずです。そうお感じの皆さまが「これからどうするべきか」のヒントとしてこのブログを少しでも役立てていただけると幸いです。
ナスダック100トリプルの銘柄説明はこちら

1-1. レバレッジ型ETFについて

ナスダック100トリプル然り、レバレッジ型ETFについて以前から私の記事で言及しています。

“やってはいけない②レバレッジド銘柄の長期保有”
「トライオートETFでやってはいけないこと by金の卵おじさん「初心者保存版」より
 “1.レバレッジドのETF自動売買は長期ではやらないこと”
「初めてのインヴァスト自動売買by金の卵おじさん~3種類のリアルトレードから考察~」より
“レバレッジ型が怖い人は「S&P500」だけでもOK”
「これから始める方必見!半年ETFリアル運用して定まった方針とは?by金の卵おじさん」より

これらのブログでお話してきた要点は下記の3つです。

金の卵おじさんのレバレッジ型ETF利用時のポイント

  • 1. バイ・アンド・ホールドのような長期の値上がりを期待する取引ではなく、短期売買向き。
  • 2. レバレッジ型ETFは変動率が高く、自動売買の効果を得やすい値動きをする。
  • 3. リターンも大きいがリスクも大きいため、リスク覚悟の短期決戦で使用すること。
      利益を出したら、除々にレバレッジ型でないものにシフトしていくことが望ましい。

今回は、これらのポイントを一つずつ少し深堀して説明していきます。

2. レバレッジ型ETF運用のポイント

2-1. バイ・アンド・ホールドのような長期の値上がりを期待する取引ではなく、短期売買向き

バイ&ホールドをわかりやすく説明すると、自動売買ではなくマニュアルで買い放置しておいて、長期的な値上がりによる利益を狙う手法です。
この手法がレバレッジ型ETFには向きません。

なぜかというと、レバレッジ型ETFは元となるETFに複雑な設計を加え、1日の変動率が2倍や3倍になるように設計されています。そのためコスト(エクスペンスレシオ)も高めに設定されています。

さらに、ナスダック100トリプルに関しては、株式でいうところの配当(分配金)もありません。

その一方で、ナスダック100トリプルの元であるナスダック100には配当(分配金)があります。

その他のレバレッジ型と元であるオリジナルの配当を比較するとレバレッジ型は配当が低い傾向があります。
さらに、1日の変動率で3倍を目指した設定がされているといっても長期的に変動率が3倍になるわけではありません。実際のチャートを見てみましょう。

左が「ナスダック100」、右がレバレッジ型の「ナスダック100トリプル」です。
 
(2014/6/2-2017/11/1)

このチャートを見ると「結果的にナスダック100トリプルの方があがっているじゃないか!」と思われるかもしれません。
確かにそうですね。この期間であれば、ナスダック100トリプルを使用していたとしても結果的に問題ないです。ただ、想定した上昇幅とは異なっていますし、下落幅は想定以上かもしれません。

では、より長期間のデータを保有しているS&P500を見てみましょう
S&P500ETFとレバレッジ型のS&P500ETFダブルの比較が下記です。およそ10年間のチャートになります。

S&P500ETFの変動率は約2倍、レバレッジ型のS&P500ETFダブルは約2.8倍です。
さらに、この期間中に起きたリーマンショック時の騰落率は、S&P500ETFで48%の下落、S&P500ETFダブルは81%も下落していることがわかります。

そして、ナスダック100トリプルと同様、S&P500ETFダブルは配当利回り(分配金利回り)も低いです。

・配当利回り

S&P500ETF 1.86%
S&P500ETFダブル 0.35%

(2017/11/1現在)

こうしてみてくると、レバレッジ型とオリジナルのどちらが長期保有向けの商品かは一目瞭然ですね。

バイ&ホールド向きなのはオリジナルの銘柄。レバレッジ型は短い期間で変動幅を取る短期売買に適しているといえます。

2-2. レバレッジ型ETFは変動率が高く、自動売買の効果を得やすい値動きをする

変動率が高ければ高いほどトライオートのETFの自動売買は効果を発揮します。
ここでいう変動率は、一方的に価格が上昇する、という意味の変動ではなく価格が上下に動く変動幅の大きさを差しています。

もちろん一方向に価格が上昇した場合でも自動売買で利益は出ます。しかし、この場合ですと「バイ&ホールド」の方が運用に向いており自動売買の良さを活かしきれていないといえます。
詳しくは“はじめてのETF自動売買をご覧ください。トライオートETFスタートガイドより

トライオートETFの自動売買は、下げ相場で購入価格を分散するだけでなく、価格が上がったり下がったりする相場環境で威力を発揮します。つまり、レバレッジ型のように価格が大きく上下に動く資産クラスと相性が良いわけです

実際にレバレッジ型のナスダック100トリプルとオリジナルのナスダック100を比較してみます。チャートの波形は同じですが、よく見ると1日の価格の高低差がかなり違うことがわかります。

ナスダック100トリプル(レバレッジ型) 直近半年の日足チャート 

ナスダック100(オリジナル) 直近半年の日足チャート

この期間で最も大きい価格変動があった1日の高値と安値の差を見ると、ナスダック100トリプルは「14ドル」に対して、 ナスダック100は「6ドル」でした。

レバレッジ型もオリジナルも価格が上下に動きながら上昇をしていますが、短期間の格の変動幅(高低差)が大きいレバレッジ型の方が、細かく売買を行う自動売買において利益を積み上げやすいといえます。

2-3.あくまでリスク覚悟の短期決戦で使用する

3つ目はかなり重要です。
レバレッジ型はリターンも大きいですがリスクも大きいです。短期決戦用に使用し、結果(利益)が出たらレバレッジ型でないものにシフトしていくことが望ましいと私は思います。

さらに大事なことは、レバレッジ型のようなハイリスクハイリターン商品で上げた利益を同じハイリスクハイリターン商品に上乗せして運用させないほうが良いということです。目標リターンに達したり、ある程度のリターンが出たら利益確定をしておくことが投資でお金を増やす鉄則です。

以前に掲載した私のブログの中でかなり雑に「値下がりがすごいから長期はお勧めしない」と言い放っていますが、ここでもう少し丁寧にお伝えさせてください。

その中にレバレッジドETFというオリジナルの指標に対して変動幅を増幅したトレード専用のETFを対象にした自動売買があります。これは短期間で非常に利益を上げてくれる魅力的な自動売買ETFですが、長期での運用はあまりお勧めしません。理由は値下がりもすごい幅だからです。

「初めてのインヴァスト自動売買by金の卵おじさん~3種類のリアルトレードから考察~」より

もう少し丁寧にいうと、
レバレッジ型ETFはオリジナルETFの変動幅を増幅する設計となっているため、短期間で値上がりすればオリジナルより大きな利益を上げることができます。
しかし、レバレッジ型は下落した際の下落幅もオリジナルより必然的に大きくなります。その下落時のリスクもしっかりと理解、認識してレバレッジ型の銘柄使っていただく必要があるということです。

その下落リスクを考慮せず、今儲かっているからといってレバレッジ型ETFを長い間放置してしまうと気づかぬうちに大きな損失を被ってしまうという可能性もあります。下落相場の時はなるべく早めに決済するなどの対処も必要になるでしょう。 

ここまでお話すればご理解いただけていると思いますが、レバレッジ型ETFを3年や5年といった長期間の放置前提で利用するのはもっての他だと私は思っています。

ナスダック100トリプルは、先にご紹介したS&P500ダブルが経験したリーマンショックのような相場をまだ経験していません。S&P500はリーマンショック時に約50%、S&P500ダブルは80%下落したとお伝えしました。(下図)

実は、「ナスダック100」についてはリーマンショック以上に大きな下落を経験しています。
それは、2000年に起こったネットバブルの時です。
2000年3月に高値で119ドルあったナスダック100は、2002年10月に安値20ドルまで下落しました。しかも、そこから7年ほど浮上できずにいました。

これは、ナスダック100トリプルの話ではなく、レバレッジ型でないナスダック100の話です。この時にレバレッジ型のナスダック100トリプルがあったらどうなっていたでしょう。
ナスダック100以上の下落率を記録しただろうな・・・と想像できますね。

このように、下落時のリスクが高いレバレッジ型ETFは今利益がでているからといって放置すること、得た利益を同じレバレッジ銘柄に追加して運用することを私はお勧めしません。タイミングを見たうえで短期運用することをお勧めいたします。

3. レバレッジ型とオリジナルのシミュレーション

ネットバブル崩壊やリーマンショックのような特殊な相場環境時は早めに逃げて底値を拾うしかありません。
では、リーマンショック以降の相場環境でどの程度のリスクがあるのかを見てみましょう。

3-1.レバレッジ型「ナスダック100トリプル」シミュレーション

ETF自動売買セレクト上で「ナスダック100トリプル_スリーカード」のバックテストシミュレーションを見ることができます。わかりやすいのでこちらで説明していきます。

バックテストシミュレーションは「たられば」の世界です。
下記は2014年1月にこの自動売買設定を稼働させていたら..というものです。

青い線は実現益とその時点の評価損益を足した総合損益です。つまり青い線が0を下回るということは元本を下回っているという意味になります。

 

一番状態が悪い20162月を見てみると、評価損を約40万円ほどかかえています。
これまでの実現益は41万円ほどです。

例えば、58万円の推奨証拠金で始めたとしましょう。
証拠金(58万円)+実現益(41万円)=99万円に対して、40万円の評価損が発生していることになります。

実現益で評価損を相殺できているから特に問題ないと思うかもしれません。
しかしながら、これを体感するとはっきりいって多くの人がビビってしまうレベルです。
資産の約半分の評価損を抱えているうえ、この先まだ下落するかどうかは誰にも分からないからです。

3-2. オリジナル「ナスダック100」シミュレーション

一方で、レバレッジ型ではないナスダック100の場合はどうでしょう。同じような損益曲線ですが、金額が違います。
同じ時期で評価損は20万程度です。実現益もおよそ半分の20万円。
推奨証拠金50万円でスタートしたとして、実現益を足した70万円の証拠金に対して評価損は20万円です。

評価損の割合は、ナスダック100トリプルと比較すると半分程度です

レバレッジ型とオリジナルの二つを比較するとこんな具合になります。

ナスダック100トリプル 99万円に対して40万円を耐えたら188.44%の期間収益率(2014年1月~)

ナスダック100

70万円に対して20万円を耐えたら82.14%の期間収益率(2014年1月~)

上記に出てきてた最も状態が悪かった日というのが2016年2月8日です。
ナスダック100トリプルのチャートはこちらです。

この時は、およそ1か月でおおよそ60ドルから34ドル程度まで価格が下落していることがチャートからわかります。
そして、この時の相場に関するトピックは下記です。

世界景気の下振れ懸念や日欧での金融緩和拡大を織り込み、低下。世界の株式市場は、世界的な景気下振れや原油安の影響への懸念などから、総じて下落しました。

この日の相場環境は特殊な環境ではありませんでした。
特殊な相場環境でなくても大幅下落の可能性がある、ということです。しつこいようですが、レバレッジ型の放置はしないようにしてください。

4. 金の卵おじさん流レバレッジ型ETF自動売買の「ナスダック100トリプル」との付き合い方

4-1. 金の卵おじさんの運用方針

これが正しい!という方法はありませんが私なりの使い方をご紹介したいと思います。

私は年間目標利回りを決めてから、それに合った自動売買をセレクトします。
今は年間10%~15%の範囲を目標にしています。
成績を見ると、1月からは損益が72,634円 分配金相当額10,812円 金利等-15,200円。ですからちょうど利回り10%くらいでしょうか。

去年はレバレッジ型でかなりの利益を出しましたが、今年に入ってからは放置しておきたかった、楽をしたかったので「MSCIワールド」を選んでほとんど放置しています。

リスク重視の中にあるMSCIワールドを軸にしていくつかの自動売買ポートフォリオを組んでいる状態です。

MSCIワールドの銘柄情報はこちら

簡単にまとめると今の私のトライオートETFのやり方はこのようなイメージです。

金の卵おじさんのトライオートETF運用方針

  • 最初に目標運用利回りを決める。
  • 基本はMSCIワールドを運用。
  • 利回りが足りない、あるいはチャンスがあればレバレッジ型を短期的に活用。

ここでいう“チャンス”とは、価格が上昇しているということではなく、相場が上下に動いているとき(=レバレッジ型に適した相場環境)です。

お客様によっては「トライオートETFに入れているご資金は余裕資金なのでリスクにさらして大丈夫!ただ、目標利回りは10%とかでなく年内に倍にしたい!」という方がいるかもしれません。
その際は、これまでの説明どおりそれ相応のリスクは覚悟してください。

いずれにしても目標の利回りは決めておいた方が良いでしょう。

4-2. 資金的にセレクトの自動売買を同時に二つ回せない!そんな時。

自動売買セレクトはおおよそ最低50万くらいから運用をスタートできるようになっています。
100万円の証拠金では2つは稼働できないようなイメージです。

でも、2つ運用したい。そんな時は自分で作ってしまいましょう!

●設定方法

トライオートETF取引ツールを起動して「自動売買を作る」をクリックします。

タイプは「追尾」のままにして、ETF自動売買設定ガイド従って操作をするだけでOKです。


銘柄の中に「スリーカード」はありませんが、基本的に同じ仕様になっています。

金の卵おじさんの設定(その1)

  • 1. 銘柄は「ナスダック100トリプル」
  • 2. 想定レンジ「10ドル」
  • 3. 取引口数「4口」
  • 4. 「詳細設定」の設定本数は「5本」

1回の決済利益は911円、推奨証拠金は10万円以下のかわいい自動売買ができました。

あとは、5「リストに追加」ボタンをクリックして、6.「リストを確定」ボタンをクリック。

「自動売買を稼働」をクリック

確認画面で「OK」をクリックして完了です。

このようにHOME画面に追加されました。

4-3. 上げすぎじゃない?上値は追いたくない!そんな時。

皆さんに、わたしの技をもう一つ技をお伝えしておきます。
これはもみ合い相場だけを狙う設定で上値は追いたくない時に有効です。

FXの方は結構使う手法ですが、株式ではあまり使いません。FXはレンジ相場を形成する傾向が強く、株は右肩上がりの相場を目指すからです。この設定の自動売買は、上値を追いません。株価が上がってくと利益を確定して、元の値段に戻ってくるまで、自動売買が売買しなくなる、というものです。
ではいきましょう。

金の卵おじさんの設定 (その2)

  • 1. タイプは「カスタム」
  • 2. 銘柄は「ナスダック100トリプル」
  • 3. 想定レンジ「10ドル」
  • 4. 取引口数「4口」
  • 5. 詳細設定:設定本数「5本」
  • 6.詳細設定:カウンター値「-2ドル」(利益確定したら2ドル下がったところで買います)
  • 7.詳細設定:カウンター固定「有」(有にすると次回注文がこの値段の指値になります)
  • 8.詳細設定:損切幅「指定なし」

まず自動売買パネルを開き、タイプは「カスタム」を選びます。

あとは「リストに追加」し、「リストを確定」します。

するとフォロー値がない。つまり価格が上昇しても上値を追わない設定になります。
カウンタ-値(-2ドル)の価格で新規買いを行い、2ドルで利益確定の決済します。
つまり、決済したら同じ価格で新規買いをするという連続注文が10ドルのレンジ幅の中で5本できます。
こうすると今から5ドル上昇しても自動売買が発注しない設定となります。

よく分かっている人にはこの仕組みはすごく褒められるんですが、最初はちょっとややこしいみたいです。まずは今日ご紹介した2つはぜひ覚えておいてください。

作り方が分かってくるとオリジナリティあふれる面白い設定もできるようになります。
ちなみに単体作成というさらにマニアックな作成方法もあるのですが、これはまたどこかの機会で。

金の卵おじさんのレバレッジ型ETF利用時のポイント

  • 長期運用向きでない。短期運用で使おう。
  • 変動率が高いため、相場が上下に動いているときに使うと効果を発揮。
  • リターンも大きいがリスクも大きい。リスク覚悟の短期決戦で使用すること。

レバレッジ型ETFの運用に際してはこのポイントを頭に入れておいていただき、今回、私がご紹介させていただいた具体的な運用方法なども参考に運用を行っていただけますと幸いです。