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【江守哲監修_ストラテジスト_SPDRゴールド】レポート

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有名ストラテジストによる将来の相場予想をもとに、インヴァスト証券が作成したトライオートETF自動売買セレクト「ストラテジスト」がバージョンアップ!

本レポートではエモリファンドマネジメント株式会社 代表取締役 江守哲氏の監修した「江守哲監修_ストラテジスト_SPDRゴールド」について、2023年5月末までの想定レンジとその根拠について解説します。

1.自動売買セレクト「ストラテジスト」

今回の有名ストラテジストロジックは、「将来の相場予測」に基づいた想定レンジ設計という観点で作成されています。

自動売買セレクトにおける、過去の期間収益率やリスクリターン評価、推奨証拠金等は参考になりません。推奨証拠金ではなく、運用資金の目安を参考にした上で運用の検討をしてください。
自動売買プログラムを選択する上では、ストラテジストの解説レポートを確認し、

①運用銘柄がロジックの設定レンジ内で推移するか
②ストラテジストの相場予測の考え方が腑に落ちるか
③最終的に上昇方向に相場が推移するか


という点から自動売買プログラムを選出して頂けますと幸いです。

2.概要

2-1. 設定値

銘柄:SPDRゴールド
想定期間:2022年12月~2023年5月末
運用資金目安:50,456円
利確幅:5ドル
損切値:150ドル
※上記運用資金目安は1セットあたりの運用資金目安です。
 ご注文セット数に応じて、運用資金目安を調整してください
例)2セット稼働する場合
   1セットあたり運用資金目安円×2=2セット分の運用資金目安

ストラテジスト想定値
想定レンジ上限 :180.0ドル
想定レンジ下限 :155.0ドル

出所:トライオートETFのシミュレーション画面よりインヴァスト証券作成

2-2.注意点

ストラテジストによる相場想定は、2022年12月時点のものです。
今後の相場状況等の変化により、想定が変更される可能性がございます。
相場の状況と、解説レポートの内容、及び自動売買ロジックの注文設定をご確認いただき、お客様のご判断のもとで運用をご検討ください。

3.想定レンジ根拠

ゴールドは上昇に向かうことになろう。2022年は、ロシアによるウクライナ侵攻を背景に、コモディティ供給が不安定になるとの思惑から、原油や農産物、非鉄金属などのコモディティ価格が3月に急速に値を上げた。

これを受けて、ゴールドも同じように上昇し、一時1トロイオンス=2069ドルまで上昇する場面があった。

しかし、この材料が織り込まれると、その後は徐々に値を下げ始め、10月には1600ドルの節目を割り込む目前まで値を下げる展開となった。その背景には、FRBがインフレの鎮静化を目的とした利上げを開始したことがある。

また、その利上げ幅は、過去のパターンのような0.25%ポイントではなく、0.50%ポイントや0.75%ポイントなどと、きわめて大きな幅となった。これらも市場にはネガティブに作用し、ゴールドだけでなく、あらゆる資産が売られるきっかけとなった。

ゴールドには金利や配当がつかないことから、金利上昇局面では敬遠されがちな投資対象である。

また、ゴールドはインフレヘッジとして機能するとの指摘もあるが、これも現代ではあまり実践的とは言えないという事実がある。これらから、投資家は金の保有を大きく削減している。

株価の下落もあり、現金化を急ぐ投資家が急速に増えたが、ゴールドにおいても同様に換金売りが急速に進んだ。特に欧米の投資家の売り姿勢が顕著であり、保有していた金上場投資信託(ETF)の売りは12月においても断続的に出ている。このように、投資家のフローが売りに回る中、ゴールドの価格水準は着実に押し下げられている。

一方、このような軟調な地合いの最中に、ゴールドを買い進めていた主体が存在する。それは「政府・中銀」である。

従来から、ゴールドが落ち込んでくると、新興国を中心とした政府・中銀が、いわゆる押し目買いをする傾向があった。

つまり、彼らはいわゆる逆張りでの買いを入れてくるのである。価格が下落している最中を買うため、リスクはあるのだが、彼らが狙っているのは「ゴールドの下落」であり、「安いときに買う」というバーゲン・ハンティングを行う癖がついている。

これが十分に発揮されたのが、2022年の傾向である。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、2022年第3四半期までの政府・中銀の金買いは、過去の年間購入量をすでに超えているという。つまり、3四半期での金買いが、過去の年間の購入量を超えているのである。これはすさまじい買いといえる。

このような、新興国を中心とした買いのおかげで、ゴールドは節目の1600ドルを割らずに、反発した。そして、11月に入るとFRBの利上げ姿勢の変化が見られ始めたことで、一方的にゴールドが下げる動きには歯止めがかかっている。

とはいえ、投機筋などが先物市場などで売却を進めており、これが上値を抑えていることも事実である。

それでも、ゴールドは下がらなくなってきたのは、実需の買いが堅調だからであろう。9月、10月、11月と節目の1600ドルを割り込まずに反発してきた事実は、ゴールドが底打ちし、次のステージに向かい始めた可能性があることを示していると考えられる。

無論、今後のゴールドが持続的に上昇するかは、ドルの動き次第である。

そのドルの動きは、米金利に左右される。その米金利は、米国のインフレ動向とFRBの金融政策に大きく左右される。つまり、ゴールドの価格変動要因は、株価と同じなのである。この点も理解しておく必要がある。

つまり、今後株式が堅調に推移すれば、ゴールドもそれにつれて上げていきやすいということである。もっとも、多くの投資家の投資先は株式である。株価が上昇すれば、投資家はまず株式を買うだろう。

それでも資金が余っていれば、一部の投資家はポートフォリオにおけるリスク分散のためにゴールドも買う可能性もある。インフレの伸びが鎮静化し、米金利の上昇が止まり、ドルが下落に転じるようだと、ゴールドも上昇に転じることになる。そのタイミングが近づいている可能性があることを認識しておきたい。