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【江守哲監修_プロテクター_SPDRゴールド】レポート

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有名ストラテジストによる将来の相場予想をもとに、インヴァスト証券が作成した新しい自動売買ロジック「有名ストラテジスト監修プロテクター」がトライオートETFの自動売買セレクトに追加されました!

本レポートではエモリキャピタルマネジメント株式会社 代表取締役 江守哲氏の監修した「江守哲監修_プロテクター_SPDRゴールド」について、2022年1月までの予想想定レンジとその根拠について解説します。

1.有名ストラテジスト監修プロテクター

1-1. ロジックの特徴

今回の有名ストラテジストロジックには、「プロテクター」という新しいロジックが採用されています。
プロテクターロジックとは、想定レンジ内で買い注文を発注し、相場が上昇している局面では利食いを行い、下降している局面では買い向かうという運用を想定されたロジックです。
最大の特徴は「プロテクトライン」と呼ばれるラインを設定していることです。このプロテクトラインまで相場が下落した場合でも耐えうることができる運用資金目安を提示していることが「プロテクター」ロジックの特徴です。
プロテクターロジックの詳細については本レポートの最後に記載がありますので、理解していただいた上で運用していただければと思います。

1-2.有名ストラテジスト監修プロテクターの選び方

有名ストラテジスト監修プロテクターは「将来の相場予測」に基づいた想定レンジ設計という観点で作成されています。自動売買セレクトにおける、過去の期間収益率やリスクリターン評価、推奨証拠金等は参考になりません。プロテクターは推奨証拠金ではなく、運用資金の目安を参考にした上で運用の検討をしてください。
自動売買プログラムを選択する上では、ストラテジストの解説レポートを確認し、

①運用銘柄がロジックの設定レンジ内で推移するか
②ストラテジストの相場予測の考え方が腑に落ちるか
③最終的に上昇方向に相場が推移するか
という点から自動売買プログラムを選出して頂けますと幸いです。

2.概要

2-1. 設定値

銘柄:SPDRゴールド
想定期間:2021年8月~2022年1月末
プロテクトラインにおける必要証拠金:163,200円
プロテクトラインにおける想定損失想定額:-159,885円
運用資金目安:323,085円
※上記運用資金目安は1セットあたりの運用資金目安です。
 ご注文セット数に応じて、運用資金目安を調整してください
例)2セット稼働する場合
   1セットあたり運用資金目安円×2=2セット分の運用資金目安

ストラテジスト想定値
想定レンジ上限 :185.0ドル
想定レンジ下限 :160.0ドル
プロテクトライン:144.0ドル

出所:トライオートFXツール画面よりインヴァスト証券作成

2-2.注意点

ストラテジストによる相場想定は、2021年7月時点のものです。
今後の相場状況等の変化により、想定が変更される可能性がございます。
相場の状況と、解説レポートの内容、及び自動売買ロジックの注文設定をご確認いただき、お客様のご判断のもとで運用をご検討ください。

3.想定レンジ根拠

ゴールドの基本的な横ばいと考えている。今後のゴールドは、新型コロナウイルスの感染からの世界経済の回復度合いと、それに伴う景気回復やインフレの進展、さらに金融政策と金利動向に左右されることになろう。特に金融政策のゴールドへの影響は極めて大きなものになろう。今後のゴールドの動向を想定する際に、2013年5月のテーパリング(量的緩和の縮小)の示唆以降の値動きは参考になるだろう。というのも、ゴールドは金利がつかないこともあり、金利の上昇は弱材料となる。また、ドル建てで取引されることから、ドル高も弱材料となる。このように、テーパリング開始や利上げへの政策の転換は、ゴールドにとって大きな意味を持つといえる。

当時のバーナンキFRB議長が、2013年5月にテーパリングの示唆をしたことで、市場が不安定化するようになった。市場が将来の量的緩和の縮小から利上げを意識せざるを得なくなったからである。当時の市場は、金利の上昇が嫌悪されるかと思われたが、実際には長期金利はあるときからむしろ低下し始めている。しかし、ドルはそれに反して上昇するなど、非常に複雑な値動きだった。重要なことは、FRBが利上げを決定した2015年12月まで、1年半以上もの時間を要している点である。利上げ開始までのゴールドの値動きを振り返ると、当初は水準を切り下げたものの、その後値動きは落ち着き、安値圏での一定のレンジで上下に変動していた。まさにレンジ取引だったといえる。ゴールドが明らかに上がり始めたのは、利上げ開始以降だった。今回のFRBによる利上げは、現時点では2023年初めごろが想定されているが、これを前提にすれば、ゴールドの膠着状態は23年まで続く可能性がある。

一方で、利上げ開始時期を占ううえで、FRB関係者の政策に対する考え方も理解しておく必要があろう。というのも、地区連銀総裁と中核メンバーとでは、異なる見解が示されているからである。数多くの地区連銀総裁は、急激な引き締めを避けるためにも、FRBは早めにテーパリングの議論を開始し、実際に実行することが望ましいという考えを示している。しかし、FRBの中核メンバーであるパウエル議長やブレイナード理事、NY連銀のウィリアムズ総裁は、異口同音に「現在のインフレ率の高騰は一時的」として、テーパリングや利上げを急ぐ必要はないとのスタンスを変えていない。その背景には、株価を押し下げるような早期のテーパリングや利上げを示唆すれば、株価が崩れ、経済に悪影響が出ることを過剰に懸念しているからである。

しかし、実体経済は地区連銀総裁たちが指摘するように、インフレは実際に高騰しており、住宅市場ではややバブル的な動きもみられている。これまでの「給付金バブル」がいったん収束し、経済活動の正常化に伴って、経済指標もベース効果が低減することから徐々に正常化に向かうことになる。その結果、米国の実体経済は、製造業の回復からサービス業の回復がポイントになり、これが回復すると消費者の景況感も改善する可能性がある。その結果、雇用の回復と賃金の上昇で経済の回復基調がより強まり、これがインフレ基調の拡大に発展することも想定される。景気過熱とインフレ加速のリスクが高まれば、FRBによる量的緩和策の早期縮小議論を後押しする可能性がある。

このような状況もあり、FRBが早期にテーパリングおよび利上げを実施する可能性が高まれば、ゴールドは一時的に値を下げる可能性がある。しかし、押し目ではインドや中国などアジア勢による「バーゲンハンティング」の買いが下値を支えるだろう。逆にゴールドが上昇に向かえば、今度はトレンドフォローワーの欧米勢が高値を買い上げていくことになる。この買いが上値を押し上げるだろう。ただし、上値では今度はバーゲンハンターであるインド・中国勢が利益確定売りを出してくるだろう。こうやって、当面は下値と上値が限られる展開が想定される。一方で、インフレ懸念が高まれば、FRBの中核メンバーも早めに手を打つ必要性を訴え始めるだろう。将来的にはインフレが高まる可能性がきわめて高いだろう。そうなれば、米実質金利が低下し、ゴールドは理論的に上昇せざるを得なくなる。ただし、そのような動きになるのは2023年以降であろう。それまでは、米金融政策の明確な方向性が出るまで、レンジ相場が続くことになりそうである。

4.プロテクターロジックとは?

プロテクターロジックとは、想定レンジ内で買い注文を発注し、相場が上昇している局面では利食いを行い、下降している局面では買い向かうという運用を想定されたロジックです。
また、停滞している相場や値動きの大きい相場にも対応することを目的として、利確幅を
3種類設定していることも特徴の一つです。

プロテクターロジック最大の特徴は「プロテクトライン」と呼ばれる、保守的な運用を考えた価格ラインを設定している点です。
プロテクトラインは、想定レンジにおいて最も低い価格、もしくはその価格より10%程度低い価格を想定したラインとなっています。

プロテクターロジックにおいては、このプロテクトラインまで相場が下落した場合でも耐えうることができる運用資金目安を提示しております。
また、運用資金目安は、「プロテクトラインにおけるすべての注文の必要証拠金合計額」と「すべての注文を保有した場合の、プロテクトラインにおける想定損失合計額」を合計した金額となっております。

中長期の運用を目的としたロジックとなるため、相場がどのように推移していくか、上記の相場予測等を踏まえて運用をご検討いただければと思います。

※運用資金目安は、提示された金額を運用資金としていればロスカットされないというものではありません。あくまでも運用上の目安資金としてお考え下さい。
※海外銘柄はUSD/JPY=110円で計算。

出所:インヴァスト証券作