昨晩の海外市場は、欧州中央銀行が、一部の欧州銀行がぜい弱な可能性あるとユーロ圏財務相に報告したと報じられたことで、一時リスクオフの動きが強まったが、「米大手11行が、米地銀ファースト・リパブリック・バンクに約300億ドルを支援する」、クレディスイスが、「スイス国立銀行から500億スイスフランの緊急融資をうける」と報じられたことで、米株価3指数が大きく反発、リスクオフの動きに巻き戻しが優勢となった。米2月住宅着工・建設許可件数や新規失業保険申請件数は、強い数字だったが影響は限られた。また、ECB理事会では、政策金利が0.50%引き上げられ、声明では「インフレは長期に渡り過度に高い水準にとどまる見込み」、「市場の緊張を認め、必要に応じて対応する」とし、ラガルドECB総裁は、「金融市場の緊張は深刻」、「現在の市場の緊張を注意深く監視」「流動性危機は見られないが、必要に応じて対応する準備はできている」などと発言したが、大きな反応は見えなかった。尚米10年物国債利回りは、3.373%まで低下後3.585%まで反発した。
ドル円は、131.72まで下落後133.83まで反発、ユーロドルは1.0635から1.0551で上下、ポンドドルは、1.2027まで下落後121.28まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円は139.13まで下落後141.92まで反発、ポンド円は158.55から162.08、オージー円は87.40から89.03、NZD円は81.13から82.84、カナダ円は95.73から97.51まで買い戻された。