今日の裏読み、表読み

昨晩は、金融機関の信用不安も一旦落ち着きを見せて、リスクオフの動きに巻き戻しが優勢となった。ただ、それはそれとしても、相場が戻っても、やれやれの売りが出易く、また、悪いニュースがまたぞろ出てくる可能性もあり、リスクオンの動きを追いかけるのは避けておきたい。
経済指標としては、日本の1月第三次産業活動指数、ユーロ圏2月消費者物価指数・改定値と第4四半期ユーロ圏賃金・労働コスト、加1月対内外証券投資額、2月鉱工業製品・原料価格指数と2月生産者物価指数、米国では、2月鉱工業生産・設備稼働率、2月景気先行指標総合指数と3月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが発表される。
あまり大きなものはないが、ユーロ圏2月消費者物価指数、米2月景気先行指標総合指数や3月ミシガン大学消費者信頼感指数などの強弱次第で、相場が一定の動きを示しても、大きな流れにはつながり難い。
またOECDの経済見通しでは、成長率見通しの結果で、株価の一定の影響が出るリスクがあるが、未だ銀行不安などの影響が織り込まれている可能性が低く、影響は限られそう。その他引き続き米長期金利や株価の動向を睨んだ対応となるが、週末もあって、やはりリスク回避的な動きが出易いことは留意しておきたい。

戦略としては、ドル円は、反発が135.12で限定されて、下値を131.72まで拡大も、更なる展開となっていない。下値では買いが入り易い状況は続いているが、一方戻りではやれやれの売りが出易い。本日はこの135.12から131.72のレンジを睨んだ展開となるが、早期は慎重に押し目買いとなるが、133円の維持では強く、割れても132円までは買い下がりのスタンスで、ストップは131.72割れ。一方上値は、133.83-85が押さえると弱く利食いも、超える動きからは、135.12をストップに、134.20-73ゾーンなどでは売り上がりを検討したい。ただ、このターゲットは、下げが甘ければ買い戻しながらの対応となる。
ユーロドルは、1.0760で上値を抑えられて、1.0516まで下値を拡大も、現状は揉み合い気味。 上値は1.0635が押さえると弱く、これをストップに売り狙い。また超えるケースでは、1.01.0760をストップに売場を探す形となる。 一方下値は、1.0551が支えると強く利食いや買い狙い。この場合のストップは1.0516割れとなるが、割れても1.0473をストップに買い直しとなるが、こういった下落では反発があれば、しっかりと利食っておきたい。
またポンドドルも1.2200-04でダブル・トップ的に上値を押さえられて調整気味。これをストップ圏に、戻りでは売り狙い。ターゲットは、1.2094が維持されると利食い、割れても1.2010をバックに買い場探しとなるが、総じて1.2010から1.2200-04でのレンジ的な逆張り戦略で臨みたい。 
一方クロス円は、一時下値を拡大も、これを維持しているが、ただ、戻りは重く慎重に上昇があれば、10日や7日の高値をバックに売り狙い。ターゲットは、昨日の安値を前に、下げ止まりでは利食いや、またそれぞれをストップに買い狙いとなる。