昨晩の海外市場は、米2月小売売上高、2月卸売物価指数や3月NY連銀製造業景気指数が、予想を下回ったことで米長期金利が低下、更に経営不振が続いているスイスの金融大手クレディ・スイス・グループの株価急落、S&Pが米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の格付けを投資不適格級に引き下げたことなどから、直近続いている金融システムへの不安が再燃、欧米株価が値を大きく崩したことで、リスク・オフの動きが一時広がった。ただ、スイス中銀とスイス金融市場監督局が、「SNBは必要に応じて、グローバルに活動する銀行に流動性を提供 」と共同声明を発表したことで、リスク・オフの動きに巻き戻しの動きも見えている。尚今夜も「フェドウオッチ」による3月FOMCの利上げ見通しが低下、米10年物国債利回りは、「質への逃避」で3.391%まで低下したが、これによるドル売りは限定された。
ドル円は、135.12から132.22まで一時下落、ユーロドルが1.0516、ポンドドルは、1.2011まで一時売りに押されたが、その後は値を回復気味。
一方クロス円では、ユーロ円が139.48、ポンド円は159.20、オージー円は87.36、NZD円は82.83まで一時下落、カナダ円は、原油価格の急落もあって95.91まで一時売りに押されたが、巻き戻しの流れで、15日の取引を終了した。