今日の裏読み、表読み

昨晩は、米CPIが落ち着いた結果となったこともあって、リスクオフの動きに巻き戻しが優勢となった。ただ、これも短期的な戻りのリスクが残っていることは留意しておきたい。
本日の経済指標としては、1月17-18日開催分の日銀・金融政策決定会合議事録公表、日本の2月訪日外客数、中国の2月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資、独2月卸売物価指数、仏2月消費者物価指数・改定値、ユーロ圏1月鉱工業生産、加2月住宅着工件数、米国では、MBA住宅ローン申請指数、3月NY連銀製造業景気指数、2月小売売上高と2月卸売物価指数、1月企業在庫と3月NAHB住宅市場指数、NZ第4四半期GDPなどが発表される。
注目は、やはり米2月小売売上高と2月卸売物価指数となる。米2月小売売上高は、季節性もあって弱い結果となっており、2月卸売物価指数も昨晩のCPI同様、弱含み想定されているが、想定外に強い結果が出た場合、市場のサプライズの流れが見える可能性は注意しておきたい。
またハント英財務相の春季予算案発表では、緊縮財政が続く場合は良いが、昨年のストの悪影響もあって、ばらまき的な内容となるなら注意。その他引き続き
その他引き続き米長期金利や株価の動向も注視しながら対応したい。

戦略としては、ドル円は、132.29まで大きな下落も、これを維持して堅調気味の推移となるが、戻りではやれやれの売りが出易い状況は続きそうだ。134円割れは、慎重に買い下がって、ストップは133円割れまたは、132.29割れとするなら買い下がりとなる。一方上値は、昨日の高値134.90が押さえると利食いや売り狙い。また超える動きが見えた場合は、135.05-18をストップに売場探しとなる。
ユーロドルは、1.0525を安値に1.0750まで反発も、上値追いは厳しい。早期はこの高値が押さえると売り狙い。ただ、今週はECB理事会を前に買い戻しも入り易く、1.0679をストップに買い狙い。また1.0636-50ゾーンを割れるケースでは、1.0574をストップに買い直しとなるが、こういった下落では反発があれば、しっかりと利食っておきたい。
またポンドドルも1.2204まで反発も上値追いは厳しい。早期はこれが押さえると売り狙いとなるが、下値は1.2130が維持されると利食いで、割れた場合は1.2046や1.2018割れをストップ、更に割れても1.1970割れをストップに買い直し場を探すが、こういった下落では、それまでの高値が上値を抑えると利食いとなる。
一方クロス円は、調整から一定の反発も、戻りではやれやれの売りが出易い。慎重い10日や7日の高値をバックに、反発があれば売り狙い。ターゲットは、14日や13日の安値を前に、下げ止まりでは利食いや、それぞれをストップに買い狙いとなる。