今日の裏読み、表読み

今週は、米国の物価指数やECB理事会が最大の焦点となる。直近FOMCやECBの引き締め姿勢に関して思惑に揺れる展開が続いているが、今週の結果次第で相場が一定の荒れる動きとなることは留意したい。一応、2月CPIの見通しは低下が示されているが、あくまで予想比での結果が相場が動くことは注意。一方ECBの関しては、今回0.50%の利上げは織り込みであり、想定通りなら「噂で買って事実売り」の局面もあることは注意しておきたい。
またシリコンバレー銀行の経営破綻に関しては、この銀行が特殊なビジネスモデルで経営されていることで、大手米金融機関への破綻は回避される見通しで、この問題であまりリスクオフに傾かない方が良いだろう。
本日の経済指標としては、日本の1-3月期四半期法人企業景気予測調査と米2月雇用傾向指数ぐらいしか材料がない。恐らく影響はないだろうが、週末の米雇用統計は、強い非農業部門雇用者数にも、賃金の低下がドルを圧迫しており、雇用傾向指数が強い結果となった場合、一定の巻き戻しもあるかもしれないので、一応注目しておきたい。
その他、中国全人代、ユーロ圏財務相会合、豪英米3カ国によるAUKUSなどの影響はなく、先週大きく下げた米株価や長期金利の動向を引き続き注視しながら対応したい。

戦略としては、ドル円は、137.91まで上値を拡大も更なる展開とならず。また、リスクオフの動きから週初から一時133.50台まで調整した。SVBの問題としても、ちょっとやり過ぎ感が強い。早期はこれをバックに押し目買いから、上値は134.65-82のギャップが押さえると利食い優先。また売りは、135.05-19ゾーンをストップに検討するが、下げが甘ければ買い直しながら対応。また135.05-10を超えても、136円が重くなることで売り直しとなるが、このストップは136.37-50越えなどとなる。
ユーロドルは、1.0525を安値に1.0701まで反発も、上値追いは厳しい。ただ、今週はECB理事会を前に買い戻しも入り易く、1.0574をストップに、1.060h0方向への調整では買い場探しとなる。ターゲットは1.0701が押さえると利食いで、超えても1.0750越えをバックに利食いや売り狙いとなる。一方下値は、1.0574を割れても、1.0525割れをストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食っておきたい。
またポンドドルも週初からギャップアップしているが、上値追いは厳しい。下値は1.2018を維持するなら買っても、割れるなら止める形から、1.1970または、1.19割れをストップに買い場探しだが、ターゲットは1.2114が押さえると利食いとなる。
一方クロス円も調整を強めているが、早期は押し目買いからは、10日の安値を前に、利食い優先やこれをストップに売り狙いとなる。ただ、ターゲットは早朝の安値を前に、下げ渋りでは利食い優先やこれをストップに買い場探しなる。