今日の裏読み、表読み

昨晩は、パウエルFRB議長の発言で振れる展開となったが、一応議会証言も終了したこと、またパウエルFRB議長が、「利上げのペースについは。今後のデーター次第」と述べていることもあって、明日の米2月雇用統計が最大の焦点となりそうだ。
経済指標としては、日本の10-12月期四半期GDP・設備投資の2次速報、英2月RIC住宅価格指数、中国2月消費者・生産者物価指数、仏第4四半期非農業部門雇用者数・改定値、米国では、2月チャレンジャー人員削減予定数と週間新規失業保険申請件数、NZ第4四半期製造業売上高と2月製造業PMIなどが発表される。
注目としては、日本のGDPは結果がどうであれ影響はなく、中国2月消費者・生産者物価指数は強い結果が見えても、為替市場への影響はない。また米週間新規失業保険申請件数は、直近強い結果が続いているが、反動が若干のリスク、またNZ第4四半期製造業売上高と2月製造業PMIは、結果の強弱次第となりそうだ。
また本日は米30年物国債の入札が予定されている。米10年物金利は4%台をなかなか超えられていないが、入札の不調が起爆剤となるなら、ドル相場を支える動きが続きそうだ。
その他、バイデン大統領が、2024会計年度の予算教書を公表する。現状は情報があまり見えていないが、政策次第で為替市場は別として、株式市場が一定の反応を示す可能性には留意しておきたい。

戦略としては、ドル円は、137.91まで上値を拡大。ただ、一定の調整が見えていることもあって上値追いは厳しい。また、明日の雇用統計を控えて動きづらい展開も想定されることで、昨日のレンジ内での逆張りで臨みたい。早期は昨日の安値の136.48をストップに、押し目を買っても、ターゲットは137.91の高値を前に上げ渋りでは利食いや売り狙いで、軽く抜くような形を想定したい。
ユーロドルは、軟調が続いている。ただ、雇用統計を控えてショート・カバーも出易く、突っ込み売りは避けたい。早期は慎重な押し目買いで、ストップを1.0473として、ターゲットは、1.0574が押さえると利食い、また超えても1.06ミドルを前にしっかりと利食いで、売りはストップを1.0695越えでの売り上がりで対応したい。
またポンドドルは、下値を1.1803まで拡大も更に突っ込み売りは出来ない。慎重な買い狙いから、ターゲットは1.1860が押さえると利食い、越えても1.1965前後までは、しっかりと利食いや売り狙いで、このストップは1.2065越えで、売り上がりの余裕を持って対応した。ただ、売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。
一方クロス円は、調整気味の展開が続いているが、揉み合い気味の展開は変わらない。基本は大きめの動きでの逆張り戦略で、早期は直近戻り高値をバックに売場探しから、ターゲットは、昨日の安値を前に下げ渋りでは利食いで、またこの場合の買いは、6日や1日の安値をストップ圏で設定、更に割れるケースがあれば、2月24日の安値を前に、買い場探しも、こういった下落では反発があればしっかりと利食いながら対応したい。