昨晩の海外市場は、パウエルFRB議長の発言で、一時上下するも米2月ADP全米雇用報告が、+24.2万人と予想の+20.0万人を上回ったこともあり、ドルは総じて堅調なレベルを維持した。パウエルFRB議長が、米下院金融サービス委員会で「利上げのペースについて何も決定していない。今後のデーター次第」と強調すると一時ドル売りが強まったが、その後昨日に続き「ターミナルレートは予想以上に高くなる可能性」を発言したことで、再度ドル買いが強まった。尚1月JOLTS求人件数は、前回を下回っている。また、米10年物国債利回りは、4.011%から3.899%まで低下したが、高止まりが続き、NY株価3指数はまちまちの展開で総じて影響は限られた。
ドル円は、アジア時間の高値、137.91から136.48まで一時売りに押され、ユーロドルは、ユーロ圏10-12月期GDP・確定値が、小幅に下方修正されたが、1.0529から1.0574で上下、ポンドドルも、1.0803から1.1860で上下に振れた後は揉み合いに留まった。
一方クロス円では、ユーロ円が144.24、ポンド円が161.71、オージー円は90.27、NZD円は83.66まで一時売りに押され、カナダ円は、カナダ中銀が想定通り政策金利の据え置きを発表、声明では「インフレ率を2%の目標に戻すために必要なら、政策金利をさらに引き上げる用意がある」としたが、総じてハト派的な声明もあって、99.10まで下落した。