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トライオートFX 2023年2月度セレクト月間レポート

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※本レポートの対象は2023年2月28日時点で提供しているストラテジーが対象となります。

2月の振り返り

ドル円相場は月初130円近辺を推移、パウエルFRB議長は2日の会見にて、インフレの低下について言及、物価上昇圧力の緩和を認めた形となり、ドル円は128.60円を割りましたが、3日には雇用統計とISM非製造業指数が予想値を上回ったこと、日銀総裁人事の報道が重なり132.90円まで上伸しました。7日にパウエルFRB議長が「労働市場次第でピーク金利は上昇する」と指摘し、ドル買いが進みましたが、10日に「日銀新総裁に植田氏を起用」と報じられると、報道発表前の135.50円台から一時129.81円まで下落。しかしCPIやPPIが市場予想を上回り17日には135円台まで上昇。さらに日銀次期総裁の植田氏が「当面は金融緩和を継続」との見解を示すと、円売りが進行しました。しばらくレンジが続いたものの、25日のPCEデフレーターの上方修正を受け、インフレの加速が確認されると136.48円と約2カ月ぶりの高値を更新しました。2月のドル円相場は、FRBの金融政策の見直しや植田次期日銀総裁の発言の影響でドル買い・円売りの傾向がありました。

2月のセレクト収益ランキングTOP5

このような相場でどのようなセレクトが収益を生んだのか確認しましょう。

ランキングは期間収益率の増加順に集計しており、計算式は以下のようになります。

※「損益」は集計期間におけるセレクトを1セット稼働した場合の「実現損益」と「評価損益」の合計となります。

※「推奨証拠金」は、自動売買セレクトを利用する際の目安の金額となります。

期間収益率 =(終了日の損益 – 開始日の損益)÷ 開始日の推奨証拠金

開始日:2023年2月1日

終了日:2023年2月28日

集計時間は朝7時になります。

※注文の価格帯と現在価格が乖離しているセレクトは除いております。

12月3日よりセレクトの内容がアップデートされました。アップデートの対象となるのは「コアレンジャー」「ハーフ」「ハイブリット」「スワッパー」の一部通貨ペアが対象となります。既に注文されている設定についてはご自身で定期的に確認していただく必要があります。

2月の収益率TOP5

名前期間収益率総合収益(円)推奨証拠金(円)
江守哲監修_コアレンジャー_英ポンド/円40%178,020565,150
コアレンジャー_英ポンド/円29%141,400706,846
山中康司監修_コアレンジャー_米ドル/円28%211,832920,768
ハーフ_英ポンド/円24%44,210270,231
コアレンジャー_米ドル/円21%174,6601,131,579
2月の収益率TOP5(インヴァスト証券作成)

※期間収益率は過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

また、総移動距離TOP5の通貨ペアは以下のようになっています。

2月の総移動距離TOP5

通貨ペア1ヶ月変動率総移動距離(日足)(pips)
GBP/JPY2.23%7,099
USD/JPY4.71%6,353
EUR/AUD2.14%5,387
EUR/JPY1.94%5,335
CHF/JPY1.84%5,268
2月の変動幅(インヴァスト証券作成)

※総移動距離は次の3つの数字の合計になります。

①日足の始値から高値

②日足の高値から安値

③日足の安値から終値

セレクトパフォーマンスTop5

1位 江守哲監修_コアレンジャー_英ポンド/円👍👍👍

こちらのロジックはストラテジスト 江守哲氏の2023年3月までの為替相場予想をもとにインヴァスト証券が作成したロジックになります。

[注文設定]

コアレンジ帯:170.00~160.00 (エントリー数:買21/売21、各数量: 0.2万、利確幅:50pips)

買サブレンジ帯:160.00~150.00 (エントリー数:買10、各数量:0.1万、利確幅:100pips)

売サブレンジ帯:180.00~170.00 (エントリー数:売10、各数量:0.1万、利確幅:100pips)

2月はコアレンジ帯下限の160.20円付近で取引を開始、サブレンジ帯(買い)まで価格を下げた後、反発しコアレンジ帯を推移しました。日銀の植田次期総裁が「金融緩和の継続が必要」と見解を示したことや27日の英国のEU離脱協定の一部である北アイルランド議定書問題を巡る新たな合意の影響でポンド円は上昇し、コアアレンジ帯で推移していたことで着実に実現益を積み重ねることができました。

江守哲監修_コアレンジャー_英ポンド/円(トライオート取引画面より)

ロジックの解説記事はこちら

江守哲氏のTwitterはこちら

2位 コアレンジャー_英ポンド/円👍👍👍

コアレンジャーのロジックは、売り注文と買い注文を繰り返すコアレンジと、売り注文、買い注文のみのサブレンジによって形成されているロジックになります。

[注文設定]

コアレンジ帯:156.00~174.00(エントリー数:買37/売37、各数量:0.2万、利確幅:50pips)

買サブレンジ帯:150.00~155.00(エントリー数:買6、各数量:0.1万、利確幅:100pips)

売サブレンジ帯:175.00~180.00(エントリー数:売6、各数量:0.1万、利確幅:100pips)

1位の【江守哲監修_コアレンジャー_英ポンド/円】と異なり、集計期間全てコアレンジ帯で推移しており、コアレンジ帯のエントリー数も買いと売り合わせて74個設定されているため、2月の取引回数はTop5の中で最も多い52回となりました。英ポンド円は月間を通して上昇し、コアレンジ帯を推移したことで実現益を着実に積み重ねる結果となりました。

3位 山中康司監修_コアレンジャー_米ドル/円👍👍👍

こちらのロジックはストラテジスト 山中康司氏の2023年3月までの為替相場予想をもとにインヴァスト証券が作成したロジックになります。

[注文設定]

コアレンジ帯:141.00~134.00 (エントリー数:買37/売37、各数量:0.4万、利確幅:30pips)

買サブレンジ帯:134.00~127.00 (エントリー数:買24、各数量:0.2万、利確幅:65pips)

売サブレンジ帯:148.00~141.00 (エントリー数:売24、各数量:0.2万、利確幅:65pips)

2月はサブレンジ帯130.15付近で取引を開始。3日の雇用統計とISM非製造業指数が予想を上回り、数日間で約400pips上昇する決済期間が生まれました。2月の米指標は市場予想を上回ったケースが多く、ドル買い円売りが進行するなかサブレンジ帯(買)からコアレンジ帯にかけて推移したことで実現益を積み重ねる結果となりました。

山中康司監修_コアレンジャー_米ドル/円(トライオート取引画面より)

ロジックの解説記事はこちら

山中康司氏のTwitterはこちら

4位 ハーフ_英ポンド/円👍👍

ハーフの売買ロジックは、想定レンジの中心より下側で「買い」の新規注文、上側で「売り」の新規注文を行うようにデザインされています。

[注文設定]

買レンジ帯:164.50~150.00(エントリー数:買30、各数量:0.3万、利確幅:50pips)

売レンジ帯:179.50~165.00(エントリー数:売 30、各数量:0.3万、利確幅:50pips)

2月の英ポンド/円は上昇トレンドを形成していました。新規注文が買い注文のみの買いレンジ帯を集計期間の終盤まで上方向に推移し続けたため、実現益を積み重ねていくことができました。

ハーフ_英ポンド/円(トライオート取引画面より)

ロジックの解説記事はこちら

5位 コアレンジャー_米ドル/円👍👍

 コアレンジャーのロジックは、売り注文と買い注文を繰り返すコアレンジと、売り注文、買い注文のみのサブレンジによって形成されているロジックになります。

[注文設定]

コアレンジ帯:147.00~129.00(エントリー数:買37/売37、各数量:0.2万、利確幅:50pips)

買サブレンジ帯:128.00~123.00(エントリー数:買6、各数量:0.1万、利確幅:100pips)

売サブレンジ帯:153.00~148.00(エントリー数:売6、各数量:0.1万、利確幅:100pips)

3位の【山中康司監修_コアレンジャー_米ドル/円】と異なり、集計期間ほとんどコアレンジ帯で推移しており、雇用統計やISM等価格が大きく振れた上旬や上昇トレンドを形成していた中旬以降にコアレンジ帯を推移したことで実現益を着実に積み重ねる結果となりました。

※収益率の状況により下記のように分類しています。

収益率25%以上  👍👍👍

収益率15%以上 25%未満  👍👍

収益率15%未満 👍

2月まとめ

 2月はクロス円を中心に非常にボラティリティの大きな為替相場となりました。注目された日銀次期総裁人事では、植田氏の起用案が提示され、植田氏はこれまでのところハト派的な姿勢を貫いています。一時期鈍化したかと思われた米国の物価動向は予想を上回る結果が相次ぎ、米国の根強いインフレ圧力が確認されたことで、昨年12月のYCC 運用修正による円高を帳消しにするような動きとなり円は全面安に。内外金融政策格差も意識されるなかで、今後の植田次期日銀総裁の舵取りに注目が集まります。

 トライオートでは、定期的にセレクトの内容をアップデートしています。こちらのアップデートは既に注文されている設定についてはご自身で定期的に確認していただく必要があります。また、高いボラティリティ相場でセレクトを稼働する際はそれぞれのロジックの特性を理解するだけではなく、口座の資金状況に気を付けて運用することが大切です。昨年リニューアルされたバランスメーターは、口座の資金状況をひと目で確認することができる便利なツールとなっております。ぜひご覧ください。

バランスメーターの活用方法(動画)