ETF人気銘柄月刊ランキングレポート9月号

1.月間人気総合ランキングTOP10

2017年8月1日~2017年8月31日(建玉代金は2017年8月31日取引終了時点)

2017年8月の株式市場は、米国の企業業績は好調なものの、北朝鮮をめぐる地政学リスクの高まりや米トランプ政権の混乱により投資家の慎重姿勢が強まり米国株式市場はもみ合い、下落基調となりました。米国の2017年4-6月期のGDP成長率(改定値)は前期比+3.0%と上方修正され、約2年ぶりの高い伸びとなり景気の堅調さを示しています。7月の雇用統計では非農業部門雇用者数が2ヶ月連続で20万人を超え、足元の景気もしっかりしており、米国景気の拡大基調は今後も継続すると見られています。その一方で、トランプ政権の不安定な政権運営や北朝鮮問題により、既定路線と見られていた9月FOMCでの量的緩和の縮小開始、12月追加利上げが不透明な状況にもなってきました。日本については、こうした米国の動きを受けて一時108円台と円高が進行し、日経平均株価は2万円を割り込んだ水準での動きとなりました。こうした背景のもと、総合ランキングトップ3に変動はなかったものの、原油価格の下落基調にも関わらずエネルギー株がトップ10入りをする等、7位以下の銘柄順位に変動が見られました。

 

不動の1位!リターン重視ならコレ

総合1位「プロシェアーズ ウルトラプロQQQETF」、通称ナスダック100トリプルです。自動売買で【リターン重視】【バランス重視】で1位を継続。8月は102ドル台から116ドルと7月に比べ値動きは小さくなりましたが、それでも自動売買では何度か利益確定チャンスが巡ってきており、1位の座はしばらく他に譲りそうにありません。とはいえ、相場下落局面が続くと評価損失が膨らんでしまうため、資金管理には十分注意してください。

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2位は最も長い歴史を誇るETF

総合2位も引き続き「SPDR®S&P500®ETF」。足元の米国景気は堅調なものの、北朝鮮問題、不安定なトランプ政権運営等が影響し、株価は横ばい、やや下落気味となりました。目先は国際情勢や政治面での混迷により株式市場の変動率が一時的に高まったとしても、堅調な景気動向を背景に株価も堅調に推移すると期待されています。自動売買セレクトでは引き続き【リスク重視】で1位となっており、慎重な運用を求める方に人気となっています。

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3位はお馴染み金融株トリプル

総合3位は「Direxion デイリー米国金融株ブル3倍 ETF 」、通称、金融株トリプル。FRBによる年内追加利上げ期待の後退やトランプ氏の不安定な政権運営等を背景に長期金利の低下に伴い金融株も下げ基調となりましたが、自動売買では【リターン重視】、【バランス重視】で上位にランクインする等依然人気が高く引き続き総合3位となりました。ボラティリティの大きい銘柄なので、値下がり局面で資金ショートしないよう口座の資金管理には十分ご注意ください。

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同率3位、新興国への資金流入が追い風に!

同率総合3位は「iシェアーズ MSCI ACWI ETF」、通称、MSCIワールド。米追加利上げへの期待感の後退により新興国からの資金流出は限定的、新興国の景気回復傾向は続くと考えられ、新興国を含む世界46ヶ国に投資するMSCIワールドは上昇基調となりました。米利上げ→米長期金利上昇→新興国市場混乱という2015年末から2016年初頭のような単純な流れにはならないという見方が強くなり、新興国への資金流入につながった模様です。自動売買セレクトでは【リターン重視】【バランス重視】【リスク重視】すべてでランクインしており、引き続き人気となっています。

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2.月間騰落率

朝鮮半島をめぐる地政学リスクの高まりからいわゆる“有事の金買い”、また米追加利上げ期待後退による新興国への資金流入が上昇率トップ5に顕著に現れました。一方で、7月にはOPEC減産延長を受けて大きく上昇した原油は、8月はOPECの生産量が増加したことを受けて下落に転じることになりました。エネルギーセクター株も同様の動きとなり、この2銘柄の下落基調が目立つ8月となりました。

トップ5

 

ワースト5

 

3.配当銘柄特集

9月配当実績

9月配当予定

 

10月配当予定

 

4.8月リアル運用実績

(※)Sasa-li口座は、現在、運用管理者を松永に変更して継続。

 

5.リアル運用レポート

みなさんこんにちは。松永です。

北朝鮮問題や米トランプ政権の混乱により全般的にリスク回避の動きとなった8月でした。これらの問題は9月も引き続きマーケットへの影響が懸念されていますが、相場の上げ下げが大きくなることは自動売買にとってこれまでのところプラスに作用しています。それでは、8月のリアルトレードレポートをお届けします。

運用中の自動売買8月も好調継続!

現在のポートフォリオは4月から運用している自動売買セレクトの3つと、先月のレポートでもお伝えした通りマネーハッチ積立投資による日経225ETF自動売買となります。

  • ナスダック100トリプル_スリーカード
  • ナスダック100トリプル_追尾
  • MSCIワールド_スリーカード
  • 日経225ETF自動売買(マネーハッチ積立)

このうち、8月の実現損益は「ナスダック100トリプル_スリーカード」と「ナスダックトリプル100_追尾」、少額ですがマネーハッチ積立の「日経225ETF自動売買」によるものでした。

下図はナスダック100トリプルの日足チャートと実現損益発生日です。8月前半に利益確定をした後はしばらく下げ局面が続き評価損に耐える期間が続きましたが、8月末にかけて北朝鮮への警戒感が和らいだことと米経済指標が力強い内容だったことで上昇し利益確定に繋がりました。値動き自体は7月末終値109.61ドルから安値102.18ドル(-7.43ドル、-6.78%)、高値115.64ドル(+6.03ドル、+5.50%)と±5~6%程度とそう大きなものではありませんでしたが、自動売買は小さな利幅で利益確定するためこの値動きでも利益確定チャンスが何度も訪れました。

評価損益も含めた開始以来の損益は以下のように推移しています。8月中旬の下げ局面で一時評価損失が拡大しましたが、最大評価損失は8月21日の▲277,884円。この時点の有効比率は151.67%でした。前月もお伝えした通り、現在のポートフォリオであればこの有効比率が120%程度(評価損失▲50万円程度)までならば慌てる必要はないと考えていますので、8月も安心して見ていることができました。

 

皆様も、安心して自動売買を継続いただくために、有効比率を最低120%以上は維持できるよう余剰資金を管理いただければと思います。例えば、「ナスダック100トリプル_スリーカード」ならば推奨証拠金が2017年9月12日現在579,600円となっており、これに対して最大ポジションを保有した場合の必要証拠金が289,800円となっています。この状態で評価損益が0とすると有効比率は200%となります。評価損失が▲231,840円まで膨らむと有効比率が120%まで低下します。目安としてはナスダック100トリプルの価格が平均購入価格よりも約17ドル下がった場合となります。8月の値動き程度であればそれほど心配はいりませんが、○○ショックなどのように何か大きいな経済事象を考慮すると必要証拠金の3倍、つまりおよそ90万円の資金で「ナスダック100トリプル_スリーカード」を運用するとなお安心いただけるでしょう。

 

マネーハッチの積立運用

8月号のレポートで、自動売買セレクトで得た利益から毎週2,500円ずつマネーハッチ積立口座に振り替え「日経225ETF自動売買」で運用することをお知らせしましたが、2017年9月12日現在、累計1万円積み立て0.4口購入、うち0.3口は利益確定し現在保有しているのは0.1口となっています。日経平均株価自体は8月下落基調で今週ようやく少し回復したように重たい動きが続いていますが、積み立てでは僅かながらプラスを積み上げています。

 

94日より銀行引き落としによる積み立ても始まりました。

バックテストシミュレーションでは、毎月3万円の積み立て約16年で資産が2倍以上となっています。

過去シミュレーションとはいえ20年足らずで資産が2倍になる可能性があるならば、手前味噌かもしれませんが、多少リスクをとっても十分期待できるのではないでしょうか。

 

自動売買セレクトの運用が好調なので、徐々に積み立て資金も増やしてきたいと考えています。

積立投資サービス「マネーハッチ」について詳しくは入門ガイドをぜひお読みください。

>>マネーハッチ入門ガイド