第453回 【2012年の外国為替相場をどう考えるか?】

2012年の外国為替相場をどう考えるか?
 
来年は、俯瞰してみれば「ドル高」傾向が強まる可能性が高い、と考えています。
 
『なぜドル高と考えるのか?』は、ユーロ/ドルで、そう判断しているからです。
 
まずドル側の要因としては、米政府やFRBの政策によって、サブプライム・ローン問題、リーマン・ショック後の低迷から抜け出す兆しが見えてきたことがあげられます。
 
ユーロ側の要因では、欧州危機は一段と深刻さを増してユーロ安の圧力が高まる、と考えます。
 
欧州経済を支えるドイツも、欧州の金融政策を担当するECB(欧州中央銀行)も、自らを犠牲にしなければならない根本的な解決策に踏み込むことができないでいるからです。
 
例えば、ドイツがギリシャの債務を肩代わりすれば欧州危機は解決するのですが、ドイツ国民の賛同を得られるわけがありません。
 
結果、対症療法を続けるしか無く、ユーロの毀損が進行します。
 
ユーロ/ドルは下落方向へ向かい、その影響でドル/円には上昇圧力がかかります。
(=ユーロ/ドルで、「ユーロ安ドル高」になれば、ドル/円にも「ドル高圧力」がかかります)
 
だからといって、ドル/円が一気にトレンド転換を果たすわけではない、と考えています。
 
ドル/円がトレンド転換するシナリオには、2パターンが考えられます。
 
まずは、円高方向に大きく動き70円台前半、あるいは70円台を割って60円台を見てから、その揺り戻しの力でトレンド転換を果たすパターンです。
 
それも一度とは限らず、二度三度と「超円高」に振れてから底打ちして、それからドル高円安に向かうのかもしれません。
 
もう一つのシナリオは、ドル/円が、このまま半年、1年と膠着状態が続いて煮詰まったところで、ようやく円安方向へ動き出すパターンです。
 
80.00を割り込んだ水準では、投資家は為替介入を警戒してドル/円を売ることをためらっています。
 
かといって介入を期待して買うこともできません。
 
2011年に繰り返し行われた介入の結果を見れば分かるように、ドル/円を担ぎ上げて一気にトレンド転換させるほどの効果は、介入に期待できないからです。
 
これでは投資家は手の出しようがなく煮詰まるのを待つかありません。
 
クロス円については「円高」方向と予想しています。
 
ドル高の進行による円安圧力よりも、ユーロの毀損によるユーロ安圧力のほうが強く、ユーロ/円は下落傾向が続くことになる、と考えるからです。
 
(2011年12月29日東京時間01:20記述)
 

第452回 【外国為替相場はトレンド転換を迎える?】

2012年の外国為替相場の傾向をひと言で表せば、
『「ドル高」になるのではないか?』
と考えています。
 
ユーロの不良債権問題(欧州各国の財政問題)には、解決の展望が見えません。
 
「ドイツが資金を出してギリシャを丸抱えする」
「ECBがもっと積極的に関与する」
という欧州危機を根本的に解決する方策があるのに、ドイツもECB(欧州中央銀行)も「本気」を出さないためですが、ドイツもECB(欧州中央銀行)の立場で考えれば、当然といえば当然です。
 
勤勉に働いて蓄積したドイツ国民の資金を、楽天的なギリシャ国民のために使うことは、ドイツ国民の立場では納得できないでしょう。
 
ECBも積極的に関与することで自分たちの資産が毀損して、権力が弱まることには自己防衛本能が働きます。
 
2012年のユーロは毀損が進み、リーマン・ショック、サブプライム問題から立ち直りつつあるドルは、強くなるのだろう、と考えています。
 
ユーロ/ドルには下落圧力がかかります。
 
それはドル/円にも影響を与えるのでしょう。
 
2011年の日本円(JPY)は、リスクオフの観点から消去法的選択で買われてきました。
 
その結果、円高が進み、ドル/円レートは下落したのですが、2012年は、ユーロ/ドルでのドル高によって、ドル/円にもトレンド転換が起こるのではないか、と予測しています。
 
ただし、ドル/円が70円台後半の円高を維持している今のうちに、トレンド転換を見越して買うことは、全く、おすすめしません。
 
豪ドル/ドルの乱高下を見れば分かるように、トレンド転換の場面では往々にして乱高下が起こります。
 
ドル/円もいったん70円割れを見てからトレンド転換するのかもしれないし、あるいは、逆に、しばらくは、現状水準の「75円-80円」を延々と続けて、行き着くところまでいってから、ようやく変化が起こるのかもしれません。
 
今、投資家がドル/円に手を出せないのは、為替介入を警戒しているためです。
 
円高圧力が高まり、ドル/円が下落すると、ある時点で介入が入ることは誰もが知っています。
 
そのため売ることにためらいがある。
 
かといって、介入にトレンド転換させるほどの力はないので、70円台を買うことも難しい。
 
膠着状態の相場では取引のやり様がないので投資家が離れてしまい、もう一段の膠着状態を作り出している。
 
だから、一投資家の立場で言えば、一度大きく下落して、ディップを作って底打ちしてくれることを望んでいます。
 
トレンド転換がいつ、どのような形で起こるのかはわかりませんが、4年半続いた円高トレンドが終盤を迎えていることは確かでしょう。
 
 
そして、
『クロス円については「円高」が持続するのではないか?』
と考えています。
 
ドル高が進行して、ドル/円には円安圧力がかかっても、クロス円の場合は、ユーロの毀損によるユーロ安に打ち消されて、ユーロ/円は円高傾向になるのではないか、と考えています。
 
要するに、それ程、ヨーロッパの状況が悪い、と考えている訳です。
 
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(2011年12月25日東京時間12:50記述)

第451回 【今ある材料は、来年に持ち越すことになる】

この週末はクリスマス、来週は大晦日です。
 
12月も下旬ですが、もちろん、それでもいくつかの材料はあります。
 
しかし、歳も押し迫ったこの時季に、多少マーケットが動こうと、あるいはデットな状態であろうとも、そのことにはさほどの意味は無い、と考えます。
 
今ある材料は、基本的にすべて来年に持ち越すことになる、と考えています。
 
日本の師走は気忙しく、逆に何かしていないと落ち着かない感じがしますが、外国為替市場は欧米の風習に則って動いているので、郷に入っては郷に従うべきでしょう。
 
外国為替市場のクリスマス相場の時期は、休息のシーズンでもあります。
 
その代わりに、外国為替市場は、元旦は休みですが、1月2日からオープンします。
 
1月は、スタートの月で、重要なときです。
 
だから、私たち日本の外国為替市場の参加者も、今はしっかり休んで来年に備えると良いでしょう。
 
ただし、海外市場の参加者のように、1月2日からスタートを切る必要はありません。
 
日本人ならば、お正月も十分に休養して、それぞれが決めた正月休みが明けてから、徐々にピッチを上げていけば良い、と考えています。
 
(2011年12月22日東京時間03:20記述)

第450回 【性格の良い人は相場に向かない・・・??】

決して嘘をつかない。何事も素直に信じる。誰にでも誠意を持って接する。
 
そのような性格の良い人は素晴らしいと思います。
 
しかし、こと「相場」に関しては、性格の良さがあだになります。
 
今年の相場が難しかったのは、欧州の為政者の「嘘」が大きな原因です。
 
フランスのサルコジ大統領も、ドイツのメルケル首相も、ギリシャはデフォルトしないと言い続けてきました。
 
当事者であるギリシャの首脳も「大丈夫」と大見得を切りました。
 
しかし、現実にはギリシャはデフォルト状態に陥っており、ギリシャ国債を保有する金融機関は自主的に50%減免に合意させられました。
 
自主的にと発表されていますが、本当に金融機関側が自らの意志で損をしてもいいと言ったのでしょうか??
 
欧州の為政者や、欧州の関係者の言葉を素直に信じた人は、
「ギリシャは大丈夫なので、ユーロは良い方向に向かう」
と解釈したことでしょう。
 
その結果、大きな損失を被ったはずです。
 
しかし、サルコジ大統領もメルケル首相も、欺そうとして嘘をついたわけではないはずです。
 
ギリシャの復活は厳しいと感じていても、立場上、
「デフォルト状態にある(デフォルト状態になる)」
とは言えません。
 
また、彼らは本気で懸命に対処しようとしていました。
 
その立場上の振る舞い、対処の姿勢は、私自身も、一市民としては評価して良いと思っているのですが、投資家の立場では、彼ら(サルコジ大統領&メルケル首相)は嘘つきであると批判的な目で見て、彼らの言葉の背景にあるもの、言葉の向こう側にあるものを見抜ぬこう、と努めています。
 
そうしなければ損をするからです。
 
一般社会では、他人に損害を与えるような悪質な嘘をついた人は罰せられます。
 
しかし、相場の世界では、自己責任という言葉で片付けられてしまいます。
 
相場の社会は一般社会とは異なるルールで動いているのだから、投資家は自分の頭で考え、判断する力を養わなければなりません。
 
だからといって、性格が悪い人ほど勝てるという趣旨ではありませんので、お間違えのないように。
 
相場に臨む際には、与件(与えられた条件)の表面(表向きの発表)を撫でるのではなく、起こっている事象の本質を、自分自身の頭で吟味する必要がある、ということをお伝えしたいのです。
 
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(2011年12月18日東京時間22:30記述)

第449回 【年内は『休むも相場』だが、ユーロ危機は深刻化している】

すでにクリスマス相場ですから、ポジションをスクエア(ポジション無し)にして、年内は、『休むも相場』だ、と考えています。

つまり、何もしないで、休んでも構わない、と考えます。

それ(『休むも相場』)が基本ですが、ユーロ危機に関しては、何ら問題解決に向かっていないので、年内に、ユーロが、もう一段下落する可能性は高い、と考えています。

先週(12月8日)、ECB(欧州中央銀行)は、ユーロの政策金利を0.25%引き下げ、1.00%にすることを発表しました。

ユーロ政策金利引き下げは、基本的に、「ユーロ売り材料」です。

12月9日のEU首脳会議では、ユーロ圏17カ国と他の複数の国が、財政規律強化に向けた条約締結を目指すことで合意した。

さらに、EU加盟国が相対融資を通じてIMFに2000億ユーロを追加拠出することで合意。

そして、欧州安定化メカニズム(ESM)を1年前倒しで2012年半ばに常設させることも合意した。

加えて、既存の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の拡充により、イタリアやスペインなど債務問題を抱える国の救済を目指す、とした。

しかし、ESMは、来年半ばに開始であり、現時点で、EFSFに出資する投資家は、ほとんどいないとみられる。

EU首脳会議の合意は、具体的ではなく、評価に値しない、と考えます。

EU首脳会議が開催される前や、開催中には、評価に値する新たな合意や解決策が示される可能性があったことから、その期待感からユーロが買われる局面もありましたが、残念ながら、事前の予想通りに、『表向きだけを取り繕っているに過ぎない』と判断します。

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ドラギECB総裁は、9日のEU首脳会議開催の前に、国債購入拡大とECBによるIMFへの融資案に否定的な発言をしています。

ECBは、危機対応における関与拡大には依然消極的だ、と言えます。

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格付け会社は、EU首脳会議の結果に否定的な見解を示している。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、12月12日、EU首脳会議では「新たな対策がほとんど打ち出されなかった」と指摘。

来年第1・四半期中に、EU27ヶ国すべての格付けを見直す方針を表明した。

フィッチ・レーティングスも、12月12日に、『EU首脳会議が債務危機に対する「包括的解決策」の取りまとめに失敗した』とした上で、ユーロ圏諸国の格付けに対する短期的圧力が高まったとの見方を示した。

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ECB(欧州中央銀行)は、リセッション(景気後退)懸念に対処するため12月8日の政策委員会で、2カ月連続の利下げを決めました。

さらに、9日のEU(欧州連合)首脳会議では、英国を除く26カ国がユーロ圏の財政規律強化に向けた条約締結を目指すことで合意しました。

しかし、これらの材料によって、欧州の財政危機(欧州の不良債権問題)という重要なテーマに決着が付くわけではありません。

むしろ逆に、
『重要なテーマは、決着せずに、来年に持ち越されることが決まった』
と解釈すべきでしょう。

来週はクリスマス、再来週は年末を迎えます。

これまでに30回近くクリスマス相場を体験した経験から言えることは、
『この時期は、マーケット参加者が少ないために、相場が凪のように静かになるか、逆に、想定を超えるような大きな動きを見せるか』
のどちらかであるということです。

今年はどちらになるのかは分かりませんが、どちらであっても典型的なクリスマス相場の様相を見せるのでしょう。

相場が好きで、常に関わっていたいと願う投資家には酷かも知れませんが、クリスマス相場で「最後の一勝負」をするよりも、新年から始まる相場に備えて材料を吟味しながら体力を温存する、あるいは、完全に相場を忘れてリフレッシュするほうが得策です。

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(2011年12月15日東京時間01:15記述)

 

第448回 【事実の隠蔽は投資家の利益を損なう】

外国為替市場にも大きな影響を与えている欧州の不良債権問題。

2011年は根本的な解決を図ることができなかったために、火種は2012年に持ち越され、対応を誤れば世界経済を揺るがす大事となりそうです。

しかし、メディアや専門家の中には、米国のサブプライム問題やリーマン・ショックを上回るような問題ではない、という認識を示しているところもあるようです。

その認識は、私は甘いと考えています。

リーマン・ショックは世界に影響を与えた大事には違いありませんが、基本的には米国の金融機関を中心とした企業レベルの問題でした。

ギリシャ問題は、小国とはいえ国家レベルの問題であり、個人的には、リーマン・ショック以上の破壊力となるという危機感を抱いています。

メディアや専門家の論調が抑え気味なのは、危機感を煽って人心や経済に悪影響を与えてはならない、という配慮があるのでしょう。

しかし、それは誤りです。

今起こっていることを、今ありのままに伝えなければ、人々は正しい判断をすることができません。

『事実を、ありのままに、きちんと伝えていないので、正しい認識を導けない』
という具体例では、今年の日本に、同じケースがありました。

福島第一原発事故です。

政府機関や東京電力、専門家たちの対応は、時間が経過して振り返ると、ウソばかりでした。

例えば、爆発事故当初、東電は、
「メルトダウン(炉心溶融)はしていない」
と発表していましたが、再三の指摘を受けて2カ月以上経過してようやくメルトダウンを認めました。

関係者はいろいろ言い訳をしていますが、先送りしたことに何の意味があったのでしょう。

事実の隠蔽は問題解決を遅らせて、被害者の利益を損なうことにしかなりません。

これから書くことで傷つく人がいるとしたら謝りますが、
『私は、福島第一原発の20~30Km周辺地域は、100年単位で人が住むことはできない』
と考えています。

もしそうであれば、住民の方々に速やかに心からの謝罪と、十分な補償をして、新しい生活を始めてもらうことが正しい対応であり、事実を小出しにしたり、先送りするというあいまいな対応は避けるべき、と考えます。

ギリシャ問題も同じ事で、なぜ不良債権処理が進まないのか、他国に及んでいる負の連鎖の現状を、誰にでもわかるように正確に解説することがとても重要です。

事実を事実として伝えなければ、投資家は正しい判断ができず、投資家自身が損害を被ることになる、と危惧しています。

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(2011年12月12日東京時間1:00記述)

第447回 【クリスマス相場はリフレッシュの好機】

マーケットは次第にクリスマス相場らしい様相を呈してきました。

今現在もポジションを保有している投資家は、不測の事態に巻き込まれる前に撤退の準備をすすめましょう。

そして頭の中をリセットして、新たな年に入ってからスタートを切りましょう。

とはいえ、相場から離れるのは不安だし、勘が鈍るのではないかと心配、という投資家も少なくありません。

その場合は、今年公表された雇用統計などの重要指標を再点検したり、日米欧の経済財政情勢を改めて分析する時間に当てることをおすすめします。

勉強をしないよりはしたほうがいいのは当然ですが、休むときは徹底的に休むというメリハリも必要です。

勘が鈍るという心配は無用です。

相場は陸上競技ではないのですから、新春を迎えたからといって、いきなり全力疾走する必要はありません。

むしろ勘が鈍っているのではないかと細心の注意を払いながら、そろりそろりとスタートして、徐々にペースアップしていったほうが良い結果に結びつくものです。

20代は体力があるから休まなくて良い、50代は体力を温存するために、完全休養すべき、といった年齢的な区別をつける必要もありません。

相場は24時間動いていますが、集中しなければならない時間は長くありません。

休養するときはキチンと休んで頭と体をリフレッシュすれば、年齢に関係なく戦えるものです。

すでに今年の相場から撤退した人は、次の段階に進んで相場を完全に忘れて休養を。

まだ相場を続けている人は、そろそろ区切りをつけてはいかがでしょうか。

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(2011年12月07日東京時間23:45記述)

第446回 【今年の相場は難しかったけれど、来年は優しい相場に転換しそう?】

相場は常に難しいものですが、今年はとりわけ難しく感じました。

その主な原因はユーロ(EUR)にあったのだろう、と考えています。

ユーロ/ドルを例に取りましょう。

ギリシャ危機が初めて取り沙汰された2010年に、ユーロ/ドルは大きく下落しました。

ただこの段階では、マーケットはいずれ解決する問題と甘く見ており、2011年に入ってユーロ金利が上昇したことに歩調を合わせて、ユーロ/ドルも上昇トレンドに変わりました。

ところが、2011年の年央に突然ピークアウトしてトレンド転換。

遅れてギリシャ危機が再燃し、燎原の火のように欧州全体に拡大していきました。

マーケットが事前にユーロ危機を察知して売りに転じた、と言えるのかも知れません。

そうした状況でも、ドイツ、フランスを始めとするEU(欧州連合)の動きは鈍く、対症療法に終始して根本的な対策を打たなかったため、市場は新たな材料が出る度に右往左往しました。

それが相場を一層難しくした、と考えます。


一方、ドル/円は下落トレンドが続いたのですが、為替介入が相場を混乱させました。

1ドル80円を切る相場では、介入警戒感が高まり売るに売れず、といって介入を当てにして買うことは危険です。

人為的に相場が歪められ、非常にやりにくい状態が続きました。


ユーロ/円も年前半は上昇を続け、途中でトレンド転換的な動きがあって、結果としてみれば売りだった、という難しい展開でした。

では来年はどうなるのか?

「優しい相場の始まり」になるのではないか、と期待しています。

※「易しい(=簡単な)相場」という意味ではなく、市場参加者にとって、『意地悪ではない』という意味で、「優しい相場」になるのではないか、と考えています。

その根拠については今の段階では詳述しませんが、少なくとも、今年のような難しい相場つきは徐々に影を潜めていくのではないか、と考えます。

しかし、現時点では、クリスマス相場に入り、相場は難しさを増しています。

そろそろポジションをスクエアにして、来年に備えることを考えましょう。
「休むも相場」です。

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(2011年12月4日東京時間22:00記述)

第445回 【『ドル/円相場は来年、転換点を迎えるのではないか?』と期待しています】

マーケット参加者がクリスマス休暇を取り始める勤労感謝の日(11月23日)、サンクスギビングデー(11月24日)を過ぎ、12月になりました。
 
今年の残りも、正味1カ月です。
 
今年は難しい相場付きだったので、思うような利益を上げられず、残り1カ月で帳尻を合わせようと考えている人も多いことでしょう。
 
その気持ちは良く分かるのですが、マーケットは、自分の都合通りには動きません。
 
それどころか、自分の都合で取引すると、往々にして失敗します。
 
マーケットは来年も再来年もあると構えて、利益を上げやすい相場付きになるまで待つことも投資戦略のひとつです。
 
とりわけドル/円は7月以降、膠着した手のつけようのない相場が続きました。
 
12月も状況は変わらないでしょう。
 
しかし、膠着状態の相場は「転換点が近い」というシグナルを送っているとも解釈できます。
 
転換点は年明け早々にやってくるのか、半年後なのかは分かりませんが、チャンスは必ず訪れます。
 
『今度到来するチャンスは、ビッグチャンスなのではないか?』
と期待しています。
 
だからこそ、
『今年は相場から離れて、ビッグチャンスを確実につかむための体力温存が大切』
と考えています。
 
人間には欲があるので、つい売買をしたくなり、ポジションを持ってしまいます。
 
ポジションを持つと、視野が狭くなり、重要なシグナル(マーケットの変化・兆し)を見落としがちになります。
 
もう、12月になったのだから、『今年の手仕舞い』と考えて、徐々にポジションを縮小して年末の準備にはいるのか、あるいは、一思いにスクエア(=ポジション無し)にして、無我の境地でビックチャンスを待ってはいかがでしょうか?
 
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(2011年12月01日東京時間12:30記述)



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