第269回 夏休み相場たけなわです(お盆休みももうすぐです)

夏の甲子園出場を賭けて、各都道府県で決勝が行われています。
宮里藍選手が、悲願の米国ツアー優勝を果たしました。

以下は、以前に書いた「ひとりごと」です。

野球をやるのは、簡単だ!
ボールとグラブがあれば、キャッチボールが出来る。
バットがあれば、打つことも出来る。
誰にでも出来る!

ゴルフをやるのだって、簡単だ!
誰にでも出来る!

絵を描くのは、簡単だ!
誰にでも出来る!

書道だって、簡単だ!
毛筆と墨汁があれば、誰にでも字や水墨画は、書ける!

でも、それって、正しいの?

野球やゴルフをするのは、簡単だけど、上手にプレイするのは、難しい・・・。

アマチュアの大会(試合)でも、勝とうと思ったら、なかなか、勝てない。

誰でもが、『甲子園』に行ける訳じゃない!

ましてや、プロ野球や、ゴルフのプロ・トーナメントで勝つのは、大変なことだ。

プロ野球の選手になっても、一回も一軍の試合に出ること無く、引退する人もたくさんいる。

プロ・ゴルファーでも、トーナメントで優勝したことの無い人が大半だ!

相場をやって、一度も、勝ったことが、無い人は、いない!
そして、負けたことが無い人も、また、いない!

(一度も勝ったことが、無い人は、理屈で考えると存在するでしょうが、その方が、稀有で、貴重です!
いや、ホント・・・)
(^0^)/♪

負けたことが無い人は、ただ単に、経験が少ない(期間が短い)だけです。

第268回 「円高が株安を招いた」という解釈は誤り

円高になると日本株が売られ、円安になると日本株が上昇する、といった傾向が強調されます。
最近の金融市場では、それが定説のようになっている気がします。

しかし、それは定説でもないし、未来永劫そのままとなるような関係では、決してありません。

確かに、円高になると、日本の輸出企業は、受け取りの円貨が少なくなりますから、そういった考え方にも一理あります。
しかし、株価の要因を、外国為替の円高や円安にばかり求めるのは、お門違いです。

いつも円高を悪者にして、円高だから、そのために「日本株が売られ日経平均株価が値下がりしている」という解説を目にしますが、本当にそうでしょうか。

7月に入ってからの円高、株安に動いた際の、その両方(円高・株安)の主な原因は、米国の先物業界を監督するCFTC(商品先物取引委員会)が原油や農産物等の先物市場に対して規制強化を行う旨の発表にあります。
具体的に、どのような規制強化になるのか、まだ詳細が不明な点もありますが、何らかの規制が行われることは明らかになっています。

ヘッジファンドなどが運用していた投機的資金は、規制が強化されるというニュースで、リスクの高い資産から安全性の高い資産へ資金を移動させる「質への逃避」(フライ・トゥ・クォリティ)を行いました。

具体的には先物や株式、外国為替などのリスク資産のポジションを整理したり縮小して米国債を買う動きが強まったということです。
そのため10年物米国債に代表される米長期金利は短期間のうちに4%から3.3%へ大きく下がりました。
この長期金利の下がり方は「異常」といえるほどです。
長期金利が下がると、米国債の価格は上昇します。
だから、長期金利が4%から3.3%へ大きく下がる際には、米国債価格は急騰しました。
その後、米国債価格は反転下落するなど乱高下しましたが、ヘッジファンドなどの資金が右往左往したことになります。

外国為替の場合、これまでは世界の景気が早期回復するのではないかという期待感からドル/円やクロス円が買われていましたが、CFTCが規制を強化したことでマーケット全体が悲観的になりドル/円やクロス円が下落しました。

為替が円高に向かったから株価が下落した――その解釈も間違いではありませんが、本質はCFTCの規制強化によってドル/円、クロス円や日本株を含む株式や売られ、円高傾向が強まり、株価が下落したという流れであることを知っておく必要がある、と考えます。

米国株式、日本株式が大きく下落して、その後、急回復しているのは、ごく最近の株式市場を見れば、すぐにわかることです。
それは、為替とは、あまり関連性がありませんでした。

株価と為替の関連性も、改めて見直す時期が近いのだろう、と考えています。
それは、株式市場も、為替市場も、本来あるべき姿に戻るという意味で必要なことだ、と考えます。

第267回 夏休みは積極的な投資を我慢することも戦術

本格的な夏休みの季節を迎えました。

日本の為替ディーラーたちは8月のお盆前後に集中して休みを取りますが、欧米の為替ディーラーたちは一足早く米国の独立記念日(7月4日)から8月最終週の月曜日まで長期間の夏休みに入っています。

もちろん全員が一斉に2カ月近く休むわけではなく、2週間から長い人で1カ月、交代で休みを取ることになります。

交代で休むとはいえ商いが薄くなることは間違いなく、何かコトが起これば、為替相場は想定を超える乱高下に見舞われる可能性が高いでしょう。

自由な時間が作れる夏休みこそ活発にFX取引をしたいと考える投資家は多いのかも知れませんが、このような時期は無理をせずに、ポジションを小さくしておきましょう。

自分の都合で動かずに「マーケットに従う」ことが勝つためのセオリーだからです。

そして、それぞれの投資家自身が夏休みを取るときは、何が起こっても良いようにポジションを整理しておくこと。
中途半端な対応が最も危険です。

楽して儲けようなどと、不遜な考えは捨てましょう。

今年の夏休みの終了日は8月31日です。
(ロンドン市場が休場になるレイト・サマー・ホリデーは、8月31日だからです)

だから、今年の夏休み明けは、9月になります。
そのころから徐々にマーケットが動き出します。
新たな投資は、その時点で考える――それくらい慎重に行動してもよいのかも知れません。

第266回 【外国為替市場オリジナルの年間スケジュール】

今回のこのコンテンツは、このコラムで、過去にも取り上げたことです。
しかし、何度でも取り上げることが大切だと考えます。
拙著『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』から、一部抜粋引用します。
現在は、すでに【夏休み(サマー・バケーション・シーズン)】だから、無理をせずに、休憩もまた可である、ということです。

1月【頑張る月】
 まずは、リハビリ(12月は、のんびりしているので)。
 トレンドを調べる、チャートを調べる、12月中のニュースを紐解くなど、確認の作業から始めます。

2月【もっと、頑張る月】
3月【もっと、もっと、頑張る月】
「イースター」が3月にある場合は、小休止を入れます。

4月【後半のゴールデン・ウィークに備える月】
 ゴールデン・ウィークはポジションを取らずに、いったん休憩。
「イースター」が4月にある場合は、そこも休憩します。

5月【ゴールデン・ウィーク明けから頑張る月】
 まずは、リハビリ(ゴールデン・ウィーク中は、のんびりしているので)。
 1月と同じように、確認の作業から始めます。

6月【しっかり、頑張る月】

7月【夏休み(サマー・バケーション・シーズン)】
 夏休みのスタートは、米国の「独立記念日」(7月4日)から。
8月【夏休み(サマー・バケーション・シーズン)】
 夏休みの終了は、ロンドンの「レイト・サマー・ホリデー」(8月の最終週の月曜日。サマー・バンク・ホリデーとも言う)まで。
 7月~8月の夏休みは、年によって、そのスタートが遅れる場合があります。しかし、夏休みの終了は、「レイト・サマー・ホリデー」までで、だいたい不変です。

9月【頑張る月】
10月【もっと、頑張る月】

11月【12月に、ちゃんと休めるように、もっと、もっと、頑張る月】
12月【クリスマス・シーズン=何もしない月】
「こんな時期に相場をやっているヤツは、負けたヤツ」と、横目で眺めていればOKです。

第265回 都議選の結果は、「円売り材料」にならない/チャートを見る習慣を付けよう

都議選では、自民党の惨敗。
この結果、今後の日本の政局が不安定になる、と考えます。

日本の政局が不安定になるのならば、常識で考えれば、それは「円売り材料」でしょうが、今回の都議選の結果は、為替相場には、たいして影響がないだろう、と考えます。

今後の日本の政局が不安定になるのならば、むしろ、「日本株の売り」がクローズアップされて、株安からリスク回避への思惑(連想)が広がり、その結果として、為替相場では、「ドル売り円買いの材料」となる可能性の方が高いのではないか?
そのように考えています。

都議選後の値動きは、本日(7月13日月曜日)の、これからのリアル・マーケットを確認すればよいことです。
東京市場のみならず、ロンドン市場、ニューヨーク市場の値動きも確認する必要がありますが、『基本的に、日本の政治(政局)は、外国為替市場では、あまり材料になりません』。
だから、今回の都議選も材料にならないだろう、と考えています。

そう思って、気を抜くと、ろくなことがないので、一応、真摯に本日(7月13日月曜日)の値動きは注目しますが、あくまでも、基本(ベース)は、『外国為替市場では、日本の政治(政局)は材料にならない』、となります。

さて、本論です。

チャートの語源は海図。
船が大海原を安全に航行するためのツールとして海図が欠かせないように、
時系列で並んでいる値段をグラフの形に可視化したチャートはFX取引には欠かせません。

ちょうど船乗りが海図を見て港の位置を確かめたり、暗礁を避けて航路を航行するように、あるいは登山家が地形や登山道を確認しながら山に登るように、投資家はチャートを見ながら売買をします。

なぜチャートを見るのでしょう?

大きな理由の一つに、
「チャートに表れる典型的なパターンを見つけることで、次に値段がどう動くのかが予測しやすくなること」
が挙げられます。

例えば「ヘッド&ショルダー」というパターンが表れた時は値段が下がりやすくなり、
「Wボトム」が表れたとき値段が上がりやすくなるということは、経験則上、多くの人が知っていることです。

チャートの経験則は8割当たる。

経験則が当たる確率は8割ほど。
8割ほども当たるのなら大儲けができそうですが、残り2割は必ず外れるし、いつ外れるのかも分かりません。
2割のときに限って、ポジションが大きくなりがちです(=損が大きくなりがち)。

もし、『いつ外れるのか?』が事前に分かれば、勝率は10割になります。
だから、そんなこと(いつ外れるのか?)は、絶対に、事前には分からないし、ここぞ、という時にチャートは外れます。

ですから、チャートだけに頼った取引はできませんが、かといって、チャートを無視した取引もできない、と考えます。

大多数の投資家たちはチャートを見てトレンドの把握に努めているのですから、初心者であってもチャートを見る習慣を身につけましょう。

その習慣は相場観を養うための効果的なトレーニングになるはずです。

(2009年7月13日東京時間01:30記述)

第264回 BRICs、そして、サミット(くすぶり続ける米ドル不信任)

先月(6月)には、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)4カ国による初の公式首脳会議が行われた。
その際に、ロシアのメドベージェフ大統領が準備通貨に関する問題を議題として取り上げました。
その理由をひと言で言えば「米ドルに対する不信任」ということでしょう。

今回のイタリアで行われたサミットでは、中国の胡国家主席は自国の都合で帰国したが、中国は、国家主席の代理が、ドルを名指ししなかったものの、準備通貨制度の多様化や主要通貨間での比較的安定した為替レートを目指すことを明確に求めた。
中国側からの準備通貨制度の改革についての見解はこれまで中国人民銀行(中央銀行)の報告で示されていたものの、政府高官による公の場での言及は初めてのことだ。

現在の米ドルを中心とした基軸通貨制度に問題があることは、誰もが気がついています。しかしこの問題を突き詰めていくと「国富を何で蓄えるのか」という根源的な問題に行き着いてしまい、誰も答えを出せないのです。

輝ける米国は1980年代にピークを迎え、国富の衰えとともに徐々に輝きを失っていきました。
そして2001年1月から2009年1月まで続いたブッシュ政権の間がとどめを刺しました。アフガン戦争とイラク戦争を起こし国富を吐きだしてしまったのです。

もし2回の戦争が無かったら米国は国富を温存でき、世界的な金融危機に発展してしまったサブプライムローン問題は米国内だけで解決できたはずです。サブプライムローン問題の出発点はバブルに伴う巨大損失ですから、米国に体力があれば封じ込めることが可能だったのです。

オバマ政権ではイラク撤退を打ち出しているし、2期8年(カーター大統領を除き、歴代大統領は2期務めている)の間に軍縮が進めば、長期的には国富の改善が期待できますが、即効性は望めません。

それは「米ドルに対する不信任」と「国富を何で蓄えるのか」の解決には相当な時間がかかるということです。

かつての基軸通貨は金本位制に裏付けられた英ポンドでした。それが金兌換の米ドルへ変わりました。1971年にニクソン・ショックにより金兌換は停止されましたが、米国の信用を裏付けに米ドルは基軸通貨の地位を保ちました。

一時期はユーロが次代の基軸通貨として期待されましたが、金融機関の巨大損失が隠蔽されているのではないかと噂される現在の欧州の状況を見ていると、米ドルに取って代わる「信用」を得ているとは思えません。

結局、米ドルは不信任を突きつけられながらも基軸通貨の地位を保つでしょう。そのため投資家は不安心理を抱きつつ、米ドルと向き合うことになります。
あまり指摘されていませんが、現在の金価格の上昇、原油価格の上昇は、潜在的なインフレ懸念に加えて、投資家の不安心理の表れと解釈できます。

当面、米ドルの売り圧力が続くことになります。

第263回 夏休みシーズンは、先週末に始まりました!

いろいろなところで、コメントを書いたり、意見を求められて、お話をしたりすると、
『これは、つい、この間、話したなぁー(つい、この間、書いたなぁー)』
と、思ったりする。

だから、また、話したり、書いたりすると、かぶるから、くどいかな、などと考えて、黙っていたり、書かなかったりする。

しかし、そういう時でも、私の話やコメントを、聞いたり、読んだりしている事は、稀で、(私が)気にしないで、ちゃんと伝えた方が良い場合が、多い(と感じます)。

物事は、少しくらい、くどくなろうが、ちゃんと伝えた方が良い場合の方が多いようです。

しかし、そう思っても(それに、気が付いても)、なかなかそうは出来ない。

それは、話す側が---(私が)---、それに、気が付いて、自分自身でくどい、と、気になっている、ということなのです。

同じことを、繰り返し、伝える、ということは、「楽である」と同時に、話し手にとって、苦痛を伴う。
自分自身で、飽きてしまうのだ。

テレビに出ている、さまざまな芸人さんたちを見て、その努力に感服する。
同じネタを、何度も繰り返しやっている。
『彼らは、自分で、飽きているに違いない。』
私は、そう思いながらテレビを眺めています。

テレビの報道番組(ニュース番組)でも、同じニュースを、繰り返し、繰り返し、流している。
流れる映像も同じものだから、多少、アナウンサーの表現が違っていても、内容は全く同じだ。

二度くらいは、仕方がない、と、思うのだが、三度、四度となると、食傷気味になる。

しかし、テレビを放映する側が、それにわかっていないハズがない。
わかっていながら、あえて、そうしているのだ。
(今日、初めて、そのニュースを見る視聴者がいることを想定して、あえて同じニュースを繰り返し流しているのだろう。)

相場の話につなごう。
実質的な時期(タイミング)の始まり、そして、その期間の長短は、毎年、少し違う。
だけれども、夏休みの期間(サマー・バケーション・シーズン)の始まりは、米国独立記念日(毎年7月4日)から。

まだ早い、といった感想・感覚はあるでしょうが、決まり切った相場のローテーションは、自分の都合ではありません。
『外国為替市場の年間スケジュール』には、決まり切ったところがあります。
だから、すでに夏休みの期間(サマー・バケーション・シーズン)に突入しました。

この長期休暇シーズンは、できればゆっくり休んだ方が良い。
サマー・バケーション・シーズン(夏休みシーズン)には、無理をしない方が良い。

くどくなろうが、毎年、同じことを、伝える気概を持たなければ、いけない、と、自分に言い聞かせている。

『夏休みシーズンは、のんびりしましょう!!!』

第262回 円高の潜在理由は「人民元(中国元)が強いから」にある!?

相対的に円高傾向が続いています。
『その理由は中国の「人民元(中国元)」にあるのではないか?』と考えています。

人民元(中国元)は未だ自由化されていません。
2003年9月のG7では「為替相場のさらなる柔軟性が必要」という表現で先進国が人民元(中国元)の自由化が求め、それに応える形で中国政府は2005年7月には人民元(中国元)を対ドルで2%切り上げるとともに、「通貨バスケット制」を参考にする為替制度へ移行しました。

しかし中国の対応はそこまで。
先進国から「人民元(中国元)は安すぎる」という批判を受けながらも人民元(中国元)の自由化を拒み為替相場を管理しようとしています。

そうした状況の中で世界の経済状況を見てみると――米国経済の回復は鈍く、欧州は回復の道筋すら見えていません。

日本はどうでしょう。

景気回復が遅れていますが、海外投資家は欧米に比べれば「相対的には良い」という評価です。
ただ世界経済回復の牽引役としては力不足でしょう。

日本以上に牽引役として期待されているのが、経済危機からの回復が早い中国やインドなどの新興国です。
とりわけ中国は経済規模、外貨準備高に代表される国富、圧倒的な人口を背景とした消費力等で存在感を高めています。

中国が世界経済の中で存在感を高めれば高めるほど、人民元(中国元)の自由化圧力も高まります。
中国政府は遠くない将来、人民元(中国元)の自由化に踏み切らざるを得なくなるでしょう。
そうなると人民元(中国元)は円(日本円)に代わるアジアのNo1カレンシーの地位を得る一方で、大幅な元高も進行するはずです。

それを見越して今の時点で人民元(中国元)を買っておきたいところですが自由な売買ができない。
そこで代替通貨として円が買われている――これが現在の円高傾向の潜在的な理由になっているのではないか、と考えています。

ちなみに、2005年7月の人民元(中国元)切り上げ前の水準は、対ドル・レートで8.277程度でした。
それは、8.2台と言えます。
直近の人民元(中国元)レート(対ドル)は、6.8台です。



 >   >  2009年07月