松田 哲氏 「ドル円ユーロタクティクス」

2009年05月 の記事

第252回 利食いは思惑で、損切りは今すぐ

拙著『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』から引用します。

●●利食いで悩むのはナンセンス
 取引のテクニックとして、『リスク&リターンが「1対2」、もしくは「それ以上の効率」が狙える場合にポジションを作る』がセオリーです。
 ポジションを作るときには、このことを想定しますが、「リターン」は結果に過ぎない、と考えています。
 利が乗っているときに利食いを行いたければ、そうすればいいのです。
 リターンが「2」、もしくは「それ以上」になるまで、頑張って引っ張るかどうかは、時間の経過とともにマーケットの動きを確認しながら決める、ということです。
 さまざまな理由で、利食いを行わなければならない場合もあるでしょう。
 そういうときは、利食ってかまわないのです。
 考える(悩む)必要はありません。
 当初の目的であるリターンが「2」、もしくは「それ以上」になるまで、利食ってはいけない、などといったことはありません。
 何といっても、利食いは利益を確定させる取引なのです。つまり、儲かった結果なのです。

●●利食いは思惑で、損切りは今すぐ
 みなさんは、「儲けること」が目的で、外国為替取引を行っているはず。
 精神的につらいこともあるでしょう。そういった場合には、利食ってかまわないのです。
 ただし、リスクの「1」は、必ずそこで損切りを行うべきです。
 また、「さまざまな理由で利食いを行った」もしくは、「精神的に耐えられなくて利食いを行った」あるいは、「何となく利食いを行った」――こういった場合に、やっぱり当初予定通りに、リターンが「2」、もしくは「それ以上」になるように、と考えて、同じポジションを持とうとするのは(当初のポジションに戻そうとするのは)、やめておいた方が無難でしょう。
 そこには、迷いがあるからです。
 当初の予定通りに動かなかったのですから、その最初の信念(考え)が十分でなかったのかもしれません。
 いったん利食ったのに、やはり、当初の考えはこうだったのだから、と考え直す。そして、もう一度同じポジションを取って、結果として失敗すると、
「あー......、やっぱり、あのときに利食っておけばよかったんだ......」
 と、後々尾を引くことになります。こういった場合には、精神的なダメージが大きくなります。
 そうであるなら、当初にポジションを作ったときの考えが充分でなかったことを自ら認めて、振り出し(最初)に戻る気持ちが大切です。
 あらためて、リスク&リターンが「1対2」、もしくは「それ以上の効率」になる場合のポイントを探すことです。最初からやり直すことです。
 場合によっては、大きなトレンドを、もう一度確認するところから始めた方がいいこともあります。
 相場に臨み、慣れてくると、どうしても「油断」が生じます。
 その際には、初心に帰ることが大切です。負けて、悔しい思いをしながら、初心に帰るよりも、利食いを行った際にも、初心に帰れるならば、それに越したことはない、と思います。

第251回 FX会社のサービス「レバレッジを考える」

FX会社では投資家獲得のために手数料やスプレッドを引き下げ、使いやすい取引ツールを開発し、充実した外国為替関連情報を提供するなど、さまざまな分野でサービス競争を繰り広げています。

レバレッジ(証拠金倍率)の拡大もサービス競争の一環です。
FX会社は50倍より100倍、100倍より200倍、200倍より400倍というように「かけられるレバレッジの大きさ」を競い、投資家側も「高いレバレッジを提供してくれるFX会社はサービスの良い会社」と考えるようになりました。

高レバレッジは投資家サービスにはならない

しかし高レバレッジの提供は、手数料引き下げやツール開発競争と同レベルでとらえて良いのでしょうか。現在多くのFX会社が提供している200倍、400倍という高レバレッジは、健全な投資行動という視点からは「無意味」であり「論外」です。

全損してもダメージを受けない少ない資金――例えば1万円で勝負して高いリターンを狙うというような投資態度は、FXをギャンブルと見なしているということです。ギャンブルを否定するわけではありませんが、FXを投資商品としてとらえ、十分な資金を用意して、適正な利益を狙う投資家のとるべき態度ではありません。

早ければ今夏からレバレッジ規制導入へ

証券取引等監視委員会の要請を受けた金融庁は、この夏ごろをめどにレバレッジ規制導入の検討を始め、FX会社に対して「25倍までに制限する規制案を示した」(2009年5月21日付日本経済新聞)と報道されています。当局が一方的に上限を決めて規制することに対する是非は別にして、FXを健全に発展させていくためには、一定の規制はやむを得ないのかもしれません。

健全な投資行動に基づいたレバレッジは3倍から5倍、ここぞというときに10倍もかけられれば十分です。

高レバレッジを提供していない会社が良い会社とまでは言いませんが、少なくとも「サービスの悪いFX会社」ではないことを知っておきましょう。

第250回 政治のシグナルは気が付きにくい

 外国為替取引をやっていると、さまざまなことに意識が向かいます。
 縁もゆかりもない国の政治のニュースにしても、何かが起これば、「それは、外国為替相場にどういった影響があるのだろうか?」というふうに考えてしまうものです。
 それは、自然と、気持ちが外国為替相場に向かっていることの表れです。
 外国為替市場に限らず、株式市場や債券市場でも、政治のニュースは、大きなテーマになります。
 しかし、政治がいつも激動しているとは限りません。通常のマーケットでは、政治に関してはニュースがネタ切れしていることも少なくないものです。
 政治のニュースが大きな話題になるときは、それは決してよいニュースではないでしょう。よいことが政治のニュースになっても長続きしませんし、大方が「あっそう、よかったね」程度の反応しか示しません。
 政治のニュースが、外国為替相場で大きな話題になるとき、そのニュースの内容は悪いことがほとんどです。そして、その内容が改善される傾向が出るまで、話題になり続けます。
 2007年年初ごろからトピックになった「サブプライム・ローン問題」がその典型例です。

 2007年7月中旬に行われた、サブプライム・ローン問題に関するバーナンキFRB議長の議会証言は、相場の転換点を示すものでしたから、ある種の「シグナル」です。
 後になって結果だけを見れば、バーナンキ発言が重大なシグナルだったことは誰にでもわかりますが、一番初めにサブプライム・ローン問題が話題に上ったときには、ほとんどの人が、気が付かなかったのです。
 しかし、その半年後に、再びサブプライム・ローン問題が話題に上ったときには、相場が大きく反応を始めています。
 この2回目の「シグナル」に気が付くことができれば、大きな間違いにはならない、と考えます。
 政治のシグナルは、すぐには見抜けないものです。
 しかし、2回目のシグナルであれば、気が付くことができる市場参加者は少なからずいます。
 では、2回目の「シグナル」に気が付いたのは、なぜでしょうか。
 理由はシンプルです。
 マーケットの値動きが激しかったからです。

 その時点で、サブプライム・ローン問題が、今後の大きなテーマになるのではないかと考えていないと、その後の相場では、なかなか上手く立ち回ることができなかったのではないでしょうか。
 2回目のシグナルに気が付くことは、難しいことではありません。マーケットの値動きが激しかったのですから、わざわざマーケットがアラートを出して、教えてくれていたのです。

第249回 「キャリー・トレード」は完全に崩壊した

現在のマーケットでは、主要国の金利は、全て、超低金利状態で、「キャリー・トレード」は完全に崩壊した、と考えています。
それ(キャリー・トレードが損失・失敗に終わったこと)は、単なる事実であり、現状の世界中が超低金利状態が続く限り、「キャリー・トレード」は復活しません。
しかし、5年とか、10年とかの長期の時間が経過すれば、いずれ、どこかの国(G7のいずれかの国)が、超低金利状態から脱して、通常の金利(4~6%程度)に戻すこともあり得るだろう、と考えます。

そうなれば、また、「キャリー・トレード」が新たに行われることでしょう。
「キャリー・トレード」が新たに始まった初期の段階では、うまくいくことが多いので、その場合は、再び、ブームになる可能性もあります。
しかし、それは、最終的には崩壊に向かう第一歩です。歴史は繰り返すので、そういったことが何回でも循環して起こるのだろう、と考えます。

『いずれ、どこかの国(G7のいずれかの国)が、超低金利状態から脱して、通常の金利(4~6%程度)に戻すこともあり得るだろう、と考えます』と記述しましたが、それは常識で判断すれば、そうなるだろう、ということで、5年とか、10年の長期にわたり、世界中の超低金利状態が続く場合もあり得ることです。
だから、いずれ「キャリー・トレード」が復活するだろう、と考えて、何かしらの行動を採ることは、考え方として間違っています。


 さて、金利とは何でしょうか。
 金利は、その国のインフレ率です。
金利が高いということは、その国のインフレ率が高く、その国の通貨価値は、いずれ下落することを意味しています。
 たとえば、10%の金利が付くということは、100万円が、1年後に110万円になるということです。2年後には121万円に、3年後には133・1万円になります(複利計算をしています)。
 お金は増えているのですが、インフレですから、物価も上昇しています。つまり、こういった状態のときは、インフレが進んでいるということです。
 インフレは、お金(通貨)の価値が下落することですから、その国の中では、その通貨価値は下落しています。
 こういった通貨価値の変動は、日々のマーケット(外国為替市場)で、徐々に調整されればよいのですが、インフレ率ばかりがマーケットの変動要因ではありません。
 インフレ率が高い、つまり、高金利であることが要因になってキャリー・トレードが行われると、その高金利通貨は、『買い』の対象になります。
 繰り返しますが、ある通貨が高金利であるということは、その通貨を発行している国がインフレであるということです。ですから、いずれ、その通貨価値は下落する可能性があります。
 そうであるにもかかわらず、高金利の通貨は、低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買うキャリー・トレードのターゲット(買いの対象)になる場合があるのです。
キャリー・トレードが続いて、その規模が拡大増加している間は、インフレ(高金利)であっても、むしろ、その通貨の価値は上昇します。
 現在のマーケットは変動相場制ですから、需給で価格(為替レート)が決まります。キャリー・トレードによって、高金利通貨の需要が高まるので、価格が上昇するのです。
 しかし、インフレが、通貨価値を下落させる可能性が消えることはありません。
 需給による価格変動の陰に隠れて見えにくくなっているだけで、潜在的に存在し続けています。
インフレで、その価値が下落する可能性を含んでいる高金利通貨が、需給関係から買われることで、むしろ、その潜在的な下落リスクは大きくなっているのです。

 人は、世の中が変わらないことを前提に、さまざまな取引をしています。
 しかし、日々の変化は小さくても、それは徐々に矛盾を溜め込み、次の大きな変化のエネルギーとして蓄積されていきます。
 地球上の大陸プレートの移動は、1年ごとに数ミリから数センチ程度で、日々の変化は、人間には感知できないでしょう。
 しかし、プレートは時々刻々と動いています。プレートとプレートの圧力が一定のレベルにまで溜まると、プレートは瞬時に大きく動き、それまでに溜めたエネルギーを放出します。突然の大地震となって修正を行うのです。
 それは、表向きにはよくわからないし、目にも見えないでしょう。火山の地底深くにマグマが溜まり、それが抑えきれなくなると、突然に噴火するのと同じことです。
 マーケットも、矛盾がないわけではなく、不完全なシステム(制度)のもとで運用されています。
日々、少しずつ矛盾が溜まって、いずれ激変を起こします。その激変するときこそが、マーケットの「クラッシュ」と呼べるのかもしれません。
インフレによる通貨価値の下落が、キャリー・トレードによって覆い隠され、一見しても目に見えない状態になっています。
しかし、その矛盾がなくなったわけではなく、蓄積されているのです。
その溜め込んだ矛盾を、一度に放出するときが「クラッシュ」です。
キャリー・トレードが崩れるときのクラッシュは、それまで買われてきた高金利通貨が急落する形で顕在化します。言い換えれば、それまで上昇してきた高金利通貨が大きく下落して、蓄積された矛盾のエネルギーを放出するのがクラッシュです。
それは、「ガス抜きと同じ」と考えてもらえればよいでしょう。つまり、時間の経過とともにガスが溜まるように、クラッシュが小さなもので終われば、同じような小さなクラッシュ=ガス抜きが、繰り返して起こることになるのです。

第248回 ユーロ/ドル

ユーロ/ドルの週足チャートを見ると、2008年07月に付けた高値[1.6030-40]レベルと、2008年12月に付けた高値[1.4710-20]レベルとを結んだレジスタンス・ラインを、上に抜けています。

今までのレジスタンス・ラインを上に抜けたのですから、ユーロ/ドルで、「買い」のシグナル点灯と考えることができます。

しかし、ユーロ/ドルの日足チャートを見ると、今までのレジスタンス・ラインを上に抜けたものの、現状は、上限を[1.3730-40]レベル、下限を[1.2880-90]レベルとした「ボックス相場」と考えることができます。

上記の、どちらの考え方が正しいのか、今の時点では、判断ができません。
どちらにも、可能性がある、と言えます。

チャートでは、「右下がりのレジスタンス・ライン」を上に抜けています。
だから、その点では、ユーロ/ドルの「買い」のシグナルです。
しかし、ごく目先の高値[1.3730-40]レベルが、レジスタンスになります。
ユーロ/ドルは、非常に微妙なところ(水準)に差し掛かっています。
単純に、『「買い」のシグナル』ととらえるのは、難しい、と考えます。

ユーロ/円などの影響から、ユーロ/ドルの上値が重くなる可能性もある、と考えます。


ただし、戦術(戦い方)としては、いくつかあります。

●上記の通りに考えていますが、それでも、単純に、『「買い」のシグナル』と判断して、ユーロ/ドルのロング(買い持ち)ポジションを取る。
この場合は、1.34台程度にストップ・ロス・オーダーを置いて、損失を限定する。

●ごく目先の高値[1.3730-40]レベルが、レジスタンスになる、と判断して、[1.3800]アラウンドにストップ・ロス・オーダーを置いて、ユーロ/ドルのショート(売り持ち)ポジションを取る。

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今週になって、ユーロ/ドルは、高値圏での上下動を繰り返しています。

しかし、個人的には、単純に、「ユーロ買いドル売り」で、付いて行くのには、抵抗感があります。

大局的に見れば、ユーロ/ドルは、1.60台から、1.23台まで大きく下落しており、昨年末(2008年12月)に、大きくリバウンドしたものの、改めて、1.24台まで下落しています。

大きな流れでは、「ユーロ安ドル高トレンド」に、まだ、変化が無いだろう、と考えるから、「ユーロ買いドル売り」には、抵抗感があるのです。

ユーロ/ドルが、1.38台に乗せるようならば、ユーロ/ドルは、簡単に1.4000アラウンドまでは、急騰しそうですが、その水準(1.4000アラウンド、あるいは、1.42とか、1.43程度)では、改めてピークアウトして、大きな流れでの「ユーロ安ドル高トレンド」に戻るのではないか、と考えています。

もちろん、まだ、1.37台のレジスタンスを、上に抜けることができない可能性も残っています。その場合は、新たなレジスタンス・ライン(抵抗線)を形成することになるのでしょう。

個人的な、好み、趣味、クセ、といった類でしょうが、どうも、今のところ、まだ、「ユーロ買いドル売り」のポジションを取る気持ちには、なりません。

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(2009年5月14日東京時間00:40記述)

第247回 FX投資に重要な心がまえ

「相場の変動に強くなる術を教えてください」といった質問を受けることが多い。

「池波正太郎の時代小説『鬼平犯科帳』を読んで、人情の機微、弱者の気持ちを学んでください。」と、お答えすることが多い。

多くの人たちが、外貨投資を始めようとするとき、手持ちの円で米ドルなり、ユーロなりの外貨を買おうとする。
日常の商取引では消費者である私たちにとって、円を渡してモノを買うのが当たり前の行為だから、FX取引をする際にも、ついつい、同じ感覚で、手持ちのお金で外貨を買う気分になってしまう。

言い換えると、「手持ちの円で外貨を買うというイメージ」は分かり易い。
だから、多くの人が、外貨買いから入る。

円安局面では、イメージと為替相場が一致していたので、2007年ころまでは、儲かった人が多かった。
ところが、そのスタイルは、それ以降の円高局面では損失を出しているケースが多い。
円高局面では、外貨を売って円を買わなければ儲けることができないからだ。

したがってこれからFXを始める人で、円高を予測するのであれば、円に対して安くなる外貨を売ることを考えるべきだろう。

ところで池波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」とFX取引に役立つという話へ。

「池波さんは鬼平を通じて人情を描いています。人間のいちばん弱い部分を描くことで共感を呼び、ホロリとさせる。
だから読むと弱い人たちの気持ちが、人情の機微がわかるようになります」

ゆえに弱者をいたわれなんていう結論ではない。
誤解のないように付け加えれば、ここで取り上げる弱者とは実社会の弱者ではなく、自ら飛び込んでいく相場の世界の弱者のことだから。

「相場の世界では弱い人が負けます。言い換えれば相場は弱者が負ける方向へ動く。
みんなが『こちらの方向へ動くとイヤだな』と思う方向へ動いていく。そこで弱者の気持ちがわかれば、相場の動く方向がわかる。」

逆の表現をすれば、
「相場がこちらの方向へ動くとみんなイヤだろうな、ということがわからないと勝てない。
相場は人情の機微がわからないと次の動きが読めない。
その意味で鬼平を読むと勝てるようになると思いますよ」

(2009年05月11日東京時間02:00記述)

第246回 さて、おっとりと『為替相場』!

さて、おっとりと『為替相場』!

ゴールデン・ウィーク中は、『休むも相場』と考えています。
それは、今年の相場が「荒れ相場」だったから、そのように言っているのではなく、毎年、ゴールデン・ウィーク中は、『休むも相場』と考えています。
だから、来年のゴールデン・ウィークも、『休むも相場』と考えています。

その根拠は、このコラムでも、たびたび述べています。
繰り返しになりますが、市場参加者が少ない『ゴールデン・ウィーク』『夏休み』『クリスマス・シーズン』は、経験則が働かない不測の値動きになることがあるので、(場合によっては、そういった値動きになり易いので、)『相場をやらない方が良い』と考えています。

今年のゴールデン・ウィークも、『経験則が働かない不測の値動きをした』と考えています。

それを押して無理やり相場をやった方々は、うまくいったでしょうか?
(余計なお世話かな・・・?)

『休むも相場』が明けて、今日から考えればいいかな、っと、思っています。
まだ、ゴールデン・ウィークは、5月11日(月)まで続いている、と考えることができます。
だから、明日、5月8日(金)に発表される米国失業率(米国雇用統計)を見てから、来週から、おっとりと再スタートを切るのも、よい戦術です。

米国銀行に対するストレステストの発表が遅れたり、米銀への巨額資本注入が必要であったり、と、信用不安に対する問題点もテーマとして残っています。

また、明日発表される米国失業率(米国雇用統計)では、「雇用改善が見られるのではないか?」といった思惑も飛び交っています。

なぜだか、市場参加者の薄い時に限って、テーマやら思惑やらが飛び交うのは、今回に限った事ではありません。
今のところ、明確な判断ができるだけの材料は、出揃っていない、と考えます。

だから、『さて、おっとりと「為替相場」を考えてみようか』といったところです。
それは、決して不遜な態度ではなく、謙虚に、あわてずに相場に臨む、といった姿勢です。

(2009年5月7日東京時間09:30記述)



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