第245回 『流動性リスク』は、全ての市場参加者に平等です

今週の月曜日のコラムから、一部引用します。
(以下引用)
ゴールデン・ウィークに、ポジションを持つならば、真面目に、相場に集中するべきです。
『どこかに遊びに行きながら、例えば、旅行に行きながら、適当に、相場でも儲けよう』といった態度は、忌み嫌うところです。
そんな態度、対応をすると(中途半端な行動を取ると)、とんでもない大相場で、翻弄される、といったことが起こりがちです。
(何故だか知らないけれど、そんなことが誰にでも、よく起こります・・・)

ゴールデン・ウィークや、夏休み、クリスマスといった、外国為替市場が、極端に薄くなるシーズンに、ポジションを取るならば、その覚悟を持って臨まないと、痛い目に会うことが、多々あります。

『勇気を持って、強い意志を持って、相場をやらない、ポジションを取らない』
それも、相場です。
中途半端は、相場に殺されることが多い。
そういうことです。
「やるならばやる」「やらないならやらない」、と、白黒はっきりした対応が、相場には良い、と思います。
(以上引用)


個人投資家にも『流動性リスク(リクイディティ・リスク)』はあるものの、為替手数料を払っている分、プライスを提供する業者(金融機関)が流動性を確保するので、『個人投資家の方が、流動性リスク(リクイディティ・リスク)が少ないのではないか?』といった考えがあるようです。

最近は、FX取引で、手数料ゼロが多くなりましたが、スプレッド(売値と買値の開き)が手数料と考えれば、引き続き、上記の考え方を持っている人も多いようです。

これは、『手数料を払っているのだから、価格を提示するのが当たり前だ』と、『日本のお客様の立場』で考えているのだと思います。

私も日本人ですから、日本の慣行を考えると、『日本のお客様』がそう考えたくなるのは、充分に、理解できます。
しかし、日本の慣行は、世界のスタンダードではないのです。
そして、外国為替市場の慣行は、当然に、日本の慣行ではありません。

むしろ、ロンドン市場、ニューヨーク市場の慣行が優先します。その方が、市場参加者が多いのですから、しかたがありません。

リクイディティ(流動性)が無くなったときにでも、価格を提示するのが当たり前だ、と考える市場参加者は、最終的に、大相場のときに、大損をして退場を余儀なくされることがほとんどです。

売買をして、逃げるとことが出来なくなりますから。

しかし、『外国為替市場の慣行は、日本の慣行ではない』と言っても、こういった方々は、余計に反発するだけのことが多いものです。どうも、なかなか、伝わらないようで、残念です・・・。


そもそも、マーケットの『流動性リスク(リクイディティ・リスク)』は、市場参加者全員が同様に抱えているものです。
一部の投資家にだけリスクが無いということはありえません。

マーケット(外国為替市場)にプライスが無くなるような、特殊な事態が起これば、手数料を払っている、いない、に関わらず、取引が出来なくなります。

いつもではありませんが、「米国同時多発テロ事件」(September11)(2001年)の場合を思い起こしてください。
その前には、2000年問題(Y2K問題)の起こった1999年12月下旬にも、取引が出来ない事態が起こりました。

確かに、この3~4年程度の穏やかなマーケットでは起きていませんが、また、そういった事態が起こるべくして起こるだろう、と、個人的には考えています。

『流動性リスク(リクイディティ・リスク)』は、マーケット参加者に平等です。

それに、通常は、金融機関は損をしてまで顧客にサービスを提供しません。
それでは、不当利得の供与になります。

ゴールデン・ウィークのマーケット(外国為替市場)では、市場参加者が極端に少なくなりますから、『流動性リスク(リクイディティ・リスク)』は、高くなります。

『流動性リスク(リクイディティ・リスク)』の高いマーケットでは、理不尽に、動くこともよくあることです。
理屈通りに動かないマーケットは、時に、不愉快ですが、それでも、動いてしまえば、それがマーケットです。

『流動性』の無くなったマーケットでは、損切りが損切りを呼ぶような展開になると、理不尽に、大きくワン・ウェイ(一方通行)に動くことがあります。

第244回 G7、G20が終了!ゴールデン・ウィークに、ポジションを持つならば

G7、G20が終了しました。
今週は、ゴールデン・ウィークです。先週の土曜日(4月25日)から、連休の人も、きっと居ることでしょう。

前回のコラムで、以下のように述べました。

『G7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)を、むやみに、信奉するのも、その態度として誤りでしょうが、かといって、バカにするのも、非常に危険です。』

 しかし、バカにするわけではありませんが、何も無かった、と考えます。
個人的には、残念に思います。各国の税金の無駄使いに、困ったものだ、と考えます。

 G7の形骸化は、今に始まったことではありませんが、G20が開催されるようになって、ますますG7の意義が薄くなっています。

G20は、まだ、まとまりがなく、さまざまな意味で、その位置がよくわかりません。
「どうとらえればよいのか?」「G20とは何か?」「そこで決まったことは、今後どうなるのか?」
まだ、具体的事例が無いので、どうなるのか、よくわからない、と感じています。
「何か決めても、有効に機能するのか?」疑わしい・・・、ということです。
 そもそも、決まらないし・・・。

外国為替相場に関しては、
『まだ、紆余曲折ありそうで、簡単には、いかないのかも知れない・・・』
と考えています。

そして、「相場にどう立ち向かうべきか?」「どう、臨むべきか?」に関しては、マーケットが、そうそう、簡単には結論を出してはくれずに、みんなが嫌がるゴールデン・ウィークの真っ最中に、大相場になるような気もしますが・・・。

ゴールデン・ウィークに、ポジションを持つならば、真面目に、相場に集中するべきです。

『どこかに遊びに行きながら、例えば、旅行に行きながら、適当に、相場でも儲けよう』といった態度は、忌み嫌うところです。

そんな態度、対応をすると(中途半端な行動を取ると)、とんでもない大相場で、翻弄される、といったことが起こりがちです。
(何故だか知らないけれど、そんなことが誰にでも、よく起こります・・・)


ゴールデン・ウィークや、夏休み、クリスマスといった、外国為替市場が、極端に薄くなるシーズンに、ポジションを取るならば、その覚悟を持って臨まないと、痛い目に会うことが、多々あります。

『勇気を持って、強い意志を持って、相場をやらない、ポジションを取らない』
それも、相場です。

中途半端は、相場に殺されることが多い。
そういうことです。

「やるならばやる」「やらないならやらない」、と、白黒はっきりした対応が、相場には良い、と思います。

第243回 ゴールデン・ウィークの前に、7カ国財務相・中央銀行総裁会議

来週からゴールデン・ウィークが待っている。
ゴールデン・ウィークの最中に、ポジションを持つならば、万全の体制で臨むべきだ、と考える。

休暇を取りながら、片手間に儲けようとするのは、非常に危険だ。
「寝ながら儲かる」「楽して儲かる」なんてことは、あり得ない。

休むなら、ちゃんと休む。
やるならば、休みを返上して、真摯に臨む。

いい加減な、中途半端な、対応で、致命傷を負うのが、後で一番悔やまれる。


ゴールデン・ウィークの前に、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)がある。

日本の財務省幹部は、4月24日にワシントンで開催される7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では、世界経済・金融市場の動向と金融規制・監督の改革などがテーマになるとの見通しを示した。

ところで、通常は、G7やサミットでは、直接的に相手国を非難するような表現を避ける傾向がある。
外交なのだから、通常は、それも当然だろう。

しかし、そういった表現だと、言っている内容がわかり難い。もっとはっきり言えば、何を言っているか分からないことが多い。


G7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)を、むやみに、信奉するのも、その態度として誤りでしょうが、かといって、バカにするのも、非常に危険です。

歴史的な過去の事例になってしまった感があるが、『プラザ合意』が、【G7】の前身である【G3】---もしくは【G5】---で、行われたことを思い起こす。
『プラザ合意』以降の為替レート調整が、【G5】で行われた。

そして、『プラザ合意』の際には、対象通貨が『日本円(JPY)』であったのですが、現在の状況で、対象通貨を『中国元(人民元:CNY)』とすると、当時の状況に、よく似ていることに留意しておく必要がある、と考えています。



(注釈)【プラザ合意】

 1985年9月、プラザ・ホテルで行われた為替レートに関する合意。
 当時の米国は巨額の貿易赤字と財政赤字の 「ふたごの赤字」の対応に苦慮していた。
 特に対日貿易収支の不均衡を是正するために、米国は「ドル安円高政策」を採った。
 この合意は週末に行われ、発表された。

 翌日、月曜日の1日(24時間)で、ドル円レートは、1ドル235円から約20円下落した。


(注釈)【G7】(Group of Seven)
(Conference of Ministers and Governors of the Group of Seven)

 先進7ヶ国蔵相・中央銀行総裁会議のこと。
 7ヶ国(Group of Seven)は、日本、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダを指す。
 先進7ヶ国の財務相と中央銀行総裁が世界経済などに関して話し合う国際会議の略称を"G7"と呼ぶ。
 "G7"は、原則として、年3回開催される。
 会議の結果は、外国為替市場や国際金融市場に大きな影響を与えるので、市場参加者は注目する。

第242回 リクイディティ・リスク(流動性リスク)について

●流動性(リクイディティ=Liquidity)は、市場参加者の多いときに高くなります。
当然に、参加者が少なくなれば、流動性(リクイディティ)は、下がります。

●流動性リスク(リクイディティ・リスク)と言う場合は、市場参加者の多いときに、『リスクは低く』なります。
逆に、市場参加者が少なくなれば、『リスクは高く』なります。

外国為替市場の場合、その「卸し市場」であるインターバンク市場の参加者が少なくなれば、流動性は低くなります。

『流動性リスク』とは、『好きな時に、良い値段で、自由に取引が出来なくなるリスク』のことです。

例えば、通常は、[99.25‐30]のような5ポイント開きのプライスが、流動性が低くなれば、[99.15‐35]のような、20ポイントの開きになることもあります。

場合によっては、もっと広がって、[99.00‐50]のようになることもあります。

■『流動性リスク』は、「個人投資家も、機関投資家も全く同じリスク」で、変わりません。リスクとしては同じです。

しかし、個人投資家の場合、取引業者が、見せ掛けの値段---見せ掛けの為替レート---を表示しますから、気が付き難いだけです。

個人投資家向けのマーケット・レートは、実際のマーケット(外国為替市場)にプライスが無い場合でも、気配値---つまり、見せ掛けの為替レート---を表示しています。

■流動性リスクがある場合とは、例えば、市場参加者がいなくて、外国為替市場にプライスが無い場合です。

米国の同時多発テロ事件(ワールド・トレード・センター・テロ事件)の場合を思い起こしてください。
あの事件の時ほど、流動性リスクが高いケースは稀でしょうが、イースター(復活祭)の時や、ゴールデン・ウィークのシーズン(時期)は、流動性リスクが高くなって、売買取引が成立し難くなります。

イースター(復活祭)の時や、ゴールデン・ウィークのシーズン(時期)は、流動性リスク(リクイディティ・リスク)が高くなることを承知の上で、それを理解した上で、取引をするのならば良いのですが、『いつもと同じだ』『そんなものは関係ない』と考えるのは、単に、『傲慢で無知なだけ』です。

あまり、こういったことを強弁すると、読者の方から、反発を食うことは、充分に理解しています。
もっと、当たり障り無く、オブラートに包んだように、書けば、そういった反発を避けることが出来ることも分かってはいます。

こういった状況では、「ゴールデン・ウィークが明けるまで、無理をすることはない、場合によっては、やらない方が良い」と言うと、反発したくなる人は、きっと多いことでしょう。

しかし、それでも、ウソを吐く訳にもいかないし、「おためごかし」のコメントは、より有害で、より不親切だ、と思っています。

厳しいけれど、真摯に本当のことを言う方が、実は、難しいし、苦しいものです。その方が、本当は、優しいのではないか、と思っています。

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【リクイディティ】(Liquidity)
「豊富に取引されていて、世界中に多くの市場参加者が存在しており、いつでも売買したい時に、世界中のマーケットで、すぐにその時の気配値で取引が可能なこと」をリクイディティ(Liquidity)があるという。

「取引参加者が少なくて、自由に売買ができない」、「取引に制限がある」、「通貨供給量が少ない」、「充分な売買環境が整っていない」、「その通貨を発行している国家(国々)が、何らかの規制をしている」。
上記のような通貨が「リクイディティ(Liquidity)の無い通貨。


【インターバンク市場】【インターバンク・マーケット】(Interbank Market)
銀行間市場。
原則としては、銀行しか参加できない。
外国為替市場では、外為法が改正されて以降は、大手証券会社などがインターバンク市場に参加するようになった。

第241回 何年経っても本質(真実)は変わらない

 私のホームページに【外国為替市場 研究室】というコラムがあります。
 その中から、【No.4 「相場の予想レンジ」】を引用します。
( http://smatt.hp.infoseek.co.jp/labo004.htm )

 振り返って見ると、この文章を書いたのは2001年4月6日(金)となっていますから、8年も昔のことです。8年前に書いたことでも、全く修正点はありません。
 もちろん、為替レートは、当時のもの(8年前のもの)ですから、現在のマーケットにフィットしません。
 しかし、何年経っても本質(真実)は変わらない、と考えます。
 そこで、あえてそのまま引用します。

【No.4 「相場の予想レンジ」】
 これは余談ですが、為替相場だけに限らず、『様々な「相場」の予想・予測を行なうと、その中心レート(予想した高値と安値の中心値)は、その予想・予測を行った時点のレートに収束します。』

 「相場」の予想・予測をした人のサンプルが多ければ多いほど、上記のことは、正確性を帯びてきます。

 「当てもの」をすれば、「強気(ブル)」も「弱気(ベア)」もいて当たり前なのです。これは正規分布しているはずです。

 経済的与件や「相場の値動き」によって多少のバイアスはかかります。

 例えば、現時点(2001年4月6日現在)では、どちらかと言えば「ドル高円安」方向にバイアスがかかる筈です。

 それは、昨年秋(2000年10月~11月ころ)から今年の年初(2001年1月ころ)では「105円から120円程度」でしたが、今年の2月頃(2001年2月)から、この期末期初(2001年4月初旬)で「115円から127円程度」のゾーンにシフトしているからです。

 だから、今の時点でドル円を予想すれば、現在レートは125円アラウンドですから、中心レートは125円で、若干「ドル高円安」方向にバイアスがかかる筈です。

 【(注)2001年4月6日(金)東京時間のドル円レートは125円アラウンドでした。】

 予想レンジの「広がり(高値・安値の幅)」は予想した人のボラティリティ感覚です。

 これから、大きく動くと考えているのか、たいして動かないと思うのか。このボラティリティも正規分布しています。

 だから、現時点(2001年4月6日)において、半年から1年程度の「相場」の予想・予測を行うと、そのサンプリングが多ければ、多いほど以下のことが言えるはずです。

 ドル円の大半の予想レートは、

 「125円・プラス・マイナス10円程度」(115円~135円)

 これに若干のバイアスをかければ、

 「126~128円・プラス・マイナス10円程度」(116円~138円)

 上記が大方の予想レンジになると思われます。


 こんな程度の予想・予測が当たっても、嬉しくも無いし、意味があるとも思いません。ましてや、当たったから偉いなんて全く考えもしません。

 相場のレンジを「のうのうと語るエコノミスト」がよくいます。また、そういった「ディーラー」も多いのでしょう。

 しかし、予想レンジなんて、そんな程度のものなのです。

 だって、誰にもわからないから、「相場」でしょ?

 大統領や一国の首相でさえもコントロール出来ない。
 旧大蔵省、現在の財務省や中央銀行の巨額な『市場介入』でさえも、ままにならない。
 それが、「為替相場」なのです。

 本当に「相場のレンジ」を当てる事が出来れば、「通貨オプション取引」を組み合わせれば、いくらでも好きなだけ「巨万の利益」を作ることが出来るのです。


 だったら、「のうのうと語るエコノミスト」なんて、よく、競馬場や競輪場で怪しげな「予想」を売っている「変なおじさん」と一緒じゃないですか。

 競馬場や競輪場で怪しげな「予想」を売っている「変なおじさん」には、

 「そんなに当たるなら、自分で買えばいいじゃない!」

 「当たらないから、そんなことやってるんでしょ!」

 と、言えるのに、

 どうして、新聞やテレビといったマスメディアは「のうのうと語るエコノミスト」たちの、「当たりもしない予想レンジ」、「当たっても意味のない予想レンジ」なんて取り上げるのでしょうねぇ?

 どうして、真実を取り上げずに、大衆に迎合したがるのでしょう?
 その方が、商業的利益があるのはわかるのですが・・・・。

 マスメディアも構造改革を求められている点では、「不良債権・不良資産に苦しむ銀行やゼネコン」、「なにもしないことをとがめられる政治」と同じですヨ。

 さあ、私も出来る事をやらなくちゃ・・・・。

第240回 イースター(年間スケジュールで休むところ)

 今回の、このコンテンツは、拙著「FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?」にも掲載してありますし、すでに、このコラムでも、同じ内容を書いた記憶があります。

 しかし、その内容に関しては、『今回、初めて読まれる読者も居られるのではないか?』と考えます。

 あるいは、以前に読んだのだけれど、読み飛ばして、中身は覚えていないという方も居られるのではないでしょうか?

 「FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか? 」から抜粋引用します。

 『何を、お伝えしたいのか?』といえば、
 『「イースター」が4月にある場合は、そこも休憩するところ』なので、
 『その時は、(つまり、今現在は、)目先、のんびりしましょう!』ということです。

 本日(4月13日月曜日)は、イースター・マンデーで、世界中の多くのマーケットが休場です。


●●外国為替市場オリジナルの年間スケジュール

 外国為替市場は、1月から「よーいドン!」で始まります。
 ですから、「年間スケジュール」は、1月になってからではなく、12月のうちに考えておくことなのです。
 相場は、私たちの都合を聞いてはくれません。
 しかし、毎年、決まりきったパターンがあります。
 ですから、「12月のうちに考えておくこと」ではあるけれど、一度、覚えてしまえば、毎年の年間スケジュールは、ほぼ同じです(イースターの時期が違うのですが、それも大差がありません)。
 外国為替市場の年間スケジュールを見てみましょう。

1月【頑張る月】
 まずは、リハビリ(12月は、のんびりしているので)。
 トレンドを調べる、チャートを調べる、12月中のニュースを紐解くなど、確認の作業から始めます。

2月【もっと、頑張る月】
3月【もっと、もっと、頑張る月】
「イースター」が3月にある場合は、小休止を入れます。

4月【後半のゴールデン・ウィークに備える月】
 ゴールデン・ウィークはポジションを取らずに、いったん休憩。
「イースター」が4月にある場合は、そこも休憩します。

5月【ゴールデン・ウィーク明けから頑張る月】
 まずは、リハビリ(ゴールデン・ウィーク中は、のんびりしているので)。
 1月と同じように、確認の作業から始めます。

6月【しっかり、頑張る月】

7月【夏休み(サマー・バケーション・シーズン)】
 夏休みのスタートは、米国の「独立記念日」(7月4日)から。

8月【夏休み(サマー・バケーション・シーズン)】
 夏休みの終了は、ロンドンの「レイト・サマー・ホリデー」(8月の最終週の月曜日。サマー・バンク・ホリデーとも言う)まで。
 7月~8月の夏休みは、年によって、そのスタートが遅れる場合があります。しかし、夏休みの終了は、「レイト・サマー・ホリデー」までで、だいたい不変です。

9月【頑張る月】

10月【もっと、頑張る月】

11月【12月に、ちゃんと休めるように、もっと、もっと、頑張る月】

12月【クリスマス・シーズン=何もしない月】
「こんな時期に相場をやっているヤツは、負けたヤツ」と、横目で眺めていればOKです。

第239回 持ち合い相場の格言

 ごく目先のドル/円は、100.00を挟んでの上下動といったところです。
 この持ち合いは、そう長くは続かないだろう、と考えていますが、持ち合いになったときの相場の格言について、触れておきましょう。


●●相場が持ち合いになったときの格言

 まず、「相場持ち合いとなれば、同数の取り合いなり。逆向かいを可とする」という格言の意味を説明しましょう。

 「持ち合い相場」が続くと、市場参加者の考えが、ブル・ベア均衡するようになります。
 ブル派(相場が上がると考えている人たち)は、価格が上昇すると、さらに買う行動に出ます。思っていた通りの、いかにも強い相場つきに見えるので、買いで付いていきたくなるのです。
 しかし、そこは逆向かって、売ってもいいですよ。
 ベア派(相場が下落すると考えている人たち)は、価格が下がると、「ほれ、見たことか」といわんばかりに売ります。
 しかし、そこは逆向かって、買ってもいいですよ。
 この格言は、そういった意味です。

●●逆張り「可」の場合とは?

 けれども、相場の動きは、結果として「持ち合い相場」と気が付くのであり、いつ何時、持ち合い相場を放れるのかは、誰にもわからないことです。
 別な言い方をすれば、「この相場はまだ、持ち合い相場が続くのだ」と、自ら判断した場合にのみ通用する格言なのです。
 相場の格言は正しいことが多いのですが、まず、前提条件がそろわないと当てはまりません。

 ですから、この格言は「逆向かいを可とする」という表現をしています。
 「やりたければ、そのようにやってもいいですよ」といったニュアンスなのです。
 言外に、「やらなくてもいい」「場合によっては、いつ何時、相場が放れるかわからないから、やらない方がいい」といった意味合いが含まれているのです。
 「このようなときには、このように対応しなさい」という強いニュアンスの場合には、「逆向かいをするべし」とか、「逆向かうべし」といった表現になるはずです。
 「膠着(こうちゃく)相場」というか、「ボックス相場」というか、そのような値動きをしているときにも、利益を追求しなければならない場合のアドバイス(格言)だと思います。

 相場そのものを商売にしている人たちに向けての言葉でしょう。
 しかし、「逆向かいを可とする」相場で、実際に「逆張りオペレーション」を行った場合には、最後に、どちらかに放れるところで、必ず「損切り(負け)」になります。
 ですから、「逆張り」で何往復とれるのかが、損益の分かれ目になります。
 オプション・プレイヤーがストライク・プライスを中心に、売買を繰り返すオペレーション(リボルビング・オペレーション)をよくやっていますが、その技法も、この格言にのっとったものです。

 ですから、本当は値幅の小さい「膠着相場」「ボックス相場」の場合には、「休むも相場」と考えて、パスした方がいいのでしょう。
 しかし、そういった相場が続いてしまうと、「休んでばかり」ということになってしまいそうですが......。

第238回 難しい相場つきが続いています

致命的なダメージを負わないためにやるべきこと

 苦手な相場つきは、ストップ・ロス・オーダーで回避することが重要です。
 相場の値動きを追いかけていると、一定のレンジ(値幅)で上下動を繰り返しているとき、つまり「ボックス相場」のときと、そのレンジをブレイクして(突き破って)、大きく一方方向に突っ走るようなとき、つまり「放れる相場」のときがあることに気が付きます。

 読者のみなさんは、どちらのパターンが、得意でしょうか?
 どちらのパターンも得意で、柔軟に対応できればよいのだけれど、なかなか、そうはいかないものです。
 得意なパターンだけやって、苦手なパターンがきたら、「ストップ・ロス・オーダー」で、自動的に止める。それが賢い対応だ、と考えています。


「ストップ・セル・オーダー」と「ストップ・バイ・オーダー」

「ストップ・ロス・オーダー(Stop Loss Order)」とは、逆指値(ぎゃくさしね)注文のことです。
 たとえば、「現状の値段から、ある一定の値段までドルが下落したら、ドルを売れ」「現状の値段から、ある一定の値段までドルが上昇したら、ドルを買え」といった『オーダー(注文)』のことを指します。
 通常のオーダーは、「現状の値段から、ある一定の値段までドルが下落したら、ドルを買え」「現状の値段から、ある一定の値段までドルが上昇したら、ドルを売れ」という意味ですから、売り買いが逆になっています。

 ドル/円の取引で、具体的に説明しましょう。
 ドルの値段が上昇するだろうと考えて、ドルの買い持ち(ドル・ロング)にしているときに、その思惑に反して、ドル/円の値段が下落したとします。
 当然、損失が発生するのですが、ある一定の値段でストップ・ロス・オーダーを出しておけば、その値段でドルを売って、ドルの持ち高を解消することができます。

 このように、それ以上の損失が発生しないようにするために、「損切り」のオーダーを入れる場合があります。
 ドルを買い持ちにしているときのストップ・ロス・オーダーは、ドルの売りオーダーになりますから、この場合は「ストップ・セル・オーダー」と言うこともあります。
 ドルの値段が下落するだろうと考えて、ドルの売り持ち(ドル・ショート)にしているときに、その思惑に反して、ドル/円の値段が上昇したとします。
 この場合も当然、損失が発生します。ある一定の値段でストップ・ロス・オーダーを出しておけば、その値段でドルを買って、ドルの持ち高を解消することができます。
 ドルを売り持ちにしているときのストップ・ロス・オーダーは、ドルの買いオーダーになりますから、この場合は「ストップ・バイ・オーダー」と言うこともあります。

相場で生き残るための資金管理を考えよう

 相場をするということは、1回こっきりの勝負をするわけではありません。
 何回も売買を繰り返して、最終的にトータルで利益をあげることが目的のはずです。
 1回だけの取引で、それに勝ったら、もう二度とやらない、というわけではないはずです。

 最初に負ける場合もあるのですから、いきなりドカンと相場を張るのではなくて、少なくとも、何回かの勝負ができるように資金を分割することがセオリーです。
 小さな金額で外国為替取引をするのは恥ずかしい、などのつまらないミエで失敗する例は、腐る程、見てきました。
 実際の取引にあたっては、取引のたびに、投入資金を小出しに入金する方法があります。
 あるいは、最初に投入資金はまとめて入金するのだけれど、取引の際に、考え方として分割して使い、大きな損失にならないように資金管理を行う、といった方法もあります。
 資金をいくつかに分ける場合は、たとえば、10等分するとか、5等分するとかを考えます。

 相場の真理は、必ず負けるときがある、ということです。絶対に100%の勝ちにはならないのです(なるようでしたら、その人は欲しいだけ、巨万の富を作れます)。
 ですから、負けたときのために、――何回かは負けてもいいように――資金をいくつかに分散して投資をすることです。
 どれくらいの利益が出たときに利食う、どれくらいの損が出たときに損切る、といった考え方も、ある種の「システム売買」だと考えることができます。

第237回 G20

このところのG7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)や、サミットは、どうも『政治ショー』のような印象が強く、形骸化していると言われて久しかった。

通常は、G7やサミットでは、直接的に相手国を非難するような表現を避ける傾向がある。
外交なのだから、通常は、それも当然だろう。

しかし、そういった表現だと、言っている内容がわかり難い。
もっとはっきり言えば、何を言っているか分からないことが多い。

 さらに、このところのG7(あるいはG8、G20)やサミットでは、具体的な合意に至らない印象が残っている。
前回のG20の際にも、「船頭多くして、舟山に登る」といった印象だった。


今回のG20では、いつもと違って、フランス、ドイツは、その開催の前から主張が強い。
ヘッジ・ファンドに対する規制を強化し明文化したい様子だ。
それに対して、米国はできるだけ規制をしたくない意向だ。

景気刺激策にしても、各国が目標値を設けることに対しては、フランス、ドイツが基本的に反対で、アメリカ、イギリスが賛成といった様子だ。

オバマ米大統領は、今回のG20の開催の前から、『G20の国家が、一つ一つ、全てのポイントで意見の合意に達することは不可能』とコメントしている。伏線を張ったのだろう。


【G7(あるいはG8、G20)】や【サミット】を、むやみに、信奉するのも、その態度として誤りでしょうが、かといって、バカにするのも、非常に危険です。

ずいぶんと昔の話ですが、1985年の『プラザ合意』が、そして『プラザ合意』以降の為替レート調整が、【G7】の前身である【G3】(もしくは【G5】)で、行われたことを忘れてはいけない、と考えます。

また、『プラザ合意』の際には、対象通貨が『日本円(JPY)』であったのですが、現在の状況で、対象通貨を『中国元(人民元:CNY)』とすると、当時の状況に、よく似ていることに留意しておく必要がある、と考えています。

 今回のG20では、『中国元(人民元:CNY)』は主要議題とはならないだろう、と考えますが、昨年、一昨年のG7やサミットの際に、予想外に取り上げられることがありました。
 『中国元(人民元:CNY)』の通貨価値は、本来もっと高いはずで、現在のマーケット(為替市場)の価格では、低すぎる、ということは、世界的なコンセンサスになっています。
 だから、改めて、それが指摘されても不思議ではない、と考えています。

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【プラザ合意】
 1985年9月、プラザ・ホテルで行われた為替レートに関する合意。
 当時の米国は巨額の貿易赤字と財政赤字の「ふたごの赤字」の対応に苦慮していた。

 特に対日貿易収支の不均衡を是正するために、米国は「ドル安円高政策」を採った。

 この合意は週末に行われ、発表された。
 翌日、月曜日の1日(24時間)で、 ドル円レートは、1ドル235円から約20円下落した。

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【G7】(Group of Seven)(Conference of Ministers and Governors of the Group of Seven)

 先進7ヶ国蔵相・中央銀行総裁会議のこと。
 7ヶ国(Group of Seven)は、 日本、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダを指す。

 先進7ヶ国の財務相と中央銀行総裁が、世界経済などに関して話し合う国際会議の略称を"G7"と呼ぶ。
 "G7"は、原則として、年3回開催される。会議の結果は、外国為替市場や国際金融市場に大きな影響を与えるので、市場参加者は注目する。

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 >   >  2009年04月