第110回 『小掬い商い(スキャルピング)』は、しない方が良い

 『小掬い商い(こすくいあきない)』という言葉がある。
 例えば、マーケットで買い気配が強い時に、買いから入って、短時間(数秒〜数分程度)で、1、2ポイントから数ポイント程度の利益を狙って、売り逃げるような売買のやり方。
 こういった売買手法を、英語では、『スキャルピング(Scalping)』と言う。
 相場の動きは不測なものだから、目先の少額の利益を狙って売買しても、結果として思惑が外れて、大きく損をすることもよくある。
 それで、英語の『スキャルピング(Scalping)』も、日本語の、『小掬い商い』も、よく考えずに、目先の利益を狙う売買手法、といった『軽蔑した・小バカにした』ニュアンスを含んでいる。『小掬い商い』はしない方が良い。

 『スキャルピング(Scalping)』の語源にも触れておこう。
 北米先住民(アメリカ・インディアン)は戦利品として、敵の頭の皮を剥ぎ取った。
 "Scalp" は、その剥ぎ取った頭髪のついた頭皮のこと。
 『薄く頭皮を剥ぐ』という意味から転じて、ディーリングで、薄く利鞘を剥ぐように、稼ごうとする売買手法を、『スキャルピング』と呼ぶ。

先週末、11月23日(金)のドル/円(USD/JPY)のニューヨーク・クローズは、形として、高値引けになっている。だから、週明け月曜日のウェリントン・シドニー市場で、急落する恐れ(可能性)は、少ないだろう、と考えていた。
 しかし、全く、下値リスク(ドル円の急落リスク)は、収まっていない。上昇は、「綾戻し」に過ぎない。107円台で、底値を付けたとは、考えていない。

さりとて、週末のニューヨークが、「ショート・スクイズ」気味に推移したので、週明け早々にドルを売る意欲にも欠ける。だから、11月26日の週明け月曜日の東京市場は、様子見だろう。つまらない週明けになりそうだ(やりようの無い週明けだろう)、と考えていた。

 案の定、週明け月曜日のウェリントン・シドニー市場で、ドル/円(USD/JPY)は買い気配。週明け月曜日の東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場の午前中までは、動きなし。注目に値せず。108円で推移。
 ところが、11月26日、週明け月曜日のニューヨーク市場引け際(ニューヨーク・クローズ)に、米株市場の下落を材料に、ドル/円(USD/JPY)は、急落。[118.00]を割り込むと、107円台前半に大きく下落。

 11月27日(火)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、107円台前半程度で寄り付いた。
 この日の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、じり高に推移。日本の機関投資家の外貨建て投信設定もあった様子。107円台後半に上昇。
 東京市場午後は、日本株が堅調だったこと受けて、ドル/円(USD/JPY)は、[108.00]を上に抜けて急騰した。
 目先、ドル・ショート筋の、ストップ・ロス(損切りのドル買い)もあった。

アブダビ投資庁が米国シティグループへ資本注入を行う、といったニュースを材料に、いわゆる「ショート・スクイズ」を誘い、ドル/円(USD/JPY)は、[108.80]アラウンドまで上昇した。
しかし、ドル/円(USD/JPY)の108円台後半では、いわゆる「やれやれのドル売り」が待ち構えており、上値重く、[108.00]アラウンドまで急落した。
 11月27日(火)のロンドン市場は、[108.00]前半で動きなし。
 11月27日(火)のニューヨーク市場午前中のドル/円(USD/JPY)は、107円台ミドルに下落。しかし、107円台ミドルでは追随のドル売りは出ず。
今度は108円台前半に急反発している。
 11月27日(火)のニューヨーク市場午後には、典型的な「ショート・スクイズ」で、ドル/円(USD/JPY)は、108円台後半に上昇。
翌シドニー市場で、109円台に乗せる。

 11月28日(水)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、108円台での持ち合い。
 それなりに、動いているようにも感じるだろうが、一歩下がって大きな目で見ると、要するに、107円台前半から109円に乗せた辺りでの、「下値持ち合い」。
振幅があるようにも感じるのは、短時間で(半日程度で)値幅が1円以上あるから。
 [107.20-109.20]の狭いレンジの中で、上下動を繰り返しているだけに過ぎない。

こういう値動きを見ると、文頭の『小掬い商い(スキャルピング)』をしたくなるものだ。
しかし、「下値持ち合い」は、ポジション調整中で、大きく動く前の小動きであるケースが多い。『小掬い商い(スキャルピング)』なんか、しない方が良い。
(2007年11月28日東京時間18:00記述)

第109回 拙著「外貨崩落」103ページより、抜粋引用します

●●「外貨買い円売り」で稼げるトレンドは、いつまでも続かない

 外貨投資を行えば、確かに、その外貨の金利(利息)を受け取れます。
 円キャリー・トレードでは、円資金を使って、外貨に投資をすることで、その外貨の金利と円金利の差(金利差)を受け取ることができます。

円金利は、超低金利政策のもとで、■ほとんど、ないに等しい■状態ですから、ほぼすべての、どんな外貨に投資をしても、その外貨の金利と円金利の差(金利差)を享受することができます。
 しかし、「外貨投資を行う際に、その外貨の価値(価格)が動かなければ(変動しなければ)」という条件を忘れてはいけないのです。
 このことは、「外貨投資を行う際に、その外貨の価値(価格)が下落したら」、投下した元本が減ることを意味します。つまり、そこには、元本自体が減るというリスクが存在しているのです。
 ところが、元本自体が減るというリスクは、実は、元本自体が増えるというリスクも内包しています。「外貨投資を行う際に、その外貨の価値(価格)が上昇したら」、投下した元本が増えることになるのです。

 ここ数年のマーケット(外国為替市場)は、「円安」傾向が続いています。
 つまり、「外貨投資を行う際に、その外貨の価値(価格)が上昇している」状態です。ですから、投下した元本が増えているのです。
 この数年の間は、外貨投資を行うと、その外貨の金利と円金利の差(金利差)を受け

(図版105ページ 入る)

取ることができるうえに、投下した元本も増えている状況が続いています。
 そして、こういった状況は、外貨投資ブームに火をつけて、市場参加者の数を急激に拡大させています。
 しかし、「外貨投資を行う際に、その外貨の価値(価格)が下落したら」、投下した元本が減る、というリスクがなくなったわけではないのです。
 最近のマーケットでは、そのリスクが忘れられているかのような風潮が見受けられます。
 現在のマーケットは、外貨に投資を行うと、その外貨の金利と円金利の差(金利差)を受け取ることができるうえに、さらに、投資した元本が増えている状況にあります。
 ですから、現在は、外貨に投資をしないと、なかなか■旨味■が受け取れません。
しかし、繰り返しますが、「外貨投資を行う際に、その外貨の価値(価格)が下落したら」、投下した元本が減る、というリスクがなくなったわけではないのです。
このリスクは、マーケットが、どのような状況になっても存在し続けているのです。
 その真実を忘れてはいけません。
そして、その真実に従わざるを得ないときが、必ず来ます。


ここ数年は、たまたま「円安」傾向が続いたために、金利差を狙った取引が横行していますが、金利差を目的とした外貨投資は、一概には勧めることができません。
 しかし、マーケットには、トレンドがありますから、金利が高い通貨であっても、その価値が上昇することがあり、金利差を享受しながら、キャピタル・ゲイン(為替差益)もダブルで受け取れる場合があります。
現在が、たまたま、そういった時期に当たっているのです。
 外国為替取引は、金利差を狙うのではなく、キャピタル・ゲインを狙うこと、▲――つまり、トレンドを狙うこと▲――で、利益に結びけるべきだ、と考えています。
 はっきり言えば、金利差は■おまけ■に過ぎません。考え方としては、「金利差を享受できれば、なおラッキー」といった程度のことなのです。
 金利差を狙った取引は、未来永劫うまくいく、というわけではありません。
 今現在は、それに従わないと、利益に結び付かないように思えます。そう感じている方も多いことでしょう。
 しかし、外国為替取引は、金利差を狙うのではなく、キャピタル・ゲインを狙うことを目的とすれば、外貨の価値(価格)が下落する場合でも、利益を追求することができるようになります。

(図版108ページ 入る)
(図版109ページ 入る)

つまり、リスクをリターン(利益)に変える発想で、キャピタル・ゲインを目的として「外貨売り円買い」を行うことです。「外貨売り円買い」のポイントとテクニックについては、第5章で詳しく説明します。
 こういった事柄は、アウフヘーベンをしないと、「単なる矛盾」「単なる詭弁」にしか聞こえないことかもしれません。

第108回 ドル円の持ち値の悪いロングは、『損切り』を敢行した方が良い

11月の中旬(2007年11月12日、第105回)のコメントに、
『ドル円のロングは、いったん、さっさと「損切り」を敢行した方が良い』と述べた。
トレンドは、すでに、『ドル安トレンド』に転換している、と考えていたからだ。

マーケットに臨む際の大前提として、『ドル安トレンド』がベースにある。つまり、潜在的なベースの考え方に、『ドル安トレンド』を、常に意識する必要がある、ということ。

その際に、さらに、こうも書いた。
相場が、動いた際に(動いている際に)、人は、その動いた理由・原因を探そうと、します。
 しかし、そんなことをする前に、
『もっと、大事なことが、あるでしょ?!』
と、言いたい!
『相場が、動いた際に(動いている際に)、理由・原因よりも、もっと、大事なことは、「どのように行動するか?」だ!』

ごく目先で言えば、8月中旬のドル円の安値、111円台ミドルを下に割り込む場合は、急落の可能性は大きい、と考えています。そして、すでに、111円台ミドルを下に割り込みました。
但し、その場合は、私は、[109.00]([108.99])に注目しています。
ドル円が、[109.00]アラウンドのチャート・ポイントを、下にブレイクすると、[101円台]程度まで大きく急落する可能性があります。
 [109.00]を割り込むような、クラッシュの場合は、今年の8月よりも激しいパターンがきても、不思議ではありません。

少なくとも、111円台ミドルを割り込む場合は、ドル円のロングは、「損切り」を行うべき、と考えますので、ドル円のロングは、さっさと「損切り」を敢行した方が良い、と考えます。

●個人的には、現状で、ドル円をロングで戦うのは、セオリーではない、と考えます。

●また、直近の114円ないし、117円程度で作ったドル円のロングを、111円台ミドルを下に割り込んでから、損切りを行うのは、理解できます。

●コストが、120円台よりも上の、持ち値の悪いドル円のロングを、111円台ミドルを下に割り込んでから、損切りを行うのは、遅きに過ぎます。だから、それは、理解できません(理解する気もありません)。

●10円以上の損切りは、ドル円取引を行うに、(レバレッジが何倍であろうとも、)資金管理の面から、ルーズに過ぎる、と考えます。(=対応が誤り、と考えます。)


昨日(11月21日)、『完璧に』、チャート・ポイントの【109.00】を、下に、ブレイクした。
 テクニカル分析(チャート分析)では、下値のメドは、101円台まで、無い。
 そんなことは、11月の中旬に、上記のコメントを書いた際に、すでに、わかっていたこと。

一気に行くのか、ぼちぼち行くのか、そんなことは、知らない。
実際に、テクニカル分析(チャート分析)の通りに、相場が動くのか、どうかもわからない。それは、あくまでも、予想・予測に過ぎない。
 『相場のことは、相場に聞くしかない』のだから。

 このところの値動き(外国為替市場の動き)は、個人的には、予想通りに動いている。
 そうは思うが、どうも快哉を叫ぶ気持ちには、ならない・・・。

ドル円の持ち値の悪いロング(ドル円の買い持ちポジション)は、致命傷になる前に、さっさと、『損切り』を敢行した方が良い。手遅れになる前に・・・。

第107回 外国為替取引で、思惑の無いポジションは無い

今回、ドル円は、109円まで、売り込まれた。
(誰かが、109円まで、売った。誰かが、売らなければ、109円台は、無いのだから、必ず、誰かが、売った!)
109円を、売った人は、目先、損をした。
(まだ、勝負は、終わっていない、と、考えるが、それは、次元の違うテーマ。)

その動き(ドル円を売った行為)を指して、投機的だとか、投機筋とか言うコメントが、あるようだ。

そういうコメントが、まかり通るのも困る。
それは「ポジション・トーク」に過ぎないからだ。

自由な取引を保障するのが、外国為替市場の『誇り』であり、『尊厳』だ!

外国為替市場が、クローズ(閉鎖)したのは、セプテンバー・イレブンの時だけだ!
それも、阿吽の呼吸で、やらなかっただけだ!
セプテンバー・イレブンの時でさえ、マーケットは、オープンしていた!

値幅制限も無い!
それは、世界最大の自由な市場なのだ!

自由は、責任を伴う!
失敗すれば、損をする。
ただ、それだけだ!
それも、自由なのだ!

嫌なら、参加しなければ良い!(だったら、投資をしてはいけない!)

もっと、詳しく説明することも出来るが、それ以上は、この文章を読んで下さる方々の、読解力、判断に、委ねよう!

よく考えて欲しい。
ドル円を売る行為が、投機なら、ドル円を買う行為は、投機ではないのか?

そもそも、投機は、『悪』か?

思惑の無いポジションは、無い!

ありとあらゆるポジションが、投機に過ぎない!
実需と伴う外国為替取引も同様だ。

自由を保障することは、自分と、違う考えであっても、相手を尊重すること。
自分の考え・思惑を、正当化するために、他者を、おとしめては、いけない!
自分を、正当化するために、ウソを吐き、ごまかすのは、もっといけない!

第106回 『最初から、長期ホールドを目的としたポジションの取り方は、誤り』

ポジションの長期ホールド(長期保有)は、日々の値動きを、その都度、確認して、その結果として、長期ホールドになるのであって、最初から、長期ホールドを目的としたポジションの取り方は、誤り。

株式投資などでは、そういった投資スタイルはあり得るが、外国為替取引(外貨投資)では、誤り。

そもそも、何でも、株式投資のスタイル、技法(テクニック)など、を、外国為替取引(外貨投資)に持ち込もうとする、その態度が変(おかしい)。

株式投資は、株式投資であって、外国為替取引(外貨投資)ではない。
 外国為替取引(外貨投資)は、外国為替取引(外貨投資)であって、株式投資ではない。

もともと、違う取引なのだ。何でも、同じと考える方が、無理がある。

繰り返すが、『最初から、長期ホールドを目的としたポジションの取り方は、外国為替取引(外貨投資)では、誤り』。

 それは、相場に対して、『こうなる』と、予断を持って、臨んでいる状態。
 こういった思惑は、当たる場合と、外れる場合が、ある。

トレンドを調べて、トレンドに従う行為と、一見すると、同じように見える。

それは、第三者から見れば、区別は、つかない。
 しかし、自分は、第三者ではない!
 舞の名人は、第三者の目で自分の舞を見る!
 観客は、ごまかせても(観客に、うそを言っても)、第三者の自分は、ごまかせない。

 ポジションを取ることは、他者と、戦うことではなく、自身と向き合い、自身の欲望、自身の恐怖心と、戦うこと。

 某所で、今回の相場で、大敗して、『どうでもよい、と、感じる旨』の文章を読んだ。
 相場が、怖く無い状態は、既に、『死地』である。
 自分が、『死地』にあることに気が付けば、助かる可能性もあるが、自ら、気が付かない人を、救うことは出来ない。

恐怖心の無い人に、『敬謙なる畏れ』を知れ、と、伝えても、理解不能。だから、後は、苦しまずに、成仏を祈ることしか出来ない!
『縁無き衆生は度し難し』。合掌。

第105回 ドル円のロングは、いったん、さっさと「損切り」を敢行した方が良い

前々回のコメントで、トレンドは、すでに、『ドル安トレンド』に転換している、と考えている、と述べた。
マーケットに臨む際の大前提として、『ドル安トレンド』がベースにある。
つまり、潜在的なベースの考え方に、『ドル安トレンド』を、常に意識する必要がある、ということ。

相場が、動いた際に(動いている際に)、人は、その動いた理由・原因を探そうと、します。

しかし、そんなことをする前に、
『もっと、大事なことが、あるでしょ?!』
と、言いたい!

大学の先生になる訳でもあるまいし、理由・原因の探究など、どうでも良い!
 私は、大学で教鞭をとるが、学生にも、こう教える。
『理由・原因の探究も大事だ!それは、勉強だから。
しかし、そんなことよりも、相場が、動いた際に(動いている際に)、もっと、大事なことは、「どのように行動するか?」だ!』

先週後半になっての、ドル円市場は、危険な状態です。
動き出した理由など、どうでも良いことです。
予測通りに、(個人的には、予定通りなのですが・・・、)外国為替市場は、かなり、「ヤバイ状況」になっています。
ごく目先で言えば、8月中旬のドル円の安値、111円台ミドルを下に割り込む場合は、急落の可能性は大きい、と考えています。
 そして、先週末、すでに、111円台ミドルを下に割り込みました。

但し、その場合は、私は、[109.00]([108.99])に注目しています。
ドル円が、[109.00]アラウンドのチャート・ポイントを、下にブレイクすると、[101円台]程度まで大きく急落する可能性があります。

 そして、テクニカルには、大して意味は無いと考えますが、[110.00]はビッグ・フィギュア(大台)の要なので、『それ([110.00])を割り込むか?』にも留意はしています。
しかし、正直なところ、[110.00]には、あまり興味がありません。


 [109.00]を割り込むような、クラッシュの場合は、今年の8月よりも激しいパターンがきても、不思議ではありません。

少なくとも、111円台ミドルを割り込む場合は、ドル円のロングは、「損切り」を行うべき、と考えますので、ドル円のロングは、さっさと「損切り」を敢行した方が良い、と考えます。


●個人的には、現状で、ドル円をロングで戦うのは、セオリーではない、と考えます。

●また、直近の114円ないし、117円程度で作ったドル円のロングを、111円台ミドルを下に割り込んでから、損切りを行うのは、理解できます。

●コストが、120円台よりも上の、持ち値の悪いドル円のロングを、111円台ミドルを下に割り込んでから、損切りを行うのは、遅きに過ぎます。だから、それは、理解できません(理解する気もありません)。

●10円以上の損切りは、ドル円取引を行うに、(レバレッジが何倍であろうとも、)資金管理の面から、ルーズに過ぎる、と考えます。(=対応が誤り、と考えます。)

第104回 現状のマーケットで、「円キャリー・トレード」の巻き戻しを考えるなら・・・

前回のコメントで、トレンドは、すでに、『ドル安トレンド』に転換している、と考えている、と述べた。

昨日(11月7日)の東京市場では、中国の外貨準備のアロケーション(振り分け・配分)のニュースをきっかけに、ユーロ/ドルが上昇した。
 つまり「ユーロ買いドル売り」となった。
 これは、ドル/円での「ドル売り(円買い)」を連鎖させた。

きっかけは、中国発のニュースだったかも知れないが、引き続き、「サブプライム・ローン問題」に伴う、米国金融不安の状態に変化はない。
 ドル/円を買う気分に全くならない。

というか、あまり、ドル/円をやりたくない。
何故かと言うと、「円キャリー・トレード」の影響で、ドル/円に歪みがあるから。
引き続き、『奇妙な、変な「円売り」』が存在している。

しかし、それでも、ドル/円を買うのは、絶対に嫌だ。
 どうしても、ドル/円を何かせよ、と言うならば、ドル/円を売る。

高所恐怖症ではあるが、ストップ・ロス・オーダーをちゃんと入れて、「ユーロ/ドル」の買いをする位しか、思い付かない。

ただし、ユーロ/ドルの上昇力にも、一服感がある。すなわち、高所恐怖症。ユーロ/ドルも、調整があっても、不思議ではない。

しかし、ユーロ/ドルの調整を狙っての「ユーロ売りドル買い」は全く奨めない。それはむしろ、危険に過ぎる。

ところで、私の知り合いが、昨日(11月7日)のロンドン市場(ロンドン市場の時間帯)で、ポンド円のショート・ポジション(ポンド売り円買いポジション)を持った。
 その行動パターンは、「ユーロ/円の売り」と同じ。

その気持ちは、理解は、する。(理解は、できる・・・)
 しかし、より高きを見て欲しい!目指して欲しい!
それで、厳しいコメント(個人的考え)を、彼に、寄せた。


 以下、彼に贈ったアドバイスの引用。
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 ポンド/円(GBP/JPY)のショートも、何を、どう考えているのか、理解は、できる・・・。

だから、人様のポジションや、行動に、とやかく、言う気は、全く無い!
 それは、大前提。

夏だったかな?春だったかな?
ポンド/ドル、2.1000の話をしたよね!
 来たよねー・・・!(感無量)(^O^)/

しかし、腹の底で、こーも思う!
 『ほれ見ろ!やっぱり、来たじゃねーか!ザマーミロ!』(快哉!)(^O^)/

では、現時点で、ポンド/ドルは、天井なのか??
 ポンド/ドルは、方向転換(トレンド転換)したの??

答は、NOだ! 現時点で、絶対に、NOだ!

実際に、行くか、行かないか?届くか、届かないか?
そんなことは、知らない(今わかる必要が無い)が、ポンド/ドルは、2.2000を向いている。

この状況で、わざわざポンド/円を売るのならば、ドル/円を売るべきだ。

『円からみの外国為替取引』をするならば、という意味で、言っています。

今、このステージで、ポンド/円やユーロ/円のクロス円を売るのならば、ドル/円を売るべきだ。
 そうでないと、思索、行動に、整合性が、見いだせない!(^O^)/

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第103回 トレンドは、すでに、『ドル安トレンド』

先週は、10月31日(水)に、日銀の政策決定会合。事前の予想通りに、円金利の据え置きが発表された。円金利の据え置きは、マーケットの事前予想通り、すなわち「織り込み済み」で、特段のコメントも無し。

円金利は、今後、必ず、引き上げられますが、目先は、米国の金融市場の混乱、すなわち「サブプライム・ローン問題」に端を発した世界の金融市場の不安定に配慮して、円金利を、当面、動かせない状況(動かさない状況)になっています。

10月31日(水)のFOMCでは、ドル金利の[0.25%]の引き下げ。これも、マーケットの事前予想通り、すなわち「織り込み済み」。

FOMCの前に、ドル/スイスが、1.16を割り込み、「ドル売りスイス買い」方向。
ポンド/ドルは、上昇して2.07台。(=「ポンド買いドル売り」)
ユーロドルも1.44台ミドルに上昇。(=「ユーロ買いドル売り」)

ドル/スイス、ポンド/ドル、ユーロ/ドルで、全て『ドル売り』になっているのに、ドル/円だけが、さほど、『ドル売り』になっていない。(むしろ、「ドル買い円売り」に推移しています。)

これは、クロス円が、上昇しているからだ、と、説明もできますが、これは、『円キャリー・トレード』の影響だ、と、説明した方が、素直で、わかりやすい。

ドル金利の引き下げは、このステージでは、基本的には、『ドル売り材料』。

だから、FOMCの前でも、FOMCの後でも、ドル円だけが、変な値動き(奇妙な値動き)に、なっています。

この時点で、ドル/円が、いつ、大きく急落しても、おかしくない、否、ドル/円が、下落する方が、自然な状況になっています。
 FOMC発表後も、この、おかしな値動きは、続いています。(その傾向は、若干ですが加速しています。)

その後、11月1日(木)のニューヨーク市場で、ドル/円(USD/JPY)は、[115.85-95]レベルの高値を付けるが、米株の下落から調整が起こり、ドル/円(USD/JPY)は、114円台ミドルに急落した。
 むしろ、全体的に見れば、このドル/円(USD/JPY)の急落でバランスが取れた、と感じる。ドル円は、落ちるべくして、落ちた、と感じる。
ドル円だけが、変な動き(奇妙な動き)をしていたが、いつまでも、こういった変な動き(奇妙な動き)は、続かないのが普通。
 11月1日(木)のニューヨーク市場午後のドル/円(USD/JPY)は、114円台後半での持ち合い。

11月2日(金)は、夜に米国失業率(雇用統計)の発表。
 所詮、それ(米国失業率:雇用統計)は、『月一のイベント』だから、そこに集中するしかない。
先週末(11月2日)金曜日の東京市場、ロンドン市場のドル/円(USD/JPY)は、概して、114円台後半での上下動持ち合い。レンジとしては、[114.40-90]程度。
それなりに、上下動した値幅はあるが、米国失業率(雇用統計)に向けての「ポジション調整」の域を出ない。

ニューヨーク市場で発表された「米国失業率(雇用統計)」では、失業率は事前予想通りだったが、「非農業部門就業者数(NFP)(10月)」の予想[+85,000人]に対して、発表された結果は、[+166,000人]。

「米国失業率(雇用統計)」発表直前のドル/円(USD/JPY)は、[114.70−80]レベルだったが、この発表を受けて、[115.30−40]レベルに上昇した。
 NFPの数字は、強烈に良い数字で、マーケットは、素直に『ドル買い』に反応した。

しかし、潜在的な『ドル売り』が根強く、『待ち構えていたドル売り』が、上値を抑えた。
 最終的には、この「米国失業率(雇用統計)」の強い数字でも、『ドル買い』にはならず。

「米国失業率(雇用統計)」の影響の薄れる1時間、2時間後には、ドル/円(USD/JPY)は、114円台ミドルに急落した。
 トレンドは、すでに、『ドル安トレンド』に転換している、と考えている。

第102回 FOMC=ドル金利引き下げ

いつもこのコラムの原稿は、前日に書くようにしているのですが、今回は、昨日(10月31日)のニューヨーク市場で、FOMCの発表を控えていたので、本日(11月1日)の朝、今、書いています。

FOMCという、大きな、重要なイベントを控えて、その結果をふまえて、コメントを書く方が、良いだろう、(その方が誠実だろう)と考えたからです。

昨日(10月31日)は、日銀の政策決定会合もありましたが、それは、事前の予想通りに、円金利の据え置きが発表されました。
円金利の据え置きは、マーケットの事前予想通り、すなわち「織り込み済み」で、特段のコメントもありません。
円金利は、今後、必ず、引き上げられますが、目先は、米国の金融市場の混乱、すなわち「サブプライム・ローン問題」に端を発した世界の金融市場の不安定に配慮して、円金利を、当面、動かせない状況(動かさない状況)になっています。

それでも、このところの原油価格の上昇や、日本でも確実に起こっているインフレの影響を考えれば、(昨日は、ビールの値上げが発表されました・・・)円金利を引き上げるという選択(政策)はあり得る、と、考えます。

しかし、『和をもって貴しと為す』、そう考える日本人気質なのでしょう、結局、賛成多数で円金利の据え置きが決定されました。

ガソリン価格や、ビールだけではなく、これから、原材料費の上昇で、ありとあらゆる価格が上昇していくことでしょう。

年金で生活している人たちは、苦しくなります。
インフレは、賃金の上昇に結びつきますから、現役で働いている人は、いずれ、インフレ分を取り戻すことが出来ますが、「賃金の上昇」は、「物の値段の上昇」の後追いになりますから、現役で働いている人も、決してハッピーではありません・・・。生活は苦しくなります。
弱いものが、ますます苦しい、という政策です。
強いものは、もともと強いのですから、困ることは無いのです。
「弱きをくじき、強きにおもねる」
その非を、喧伝しないマスコミ・・・。

自己防衛をしていくしかないのかもしれません・・・。
まあ、このテーマはこのくらいで・・・。

昨日(10月末)のFOMCでは、ドル金利の[0.25%]の引き下げ、が発表されました。
これも、マーケットの事前予想通り、すなわち「織り込み済み」と言えます。

FOMCの前に、ドル/スイスが、1.16を割り込み、「ドル売りスイス買い」方向。
ポンド/ドルは、上昇して2.07台。(=「ポンド買いドル売り」)
ユーロドルも1.44台ミドルに上昇。(=「ユーロ買いドル売り」)

ドル/スイス、ポンド/ドル、ユーロ/ドルで、全て『ドル売り』になっているのに、ドル/円だけが、さほど、『ドル売り』になっていない。
(むしろ、「ドル買い円売り」に推移しています。)

これは、クロス円が、上昇しているからだ、と、説明もできますが、これは、『円キャリー・トレード』の影響だ、と、説明した方が、素直で、わかりやすい。

ドル金利の引き下げは、このステージでは、基本的には、『ドル売り材料』。
だから、FOMCの前でも、FOMCの後でも、ドル円だけが、変な値動き(奇妙な値動き)に、なっています。
ドル/円が、いつ、大きく急落しても、おかしくない、否、ドル/円が、下落する方が、自然な状況になっています。

FOMC発表後も、この、おかしな値動きは、続いています。(その傾向は、若干ですが加速しています。)

明日(11月2日金曜日)に、米国雇用統計を控えて、本日(11月1日)のマーケットが大きな値動きになるとは考えませんが、ドル/円だけが、不自然な値動きになっていることに留意するべき、と考えます。



 >   >  2007年11月