第101回 ユーロ/ドルは、「ユーロ統合以来の最高値」を更新

先週末(10月26日)金曜日の注目は、ユーロ/ドル(EUR/USD)。
東京市場の夕方になって、欧州勢が参加してくると、「ユーロ買いドル売り」が進んだ。
[1.4350]を上に抜け、「ユーロ統合以来の最高値」を更新した。

先週末(10月26日)金曜日のロンドン市場のユーロ/ドル(EUR/USD)は、小動きながら、じり高。1.43台後半に上昇。ニューヨーク市場も、「ユーロ買いドル売り」のセンチメント(雰囲気)継続。

[1.4400]には、「プロテクトのユーロ売り(=防戦ユーロ売りドル買い)」があった様子で、まだ、[1.4400]を、上に突き抜けてはいない。

[1.4400]が付かないように、オプション取引絡みでの、「防戦ユーロ売りドル買い」が出ていただけだろう。いずれ、時間の問題で、上に抜けるだろう、と考える。

ユーロ/円(EUR/JPY)は、大きく乱高下している。
G7の前あたりから、「円キャリー・トレード」のアンワインド(解消・巻き戻し)が、起こり、G7明けには、ユーロ円の売りは、ユーロドルを、押し下げた。

株価が、落ち着きを、取り戻すと、「円キャリー・トレード」の、「アンワインドのアンワインド」と、いった雰囲気。

G7で、確認できたことは、サブプライム・ローン問題は、簡単に、解決しない、ということ。
だったら、サブプライム・ローンは、米国の問題だから、基本的に、ドル売り材料。

ユーロ/円と、ドル/円は、円キャリー・トレードの影響で、難しいのだから、対ユーロで、ドルを売るのが、一番やりやすい。
つまり、ユーロ/ドルを買う、と、いうこと。

ただし、ユーロ/ドルのロング(買い持ち)でポジションをとる場合は、ストップ・ロス・オーダーを、入れておくこと。
ユーロドルのトレンドは、「ユーロ高ドル安」で、変わらないが、「修正・調整」に、対応して、戦うのは、言うまでも無く、当たり前のことです。

第100回 「円キャリー・トレードのアンワインド(解消・巻き戻し)」

ドル/円(USD/JPY)は、G7の前から下落を始めている。
G7を控えての、ドル/円(USD/JPY)急落の原因、理由は、経済指標なども、少しはあろうが、要するに、「円キャリー・トレードのアンワインド(解消・巻き戻し)」。

G7明けの、10月22日(月)には、『円高』は進んだ。これも、要するに、「円キャリー・トレードのアンワインド(解消・巻き戻し)」。

8月の急激な『円高』の後で、この9月から10月中旬にかけて、「円キャリー・トレード」が再拡大していた。
 G7を直前に控えて、その再拡大していた「円キャリー・トレード」の「ポジション調整」が行われた。

現在の「円からみの為替取引」は、株価との連動性が強い。株価の下落が材料となって、ドル/円(USD/JPY)が急落している、と換言しても構わないが、いずれにせよ、ドル/円(USD/JPY)急落の原因、理由は、要するに、「円キャリー・トレード」の「ポジション調整」。

「円キャリー・トレード」は、すなわち「円売り」なのだから、「円キャリー・トレード」の「ポジション調整」とは、すなわち「円買い」「円の買い戻し」に他ならない。

週明け月曜日(10月22日)のウェリントン・シドニー市場で、値を飛ばしての---「窓を開けての」---もう一段の急落の可能性、すなわち、もう一段の「円高」の可能性も、充分に高い、と考えていたが、案の定、東京市場のオープン前に、ドル/円(USD/JPY)は、急落。
先週末のニューヨーク・クローズだった114円台ミドルから比べると、1円以上の大きな急落となり、113円台前半を示現した。

週明け月曜日(10月22日)は、東京市場オープン前に、下に突っ込んだリバウンドの動きで、この日の東京市場は、113円台ミドルから、114円台前半に上昇している。典型的な「窓埋め」の動きを示している。

114円台前半でも、先週末のニューヨーク・クローズが、114円台ミドルだったのだから、円高方向に、下振れしている。
[114.50]まで上昇して、初めて「窓埋め完了」となる。「窓埋め」を完了しようと、完了しまいと、ドル/円(USD/JPY)は下落リスクの方が大きいことに留意するべき。

G7は、目新しさは無く、想定の範囲内であるが、マーケットが、動き出してしまったので、止まらないだろう、と考える。
つまり、G7を直前に、「円キャリー・トレードのアンワインド(解消)」が、起こってしまった。動き出したマーケットは、一定量の「ポジション調整」が済むまで、なかなか止まらない。

現時点では、下値のサポートがどのレベルなのか、わからない。
月曜日の東京市場のオープン前に付けた、113円台前半が下値のサポートになるとは限らない。現在のテクニカル分析ならば、下値のサポートは、111円台ミドル(8月の安値)。9月中旬の安値、112円台ミドルは、弱いサポート。

直近のドル/円(USD/JPY)を俯瞰して見れば、10月中旬の高値[118.00]アラウンドから、---正確には、117円台後半、[117.90-95]レベルから、---113円台前半に、5円弱、急落している。

もう少し大きく見れば、ドル/円(USD/JPY)は、今年の6月下旬に124円台の高値を付けてから、8月に111円台まで大きく急落しており、その8月の暴落後は、いわゆる「下値持ち合い」を形成している。

現在は、[111.50]から、[118.00]のゾーンでの、「下値持ち合い」を形成しながらの調整中(=調整局面)、と考える。

第99回 二番天井

円キャリー・トレードが、大復活していた。
この9月から10月中旬にかけて、「円キャリー・トレード」が再拡大していた。

ユーロ円(=クロス円の代表としてのユーロ円)は、10月中旬に、167円台にまで上昇した。

ユーロ円は、8月の暴落の際は、149円台を見たのだから、15円以上、上昇した。

8月の暴落の後で、何回も、『二番天井』を作りに行くだろう、と、書いた。

165円を上に抜けてからは、そろそろ、『二番天井』を、意識した方が良いだろう、と指摘した。
気を付けなければならないことは、『二番天井』の高さは、事前には、誰にも、わからない、と、いうこと。

『一番天井』は、[169.00]---正確には、168.90-95---だった。

『二番天井』は、『一番天井』と比べて、低い場合もあるし、高い場合もある。
ほぼ、同じ高さの場合もある。

それでは、意味が、無い、と、言うなかれ!

『一番天井』に比べての『二番天井』なのだ。

169円に比べて、155円や、160円は、『二番天井』と、呼べまい。

だから、165円を越えてからは、そろそろ、『二番天井』を意識する水準に来ている、と、気が付いて、行動することに、意味が、ある。

繰り返すが、『相場の大きさ』は、事前には、誰にも、わからない。

その時の、市場参加者達の行動によるからだ。

その水準から、もう一段買い上げる大口の投機筋が、居るか?否か?

換言するならば、165円を上に抜けていく、その水準からは、『やれやれの売り』が、待ち構えている。
その『やれやれの売り』を、飲み込んで、買い上げる大口の機関投資家が、居るか?否か?
この流れ、勢いならば、もう一段の上値を狙う投機筋も居るだろう、と考えていた。そして、やはり、居た。

対応方法は、いつでも、逃げられるように、準備しながら、相場に臨むこと。

しかし、『二番天井』の高さは、誰にもわからないことを、忘れてはいけない。

『へっぴり腰』『および腰』と、言われようと、『臆病者』と、言われようと、構わない。

『死んで勇者』と、呼ばれるよりも、『生きて臆病者』と、呼ばれたい!

『臆病』は、『卑怯』ではない!!
『臆病』は、『敬謙なる畏れ』を知ることであり、『臆病』は、恥ずかしいことではない!!
『臆病』は、『知恵者の証』であり、『経験』だ!

『臆病でないこと』は、『無謀』『蛮勇』『無知』なだけだ!
それを、『匹夫の勇』と、呼ぶ。

先週になって、ドル/円(USD/JPY)が急落している。
その原因、理由は、経済指標なども、少しはあろうが、要するに、「円キャリー・トレードのアンワインド(解消・巻き戻し)」。

この9月から10月中旬にかけて、「円キャリー・トレード」が再拡大していた。

G7を直前に控えて、その再拡大していた「円キャリー・トレード」の「ポジション調整」が行われた。

「円キャリー・トレード」は、すなわち「円売り」なのだから、「円キャリー・トレード」の「ポジション調整」とは、すなわち「円買い」「円の買い戻し」に他ならない。

第98回 【G7】(Group of Seven)

【G7】(Group of Seven)
(Conference of Ministers and Governors of the Group of Seven)

先進7ヶ国蔵相・中央銀行総裁会議のこと。
7ヶ国(Group of Seven)は、日本、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダを指す。
先進7ヶ国の財務相と中央銀行総裁が世界経済などに関して話し合う国際会議の略称を"G7"と呼ぶ。

"G7"は、原則として、年3回開催される。
会議の結果は、外国為替市場や国際金融市場に大きな影響を与えるので、市場参加者は注目する。

もう少し、説明を加えます。

従来、各国は、自国の金融・経済に関して、独自に政策を決定、実施していました。しかし、世界経済の発展や自由化、情報の共有化で、各国の経済が、相互に影響を与え、自国だけの独自の政策では、有効に働かない状況も出てきました。
そういったことに、各国が協調して対応しようと考えて、集まったのが、この会合の目的です。
1986年にイタリアとカナダが加わり、"G7"となりましたが、それ以前は、米・英・西独・日・仏の5ヶ国が参加する"G5" (ジーファイブ) と呼ばれていました。

"G7"は、"Group of Seven"のことで、G7会合は、"Conference of Ministers and Governors of the Group of Seven"の略称です。
7ヶ国は、日本、米国、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダを指します。
先進7ヶ国の財務相と中央銀行総裁が世界経済などに関して話し合う国際会議が"G7"です。
"G7"は、原則として、年3回開催され、会議の結果は、外国為替市場や国際金融市場に大きな影響を与えるので、市場参加者は注目します。

現在の"G7"は、日本・アメリカ・イギリス・イタリア・カナダ・ドイツ・フランスですが、1986年にイタリアとカナダが加わり、"G7"となりました。
それ以前は、米・英・西独・日・仏の5ヶ国が参加する"G5" (ジーファイブ) と呼ばれていました。
役割に関しては、当初から変わっておらず、同じです。

歴史に残る(心に残っている)G7は、何と言っても1985年9月の「プラザ合意」です。
この当時は、まだ、イタリアとカナダが加わる前ですから、"G5(先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議)"の時代です。
「プラザ合意」は、1985年9月、ニューヨークのミッドタウンにある一流ホテルであった「プラザ・ホテル」で行われた為替レートに関する合意のことです。
当時の米国は巨額の貿易赤字と財政赤字の「ふたごの赤字」の対応に苦慮していました。
特に対日貿易収支の不均衡を是正するために、米国は「ドル安円高政策」を採りました。
米国の採った「ドル安円高政策」を有効にするために、「各国が協調介入を行なうこと」に対する合意が、「プラザ合意」と言えます。
「プラザ合意」は週末に行われ、当日、発表されています。
翌日、月曜日の1日(24時間)で、ドル円レートは、1ドル235円から約20円下落しました。

第97回 相場の『うまいヤツ』は、いない!

中学時代の同級生から、何度も電話があった。忙しくて、なかなか出られなかったし、折り返しも出来なかった。用件はわかっている。彼女は、外国株を持っていて、その相談をしたいのだ。『いつ、電話をすれば、出てもらえますか?』という文面を見て、あわてて電話をした。

「なかなか、出られなくてゴメン!」

「いや、私が聞きたいだけだから、いいよ。」

「外株(ソトカブ)のことだろ?」

「そう。」

「いっかい利食って、売った方がいいよ。いいタイミングで、電話してくるじゃない?」

彼女は、米国株式とNZ株、HK株に投資をしている。
 8月の為替相場の大変動で、為替の影響に気が付き、9月初旬にも電話をしてきた。
 その際に、為替は『二番天井』を付けに行くだろうから、しばし、様子を見ろ、と、答えた。いいタイミングで電話をしてくる。

「為替が気になっちゃって・・・。
外国株やってみると、為替の方が影響が大きいこと、わかった。」

「この前、話したときに、為替は、『二番天井』を作りに行くことを話したよね?」

「うん。だから、それ覚えていて、電話した。」

「来週早々にでも、売った方がいいと思うよ。」

「わかった。」

「オレがそう言ってから、手放した後で、もう少しいい時が来ると思うけど、何ヶ月か様子を見れば、納得できると思うよ。」

「だいじょうぶ。わかっているから。」

「ホントかぁ?
だいたい、相場ってのは、オレが売った方がいいよ、と言ってから、もう少し、上があるんだよね。そーゆーもんだ。すると、多くの人が『あー、もっと上があったのに』って思うものさ!」

「・・・・」

「利食いだろ? 今なら?」

「うん。」

「だったら、いったん、利益を確保しとけよ。それ以上に、いいときがあっても、文句言うなよ。」

「うん。わかった。」

「相場の『うまいヤツ』は、いないヨ。
相場の『強いヤツ』はいるけどネ。

バドミントンでも、どんなに『うまいヤツ』でも、一回も失敗しないなんてことないだろ?
パーフェクトは、あり得ないのさ。だから、どんなに『うまいヤツ』でもミスをする。
 『強いヤツ』は、失敗することがあることを知っている。だから、それを前提に試合をする。バドミントンと相場って、似てるんだよネ。」

「あはは・・・」

「『強いヤツ』は、精神的にめげない。というか、あきらめないってことかな?
 バドミントンでも、技術が一定の水準まで届いたら、後は、もう『根性』だろ?」

「そーだね。」

「技術が同じなら、ミスの少ない方が勝つ。
でも、ミスの無いことなんて、あり得ない。
最後は、『ねばり』と『根性』だけだろ?」

「マツダクンも、たとえ話がうまいネー!」

「お前に分かるように、バドミントンにしたんだよ!!」

「あっ、そーかぁ。ありがとう!」

第96回 時間の概念

「短期」「長期」といった「時間の概念」は、実は人によって、まったく様々です。

例えば、ある人にとって「短期」という場合は、「ほんの数秒から数分」を指すこともあります。そうすると、その人にとっては、「1週間」は「長期」になります。
 また、別の人の場合には、「短期」は「2〜3日から1週間程度」を指すこともあります。その人にとって「長期」は「1年から2年程度」になります。

この二人が会話をすると、話が噛み合わなくなるのは、想像がつくのではないでしょうか?
しかし、それは個々人の時間に対する感性ですから、どちらも誤りではないのです。

だから、相場のコメントを読む際には、そのコメントを書いた人がどういった「時間の概念」なのかを斟酌する必要があります。相場のコメントを読むことに慣れてくると、無意識のうちに、それを判断して読むようになります。

『リスク&リターン』は、時間が長くなればなるほど、可能性としては、どちらも大きくなります。
ただし、正比例しているわけでもありません。

ディーリング・スタイル(取引スタイル)は個々人の「時間の概念」に負うところが大きいので、一概には言えないのですが、その個々人の「時間の概念」で、「短期」の売買が得意の人もいれば、「長期」の売買が得意の人もいます。
『得意のパターンに持ち込めるかどうか』、が勝敗の分かれ目です。
ただし、上述の通り、時間が長くなれば『リスク』も大きくなります。

『リスク&リターン』と言うと、損失をぼやかして綺麗に聞こえますが、この場合の『リスク』は、すなわち『損失・ロス(Loss)』のことです。
 『含み損』になった場合に、『損失を確定させる反対売買取引(ロス・カット)』をするまでは、元に戻る可能性があるので『リスク』といった言い方をするのでしょうが、そういった、綺麗事の言葉に惑わされてはいけません。

『リスク』とは、何か? と訊かれたら、『損失のこと。もしくは、含み損がでた場合に、その損失という客観的事実を認めて、どこまでそのポジションを保持するのか、を考えること。』
私は、そう答えます。

第95回 米国失業率(米国雇用統計)雑感

10月04日(木)のロンドン市場のドル/円は、116円台ミドルから、116円台後半に、若干、強含む展開。
この日、BOE(英国中銀)、ECB(欧州中銀)の政策金利の発表があったが、事前の予想通りに、それぞれ、「据え置き」となった。
 10月04日(木)のニューヨーク市場も、基本的に、小動き、持ち合い。116円台ミドルで推移した。ニューヨーク・クローズは、116円台ミドル。

先週末(10月05日金曜日)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、116円台ミドルでオープン。
東京市場も、特段の動きなし。この日(10月05日)発表される「米国失業率(米国雇用統計)」を控えての様子見が続いている。

前回の「米国失業率(米国雇用統計)」は、非農業部門雇用者数が[マイナス4000人]で、予想より、はるかに悪いものだった。

今回の非農業部門雇用者数の予想は、[プラス100000人]の増加。
今回の失業率の予想は、[4.7%]。(前回は、[4.6%]だったので、悪化が事前予想となっている)

今回の「米国失業率(米国雇用統計)」は、世界中から、注目されている。

しかし、発表された「米国失業率(米国雇用統計)」は、事前予想通り(範囲内)であった。
非農業部門雇用者数は、プラス11万人。1万人、予想より良かったのは、わかるが、その程度は、『誤差の内』。

前回が、マイナス4,000人から、プラス89,000人に、上方修正された。
 そんなに、修正して、いいのだろうか・・・?

アメリカ人は、けっこう、おおざっぱで、いい加減だから、驚きもしないし、こんなものだ、と、思うが、ちょっと、ひど過ぎるなあ・・・。
 雇用統計に関しては、そんなところ。

「米国失業率(米国雇用統計)」の結果で、ドル/円は、117円台に乗せた。

円キャリー・トレードが、大復活している。それも、単なる事実。

円キャリー・トレードは、最終的に、必ず、失敗(破綻)するが、その最終的破綻を『夢見て』、クロス円を売るのも、また対応としては間違い、と考える。

最終的に破綻しようと、目先、勝つために、クロス円を買い、売り逃げる。(この場合の『目先』は、2、3日ではなく、2、3ヶ月)
相場に勝つには、そのくらいの『性根』『根性』を持つ必要がある。

第94回 「クロス・レート」

今回は、ちょっと専門用語の「定義」について。
「クロス取引」とは何でしょうか?

「現在の基軸通貨である【米ドル(USD)】に対しての為替取引」ではない、「【米ドル(USD)】以外の組み合わせの通貨間の為替取引」を、「クロス取引」と呼びます。

クロス取引で取引される「為替レート」を、「クロス・レート」と呼びます。

 「クロス・レート」は「基軸通貨である【米ドル(USD)】に対しての為替レート」が決まっていれば、計算して導くことが出来ます。

 だから、日本では、一般的に「対円の為替レート」のことを「クロス・レート」と言うことがありますが、本当は、「クロス・レート」は「対円の為替レート」に限りません。
 
対円でのクロス取引では、「ユーロ/円(EUR/JPY)」「ポンド/円(GBP/JPY)」が多く取引されています。
「オーストラリア・ドル/円(AUD/JPY)」も、比較的多く取引されています。

「クロス取引」で多いのは、「ユーロ/ポンド(EUR/GBP)」「ユーロ/スイス(EUR/CHF)」などの欧州通貨間での取引です。

現在の外国為替市場では、素直に「ユーロ/円(EUR/JPY)」「ポンド/円(GBP/JPY)」に注目しています。
この夏以降、「サブプライム・ローン問題」から、「円キャリー・トレードの解消」が起こっています。そのため、クロス円レートは、大きく下落しました。
8月下旬から、現在に至るまで、そのリバウンド(修正上昇)が起こっています。

8月の「円キャリー・トレードのアンワインド(解消・巻き戻し)」を引き起こした、「サブプライム・ローン問題」は根の深い問題で、一気に解決することはないでしょう。
そういった意味で、「円キャリー・トレードの解消」が、すべて収束したとは考えていません。再度、対円のクロス取引が注目を集めるだろう、と考えています。

(2007年10月3日東京時間14:30記述)

第93回 ユーロ/ドル:『ドル売り』のトレンドに、変化が無い

先週のユーロ/ドルの値動きは、膠着感が強かった。

『円キャリー・トレード』に因る『ユーロ円の買い』に支えられて、底堅く動いているが、なかなか、1.4200を、上に抜けることが、出来ずにいた。

トレンドは、何も変わらずに、『ユーロ高ドル安』。
 だから、ユーロドルのショートは、不可。
 しかし、1.4200を、上に抜けることが出来ない場合、目先の調整が、起こる。

膠着感が強い時は、焦れて、イライラする。その感覚は、誰でも、同じだ。

この時点では、目先、ユーロドルは、我慢してスクエア。
セオリーでは、1.4250-60レベルを、上に抜けてから、買い出動すれば良い。

ユーロドルの場合、チャート・ポイントを、一見すると、突き破るのだが、結局、チャート・ポイントが、守られるケースがある。(そういうケースが多い。)

だから、1.4220-30レベルを見ても、チャート・ポイントをブレイクしたのか確認出来ない。
 そこら辺が、ドル円と、違う。そういうクセが、ユーロドルの付き合い難いところ。各通貨ペアの習性だから、合わせるしかない。


先週末のニューヨーク市場で、ユーロドルは、上に抜けた・・・。
『あーあ・・・。』といった気分。

先週末のニューヨーク市場で、ユーロドルは、1.4250-60を上に抜けた。
 これで、『ドル売り』のトレンドに、変化が無いことが、再確認された。
 改めて、『ドル売り』方向で、付いて行くしかない。

『やり難いパターンなんだよね、このパターンは・・・。』(個人的感想)

ドル円は、クロス円の上昇の影響で、比較的に底堅く動いているが、ドル円を買ってはいけない、と考える。
 クロス円の上昇の影響=「円キャリー・トレード」の影響。

しかし、それは、ドル・ストレート取引の中で、比較的に(相対的に)、ドル円でのドル安が、マイルドである、というだけ。
 言い換えれば、ユーロドルや、ポンドドルでの『ドル安』に比べると、ドル円での『ドル安』は、比較的に(相対的に)、穏やかである、ということ。

しかし、ドル円にも、『ドル売りプレッシャー』があることに、何ら変わりが無い。
 つまり、ドル円での、『ドル売りプレッシャー』が、「円キャリー・トレード」の影響で、打ち消されている(相殺されている)状態だ、ということ。

「円キャリー・トレード」の影響が、無くなれば、(弱くなれば、)ドル円での、『ドル売りプレッシャー』だけが、残ることになる。

だから、ドル円を買ってはいけない、と考える。
いつ何時、大きく崩れるか、分からない状態になっている。
それは、「円キャリー・トレード」の影響次第の状態ということ。

(2007年9月30日東京時間12:00記述)



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