第41回 現時点も、大きく下落した後の、調整局面にある---潜在的なドル売り要因に注目---

2月下旬の121円台から下落を始め、3月初旬の115円台前半まで急落したドル/円(USD/JPY)は、その後は、3月の中旬、下旬と、大きく下落した後の、調整局面(揺り戻し・綾戻し・リバウンド上昇)を迎えている。

3月の中旬、下旬のドル/円は、116円台から118円台ミドル程度での上下動を繰り返しており、現在も、そういった調整局面の最中にいる。

3月下旬になって、直近のドル/円は膠着感が、強かった。
調整局面も、時間の経過とともに、煮詰まった印象で、上値の弱いレジスタンス(抵抗)である118円台ミドルでさえも、上に抜けることができなかったからだ。

一方、米国は、景気拡大の(好景気状態の)最終局面を迎えている、と考えている。すぐさまに、米国景気が悪くなるとは考えていないが、住宅関連の経済指標や、さまざまな指標から判断すると、それを読み取れる。
FRBや有識者の判断も、ほぼ同様。ただ、FRBは、タイトニング(ドル金利引き締め)傾向から、ニュートラル(中立)に姿勢・態度を変更した。それは、今回のFOMCで声明されている。
このFRBの金利政策は、『ドル買い材料ではない』。積極的な、『ドル売り材料』とは言えないが、少なくとも、『ドル買い要因』にはならないからだ。
引き続き、「サブプライム・ローン問題」は、米国の金融システムの信用問題であり、これは、『ドル売り材料』。(3月19日、3月22日のコメントを参照してください)

3月中旬から、現在に至る調整局面(揺り戻し・綾戻し・リバウンド上昇)で、『ドル買い材料』は、「円キャリー・トレード」。
 しかし、ドル/円に関しては、118円台ミドルから上には、2月下旬以前に作られた、「持ち値の悪いドル・ロング」を解消したい向きのドル売りが待ち構えている。
「円キャリー・トレード」に伴うドル買い需要も、そういったドル売りを呑み込む程には出ない様子。
 現在のところ、「円キャリー・トレード」を行っている市場参加者にしてみれば、コスト(持ち値)を考慮しながら、行動する様子がうかがえる。
2月中旬以降の値動きからの『学習効果』が出ている。
ドル/円は、118円台ミドルから、いわゆる「やれやれの売り」がある。
 上昇のスピードが加速しないので、118円台ミドルでも、仕方がないから売る、といったオーダー(ドル売り注文)。本来ならば、118円台後半、もしくは、119円台で売りたい(損切りを敢行したい)のだが、その水準まで届かないから、118円台ミドルにレートを下げて、渋々、売る、といったところ。
 今のところ、その「渋々のドル売り」でさえも、こなしきれていない。

ドル/円に関して「どうしても何かする」なら、目先の高値更新水準に、ストップ・ロス・オーダー(損切り注文)を置いて、ドルを売る方が良い。
ただし、現時点でも、『大きく下落した後の、調整局面(揺り戻し・綾戻し・リバウンド上昇)』であることを忘れてはいけない。
 『相場の綾の大きさ』は、時間が経過した後で、万人が誰にでも分かることだが、それは、事前には、誰にも分からない。(分かる必要もない、と考えるが・・・・)

 昨日(3月28日)は、ドルの上値が重かったことから、改めて、反転下落を始めている。
 上述の要因が潜在的にあった、と考えている。

 昨日(3月28日)の議会証言の質疑応答内で、バーナンキFRB議長が、先週のFOMC声明でのFRBの中立バイアスへの変更を否定し、インフレバイアスが継続中であることを述べたが、ニュアンスの違いであり、「現在のFRBの立場は、まだ中立ではなく、インフレ懸念が残っていると認識していること」を示した、と考えている。
 目先は、米国の強烈なインフレ懸念は薄らいでいるといった状況は事実だ、と考えている。

第40回 [円キャリー・トレード]VS[やれやれの売り]の構図

このところのドル/円(USD/JPY)を振り返ってみます。

 3月16日(金)の海外市場では、再び、ドル売りが優勢となり、ドル/円は、[116.50]まで下落しています。ドル売りの材料は、「サブプライム問題」。この問題は、潜在的なドル売り要因となっており、ユーロ/ドル(EUR/USD)でも、「ユーロ買いドル売り」優勢で、1.33台に上昇しています。
 3月16日(金)のニューヨーク市場では、いくつかの米国経済指標が発表されて、それを材料に「ドル買い」も出たが、上値の重い状態は変わらず、116円台後半で、ニューヨーク・クローズ。

 こういった流れを受けて、3月19日、週明け月曜の東京市場のドル/円は、116円台ミドルでオープン。
 週末に「中国元の利上げが発表され、株式市場の反応がどうなるのか?」といった、懸念材料もあり、週末のニューヨーク・クローズより、若干の円高レベルで始まっています。
 3月19日(月)朝方の東京市場は、116円台ミドル程度でしたが、東京市場では、底堅く推移し、116円台後半に上昇。
 株価に対する不安感が、払拭されるに従い、朝方にドル売りから入った向きの買戻しも出た様子で、東京市場の午前中に、[117.00]を上に抜けて急上昇。
 東京市場の昼前後から夕方にかけてのドル/円は、117円台前半で揉み合いながらも、堅調地合い。
 3月19日(月)ロンドン市場の朝方に、[117.50]も上に抜けた。しかし、スピードは加速せず、ロンドン市場では、概して117円台ミドルでの上下動、小動き。
 ニューヨーク市場も、その流れを継続。若干の、ドルじり高で、117円台後半も示現。117円台ミドル程度で、ニューヨーク・クローズ。

 3月20日(火)の東京市場のドル/円も、117円台ミドル、ないし117円台後半で、ドル堅調地合いに推移。
 3月20日(火)の東京時間昼過ぎに、「日銀金融政策決定会合」での発表が行われ、「日銀は翌日物金利を全員一致で据え置き決定」が報道された。織り込み済みで、反応はほとんどなし。
 この日は、翌日に日本の休日、かつFOMC(連邦公開市場委員会)を控えており、様子見の雰囲気が強かった。

 3月21日(水)のニューヨーク市場の時間帯に、FOMCが開催された。
 今回のFOMCでは、「ドル金利(ドルの政策金利)の据え置き」が事前に予想されていた。大方の見方は据え置きで、一部に利下げの思惑もあったのだろうが、金利政策では、そういったサプライズは、めったに無い。
 そういった、サプライズを狙うような、気を衒った金利政策は、『FRBの市場との対話』といった観点から、好ましくないし、そのような態度は、かえって、市場(マーケット)の信頼を失う。

 そして、予想通りに、「政策金利の据え置き」が発表された。ドル金利には、変更がなかった。
 マーケット(市場参加者)が、真に注目していたのは、FOMCの声明文。
 このところの米国株式は、「サブプライム問題」なども懸念材料にして、不安定な状態だったために、FOMCで、ドル金利据え置きが発表されたとしても、そのスタンスに変化があるかどうかを見極めたい、と考えていた。ゆえに、FOMC声明文に大いに注目していた。

 「サブプライムローン問題」は、金融機関の破綻であり、社会的な信用不安を与えます。
 米国は政策金利(ドル金利)の引き下げを実施して、金融システムの不安をぬぐう、といった政策を採るのではないか、といった憶測が金融マーケットで広がっていました。

 潜在的に、そういった意識があった中で、FOMCの声明文には、若干の変更があった。
 "any additional firming that may be needed"(もし、必要とされるならば、いかなる追加利上げの可能性)といった文言が省かれた。

 言うまでも無く、サブプライム問題ばかりでなく、米国全体の景気の状況を踏まえての変更だと思料しますが、マーケット(金融市場全体、および外国為替市場)は、素直に、声明文の変更に反応しています。

 ドル金利が、先々、引き下げになるのではないか、といった思惑から、外国為替市場では「ドル売り」に反応しています。

 ドル/円は、FOMC直前の117円台後半(117.80アラウンド)から、117円台前半(117.10-20レベル)に急落。
 しかし、「円(JPY)」に関しては、ドルが急落した後に、「円キャリー・トレード」を目的とした「円売り」を行う市場参加者もいた様子で、117円台ミドルに程度に急反発しています。

 3月22日(木)の東京市場のドル/円は、FOMCといったイベントの後で、動意薄く、117円台ミドルで持ち合っています。
 東京市場の夕方になって、欧州勢が参加する時間帯になると、欧州勢は、ドル売りで参入してきた。材料としては、FOMC声明文の焼き直し、といったところ。ドル/円の下値を試した格好で、ドル/円は、117円台前半([117.20-30]レベル)に下落するが、それ以上の追随もなく、底堅い様相となった。

 117円台前半では、3月21日(水)のニューヨーク市場での、FOMC後にも見られた「円キャリー・トレード」を目的とした「円売り」が出た様子。

 FOMC後のドル/円の安値を下に抜けることができなかったため、ロンドン市場の朝方は、ドル/円の買戻し。117円台後半([117.85-90]レベル)に反発上昇した。
 3月22日(木)のニューヨーク市場の昼前後になって、このところの上値抵抗だった117円台後半を上に抜けると、FOMC声明文を材料に、目先でドルを売っていた向きのストップ・ロス(損切り)が出た様子。
 [118.10-20]レベルにも、そういったストップ・ロス(損切り)があった様子。
ドル/円は、[118.30]前後の高値を付けた。

 3月23日(金)の東京市場は、[118.00]を挟んで、持ち合いに推移している。
 今週は、注目されていたFOMCが終わった後で、どことなく、一服感がある。
 「円キャリー・トレード」が復活している様子も見えるので、対円取引では、底堅い値動きになっている。
 しかし、ドル/円に関しては、118円台ミドルには、若干の、「やれやれの売り」があると考えられる。
 本格的な、「やれやれの売り」は、118円台後半から待っている、と考えられる。
 ドル/円に関しては、手を出しにくい展開が続きそうだ。
(2007年3月23日18:00記述)

第39回 「FOMC声明文」で、若干の変更あり。注目に値します。

昨日(3月21日)のニューヨーク市場の時間帯には、FOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)が行われた。今回のFOMCでは、大方の事前予想では、「ドル金利(ドルの政策金利)の据え置き」が予想されていた。
 そして、発表されたのは、予想通りに、「政策金利の据え置き」で、それ(ドル金利)には変更がなかった。
 マーケット(市場参加者)は、もともと、ドル金利据え置きを予想していたので、そこにサプライズは無かったが、ドル金利据え置きは、前提として、---当然として、---マーケット(市場参加者)が、真に注目していたのは、FOMCの声明文。

 このところの米国株式は、「サブプライム問題」なども懸念材料に、不安定な状態だったために、FOMCで、金利据え置きであろうとも、そのスタンスに変化があるかどうかを見極めたく、その声明文に大いに注目していた。

 前回の、『ドル円ユーロ投資戦略(タクティクス)』でも触れましたが、再度、「サブプライム問題」にも、言及しておきましょう。
 「サブプライム問題」とは、「サブプライムローン」をめぐる、米国金融機関の信用不安問題のこと。米国には「サブプライムローン」という、ローン(貸付)があります。信用力の低い顧客に高金利で融資するもので、住宅ローン、育英ローン、自動車ローン、結婚式ローンなどが挙げられます。
 「サブプライムローン」の焦げ付きが原因で、住宅金融関連の金融機関が破綻するのではないか、といった噂が流布していました。
 実際に、米国サブプライムローン大手の「ニューセンチュリー・フィナンシャル」の財務見通しが悪化、そして債務不履行を理由に、上場廃止の手続きを始めた、とニューヨーク証券取引所(NYSE)は発表しています。
 「サブプライムローン問題」は、金融機関の破綻であり、社会的な信用不安を与えます。
 3月中旬の米国株式市場では、「サブプライムローン」をめぐる懸念を背景に株価が急落しています。
 米国は政策金利(ドル金利)の引き下げを実施して、金融システムの不安をぬぐう、といった政策を採るのではないか、といった憶測が金融マーケットで広がっていました。
 こういった問題解決のために、米国はさまざまなこと(政策)を行うだろう、マーケットは考えるわけです。
 サブプライム問題は、米国の信用問題ですから、外国為替市場では、「ドル売りの材料」になります。現時点で、そこまで心配するのも「杞憂」でしょうが、この問題が、長引けば、潜在的な米国信用不安も継続することになり、ドルに対する投資(対米投資)の意欲が減少することになります。
 現在の米国は、その巨額の貿易赤字を、海外からの対米投資で補っている図式、と言われていますが、それが崩れると、大幅なドル下落の可能性にもつながります。

 潜在的に、そういった意識があった中で、FOMCの声明文は、若干の変更があった。
 "any additional firming that may be needed"
 (もし、必要とされるならば、いかなる追加利上げの可能性)
といった文言が省かれた。

 もちろん、サブプライム問題ばかりでなく、米国全体の景気の状況を踏まえての変更だと思料しますが、マーケット(金融市場全体、および外国為替市場)は、素直に、声明文の変更に反応しています。
 ドル金利が、先々、引き下げになるのではないか、といった思惑から、外国為替市場では「ドル売り」に反応しています。
 ドル/円は、FOMC直前の117円台後半(117.80アラウンド)から、117円台前半(117.10-20レベル)に急落。
 しかし、「円(JPY)」に関しては、ドルが急落した後に、「円キャリー・トレード」を目的とした「円売り」を行う市場参加者もいた様子で、117円台ミドルに程度に急反発しています。

(2007年3月22日東京時間11:20記述)

第38回 「サブプライム問題」でドル下落

3月15日(木)の東京市場、および、ロンドン市場のドル/円(USD/JPY)は、117円台前半での小動きに終始した。概して、[117.00-50]のレンジで上下動。実際の値幅は、それよりも小さいから、静かな持ち合い。

 3月15日(木)のニューヨーク市場で、[117.50]を上に抜けて、上昇の気配を見せたが、かえって、「待ち構えていたドル売り」に、カウンターパンチを食らった。
 [117.50]よりも上に、いわゆる「やれやれの売り」がいた様子だ。いわゆる「やれやれの売り」は、118円台で、待っていたのだろうが、待ちきれずに、売ってきた印象。高値は、[117.80]程度。

 ニューヨーク・クローズは、117円台ミドル程度だったが、待ち構えていた「やれやれのドル売り」をこなしきれず、シドニー市場で、117円台ミドルを下に抜けると、目先でドルを買った向きの損切りが出た。まだ、市場参加者が多くない状態---市場の薄い状態---の中を、117円台前半に、ストン、と落ちた。

 3月16日(金)の東京市場は、そういった流れから117円台前半でオープン。
 3月16日(金)の東京市場では朝方に、[117.00]を割れ、東京午前中に[116.70-80]レベルまで下落した。117円台ミドル程度で、ドルを買った向きの損切り(ドル売り円買い)が出ていた様子。
 しかし、それ以上の追随のドル売りが出なかったことから、東京の午後になって反発。117円台前半に戻している。東京市場は、概して、[117.00]を挟んで、20銭程度の上下動持ち合いだった、と言える。

 東京市場が引けてからは、再び、ドル売りが優勢となり、ドル/円は、[116.50]まで下落している。材料は、「サブプライム問題」。
 「サブプライム問題」は、潜在的なドル売り要因となっており、ユーロ/ドル(EUR/USD)でも、「ユーロ買いドル売り」優勢で、高値[1.3330-40]レベルを付けている。
 3月16日(金)のニューヨーク市場では、いくつかの米国経済指標が発表されて、それを材料に「ドル買い」も出たが、上値の重い状態は変わらず、116円台後半で、ニューヨーク・クローズを迎えた。

 俯瞰して見ると、ドル/円は、2月下旬の121円台から、3月初旬の115円台までの下落を見た後の、調整(揺り戻し)局面が、今のところ継続している。
 「揺り戻し」は、その水準で、小さな「レンジ相場」を作ることが多い。
 現状の「レンジ相場」は、大きなレンジで言えば、「115円台前半から118円台ミドル」のレンジ。
 こういう場合は、徐々に、煮詰まると、上限、下限が縮まる様相を示す、いわゆる「三角持ち合い」になることも多い。

 3月14日(水)の下値は、115円台後半と、その前に付けた安値115円台前半よりも切り上がっている。
 3月15日(木)の高値は、117円台ミドルないし、117円台後半程度と、118円台ミドルには、届いていない。上値は、118円台ミドルを上に抜けない場合は、徐々に、上値も切り下がる可能性がある。
 117円台ミドルから117円台後半で「レンジ相場」の上限が近い、と考えるべきなのかも知れない。

 「サブプライム問題」にも、触れておきましょう。
 「サブプライム問題」とは、「サブプライムローン」をめぐる、米国金融機関の信用不安問題のことです。
 米国には「サブプライムローン」という、ローン(貸付)があります。これは、信用力の低い顧客に高金利で融資するものです。住宅ローン、育英ローン、自動車ローン、結婚式ローンなどがあります。
 「サブプライムローン」の焦げ付きが原因で、住宅金融関連の金融機関が破綻するのではないか、といった噂が出ています。
 金融機関の破綻は、社会的な信用不安を与えます。3月中旬の米国株式市場では、「サブプライムローン」をめぐる懸念から株価が急落しています。
 米国は政策金利(ドル金利)の引き下げを実施して、金融システムの不安をぬぐう、といった政策を採るのではないか、といった憶測が金融マーケットで広がっているようです。
「サブプライム問題」は、米国の信用問題ですから、外国為替市場では、「ドル売りの材料」になります。

(3月17日東京時間17:00記述)

第37回 やっぱりいた、「やれやれの売り」

このところのコメントで繰り返し、ドル/円は、リバウンド局面(調整・綾戻し局面)を迎えていますが、上値には、どこかしらに「やれやれの売り」が待ち構えていることを忘れてはいけない、と考えていることをお伝えしました。

 また、調整局面の場合、その大きさ(振幅・振れ幅)は、事前には、誰にもわからない旨、お伝えしました。

 週末、3月9日(金)のニューヨーク市場では、「米国雇用統計」「貿易収支」の発表後、ドル/円は118円台に乗せています。そして、そのまま高値引けをしています。
 ですから、3月12日(月)の週初、東京市場は、引き続き、ドル/円は大きく下落した後のリバウンド局面(調整・綾戻し局面)でした。

 リバウンド上昇局面での綾狙いでの、短期的なドル買い、つまり、「買っては売り」、「買っては売り」の繰り返しを行うことは、目先有効でしたが、結局は、3月12日(月)のロンドン市場から「やれやれの売り」に頭を抑えられて、下落を始めています。
 3月12日のロンドン市場で、ドル/円は、118円台から、再び下落を始め、そして、3月14日(水)には115円台を見ています。

 この時点(3月14日)では、【事後】だから、綾の大きさがわかります。
 リバウンドの上限は、118円台ミドルです。

 3月14日(水)に115円台を見てからのドル/円は、116円台に戻しているので、マーケットは、若干、落ち着きを取り戻しつつあるといった状況ですが、引き続き『「円キャリー・トレード」が、どの程度復活するのか?』がポイントです。

  ドル/円、および、クロス/円で、高値でつかまったままのポジションが、たくさん残っています。
 今週の始まりと、全く同じ考えですが、『それを呑み込めるほどの、「円キャリー・トレード」が起こるか?』
 注目に値する、と考えます。

 また、ドル/円が、115円台を割り込んで行くケースの場合は、再び、リスク、ボラティリティ共に、激変しますから、その際には、最大の注意が必要です。

(2007年3月14日21:20記述)

第36回 「円キャリー・トレード」の復活が、「やれやれの売り」を呑み込めるか?

このところ、大きく動いていたマーケットだが、先週半ばになると、このところの値動きで、お疲れ気味。3月7日(水)ロンドン市場、ニューヨーク市場も、概して、116円台での上下動、小動きだった。
 ところが、3月7日(水)ニューヨーク・クローズから、翌3月8日(木)のシドニー市場にかけて、「大量のドル売り円買い」が出た。
 投機筋の仕掛けによるものだろう、と、個人的には考えている。

 3月7日(水)のニューヨーク市場では、「ベージュブック(米地区連銀経済報告)」の発表があった。
 それが「大量のドル売り円買い」の原因だとする声もあるが、ドル/円(USD/JPY)が動き出したのは、「ベージュブック」の発表から、1時間以上経過してから。だから、「ベージュブック(米地区連銀経済報告)」が要因ではない。
 例えば、「米国雇用統計」の発表後、1時間経過してからマーケットが反応する、といったことが、この速いマーケットで、起こるだろうか?
 本当に、「ベージュブック」が原因ならば、ユーロ/ドル(EUR/USD)でも、「ユーロ買いドル売り」の反応がなければならないのに、「ベージュブック」の発表1時間経過後のユーロ/ドルは、全く動いていない。
 だから、ニューヨーク・クローズから、シドニー市場にかけて、「大量のドル売り円買い」が出たのは、他に、原因・理由があるはずだ、と考えます。

 3月8日(木)の東京市場ドル/円は、ニューヨーク・クローズから、シドニー市場にかけて、下落したために、[115.65-70]レベルでオープンしたが、東京市場では、追随の「ドル売り」は無かった。そのため、ジリジリとドル/円は上昇し、東京市場の午前中に、116円台に戻しています。

 116円台に戻してからは、「ニューヨーク・クローズから、シドニー市場にかけて、ドルを売った向き」のドル買戻し(損切り?)も出ていた印象。東京市場午後は、116円台後半まで急上昇しています。

 このところのコメントの繰り返しですが、ドル/円は、現在、現時点で、リバウンド局面(調整・綾戻し局面)を迎えていますが、上値には、どこかしらに「やれやれの売り」が待ち構えていることを忘れてはいけない、と考えています。

 調整局面の場合、その大きさ(振幅・振れ幅)は、事前には、誰にもわかりません。

 週末、3月9日(金)のニューヨーク市場では、「米国雇用統計」「貿易収支」の発表後、ドル/円は118円台に乗せています。そして、そのまま高値引けをしています。
 ですから、3月12日の週も、週初は、引き続き、ドル/円は大きく下落した後のリバウンド局面(調整・綾戻し局面)と考えます。

 ですから、確かに、リバウンド上昇局面での綾狙いで、短期的なドル買い、つまり、「買っては売り」、「買っては売り」の繰り返しを行うことは、目先有効と思いますが、「やれやれの売り」に頭を抑えられる可能性を忘れてはいけない、と考えています。

 マーケットは、若干、落ち着きを取り戻しつつある、といった状況ですが、『「円キャリー・トレード」が、どの程度復活するのか?』がポイントです。

 ドル/円、および、クロス/円で、高値でつかまったまま、残ってしまったポジションがたくさんありますが、『それを呑み込めるほどの、「円キャリー・トレード」が起こるか?』
 注目に値する、と考えます。

(2007年3月10日18:30記述)

第35回 下落後の調整(リバウンド)ですが、ユーロ/円ロングは、いったん撤退

この日曜日(3月4日)に、ユーロ円は、153円台ミドルが「攻防の分岐点」で、下に抜けたら、ロング(ユーロ買い円売り)は撤退と考えていた。
 だから、今週のマーケットでは、ユーロ/円(EUR/JPY)に関しては、「153円台ミドルを下に抜けるか、否か」が最大の注目点、と考えていたが、3月5日、週明け月曜の東京市場のオープンは、[153.00-10]レベル。
 週明け月曜の東京市場が始まる前に、シドニー市場で、あっさりと、153円台ミドルを下に抜けた。

 前回のコメントで、次のように述べた。
 テクニカル分析で見ると、ユーロ/円が153円台ミドルを下に抜けると、もう、その次の『下値のメド』は無い。強いて、その次の『下値のメド』を挙げれば、[150.50]ですが、高値の159円台から、既に、大きく下落していること、を考えると、ユーロ/円の[150.50]のチャート・ポイントを指摘する意義を感じない。

 そう思っていたが、現実のマーケットでは、今週、150円台後半を示現して、テクニカル分析に従って動いている。

 3月5日(月)の東京市場のユーロ/円は、[153.00]アラウンドから下落を始め、ロンドン市場、ニューヨーク市場の朝方にかけて、急落。ニューヨーク市場の朝には、[151.00]も割り込み、150円台後半を示現した。
 3月5日(月)のニューヨーク市場では、[151.00]には、「防戦のユーロ買い」があったようで、強烈に反発した。ユーロ/円は、150円台後半から152円台前半程度に、1円50銭程度の急上昇。
 しかし、高値でつかまったまま、残ってしまったポジションがたくさんあることから、売りが出て、3月5日(月)のニューヨーク市場の午後には反転急落。151円台前半に戻した。大きな「行って来い」の値動き。上値の重さを確認した格好。

 3月6日(火)のシドニー市場では、ニューヨーク市場で付けた安値を更新して、[150.70-80]レベルを見ている。

 しかし、ドル/円が、[115.00]を割り込まなかったことから、リバウンド局面(調整・綾戻し局面)を迎え、その影響で、ユーロ/円も、これまでの大暴落の調整局面に入り、反発上昇を始めた。
 3月6日(火)の東京市場では、ユーロ/円は、151円台前半から、[153.00]アラウンドまで急騰。シドニー・タイムも含めれば、2円以上のリバウンド(調整上昇・綾戻し上昇)となっている。
 上昇の理由は、さまざま言われるが、ひとことで言えば、大きく下落した後の「調整」。
 ユーロ/円は、159円台から、一本調子に、150円台後半まで、約9円の急落だから、「調整」が無い方が変だ。

 3月6日(火)のロンドン市場のユーロ/円は、概して、152円台後半で、ユーロ買い気配に推移したが、[153.00]を、上に抜けることができなかったため、ニューヨーク市場になって、152円台前半に反落。しかし、今度は、[152.00]を割り込まず。
 ニューヨーク市場の午後は、再びリバウンド(調整上昇・綾戻し上昇)。ニューヨーク・クローズにかけて、153円台前半に乗せた。

 3月7日(水)の東京市場では、リバウンド(調整上昇・綾戻し上昇)継続。153円台ミドルも見ている。

 しかし、ドル/円と同様に、上値には、どこかしらに「やれやれの売り」が待ち構えていることを忘れてはいけない、と考えています。

 調整局面の場合、その大きさ(振幅・振れ幅)は、事前には、誰にもわかりません。
 『綾を狙っての、買い』は、やらない方が良い、と考えます。
(もちろん、思惑のある人の、売買を妨げる気は、全くありませんが・・・)

 リバウンドしていることで、ロスが、少しでもミニマイズされますから、このリバウンド局面のチャンスに、ユーロ/円ロング(ユーロ/円の買い持ち)は、適宜、いったん損切りを敢行し、体勢の立て直しを図る方が良い、と考えています。

 マーケットは、まだ、落ち着きを取り戻しておらず、リスク、ボラティリティ、共に高い状態です。まだ、ポジションの整理が、十分に、終っていません。
 言い換えれば、ドル/円、および、クロス/円で、高値でつかまったまま、残ってしまったポジションがたくさんあります。

 ドル/円よりも、多種類のクロス/円の方が、対応が遅いですから、その点に注意が必要です。
 クロス/円は、マイナー通貨ほど、対応が遅いものです。クロス/円で、最もメジャーは、ユーロ/円。次がポンド/円、スイス/円になります。

(2007年3月7日東京時間19:30記述)

第34回 Part2 ユーロ円は、153円台ミドルが「攻防の分岐点」:下に抜けたら、ロングは撤退

2月下旬になって急落を始めたユーロ/円(EUR/JPY)は、2月末(2月28日)の時点で、159円台から155円台後半程度に大きく下落している。2月末(2月28日)までの安値は、[155.70-75]レベル。
 [155.70-75]レベルを示現してからのユーロ/円は、155円台後半から156円台後半での「下値持ち合い」を形成。156円台後半になると、「売り」が出てくる。上値でつかまっている向きの「やれやれの売り」といった印象。一方、[156.00]近辺では「防戦買い」が出ていた。

 3月1日(木)のシドニー市場では、再び、上値トライの「ユーロ買い円売り」が出て、156円台後半を上に抜き、[157.00]も上に抜けて、157円台前半に乗せた。高値は[157.20-30]レベル。そのため、3月1日(木)の東京市場の寄り付きは、157円台前半であったが、すぐに売り込まれて、[157.00]を割れた。やはり、上値でつかまっている向きの「やれやれの売り」が出た印象。3月1日(木)の東京市場は、ダラダラと下げて、昼前に[156.50]も割れた。東京市場の午後は、156円台前半で小動き持ち合いとなった。

 この時点で、「155円台後半から155円台ミドルを下に突き破ると、危険だ」と考えていた。
 ちなみに、突き破る前の[156.00]は、チャート・ポイント(サポート)でしたが、
---つまり、2月27日までの[156.00]は、チャート・ポイント(サポート)でしたが、---
何回も、突き破られた[156.00]は、既にチャート・ポイント(サポート)ではあり得ない。
 この時点でのユーロ/円のチャート・ポイント(サポート)は、[155.70]、ないしは、[155.50]となっています。

 3月1日(木)の海外市場で、[155.70]を割り込んだ。[155.50]も割り込むと、ニューヨーク市場の午前中に、[155.00]も下に抜け、急落した。この時点での安値は、[154.50-60]レベル。

 [155.70]を割れた水準、および、[155.50]、[155.00]に、ストップ・ロス・オーダー(損切りのユーロ売り円買い注文)があった。[155.50]と[155.00]には、オプション取引のストライク・プライス(行使レート)があったが、それも付けた。
 ストップ・ロスやオプション絡みの取引を終えると、急落後のリバウンド(綾戻し)的な値動きとなり、155円台を回復したが、その後は、[155.00]を挟んでの小動き。

 テクニカル分析で見ると、ユーロ/円の、次の『下値のメド』は、153円台ミドル程度。153円台ミドルを下に抜けると、もう、その次の『下値のメド』は無い。
 強いて、その次の『下値のメド』を挙げれば、[150.50]ですが、高値の159円台から、既に、大きく下落していること、を考えると、ユーロ/円の[150.50]のチャート・ポイントを指摘する意義を感じない。

 155円台程度から、次の『下値のメド』の153円台ミドル程度のゾーンは、「攻防の分岐点」と考えます。
 つまり、[153.50-155.50]のどこかで、下値が固まり、マーケットが落ち着きを取り戻せば、再び、「円キャリー・トレード」や、「ユーロ高トレンド」を材料に、ユーロが上昇する可能性が残っています。

 しかし、今回の大きな急落を、無視するわけには行きません。

 昨年(2006年)の2月以降、ユーロ/円は、140円を上に抜けて、上下動を繰り返しながら、160円近くまで、ゆっくりと上昇した。
 こういった場合は、「ユーロ買い円売り」から入って、ストップ・ロス・オーダーで、守りながら、「売り逃げる」スタイルが有効だった。
 上下動を繰り返しながらの上昇だから、「損切りになる場合もある」が、まめに売買を繰り返す。「買っちゃ売り」「買っちゃ売り」を繰り返す。
 こういった場合の原則は、次の通り。
●「買っちゃ売り」を繰り返す際に、「損切りになること」を厭ってはいけない。
●もともと、上下動を繰り返しながらの上昇の場合は、そういうものなのだ、と考える方が良い。
●「上昇は、ゆっくりで、下落は、速い」のは、対円取引の典型。
●ただし、ドル/円(USD/JPY)が、急激な「円高」の動きを示す場合は、すぐに止める。
●その場合は、「利食い」になろうと、「損切り」になろうと、すぐに、ポジションを手放す。

 今回のユーロ/円の、急落は、158円台ミドルを下に抜けたところ、そして、3月1日(木)の[155.70]を割れたところがポイントでした。
 158円台ミドルを下に抜けたところは、ドル/円が、[119.50]を割れて急激な「円高」の動きを示す場合。
 [155.70]を割れたところは、3月1日(木)に、ドル/円が、[117.50]を割れて急激な「円高」の動きを示した場合。

 先週末(3月2日金曜日)のロンドン市場、ニューヨーク市場では、153円台を示現し、「攻防の分岐点」を見ています。
 今週のマーケットで、「153円台ミドルを下に抜けるか、否か」が最大の注目点です。
(2007年3月4日記述)

第33回 Part1 ドル・ロング派(ドル/円の買い持ち)は、一時、撤退、と思料

2月下旬になって、121円台から急落を始めたドル/円(USD/JPY)は、パニック的なフリーフォール状態で、2月28日(水)のニューヨーク市場では、117円台ミドル程度まで急落した。
 117円台ミドルの安値を付けてからは、暴落後のリバウンド(綾戻し)的な動きで、118円台に戻したが、118円台後半になると、今回の暴落で、逃げ切れなかった向きのドル売りが湧き出てくる。

 2月中旬に付けた、それまでの安値が[118.95-00]。そのため、この急落が起こる前は、[118.95-00]を割り込んだ118円台後半にストップ・ロス・オーダー(損切りのドル売り円買い注文)が集中していた。それを思い起こせば、118円台後半あたりから、ドル売りオーダーが集まるのは理解できる。

 一方、3月1日(木)の東京市場までは、[118.00]近辺では、防戦的なドル買いも出て、ドル/円は、暴落後の「下値持ち合い」を形成した。
 3月1日(木)のシドニー市場、東京市場の朝方は、118円台後半の上値をトライし、東京市場のオープン(寄り付き)は、118円台後半だった。
 しかし、また、上述の「やれやれの売り(逃げ切れなかった向きのドル売り注文)」に、頭を抑えられた格好となり、東京市場は、118円台後半からダラダラと下げて、118円台前半で、東京市場のクローズ(東京時間17:00)を迎えた。

 3月1日(木)のロンドン市場、および、ニューヨーク市場の早朝に、再び、[118.00]を割り込み下落。ニューヨーク市場の午前中に、このところの安値だった[117円台ミドル]も下に抜けた。[117.50]を割り込むと、[117.00]割れまで突っ込んで下落。安値は、[116.95-00]。

 [117.50]を割れた水準、および、[117.00]近辺に、ストップ・ロス・オーダー(損切りのドル売り円買い注文)があった様子。[117.50]と[117.00]には、オプション取引のストライク・プライス(行使レート)があった、が、それも付けた。
 ストップ・ロスやオプション絡みの取引を終えると、急落後のリバウンド(綾戻し)的な値動きとなり、117円台ミドルに戻している。

 3月2日(金)の東京市場は、117円台ミドルで小動き。
 しかし、小動きになっているのは、手が出ないだけ。リスクが収まったわけではない。

 121円台から、大きく下落した後の「下値持ち合い」---117円台ミドルから、118円台後半での上下動---を下に抜けている。
 こういった「下値持ち合い」を「揺り戻し」と言うが、揺り戻しのゾーンの下値(117円台ミドル)を下に抜けたことで、さらなる下値リスクが高まった状況になっていた。

 3月2日(金)のロンドン市場になると、再び、このところの安値は、[116.95-00]を割り込み、安値を更新した。
 その後のニューヨーク市場では、[116.50]も割り込み、さらに安値を更新している。
 ニューヨーク市場の引け際(週末のマーケット・クローズ)に向けて、若干戻したが、依然として、下落リスクが収まったわけではない。

 下落の原因は、「円キャリー・トレードのアンワインド(解消)」と考えているが、こういった大相場の場合は、理由・原因は、どうでも良い。(そんなことは、後で、考えれば良い)
 ドル・ロング派(ドル/円の買い持ち)は、一時、撤退、と考えている。
(2007年3月4日記述)

第32回 ドル/円、ユーロ/円、急落、乱高下

今週月曜日(2月26日)のロンドン市場から、ポジション調整的なドル売りとなった。
 この日のロンドン市場でのドル/円安値は、[120.60]前後程度だったが、ニューヨーク市場になって、[120.50]も下に割り込んだ。

 2月27日(火)の東京市場の夕方になり、[120.00]を割り込むと、ストップ・ロス(損切りのドル売り円買い)を巻き込み、119円台ミドルに急落している。ロンドン市場では、ズルズルとドルが下落し、ニューヨーク市場の朝方には、[119.00]も割り込み、急落が継続した。[119.00]割れ水準にも、ストップ・ロス(損切りのドル売り円買い)があった様子。

 ニューヨーク市場では、[119.00]割れにあったストップ・ロスを付け終ると、一時、119円台前半を回復したが、119円台に戻すと、再び、大量の「ドル売り円買い」が出た。
 ニューヨーク市場の午後は、パニック的なフリーフォール状態。一気に、117円台ミドル程度までの暴落となった。その後のニューヨーク市場は、大暴落後のリバウンド(綾戻し)的な動きで、118円台前半に戻した。

 2月末(28日水曜日)の東京市場の朝方は、大暴落後のリバウンド(綾戻し)の動きから、118円台後半に上昇したが、東京市場の午後になって、再び、ドル売り気配になり、[118.00]アラウンドまで急落した。その後、また急反発して118円台ミドルに戻している。
 上値からの大きな急落で、乱高下の様相を呈している。


 今週月曜日(2月26日)のユーロ/円は、売り気配で推移したが、ニューヨーク市場では、買い戻し優勢となり、158円台ミドルから[159.00]近辺を回復する値動きを見せた。

 ところが、2月27日(火)の東京市場では、待ち構えていた「やれやれの売り」があった様子で、再び、159円台前半から158円台ミドルに急落している。
 この日、東京市場の午後までは、158円台ミドルを保っていたが、東京市場の夕方に、大量の「ユーロ売り円買い」が出た。[158.50]を割り込むと、ストップ・ロス(損切りのユーロ売り円買い)を巻き込み、さらに急落。一気に[158.00]も割り込んだ。
 ロンドン市場朝方も、「ユーロ売り円買い」が継続し、157円台後半で売り気配に推移した。
 ニューヨーク市場になって、[157.50]を割り込むと、パニック的なフリーフォール状態となった。[157.00]、[156.50]、[156.00]と断続的に、加速して割り込んだ。安値は、[155.70-75]レベル。それぞれのポイントにはストップ・ロス(損切りのユーロ売り円買い)があった様子。
 安値[155.70-75]レベルを付けてから、大暴落後のリバウンド(綾戻し)的な動きで、156円台ミドルに戻している。

 2月28日(水)の東京市場の朝方は、大暴落後のリバウンド(綾戻し)の動きから、156円台ミドルで、持ち合ったが、東京市場の午後になって、再び、「ユーロ売り円買い」となり、[156.00]割れ水準まで急落。しかし、[156.00]近辺では「防戦買い」も出ており、急反発して156円台ミドルに戻した。
 ユーロ/円も上値からの大きな急落で、乱高下の様相を呈している。

 この急激な円高は「円キャリー・トレードの解消」が主な要因。
 日銀の利上げ後、「円金利の引き上げはすぐにない」といった考えが広まり、「円売り」が進みました。大方の市場参加者が同じような思惑を持ったようです。
 ところが、今週になって、ヘッジファンドなどの機関投資家が大口の「利食い」を行った様子です。そのために、マーケットはパニックになっています。
 まだ、マーケットは落ち着きを取り戻していません。現状のマーケットは、決して簡単な相場つきではありません。無理をせず、大きな負けを避けるオペレーションに努めるところです。
(2007年2月28日東京時間20:00記述)



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