松田 哲氏 「ドル円ユーロタクティクス」

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国内外の著名銀行の為替ディーラーを歴任した松田トラスト&インベストメント代表取締役、松田 哲氏がユニークで分かりやすい切り口で週2回、相場情報をお届けいたします。

第466回 2012年02月20日 【円高から円安へ――年内にトレンド転換も!?】

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第466回 【円高から円安へ――年内にトレンド転換も!?】

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松田 哲 (著)
 
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なにとぞ宜しくお願い申し上げます。
 
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さて、本文です。
 
円高傾向が一服して、ドル/円相場は円安気味に推移しています。
 
なぜ今、ドルが買われているのでしょうか?
 
日米欧を比較すると、まず米国は統計上では景気が持ち直しつつあることを示しており、株価が堅調に推移しています。
 
また今年は大統領選挙の年であるという期待感も高まっています。
 
一方の欧州は、ギリシャに対する第2次支援策の合意が行われるという期待感が高まったのですが、期日が来ても最終的な合意には至らず、結論の先送りが続いています。
 
また、支援を受ける側のギリシャ国内では、緊縮財政に反対するデモが頻発していて、支援国がギリシャの本気度を測りかねています。
 
先送りが続く間に観測記事が出て、ユーロ買いが起こるものの、冷静な目で眺めれば、ユーロに投資できる状況にないことは明らかです。
 
日本を見ると相変わらず景気の低迷が続き、産業の空洞化が進行し、税収が上がらない状態で、借金が膨らむばかりです。
 
それでも大震災後の復興を精力的に進めなければならないのに、1年が経過してようやく緒に就いたかつかないかという体たらく。
 
本格的な復興需要もまだ見込めません。
 
このように日米欧を比較すると、米国が明らかに良いというわけではないのですが、相対的には「米国がマシ」に見えてしまうことから、資金がドルに流れ始めています。
 
また一部は先進国通貨の中では金利が付く豪ドルにも向かっています。
 
これまでは消去法により「円がマシ」と判断されて円高が進んできたのですが、「日本も悪いぞ」という現実がマーケットに浸透しつつあり、投資家の意識は徐々に変わりつつあります。
 
相場はまだ膠着状態(レンジ相場の範囲内)なので、現状の水準から円安に向かうのかどうかは判断できませんが、ドル高/円安要因が溜まりつつあることは間違いありません。
 
年内にトレンド転換が起こる可能性が高まっている、と考えています。
 
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(2012年02月19日東京時間13:15記述)

【プロフィール】

早稲田大学法学部を卒業後、三菱信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)に入社。支店勤務を経てディーリングルームへ。

東京本店ならびにニューヨーク支店で外国為替、国際資金業務のエキスパートとして活躍。

そののち、米ファースト・インターステート銀行に転職し、仏パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行でチーフ・ディーラーとして名を馳せる。また、東京外国為替市場委員会の委員として、外国為替市場での様々な問題を討議、提案を行う。

現在はウェブサイト『フォレックス・ディーラー物語』を運営する一方で、法人・個人向けの外国為替に関するコンサルティング業務を精力的に行なっている。

亜細亜大学非常勤講師として「現代市場金融論」を担当

著書:【FXトレンドラインの教科書 -円安ドル高トレンドの到来-】(扶桑社)、【FX世界経済の教科書】(扶桑社)、【新版 FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?】(技術評論社)、【外国為替・FXのしくみ】(PHPビジネス新書)、【FX短期売買の教科書】(扶桑社)、【FX「シグナル」を先取りして勝つ!-稼ぐ人はなぜ相場の動きを読めるのか?-】(技術評論社)、【外貨崩落 生き残る人は知っているもう1つのシナリオ】(技術評論社)など多数。

 

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